重度障害者のモノづくり商品が、この3月、大阪の百貨店で期間

報 道 発 表 資 料
平成28年3月18日
障害者雇用・就労促進かわさきプロジェクト
重度障害者のモノづくり商品が、この3月、大阪の百貨店で期間限定販売!
生活介護事業所くりの丘(麻生区)が、「分業化」などの創意工夫により、味のある商品づくりを実現。
障害者雇用・就労促進かわさきプロジェクトの一つとして、障害者施設での製品の商品力・販売力を強化す
る「川崎モノづくりミーティング」を平成 26 年度から展開しています。
その成果の一つとして、福 祉 施 設 商 品 の セ レ ク ト シ ョ ッ プ で あ る「 マ ジ ェ ル カ( 吉 祥 寺 )」の 仲 介 を 経
て 、ミーティング参加事業所である「く り の 丘 」( 運 営:社 会 福 祉 法 人 川 崎 市 社 会 福 祉 事 業 団 )が 、阪 急
うめだ本店(大阪市)にて、一般流通の商品に混ざっての雑貨商品の販売に挑戦します(3月23日
〜 2 9 日 )。
本市としては、就 労 活 動 が 難 し い と 思 わ れ が ち な 重 度 の 障 害 の あ る 方 で あ っ て も 、「 工 程 」 を 工 夫 す
ることにより、魅力ある商品として、大手百貨店にて販売することに至ったこの経過を多くの方に知
っ て い た だ き た い と考えております。
くりの丘での商品販売のコンセプト
▮ 生活介護事業での就労活動
・ 開設して3年目となる本事業所は、就労活動を主な事業としない生活介護事業所であっても、地域の学校
イベントでの販売からスタートし、2年目にはマルイファミリー溝の口や吉祥寺パルコなどでの販売機会
に出店し、3年目にはしんゆりマルシェ 2015 やアート市 in アルテリッカ 2015(新百合ヶ丘)での出
店、市内雑貨店での販売など、一般流通製品に混ざっての販売を展開しています。
・ 現在、定員 40 名で運営していますが、売上高は、初年度は約8万円からスタートし、2年目は約 50 万
円弱、3年目は約60万円と着実に売上を伸ばしています。
・ 生活介護事業での公式な工賃収入の統計資料はありませんが、多くの生活介護事業所の月額工賃収入が
1000 円に満たない中、就労継続 B 型事業で最低基準として求められる、月額 3000 円を上回る「5000
円」の工賃収入を実現する利用者さんも出ています。
※生活介護事業:障害者総合支援法に基づき、排せつ及び食事等の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供など、常時介護を要す
る障害者に対して必要な援助を行う事業。
▮「創意工夫」により、個々にできることを組み合わせて生まれる、魅力ある商品づくり
・ 知的障害を中心としつつ、肢体不自由、精神障害など、色々な障害のある方が、
年齢層も 18〜60 歳と幅広く混ざりながら、お互いのできることを組み合わせて
活動しています。
・ 簡単に「できない」と思わずに、少しずつでも障害のある方のできることを伸ば
し、商品化につなげていくことをコンセプトに取り組んでいます。
・ 今回、阪急うめだで販売する製品の一つであるメッセージカード(右上写真)は、
ハートの中の色を描く→メッセージの字を書く→ハートの型を描く→ハート型にシールを作る→シールを
台紙に貼る→タグをハサミで切る→メッセージカードを折る→封入すると、全ての工程を担うことができ
なくても、「できる部分に分解する工夫」をして、新しい商品を作る可能性を引き出しています。
▮「買いたい」と思える雑貨を作り、販売し、後から障害者施設の製品だとわかるクオリティの追求
・ くりの丘では、
「福祉施設で作った製品です」という販売の考え方ではなく、一般に流
通する製品に混ざって、お客様が「ワクワクしながら手にとって買いたい」と思える
雑貨を製造し、
「後から、実は障害者施設の製品だとわかる」というコンセプトを重視
し、障害があるがゆえに生まれてくる独特の個性を残しながら、商品のクオリティを
追求しています。
問い合わせ先(本企画全体概要について)
川崎市健康福祉局障害保健福祉部障害者雇用・就労推進課
担 当 楜澤、滝口、小城
電 話 044-200-2682
メール [email protected]
問い合わせ先(販売概要や製品について)
社会福祉法人川崎市社会福祉事業団 くりの丘
担 当 目崎、丸山、伊東
電 話 044-819-5410
メール [email protected]