Display LABO. Vol.2 What’s “Display LABO. “? ディスプレイ・ラボでは、店頭ディスプレイの日々のお悩みを少しでも解決できればと、 ピープル・ツリー スタッフからの提案をご紹介していきます。 今回のお悩み 「アクセサリーのディスプレイって、簡単なようで難しい。どうしたら魅力的に見せられる?」 アクセ・ディスプレイ・マスター(自称)のスズキが、解決方法をご提案します! ・・・・・・ ディスプレイのバリエーションを増やして、常に新鮮な売場を作ろう! ・・・・・・ Basic まずは、基本をおさえましょう! 【ディスプレイの順序】 【ディスプレイする高さ】 ①ディスプレイしたい商品を決める お客さまが見下ろしたときの角度が平均42~48度が理想的 ②テーマ(季節、イベント、コンセプトなど)を決める ③什器を選ぶ ④アクセサリーをディスプレイする ※商品を選ぶときのコツは、例えば、 ・同じシリーズのもの ・同じ色、素材、生産者のもの ・異なるシリーズでも、雰囲気が似ているもの(一緒に身に着け てコーディネートできる) △ 高すぎる 45度 ◎理想的な高さ △ 低すぎる 【3つディスプレイ方法】 平置きディスプレイ 意味 難易度 長所 短所 アクセサリーを平面の台の上に並べて 置くディスプレイのこと。 ★ (かんたん) ・お客さま: 見やすい、手に取りやすい ・お店: ディスプレイしやすい、メンテナンスしやすい 什器ディスプレイ アクセサリーを飾る什器を活用して 商品を置くディスプレイのこと。 平置きディスプレイよりも難易度が高い。 ★★ (まあまあ) コーディネート・ディスプレイ アクセサリーを雑貨などと組み合わせ、 コーディネートしてディスプレイすること。 ★★★ (難しい) ・コレクション感が出て、高級感を出せる。 ・アクセサリー+α のセット売りに ・お店のコンセプトや商品のテーマを視覚的 つながりやすい。 に伝えやすい (客単価がアップしやすい) ・全体的に立体感が出にくい。 商品によって使う什器を選ぶ必要があるた ディスプレイする商品の分量の調整や、 ・色欠け、デザイン違いの商品が欠品した時 め、置き方や魅せ方にセンスが問われる。 置き方に工夫が必要。 に、統一感がとりづらくなる。 Case 1 ゴールド&シルバー系のアクセサリーで、売り場を作る。 [Before] 平置きディスプレイ *よい点 ・セレクトした商材の色、素材に統一感がある *改善点 ・並べ方に規則性がない ・黒いタグの位置がばらばら ・アクセサリーの特徴がわかりづらい ■タグの位置をすべて、チェーン上に統一 [After] ■ 部分的に小さな 什器を活用 ■デザインが特徴 ■ロングネックレス 的なラリエットは興 味をひく置き方に するとGood! は2連にして、着用 イ メー ジがわ きや すいように。 ■ 並べ方に規則性 をつける ①モチーフの種類 ②長さ(短→長) ③カラー (ゴールド→シル バーの順に) ストーンつき 平打ちモチーフ ショート 什器ディスプレイ: 流木と木目板を使ったシンプルなディスプレイ。 コインモチーフ ロング 什器ディスプレイ: 白色の板と三角柱を使ったディスプレイ。 什器の配置 什器を上に寄せて置くと、チェーンが流れる ような演出に。見た目は平置きに近い。 結婚式やパーティーにぴったりなアイテムをセレクトし、 全体の統一感、コレクション感、高級感を出す。 什器を中心に置くと、動きのあるディス プレイがつくりやすい。 ◆什器の使い方の基本 ①什器は最小限に! あくまでも主役はアクセサリーです。 ②什器を複数使う場合は、什器同士を近い位置に配置する。 ③什器を中央に配置する。 平置きディスプレイ 什器ディスプレイ 色違いを隣に、上下に並べて、お客さまにわかりやすく、 手に取りやすいディスプレイ。 ◆平置きディスプレイの基本 ①左右の並びに規則性をつける (デザインの規則、色の規則など) ②チェーンの置き方を工夫して、 1つ1つのデザインを見てわかりやすく。 ③雰囲気の合わないものは、 無理に並べず、一旦ひく。 ■中心から放射状に広がるようにディスプレイ お客さまがどの方向から歩いてきても、注意をひきやすい。 什器の配置 ■セットの巾着やポーチを近くに置いておく アクセサリーとセットになっている、伝統的 な民族衣装を使っているなど、接客でお客 さまとの会話のネタに。 コーディネート・ディスプレイ ◆コーディネート・ディスプレイの基本 ①色の数を絞る。3色から、多くても5色程度に。 アクセサリーにも雑貨にも同じ色があるものを 組み合わせるのがコツ! ②大きさのバランスが重要! 極小アクセサリー+大きな雑貨はNG ③アクセサリーと雑貨の分量を均等に。 ディスプレイに使用した雑貨 春夏号 p.47 ボンボルル・ワークショップ(ケニア) ゴールド&シルバー系のアクセサリーを作っている「ボンボルル・ワークショップ」は、身体 に障害を持つ人びとが経済的・社会的に自立し、地域の一員として暮らせるよう支援する ために1969年に設立されました。アクセサリー、衣料品、木製品、皮革製品を作る4つの 作業場で、150人以上が働いています。 *店頭用POPのダウンロードはこちらから http://www.peopletree.co.jp/oroshi/download/04_01.html#bbl Case 2 ビーズ系のアクセサリーで、売り場を作る。 平置きディスプレイ ■ネックレスの間にピアスを差し込み、 同じシリーズでまとめてディスプレイ。 ■薄色から濃色へ、グラデーションの 並びに(色の規則)。 ◆平置きディスプレイの基本 ①左右の並びに規則性をつける。デザインの規則、色の規則など。 ②チェーンの置き方を工夫して、1つ1つのデザインを見てわかりやすく。 ③雰囲気の合わないものは、無理に並べず、一旦ひく。 什器ディスプレイ 什器の配置 同じビーズ素材でも、組み合わせ る商材をミスチョイスすると全体の 雰囲気が壊れ、アクセサリーの魅 力も半減します。 コーディネート・ディスプレイ 4色展開のシリーズを、2色に絞ってディスプ レイ。 コーディネート・ディスプレイ 平置きディスプレイと什器ディスプレイを組み合わせた、コーディネート・ ディスプレイ。一緒に身に着けるとかわいい!と思わせる商材を組み合 わせるのがコツ。 ディスプレイに使用したストール 夏増刊号 p.30 ディスプレイに 使用した雑貨 夏増刊号 p.25 [Before] *よい点 ・セレクトしたアクセサリーの雰囲気があっている。 *改善点 ・ネックレスセット、バングルセットのどれがどのセットがわかりづらい。 平置きディスプレイ コーディネート・ディスプレイ [After] 色味や素材の似ている商材を組み合わると、数が 多くてもすっきりと見えます。主張の強い商材を中 心に置いて、フォーカスしてもらえるように。 什器ディスプレイ 「ボックスつき」ネックレスセットの特徴を活かして、あえて什器 は使わず、ボックスに入れた状態でディスプレイ。単価の低い 商品と組み合わせることで、セット売り効果をアップさせます。 ディスプレイに使用した雑貨 春夏号 p.13 什器の配置 放射状に広がるイメージでディスプレイ。 外径3cmほどあける。 タラ・プロジェクト(インド) ビーズ系のアクセサリーを作っている「タラ・プロジェクト」は、フェアトレードを通じてカース トや貧困というインドの社会問題を解決しようと、活動家や教師などによってインド北部に 設立されました。経済的に立場の弱い人びとの自立を支援し、現在は数百人の職人が仕 事の機会を得ています。 *店頭用POPのダウンロードはこちらから http://www.peopletree.co.jp/oroshi/download/04_01.html#tara
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