ワークシェア通信Vol.43 - 八王子市障害者就労・生活支援センター ふらん

障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.43
発行日:平成28年3月15日
3月に入り、日ごとに暖かさを感じられるようになり、桜のつぼみも膨らんで春
の訪れを告げています。
先月は、メンバー2名が同時期にインフルエンザ感染しましたが、残ったメン
バーで乗り切ることができました。
また、メンバー2名の就職が決まり、今月から新しい職場で働き始めています。
私たち支援者にとって、何よりも嬉しい春の便りとなりました。次年度もどうぞよ
ろしくお願いいたします。
前月(2月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:7名
*一部抜粋
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
【短時間WS(支援センター内)】参加者:7名
*一部抜粋
8000
6000
4000
2000
0
その他では、協働推進課の傘の美化作業や教職員課のファイル作成作業などを取り組みました。
ご紹介~作業の様子~
■産業政策課のPC入力作業■
~名刺の情報をPCに入力する作業です~
名刺に書いてある、会社名、住所、電話番号、
役職、氏名、メールアドレス等をエクセルの
フォーマットに入力します。
連絡手段である電話番号とメールアドレスは、
入力ミスが無いよう細心の注意を払って作業に
取り組んでいます。
ワークシェアの体験を考える
今年度も3月、残すところあと少しとなり、当センターでは通常の支援業務に加え、
春に特別支援学校を卒業して企業等での「新入社員」となる方々の支援引継ぎが進んで
います。学校や日常の過ごし方と、「職場」の違いは様々なものがありますが、当事業
ではそれを考えるための多くの機会があると思います。
まずは、自宅での生活や慣れ親しんだ友人等と過ごす場から、緊張を強いられる「職場」へ入る時には気持ち
を切り替える力が必要だということ。自分自身の業務指示を受け、自分という一人の人間が業務に向き合う時に
は責任感や負担を重く感じるものだということ。それらをうまく自分のものにできてくると、職場、特に忙しい
現場に入る時に必要な「自立」の感覚、またその場にいても大丈夫と思える安定感につながってくるように思い
ます。
また、人から仕事を頼まれたらその仕事を大切に預かること、頼んだ人
だけではなくその仕事につながる人たちのことを広く考えて取り組むこ
と。この点について、市役所での業務は自分たち市民につながるものと捉
えやすく、イメージしやすいのが当事業の特徴です。そのことで、目の前
の仕事の内容や興味関心だけにとらわれず、仕事に取り組むことが周りの
方たちとのつながりになり、自分の役割や存在感を自分の力で感じられる
ようになっていければと考えています。
さらに、仕事には人から人へのつながりがあると考えることで、挨拶や
報告、確認などの意味もまた、捉え直す機会になっていると思います。
誰でも、新しい環境に入る時は不安で、一緒にいれば安心できる人を探します。特に、障害や病気のある方た
ちは、自分への理解者を得ることがとても難しい中で不安に耐えていかなければなりません。
私たちは、当事業で体力や適性などを確認するだけでなく、職場で仕事に向き合う自分をどのように安定させ
肯定していくのか、体験の意味を振り返りながら整理していく機会にできればと考えています。そのことで、ご
本人たちには力をつけていただきたいと思いますし、同時に、その力を発揮できるように次の職場で周囲の理解
を得ていくことが私たち支援者の役割です。当事業での貴重な体験を次の職場へきちんと活かせるように、引き
続き考え、取り組んで参りたいと思います。
冷え込んだりあたたかくなったり、という日々を繰り返しながらも、春を感じるよう
になり、年度末に向けて日々慌ただしさが増す時期に入りました。
今年度は当事業が10年目になることから、日々の取り組みを振り返りながら感じるこ
とを書かせていただきました。とりとめのない文面に一年間おつきあいいただき、あり
がとうございました。当センタースタッフがこの事業を大切にする思いと、職員皆様へ
の感謝を少しでもお伝えできましたら幸いでございます。
次年度も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.42
発行日:平成28年2月3日
2月に入り、梅のつぼみがほころぶ季節となりましたが、きびしい寒気の日が続
いております。
先月は、東京でも雪が積もり、その日は通勤が危険と判断してワークシェアを休
みに致しました。それに伴い、休ませてもらった業務もあり、皆さまのご理解とご
協力感謝申し上げます。
ニュースでは、全国的にインフルエンザが流行期入りしたとのことですが、ス
タッフ、メンバーともに体調には気を付けて業務に取り組みたいと思います。
前月(1月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:7名
*一部抜粋
7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
【短時間WS(支援センター内)】参加者:11名
*一部抜粋
25000
20000
15000
10000
5000
0
その他では、納期指定でスポーツ振興課のラミネート作業などを取り組みました。
ご紹介~作業の様子~
■ごみ減量対策課の挟み込み作業■
①A4用紙2枚を重ね、A4冊子の先頭ページに
挟み込みます。
②5部ずつ互い違いに重ね、25部になったら
茶紙で包みます。
③茶紙に「処理済み」のスタンプを押します。
ワークシェアの業務②~「メール業務」
当事業で長く従事させていただいている業務の中に、メールの仕分けがあります。
メール業務は、企業で従事する障害者も多くみられます。当事業では「結束」と共に、
当事業の「基幹業務」と位置付けており、月曜から木曜日まで毎日取り組んでおりま
す。
メンバーは全員、メール業務には参加します。最初は、部や課の名前、棚の位置、細かなルールなど、覚え
ることが多く、慣れるまでは大変なようです。「**部」などと明記されておらず宛先だけを見ても判断でき
ないものなどは、判断の仕方を覚えながら少しずつ対応に慣れていきます。
「宛先の判断の仕方を覚える難しさ」と一言でいうと、「部署の数がたくさんあるから
覚えるまでに時間がかかる」というのが多数派ですが、障害特性に起因する「難しさ」は
もう少し多様です。
例えば、発達障害の方などで、文字を見ても意味がすっと頭に入ってこない特性の方は
「宛名の文字を読んで理解する」ことから、苦労があります。
また、例えば「八王子市**部*****課」と書いてある場合、多くの人は、自治体名や組織の構成に合
わせて「八王子市/**部/*****課」と無意識のうちに区切りながら読み取り、読み取った「**部」
「**課」などの部分で棚を探しますが、一続きに書かれている文字を、その意味ごとに区切って読み取るこ
とが難しい方たちもいらっしゃいます。その場合、一度全部を読み、少し考え、覚えている「八王子市」を除
き、残りを再度読み返し、といった風に試行錯誤しながら少しずつ言葉に慣れていきます。
「**課」は「**部」に所属しているからそこへ分ける、という判断をする際も、多
くの人は無意識のうちに「組織」の構成を頭に起きながら判断できますが、メンバーの中
には、目に見えない「組織」という概念そのものを理解することに時間がかかったり、ま
た、頭の中のイメージを使って判断する作業に、しばらく苦労することなどもあります。
同じ「メール」業務を経験させていただきながら、その中で感じられる個々の苦労を整理して特性を理解
し、それに合わせた習得を進めていきます。メンバーの様子を確認し、また苦労する点を振り返りなどで聞
きながら、世の中の多くの人が「わからないことが疑問」と感じるようなことでも、大変苦労している方が
多いこと、目に見えない障害特性を理解することの難しさや奥深さを日々感じます。
まずは支援者が、こうした貴重な機会も活用させていただきながら、ご本人たちの障害特性を十分理解す
ることで、「難しい仕事」を「可能な仕事」へ、変えて行けるように努めてまいりたいと考えます。
年明けから、降雪や、息も凍るのではないかと思ったほどの寒さなど、厳しい天候
が続いておりましたが、一時に比べると、少し空気の冷たさも緩んだようです。
2月というと、まだ寒さ厳しいものの、そろそろ春を意識する時期に入ります。
春を目指して就職したいと思う方たちは就職活動追い込みです。支援者もご一緒に
頑張って参ります。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.41
発行日:平成28年1月19日
年末年始の休みが終わり、1月4日よりワークシェアも始動しました。
嬉しいことにWSメンバー2名の就職が決まり、今月から新しい職場で働いてい
ます。それに伴い、実習生が参加すると思いますが、よろしくお願いいたします。
一日一日を大切にし、就労に向けて、メンバー・ジョブコーチともに業務に取り
組んで参ります。今年も変わらぬご理解とご協力をお願い申し上げます。
前月(12月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:7名
*一部抜粋
7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
【短時間WS(支援センター内)】参加者:11名
*一部抜粋
4000
3000
2000
1000
0
書類セットでは、納期指定で学園都市文化課の挟み込み作業などを取り組みました。
ご紹介~作業の様子~
■建築課の図面整理作業■
①図面に記載されている、年度・施設コー
ド番号(リスト表から探す)・工事件名を
所定の用紙に書き写します。
②図面の枚数を数えて、所定用紙の枚数欄
に記載します。
☆普段見慣れない専門用語が多いので、間
違いがないよう気を付けて作業に取り組ん
でいます。
ワークシェアの業務①~「結束」
当事業が開始してから、長く従事させていただいている業務がいくつかありま
すが、その一つに、「リサイクルペーパーの結束」があります。
当事業の開始前、平成15年度から、年間数回ほど「実習生」が障害者福祉課
さんでこの業務を体験させていただいておりましたが、平成18年度の当事業開
始に伴い、市役所内で広く業務をいただくようになり、現在に至っています。
「結束」というのは、言葉通り、リサイクルする紙類を紐で束ねれば良いのですが、これがなかなか、
慣れないうちは苦戦するメンバーも多く見られます。私たちが何をおいてもまず取り組むことは、きつく、
ゆるんでしまわないようにしっかり縛ること。家庭などでは、回収の直前に縛ることも多いので、そこそ
こ、緩まないように縛れば良いことが多いのですが、業務の中では縛った後少し時間が経ってゆるんだり、
また複数の束を重ねて置いたために一番下の束が圧縮されてゆるゆるになってしまったり、などというトラ
ブルも発生します。搬出なさる職員の方々にご面倒をおかけすることのないようにと、最初はスタッフが縛
り方や緩みを確認しながら進めます。
握力がそれほど強くないメンバーも多く、また「紐をぎゅっと引っ張り、そのま
ま紙を押さえながら、指先で結ぶ」という複雑?な動作になかなか慣れないケース
も見られます。紙を仕分けるルールを覚え、作業中はなるべく通路をふさがないよ
うに留意し、紐をなるべく無駄にしないように使い、繰り返し移動を続けるうちに
感じる疲労をやり過ごしたりしながら、回数を追うごとに少しずつ慣れていきま
す。なんでもない軽作業のようですが、なかなか奥の深いものだと感じます。
リサイクルに関する業務は環境整備の一つと捉えていますが、仕事の意味を考えずに、ただ指示を受け
て取り組んでいると、なぜそれほど縛り方や仕上がりにこだわらなければいけないのか、努力する意義がわ
からなくなってきます。仕事というものには全て理由があり、また、その成果を受け取っていただく方の必
要に合わせることが大切だということなどを、メンバーへも具体的に伝えながら取り組むようにしていま
す。
どの仕事にも共通していることですが、そのような過程を通じて、一人ひとりが「仕事」と向き合う時の
考え方を知り、またそのことで、一人ひとりが働く自分の価値を感じられるように、つながっていくことを
願いながら、日々の支援に取り組んで参ります。
平成28年が始まり、今年度も、あっという間に最後の四半期となりました。
今年は比較的暖かい年末年始で始まりましたが、その間に風邪を引いた方もちらほ
ら見られます。今月に入り、また冬らしくなってきましたので、改めて、体調管理に
気を付けて業務に取り組んで参ります。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.40
発行日:平成27年12月24日
今年は暖冬とはいえ、12月に入り本格的に寒くなってきました。乾燥のせい
か、街中では咳をする人が多く見受けられます。引き続き、メンバー、スタッフ共
に体調管理に気を付けて年末年始を過ごし、来年も万全の体調で作業に取り組みた
いと思います。
今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
前月(11月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:6名
*一部抜粋
3500
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
【短時間WS(支援センター内)】参加者:11名
10000
8000
6000
4000
2000
0
その他では、広聴課のシールカットや建築課のリスト書き写しなどの作業に取り組みました。
短時間WS(支援センター内)について
以前にもご案内いたしましたが、本庁舎でのグループとは別に、障害者就労・生活支援セン
ター内で作業を行うグループを作り、火、水、木の10時から12時まで2時間の作業を行っ
ています。
作業内容は、月によって多少変動しますが、主に押印、封入、書類セットなどです。
この短時間WSで作業や生活リズムが慣れたメンバーは、ご本人の能力や意向を確認して庁内
WSへ参加する場合があります。そのため、現在の庁内WSメンバーの中にも短時間WSの経験
者が数人おります。
引き続き、活動を行ってまいりますので、支援センターでお預かりできる業務がございまし
たら、庁内WSのスタッフに是非お声かけくださるようお願い申し上げます。
「事務職」で働くということ
ここ数年、障害者雇用の求人は、「事務職」が増えてきています。何
年か前までは、清掃や、小売店での商品管理、飲食店での調理補助など
が目立っており、現在も多く見られますが、求人の増加と言う点では事
務職が目立っているように感じます。
「事務職」と言うと、パソコンに向かって何かを入力したり、書類を作成したり・・というイメージを漠
然と持つ求職者の方が多いのですが、実際は、その内容や特徴は様々です。
例えば、その都度指示を受けながら何種類もの仕事を行う総務や庶務的なもの、業務ごとの期日があった
り時期によって業務量に波のある経理や人事部関係、一日のスケジュールが決まっており時間をみて日課を
こなすメール室などの業務。小売業の商品管理部署などに所属すると、日々の発注業務のほかに、新店舗開
設時の繁忙期などの波があったりするようです。少し専門的なものでは、ホームページや販促物制作などの
広報関係の業務を行う方たちもいらっしゃいます。
ワークシェアの業務の構成は、考え方としては、障害者雇用で見られる
「オフィスサービス」と呼ばれるものに近いように思います。企業では、
会社の業務がより効率よく進んでいくために、ヘルプで対応できる事務的
な業務を組み合わせるほか、備品やコピー用紙の補充、リサイクル物の仕
分けやメンテナンス、会議室や給茶機などの整備、などなど、知恵を絞ら
れています。リサイクル業務では、全社員の机の中にあるクリアファイル
やクリップなどで使用されていないものを定期的に回収し、分別の上きれ
いにして再利用に回す、といった面白い取り組みも見られます。
ワークシェアの良さの一つに、様々な業務を組み合わせるため多種の要素を体験できるという点がありま
す。決まった時間内は同じ作業を行うもの、業務量に変動のあるもの、その都度指示をいただくもの、納期
に追われるもの・・。業務に合わせて時間の感覚を調整し、目の前の仕事に集中しますが、メンバーの多く
は、変化への適応は得意ではありませんので、症状に注意したり、睡眠リズムを確認したりしながら、経過
をみていきます。メンバーそれぞれに不安や疲労の原因は異なり、また、業務ごとの特徴もありますので、
時には「やってみて初めて特徴に気づいた」・・などということもあります。
なるべく、メンバーへ良い状態での経験を保障しながら、一方では就職後のことを考え、働く際の適応力
を高めて選択肢を広げていけるように、貴重な機会を活かしていきたいと考えます。
「11月号」と言いながら、早くも今年が終わりに近づいております。今年1年、皆
様には大変お世話になりありがとうございました。当事業も、12月は28日まで、1月
は4日からの開始となります。
来年も、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.39
発行日:平成27年11月26日
11月に入り、落ち葉が風に舞う季節となりました。日に日に寒さも増し、風邪
をひきやすい時期なので、手洗い・うがいなど予防をして、引き続き体調には十分
気を付けながら業務に取り組んで参りたいと思います。
また、今月から庁内ワークシェアに新しいメンバー2名が加わりましたので、
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
前月(10月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:5名
*一部抜粋
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
【短時間WS(支援センター内)】参加者:12名
30000
25000
20000
15000
10000
5000
0
短時間WSでは納期指定の
書類セット業務(挟み込み)を中心に取組みました
ご紹介~作業の様子~
■環境政策課の挟み込み作業■
~パンフレットに用紙を挟み込みます~
【作業工程】
あらかじめ二つに折ってあるA3のパンフレットに、
A4の用紙3枚を順番に重ねて挟み込みます。
挟み込む用紙の向きや順番を間違わないよう気を
付けて作業に取組んでいます。
また、同じ用紙が重ならないように指サックを付け
ています。
採用面接~ワークシェアでの体験を伝える
当センターのスタッフは、年間何回もご利用者の採用面接に同行します。面接官から受ける質問は、障害
者雇用でもそうでなくても大きく内容は変わらないと思いますが、一つ大きな違いとして、障害者雇用での
面接の場合、ご本人の職歴や訓練歴などのもつ意味が、受障前と後では異なるという点があります。
精神障害のある方など中途発症の方の場合は、それ以前の職場などで無理を重
ねた方も多く、過剰適応や過酷な勤務、ストレスなどが発症の誘因となったケー
スも少なくありません。その場合は、以前と同じように働けると伝えるのではな
く、その経緯を踏まえて、今の自分に合う働き方や体調を管理するポイントを伝
えられるように、活かすことが必要になります。
同時に、それ以上に有効なのは、発症以降、どのような経験をどれほど良好な
状態で積めたのか、という経過の説明です。そして、その経験が、実際の職場環
境や労働条件に近いほど、面接官からの評価や安心が得られることになります。
当事業「ワークシェア」については、メンバーは雇用契約ではありませんので、応募
書類には「訓練歴」として内容を記載します。ほぼ必ず、経験の内容については面接官
から確認を受けますが、同席して聞いていると、「市役所で業務を体験させていただい
ている」という説明で、多くの方が、なんとなくイメージを作ってくださっていると感
じます。本来は、「事務補助」などといった言葉でも、会社や業務内容によって様々な
違いがあり、細かな質問が続くものですが、それだけ「市役所は身近」なところ・・、
などと思ったりします。
仕事や会社、施設のことをわかりやすく説明するのは結構難しいものですので、面接
を受けるメンバーにとっても、市の皆様に助けていただいている場面と、言えるのでは
ないかと思います。
日頃、ただ忙しくしていると、自分にとっての「経験の意味」を考えることもなく時
間が過ぎていくものですが、こうしてご利用者の支援に携わる中で考えさせられること
は多くあります。支援者自身、学ぶ機会をいただいていると感じます。
10月から11月にかけて、当センター内で行う業務の発注もたくさんいただ
き、多い日は1日10名近くのメンバーが忙しく、一生懸命に取り組んでおりまし
た。引き続き、ご発注をどうぞよろしくお願いいたします。
年内、デイリーメンバーの勤務は、12月28日までとなります。こちらも引き
続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
総務部総務課さんよりご発注いただいたセット業務です。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.38
発行日:平成27年10月26日
朝晩はすっかり冷え込み、木々の葉も少しずつ色づき始めて参りました。10月
に入ると日に日に秋が深まり、重ね着の枚数も増えてきました。動く作業も多い
為、この時期でも市役所内では暑く感じることがあります。
通勤時と作業時の気温差があるので、引き続き、体調には十分気を付けながら業
務に取り組んで参りたいと思います。
前月(9月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:6名
*一部抜粋
【短時間WS(支援センター内)】参加者:12名
2500
8000
2000
6000
1500
4000
1000
2000
500
0
0
「書類セット」の多くは、挟み込み作業です。
「中央図書館」と「生涯学習センター図書館」でも
挟み込み作業を中心に行っています。
ご紹介~作業の様子~
■観光課の積み木やすりかけ■
~間伐材を再利用して、積み木を作ります~
(作業工程)
木クズで汚さないよう作業机に新聞紙を敷き、
紙やすりを使用して、積み木の角を削ります。
シンプルな工程ですが、意外と肉体労働で根
気のいる作業です。
形を整えるだけではなく、表面がなめらかにな
るよう取組んでいます。
メンバーの参加期間について②~ステップアップへの取り組み
当事業へ参加するメンバーは、1年の間で、何度か参加を更新する形になっています。最初は、開始から
1か月、次は2か月、その後は3か月ごとに、希望を確認しながら、更新します。この更新期間について
は、事業開始以降、途中で変更し工夫してきました。事業開始時は半年間の期間を1回更新して終了。途中
で辞める方は少ないことから何年かそのやり方を続けていましたが、参加を迷う方から「少しやってみない
と合うかどうかわからない・・」という不安の声があったり、また、開始後に力をつけていく方たちには、
もう少し短期間での区切りを設定し、目標を修正しながら進める必要があったことなどから検討を重ね、現
在の期間になっています。
メンバーとスタッフは、更新ごとに振り返りを
行い、次の期間の目標を設定します。最初は体調の
維持や仕事を覚えることなど、まずは日課や環境に
慣れることが多く上がります。少しずつ、仕事の幅
や日数を増やしてより力をつけたいこと、そろそろ
就職活動を意識したいことなど、目標も変化しなが
ら体験の質が変わっていきます。
振り返りをする時は、作業中の具体的な場面を思い出しながら、対応策を再確認したり、メンバー自身の
特性を整理します。ワークシェアの場面ではどうだったのか、また、実際の会社に入って社員として働く場
合はどのようなことが想定されるか、などを一緒に話しながら、その後の取り組みにつなげていきます。
振り返りに同席してよく感じることの中に、メンバーそれぞれが、プログラムで
の体験と実際に社員として職場で働くことは同質ではないときちんと感じながら整
理をしていること、またその中で、現在の環境を、安心して体験を進められる場と
して大切に活かそうと捉えていることがあります。以前に無理を重ねて、体調を崩
した経験を持つ方が少なくないこともあるかもしれません。
スタッフも、メンバーが実際に働く時に何が必要なのかを十分念頭に置きなが
ら、当事業での体験一つひとつを、無駄なく力にできるような支援の在り方を工夫
したいと考えます。
9月下旬から10月初旬にかけて、ハローワークとの共催で「就職促進セミナー」を
開催し、当センターのご利用者も何名か参加されました。このセミナーでは最終日に
「模擬面接」があり、ハローワークの方との「本番さながら!」緊張感一杯の面接練
習が行われます。
参加した方々それぞれに、自分の体験や力、長所、特性などを一生懸命に伝えてい
らっしゃいました。本番でも、頑張っていただけるよう、応援していきます。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.37
発行日:平成27年9月25日
今年は8月後半から雨が多く、涼しい日が続いています。9月に入ると、すでに
長袖を着る方も増えてきました。夕方から気温が下がるため、風邪を引く方も、少
しずつ見られます。
引き続き、体調には十分気を付けながら業務に取り組んで参りたいと思います。
前月(8月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:6名
*一部抜粋
8000
【短時間WS(支援センター内)】参加者:11名
7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
6000
4000
2000
0
「書類整理」には、帳票や伝票の整理などの他、建
築課さんの「図面整理」や、職員課さんの「ミシン
目加工」など、様々なものがあります。
清掃実習が始まります。
今年度、新しい作業として、「あったかホール」前の遊歩道の清掃を開始していま
す。メンバー数名が交代で、2週間に1回、慣れない竹ぼうきを使いながら、落ち葉を
集める作業に取り組んでいます。竹ぼうきは、今は使った経験のない人も多いようで
すが、就職後に会社の建物周りの掃き清掃をすることもあり、慣れないと、落ち葉を
集める・・のではなく散らしてしまいます。良い体験の機会をいただいております。
10月には、北野清掃工場内で清掃実習をさせていただきます。こちらも、まずは、
道具をきちんと使いこなすことから体験を始めます。良い経験にしたいと思います。
遊歩道脇を
散歩♪
ワークシェアの事業について~メンバーの参加期間と就職活動
当事業は、メンバーが参加できる期間は最大1年間となっています。市から受託した年度単位の事業である
ことから、事業開始時にそう定めておりますが、実際は、就労準備の期間として「1年間」は少し短く、メン
バーにとっても、盛りだくさんの期間ではないかと感じます。
企業等から出される、障害者を対象とした求人の多くは週の労働時間が30時間程度になっています。障害
者雇用の基準を満たすには、雇用保険に加入できる20時間以上の労働時間が必要であるため、メンバーも、
準備期間中に、週4~5日の勤務に耐えられるだけの体力やストレス耐性を整えておく必要があります。
当事業の期間中に就職を目指すメンバーは、まずは、数か月かけて参加日数を
週3日から4日へ増やし、プログラムに慣れてゆとりが出てくる時期、概ね半年前
後あたりから、就職活動を開始します。
慌ただしいシフトをこなしながら、就職活動を並行することは案外大変です。
新たに加わる不安やストレス、緊張などをやり過ごしながら、心身の安定を維持
する努力が続き、私たちスタッフも、ご本人の体調を見守りながら就職活動を支
援していきます。
少し時間が足りなくて、十分な力をつけることができずに終了を迎えたメン
バーについては、終了後に引き続き通う場所を探して、さらに経験を積んでいた
だくようにつないでいます。
参加中、メンバーが同じ部署で繰り返しお世話になると、終了を迎える時に、ご担当者からとてもあたた
かいお声かけをいただくことも多く、メンバーにとっては、次のステップに進む際の大きな力になっている
と感じます。あっという間の一年間であっても、メンバー一人ひとりにとっては、多くの経験が詰まってい
る時間であり、ご担当者から大切な仕事をお預かりし続け、頑張った期間なのだと思います。
当事業は、定員6名となっておりますが、メンバーの就職活動の状況など
によっては、急な欠員が生じることや、終了を見越した早めの補充で一時定
員を超えることがあるなど、時折変動があります。業務に関しては支障がな
いように、できる限りの調整をいたしますが、やむを得ず、シフトの変更を
お願いすることもございます。どうぞ、ご理解くださるようお願い申し上げ
ます。
今年度もあっという間に上半期の終了を迎えます。この間、当事業参加を終了
したメンバーのうち、3名の方々が企業等で就労を開始されました。
10月には、ハローワーク主催の就職面接会や、就職促進セミナーなども行わ
れます。メンバー一人ひとりのペースを大切にしながら、支援を進めていきたい
と考えます。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.36
発行日:平成27年8月25日
前半は暑かった8月も、後半に入ると急に涼しい日が増えてきました。暑い時期
は体調管理や疲労が心配されますが、少し一息つけるようです。
まだ、9月までは残暑がありますので、気候の変化などに気を付けながら、取り
組んで参りたいと思います。
前月(7月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:6名
*一部抜粋
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
【短時間WS(支援センター内)】参加者:12名
12000
10000
8000
6000
4000
2000
0
その他、書類の裁断、木工のやすりかけ
作業などにも取り組みました。
短時間WS(支援センター内)について
5月にもご案内いたしましたが、今年度から、本庁舎でのグループとは別に、障害者就
労・生活支援センター内で作業を行うグループを作り、週数日、作業を行っています。
開始当初は4名程度の小さなグループでしたが、次第に参加者が増え、現在は10名を
超える方たちが作業に取り組んでいます。
中には、就職活動を開始し、また、すでに就職した方もいらっしゃるなど、就職に向け
た参加者の動きもみられております。
引き続き、活動を行ってまいりますので、支援センターでお預かりできる業務がござい
ましたら、ぜひお声かけくださるようお願い申し上げます。
ワークシェアの様子~コミュニケーション②・・難しい・・「報告」
前回に引き続き、コミュニケーションについて様子をお伝えいたします。
「挨拶」「返事」「質問」・・など、職場の基本的なコミュニケーションの中
に、「報告」というものがあります。この「報告」というもの、障害のある方に
限らず、なかなか難しいものだと感じます。
例えば、挨拶や返事などは、ある程度決まった内容を日頃から練習することで、比較的対応できるよう
になっていきます。また、質問などは、ご本人自身に「わからなくて困っている、聞きたい内容」がはっ
きりしていることや、「今聞かなければ仕事ができない」といった、切羽詰まった気持ちもあるため、場
に慣れてくると自発的にできるようになることが多いようです。
それに比べ、報告は、自分のために行うというものではなく、指示を出してくださった方が仕事の状況を
把握できるように行うため、相手の必要性に合わせて内容を盛り込まなければならない難しさがあります。
「終わりました」で良い場合もあれば、その状況やトラブル、気づいたことや見通しなどを説明する必要
がある場合もあり、その判断はなかなか難しいものだと感じます。
職場で働いた経験のない参加者の場合、多くは「終わりました」ときちんと伝えられればまずは第一段階
クリア。それから、作業の内容によって、より伝えた方が良いこと、伝え方やその理由などを、スタッフが
繰り返し参加者へ説明しながら、少しずつ、報告の質を上げていただきます。
就職し、忙しい現場で働き始めると、質問や確認なども含めて、自分
から必要なコミュニケーションを効率よく取れるようにならないと、な
かなか仕事がうまく回っていきません。いきなり現場に入り、雰囲気に
のまれてどうすれば良いかわからず、仕事が滞ってしまったり、孤立感
を強くする方も少なくはありません。
事前に、少し時間をかけながら、支援者のサポートのもと、また、職
員皆様のご理解を感じながら、安心して力をつけていくことができる機
会は、とても大切な場だと感じます。
8月に参加を終了したメンバー1名の就職が決まり、中旬から新しい職場で勤
務開始となりました。当事業への参加開始当初は、初めてのことすべてに大きな
不安を訴えられていましたが、一つひとつの仕事や目標をきちんと取り組み、振
り返ってみると、1年間の変化は大変大きなものでした。支援者としても、ご本
人の変化を通じて、様々なことを教えられたように感じています。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.35
発行日:平成27年7月23日
7月の始まりは雨続きの天気でしたが、ようやく晴れ間が見え夏らしい日が続い
ています。関東の梅雨明けも発表され、暑さが厳しく業務中に何度も汗を拭くこと
が増えてきました。
多くの課から多岐にわたる業務をいただき、「はじめてお仕事を頼みましたが、
とても助かりました。」というお声も聞き、様々な場面でメンバーが個々の力を発
揮しております。日々の業務へ良い状態で携われるよう、体調管理に気を付けなが
らスタッフとメンバー共に取り組んでいきたいと思います。
前月(6月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:6名
*一部抜粋
10000
【短時間WS(支援センター内)】参加者:9名
200
8000
150
6000
100
4000
2000
50
0
0
環境政策課・児童青少年課からの
業務を取り組みました。
「あったかホール」前の遊歩道・
北野清掃工場の清掃に取り組みました。
ご紹介~作業の様子
■ 建築課の図面整理 ■
(準備)
所定用紙に転記します。
図面が入っているケースから図面を出します。
(作業工程)
①図面に記載されている、施設コード番号・年度・
工事件名を所定の用紙に書き写します。
②図面の枚数を数えて、所定用紙の枚数欄に記載し
ます。
所定リストを見ることでどんな図面が入っているか
分かるように、間違えのないように転記をします。
ワークシェアの様子~コミュニケーション・・安心感
当事業に参加するメンバーは個々に、就職に向けて参加目標を決めています。
「体験を広げたい・・できる仕事の種類を増やそう」「自信を付けたい・・正確に
仕上げられるように取り組もう」などなど。
参加した理由はそれぞれに異なり、ブランクが長かったり体調に不安があった
り、職場という集団の中に入ることへの不安や要求通りに仕事をする自信がない、
など、一人ひとりが様々な思いを抱えて参加しています。
障害のある方の多くから挙げられる不安の一つに、「コミュニケーション」があります。このコミュニケー
ションというもの、考えれば考えるほど奥が深いと感じるものですが、メンバーの不安は、具体的には「自分
がその場や相手に受け入れられるか、わかってもらえるか」「指示の内容が理解できるか」「伝えるべきこと
を伝えられるか」といった点が多いように感じます。
職場のコミュニケーションは、基本的なものとして、まずは「挨拶」「返事」などがあります。次に「質
問」「確認」「報告」などが続き、場面やタイミングを掴む難しさが加わります。実際の職場では、休憩時間
の会話や、相手に合わせた伝え方など様々な応用がありますが、当事業で丁寧に取り組めるのは、最初の5点
までです。
まずは、「挨拶」。毎回、作業を開始する時や終わる時のご挨拶は、慣れるまではメンバーにとっては緊張
するものです。自信が十分でないメンバーも多く、「自分が仕事を任されて良いのかどうか」といった不安を
抱えていたりすると、「作業を始めます」の言葉は、一つの峠越えのような感じです。
無事にご担当者へ最初のご挨拶が済むと、作業開始を認められると同
時に、受け入れられる安心感をいただくといった印象があります。小さ
なことのようでもありますが、障害のある方が実際に企業などの会社で
働く時には、こういった「安心感」は定着のためには大変重要な要素で
す。
お忙しい中、毎回挨拶を受けてくださっているご担当者の皆様には、
お手数をおかけいたします。ご理解とご協力に心より感謝申し上げま
す。
6月は、昨年度当事業に参加したメンバーの1名が企業での就職が決まり、勤
務を開始しました。新しい環境、新しい仕事、新しい人との関係などの中で、ま
だまだ不安を抱えながら奮闘中です。
暑い時期にも入り、体力的にも厳しい季節になりましたので、まずは健康に気
を付けながら、少しずつ慣れていただきたいと考えています。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.34
発行日:平成27年6月15日
梅雨の季節に入りました。毎年のことながら、湿度が高く過ごしづらい日は、何を
するにもなんとなく、けだるい感じがします。日々、天候が変わるので体調を整えづ
らく、「この時期は苦手」との声も、よく耳にします。
・・とは言え・・、仕事をする上では、とにかく、業務に合わせて自分のコンディ
ションを整えられるようにならなければなりません。スタッフとメンバー、当事業に
携わる皆で、その日一日、また、その時々の仕事に良い状態で取り組めるように、心
掛けて参ります。
前月(5月)の実績報告
【本庁舎・図書館】参加者:6名
*一部抜粋
【短時間WS(支援センター内)】参加者:9名
6000
800
5000
600
4000
400
3000
200
2000
0
1000
0
「あったかホール」前の遊歩道の
清掃に取り組みました。
ご紹介~作業の様子
■
ごみ袋帯留め作業 ■
10枚入っているビニール袋からごみ袋をすべて取
り出し、横に半分に折ります。
半分に折った後に商品名の記載されている帯をごみ
袋全体に巻き、テープで留めます。テープが帯から
飛び出さないように、直接お客様への商品になるた
めに慎重に、かつ丁寧に行います。
帯留めがゆるくならないように、きつすぎないよう
に調節をしながら作業を行いました。
ワークシェアの様子~シフトについて ②
当事業では、メンバーが業務を行い、その対価として工賃が支払われます。メンバーの参加期間は最長で1年間。
みな、企業などでの就職を目指し、力をつけるために当事業へ参加しています。
スタッフ(ジョブ・コーチ)の役割は、メンバーがミスなく、納期に合わせて仕事を完了できるようにサポート
することです。日頃、当事業を見守ってくださっている方々は、スタッフが慌ただしく、現場へお伺いしたり、そ
のうち姿が見えなくなったり、また出現したり・・といった動きをご覧いただいていることと思います。
スタッフは、日課とメンバーに合わせ
て、その日の自分たちの「動線」を描き
ます。初めての業務を行う場合や、体調
が心配で様子を見た方が良い人。一人で
ほとんど大丈夫だけれど、部署へ入る時
仕事が始まる時、終わる時などは支援が集中しがちにな
ります・・。
基本3名のスタッフが、あちこちに散らばるメンバー個々
への支援の組み立てに知恵を絞ります。
メンバーも、終了後の報告や確認を行ったり、日報へ申し
送りを記載するなど、状況の共有を工夫しています。
の挨拶が不安だったり、指示を受ける時
だけ混乱しやすい人。仕事が終わる時に
必ず確認が必要なケース、などなど。
仕事によって、「この時点で確認が必
要」といったポイントが異なるなど、そ
れぞれの特徴もあり、スタッフ自身も、
全体がよく見えるようになるまでは、頭
の中が大忙しです。
メンバーとスタッフが共に、「今日のシフト」を縦と横、斜めに睨みながら、奮闘し、
業務を完了している日々ですが、時に、スタッフ不在の時に発生した不明点などについ
て、現場のご担当者がメンバーへ直接対応してくださっていることがあるかと思います。
お手数をおかけし恐縮でございますが、同時にメンバーにとっては、困り不安な場面で
ご担当者にサポートしていただける経験はとても心強いものであり、会社という場に入る
ことへの不安が、「理解を得られる」安心へ、変わる機会にもなっていきます。
改めまして、日頃の皆様のご理解とご協力に心より感謝申し上げます。
5月は、昨年度に当事業に実習で参加した方が1名、就職が決まりました。10年
以上、福祉施設に通所していらっしゃいましたが、市役所での体験を経て、モチ
ベーションも高くお持ちになり、勤務を開始されています。私たちスタッフも、と
ても嬉しく思います。引き続き、長く勤務していただけるよう、ご支援を続けて参
ります。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)
障害者就労支援
ワークシェア通信
VOL.33
発行日:平成27年5月18日
ゴールデンウイークも終わり、あっという間に忙しい日々が戻ってきました。
4月は、いつもより業務量が多かったり、ご担当者の異動により、新しい方のお名前を一生懸命覚
えたり・・などなど、ワークシェアのメンバーとスタッフもなんとなく慌ただ
しく過ごした1か月でした。
少しずつ、新しいご担当者からの発注もいただきはじめました。お世話になっ
たご担当者の交代は大変寂しいものですが、同時に、より多くの方々に当事業を
知っていただけることは、とても嬉しいことでもあります。
改めまして、また1年、どうぞよろしくお願い申し上げます。
前月(4月)の実績報告
【シフト表による業務(本庁舎・図書館)】参加者:7名
*一部抜粋
15000
10000
「その他」の作業:
「書類のコピー」「ホッチキス止
5000
め」「製本」「封筒補修」などに
0
取り組みました。
【施設参加による業務】参加施設:1施設
【短期参加メンバーで作業を行いました!】
50000
4月は、通常の定期業務の他、「書類の金具
40000
外し」の発注をいただき、2名の短期参加者に
30000
より行いました。
20000
「金具外し」は毎年4月にいただいている業
10000
務です。
0
ティッシュリサイクル
チラシ仕分
今年も、ありがとうございました。
ワークシェアの様子~シフトについて ①
当事業は平成18年に始まり、今年で10年目を迎えました。
果たして仕事を発注していただけるのか、ドキドキしながら事業を開始した当初は、メンバーの参加日数
は週2日ほど、シフトもゆったりしたもので、ジョブコーチも、1日1人いれば十分でした。今では古き懐か
しき時代?のようです。
その後、職員皆様のご理解に支えられて予想を上回る業務をいただき、当事業は発展して参りました。今
は、シフト表もA3サイズの用紙でも縮小しないと収まらず、目を通すのも大変なほどになっていますが、
このシフト、当事業運営の要になるものです。
シフト編成は基本的に、①ご発注部署の希望、
納期や頻度、人数に合わせる ②メンバーの力に
無理がないか、また新しい経験になるか、バラン
スを見る ③メンバーをサポートするジョブコー
予定の仕事が早く終わったら、
休憩まで、できる仕事をやりま
す。 通称:「すきま作業」
チの支援体制を調整する といった順に行いま
す。どこが不十分でもうまくいきませんし、ま
た、ご発注側のご理解もとても必要です。
多くの体験を提供しようと、スタッフは、5分、10分でも時間があれば仕事を組み入れます。
メンバーの中には、体調や障害特性などから効率やスピードを不得手とする方が少なくありませ
ん。無理は禁物、でも、これから企業などで働く場合は効率や時間管理の意識は必須です。
メンバーの体調や集中力、仕事の精度などを見守りつつ、細やかにシフトを調整する日々の工
夫は、スタッフの知恵の絞りどころとなっています。
新しいグループができました!
4月から、本庁舎のグループとは別に、障害者就労・生活支援センター内で作業を行う
グループを作りました。約6名のメンバーが週1回、2時間程度、業務に参加しています。
このグループができたことで、例えば在宅期間が少し長かったり、職歴がないことなど
から、緩やかに準備を進めたい方へも参加をご案内できるようになりました。
もし、支援センターでお預かりできる業務がございましたら、ぜひご発注ください。
4月以降、当センターでは職員の異動により、ワークシェアの担当スタッフが替わりました。
しばらくの間は、新担当のジョブコーチから、業務の手順や仕上がりなどを細かく確認させていただく
ような場面もあるかと思います。お手数をおかけしないよう、なるべく速やかに引継ぎを進めて参ります
ので、ご理解のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
八王子市障害者就労・生活支援センターふらん
氏平(ウジヒラ)