佐渡地域健康福祉ビジョン重点的取組報告 所属名:佐渡地域振興局健康福祉環境部 重点施策名 介護予防と認知症予防の推進 1 佐渡地域の現状 当圏域(佐渡市)における高齢化率は、県内の保健医療福祉圏域別でみて、最も高い39.6%(H27.12.31)である。 要介護認定者数は平成 26 年 4 月 5,146 人と増加傾向にあり、第 1 号被保険者に対する要介護認定者の割合は 21.8%、要介護認定者における要介護2以上の割合は59.1%である。 今後、高齢化は進展し、また、認知症高齢者の増加も見込まれることから、介護予防と認知症予防の観点での普 及啓発及び支援体制の整備が急務である。 2 取組 佐渡市と協働又は役割分担し、当部としては下記取組を重点的に行った。 ○認知症への正しい理解の普及啓発、早期発見、相談・支援体制の構築 ・認知症対策推進委員会等の関係者協議の場の設定 ・認知症支援従事者向け各種研修会の開催 ・在宅医療介護連携関連事業として、専門病院の認知症連絡会の開催を支援 ・佐渡市認知症対策総合推進事業への支援・協働 〇介護予防・重症化防止の普及啓発や従事者研修の実施 ・佐渡市介護予防施策「エクサドンプロジェクト」への参画 ・介護予防事業従事者研修会の開催 〇地域リハビリテーションの推進と関係機関の連携 ・地域リハビリ関係者による検討会の開催 ・介護保険等施設職員向けリハビリ研修会の開催 3 取組の成果及び課題 【取組の成果】 認知症予防、介護予防、地域リハビリテーション体制の構築のために、各種検討会等を通して、関係者とともに、 地域の現状や課題を共有し、今後の体制や事業のあり方、連携や普及啓発の方法を検討することができた。また、 関係者を対象にした各種研修会の開催は、ケアの質の向上の一助となった。 【課題】 1 認知症予防の推進 ・認知症の早期発見と適切な早期対応につなげるために、より住民に身近な場所での相談が可能となる仕組み、初 期に集中的に専門支援を行える仕組みが必要。また、県内で唯一、認知症疾患医療センターを有していない当圏 域においては、専門的な診断と相談の機能のあり方を考えていく必要がある。 ・医療及び介護の場で認知症を理解し、適切な対応な対応ができる者を増やすための研修が必要。また、切れ目な い医療、介護の実現のために、介護支援専門員とかかりつけ医、専門医の連絡連携、又、各種関係機関間の連絡 連携、協働を推進する必要がある。 ・地域住民が認知症に対する理解を深め、早期相談、早期受診、認知症者への適切な対応が出来るようになるとと もに、認知症サポーターが活躍できる仕組みを作ることが必要。 2 介護予防の推進及び、地域リハビリテーション体制の構築 ・より効果的な介護予防事業の展開のためには、必要な者を適切な事業に結びつけるとともに、効果的で参加しや すいプログラムの開発や委託先の確保に必要。 ・平成29 年度の総合事業の開始に向けて、要支援者の多様なニーズに応え、個人の能力を最大限活かしながら、 多様なサービスを提供するしくみをつくり、さらには、地域における支え合いの体制づくりの体制を構築してい くことが必要。 ・地域リハビリに関しては、急性期から維持期までの継続したリハビリテーション提供体制が整っていないことか ら、総合事業の開始も視野にいれながら、体制構築のための検討を続けていくことが重要。 4 今後の対応 認知症予防、介護予防、地域リハビリテーション体制の構築のために、関係者とともに、事業のあり方や連携や 普及啓発の方法を検討していくとともに、ケアの質の向上のために各種研修会を開催していく。
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