1.業務名 生態系サービスと土地利用シナリオに関する研究、ならびに人口減少下での生態系管理に関 する研究 2.所属 (ユニット名) (室名) 生物・生態系環境研究センター 生物多様性評価・予測研究室 3.募集人数 1名 4.業務の内容 国立環境研究所においては、生物多様性および生態系サービスの将来シナリオ構築のため、 土地利用や生態系サービスに関連する地域政策の背後にある要因の分析・将来予測に関する研 究、ならびに人口減少における生態系管理戦略の構築を見据えた生態系と人間社会の相互作用 系のモデル化に関する研究を進めている。 応募者は、平成 28~32 年度にかけて実施される生態系サービスの評価・予測に向けた社会・ 生態システムの統合化に関する研究課題および人口減少下での生態系管理戦略に関する研究課 題に参画し、以下の研究(a)(b)の両方に従事する。 (a) 土地利用シナリオ構築および生態系サービス関連政策の分析に関する研究 共同研究者と分担して、土地利用シナリオ構築および生態系サービス関連政策の評価に関す る研究に従事する。 日本全国において気候・人口分布等を考慮した土地利用変化モデルを構築し、気候変動・人 口減少シナリオに対応した土地利用比率の将来予測値を面的に提示する。さらに、複数シナリ オ間で土地利用の将来変化を比較し、気候変動緩和策や人口政策と土地利用政策のトレードオ フ・シナジーを評価する。 また、地域再生計画等の地域政策文書を収集・分析し、観光や農業、防災減災等の生態系サ ービスを享受するための基盤整備や、獣害対策など負の生態系サービスを緩和するための政策 の実施状況について空間的な異質性を明らかにするとともに、その決定要因を明らかにする。 (b) 人口減少下の生態系管理に関する研究 応募者は、採用後、上記プロジェクトに関わる国立環境研究所所員らとの相談を経て、以下 のいずれかの研究に携わる。 (b1) 人口減少下の日本において人間活動が生物多様性や生態系機能に与える影響に関する研 究 人間活動の変化が生物多様性や生態系機能に与える影響をフィールドワークや既存のデータ ベースの解析を通して評価・予測し、人口減少時代における生物多様性保全の広域戦略の構築 に寄与する研究を行う。なお、研究対象については適宜国立環境研究所所員らとの相談の上、 決定する。 (b2) 人口減少下の日本において生態系サービスに対する人間社会の反応に関する研究 限界集落をはじめとする人口減少が顕著な地域において、フィールドワーク(聞き取り調査や アンケート調査等)を実施し、人々が認識する生態系サービスを明らかにする。加えて、地域社 会が人口減少に関連する政策によって受ける影響を明らかにする。なお、調査地の場所やフィ ールドワークの内容については、適宜国立環境研究所所員らとの相談の上、決定する。 5.必要とされる専門分野及び資格 (1) 採用時に博士または修士の学位を有するか、博士と同等以上の能力を有すること。 (2) 統計解析環境Rを用いたデータハンドリングおよび統計解析、かつ ArcGIS や QGIS 等を用 いた空間情報解析を伴う研究・実務経験を有すること。機械学習や多変量解析等を用いた大 規模データの解析の経験、もしくはそれに取り組む意欲があること。 かつ、以下のいずれかの要件を満たすこと。 ・生態学の研究経験を有し、当該分野での論文発表あるいは学会発表の実績があること。 ・社会科学(経済学、心理学、社会学等)の研究経験を有し、当該分野での論文発表あるいは学 会発表の実績があること。 なお、「11.採用予定時期」に記載した日以前6ヶ月以内に当研究所に特別研究員、准特別研 究員、又はリサーチアシスタントとして雇用されている実績がある場合(大学院在籍中にリサー チアシスタントとして雇用されていたものを除く)は、応募をご遠慮ください。ただし、これら の研究系契約職員として4年度以下の最長更新限度で雇用され、最長更新限度の満了により退 職した場合(又は、採用日までに最長更新限度の満了により退職予定の場合)は、応募可能です。 6.選考方法 書類審査の後、面接を行い決定する。面接を行う者には別途連絡をする。 (決定予定時期:平成 28 年4月上旬頃) 7.提出書類 (1) 履歴書(写真添付、所定の様式を使用) 1部 (2) 研究業績目録(原著論文、著書、解説、口頭発表別) (3) 主要論文(最大3編)の別刷りまたはコピー 1部 各1部 (4) これまでの研究概要と統計解析の利用実績について(A4判1枚程度) (5) 所見を求めうる方1名の氏名と連絡先 1部 1部 (応募書類の返却不可(選考後不採用となった場合は責任を持って処分します)) なお、履歴書の職歴欄には、雇用先、雇用期間等を正確に記載して下さい。 また、国立環境研究所との間に雇用契約以外の契約・委嘱等の関係(共同研究、研究協力、労 働者派遣、請負常駐等)がある場合は、その旨も記載して下さい。 8.応募方法 郵送による。 (封筒に朱書きで「生態系サービスに関する特別研究員応募書類」と記載すること) 9.応募締切 平成 28 年4月 11 日(月) 必着 10.待遇等 (職種) 特別研究員又は准特別研究員 (雇用形態) フルタイム (1日の勤務時間) 7時間 45 分 (時間外及び休日勤務の有無) (給与) 有 「国立研究開発法人国立環境研究所契約職員給与規程」に基づき支給する。 基本給 (日給): 准特別研究員 12,440 円より 特別研究員 14,240 円より (その他就業関係) (規程に基づき決定) 「国立研究開発法人国立環境研究所契約職員就業規則」及びその他関連規程 によりご確認ください。 (参考) 国立環境研究所基本規程 http://www.nies.go.jp/kihon/kitei/index.html 11.採用予定時期 平成 28 年5月1日以降のなるべく早い時期。 12.雇用期間 採用日より平成 29 年3月 31 日まで。 なお、研究所の事業計画、勤務実績等の状況により平成 33 年3月 31 日(最長更新限度)まで の間に限り、年度単位での更新があり得ます。ただし、採用日より前6ヶ月以内に国立環境研 究所の契約職員として雇用されている実績がある場合の最長更新限度は、以下のとおりとなり ます。 <採用日より前6ヶ月以内に、特別研究員、准特別研究員、リサーチアシスタント(大学院在籍 中にリサーチアシスタントとして雇用されていたものを除く) として雇用されている実績があ る場合> 最長更新限度は、特別研究員、准特別研究員、リサーチアシスタントとして雇用されていた 期間(大学院在籍中にリサーチアシスタントとして雇用されていた期間を除く)と通算して5年 度の範囲内で、かつ労働契約法第 18 条の通算契約期間が5年の範囲内の年度末まで。 <採用日より前6ヶ月以内に、上記以外の契約職員として雇用されている実績がある場合> 最長更新限度は、労働契約法第 18 条の通算契約期間が5年の範囲内の年度末まで。 ※労働契約法第 18 条の通算契約期間については、以下を参照して下さい。 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/keiyaku/kaisei/index.html 13.問い合わせ及び書類提出先 国立研究開発法人国立環境研究所 (住所) 〒305-8506 (ユニット名) 茨城県つくば市小野川 16-2 生物・生態系環境研究センター (室名) 生物多様性評価・予測研究室 (氏名) 深澤 圭太 (TEL) 029-850-2676 (E-mail) fukasawa (半角で@nies.go.jp をつけてください) 14.公募番号 H28-研-021
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