「堺市地域防災計画に定める大規模な工場その他の施設の用途及び規模を定める条例(案)」について(パブリックコメント) 1.条例制定の背景 2.国及び条例で定める用途及び規模 ①国土交通省令で定める参酌すべき基準 近年、全国各地で集中豪雨等による水災が多発している。 水防については、水防管理者である行政が果たす役割は大きいが、水災の発生防止及び被害 「社会経済活動に著しい影響を及ぼす事業所」を想定して、用途については「工場、作業所又 軽減を図るためには、行政のみではなく、民間事業者等が自ら果たす役割も期待されるところ は倉庫」を想定し、規模については、経済産業省工業統計資料等を基に全国の工場の延べ面積規 であり、多様な主体の参画による地域防災力の強化が求められている。 模ごとの製造品出荷額等を推計し、全国総額の 1/2 程度をカバーする規模として「10,000 ㎡ これらのことにより、「水防法及び河川法の一部を改正する法律」(平成 25 年)により水防 法が一部改正され、避難確保や浸水防止措置を努力義務として行うべき対象に、洪水等による 浸水想定区域内にある「大規模工場等」が位置づけられた。 以上」を規定 ②本市で定める基準 国土交通省令の参酌すべき基準を参考に、工業統計資料等を基に本市の工場の延べ面積の規模 別製造出荷額の総額 1/2 以上をカバーする規模を参照 その結果、本市における規模が 10,000 ㎡以上の工場等の出荷額の割合は、67.5%であり、 地域防災計画に定められた大規模工場等がなすべき事項(努力義務) 1/2 以上を十分にカバーしている。したがって、 浸水想定区域内の大規模工場等がなすべき事項は、以下のとおり。 ① 浸水防止計画の作成 ② 計画に基づく訓練の実施 ③ 自衛水防組織の設置 国と同様の基準の工場等(延べ面積 10,000 ㎡以上)を対象とする。 (参考)市内工場の規模別製造品出荷額割合 ○水防法及び水防法施行規則(一部改正の内容) (法)水防法第 15 条第 1 項第 4 号ハ 規模 (㎡) 500 未満 500~ 1,000 1,000 ~ 1,999 2,000 ~ 4,999 5,000 ~ 9,999 10,000 ~ 19,999 20,000 ~ 49,999 割合 1.9% 4.7% 6.8% 7.7% 11.4% 25.3% 29.5% 12.7% 67.5% 「大規模な工場その他の施設であつて国土交通省令で定める基準を参酌して市町村の条例で定 める用途及び規模に該当するもの(第十五条の四において「大規模工場等」という。)でその 洪水時の浸水の防止を図る必要があると認められるもの 50,000 ~ 99,999 100,000 以上 0.0% (省令) 水防法施行規則第 10 条 法第 15 条第 1 項第 4 号ハの国土交通省令で定める基準は、工場、作業場又は倉庫で、延べ面 積が 1 万平方メートル以上のものであることとする 堺市の主な 浸水想定区域 「大規模工場等」の用途及び規模については、国土交 通省令の基準を参酌し、条例で定める必要がある ※ただし、対象となる基準の大規模工場等は、所有者又 は管理者からの申出により地域防災計画に掲載するこ ととなります。(水防法第 15 条) 参考:浸水想定区域内の地下街等、要配慮者施設に求められる措置 さんこう 3.堺市地域防災計画に定める大規模な工場その他の施設の用途及び規模 を定める条例(案) (趣旨) 第1条 この条例は、水防法(昭和24年法律第193号)第15条第1項第4号ハ の規定に基づき、堺市地域防災計画に施設の名称及び所在地を定める大規模 な工場その他の施設の用途及び規模を定める。 (用途及び規模) 第2条 水防法第15条第1項第4号ハの条例で定める用途及び規模は、水防法施 行規則(平成12年建設省令第44号)第10条に定める基準のとおりと する。 ・避難確保計画の作成 地下街等 ・浸水防止計画の作成 ・自衛水防組織の設置 義務 ・訓練の実施 要配慮者施設 ・避難確保計画の作成 ・自衛水防組織の設置 努力義務 4.今後のスケジュール(予定) 平成28年5月 5 月議会に上程 7月 条例の施行
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