ZENSHIREN BULLETIN ZENSHIREN BULLETIN

毎月2回発行
VOI.600
全肢連情報
全肢連情報
2015年
15日発行
□編集・発行
一般社団法人全国肢体不自由児者父母の会連合会
ZENSHIREN BULLETIN
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8月
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障害者差別解消法ヒアリング開催
~厚生労働省~
障害者差別解消法に基づく対応指針案及び対応要領案に係る厚生労働省ヒアリングが8
月5日(水)労働委員会会館講堂において開かれ、全肢連からは石橋副会長がヒアリング
に対する意見発表を行った。
ヒアリングでは、障害者差別解消法福祉事業者向けガイドライン(案)、医療関係事業
者向けガイドライン(案)、衛生事業者向けガイドライン(案)、独立行政法人、国立研究
開発法人等の対応要領(案)が示された。
※紙面の都合上、示された福祉事業者向けガイドライン抜粋のみ掲載した。その他詳細の
内容をご覧になりたい方は、以下のURLを参照下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000093391.html
Ⅰ 障害者差別解消法福祉事業者向けガイドライン(案)【抜粋】
第2 障害を理由とする不当な差別的取扱い及び合理的配慮の基本的な考え方
(1)不当な差別的取扱い
①不当な差別的取扱いの基本的考え方
法は、障害者に対して、正当な理由なく、障害を理由として、サービス等の提供を拒否
する又は提供にあたって場所・時間帯などを制限する、障害者でない者に対しては付さな
い条件を付するなどにより、障害者の権利利益を侵害することを禁止しています。
なお、障害者の事実上の平等を促進し、又は達成するために必要な特別の措置は、不当
な差別的取扱いではないことに留意する必要があります。
したがって、障害者を障害者でない者と比べて優遇する取扱い(いわゆる積極的改善措
置)、法に規定された障害者に対する合理的配慮の提供による障害者でない者との異なる
取扱いや、合理的配慮を提供するために必要な範囲で、プライバシーに配慮しつつ障害者
に障害の状況等を確認することは、不当な差別的取扱いには当たりません。
不当な差別的取扱いとは、正当な理由なく、障害者を、問題となる事務・事業について
本質的に関係する諸事情が同じ障害者でない者より不利に扱うことです。
②正当な理由の判断の視点
不当な差別的取扱いであるのかどうかの判断には、その取扱いを行う正当な理由の有無
が重要となります。正当な理由に相当するのは、障害者に対して、障害を理由として、財
・サービスや各種機会の提供を拒否するなどの取扱いが客観的に見て正当な目的の下に行
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われたものであり、その目的に照らしてやむを得ないと言える場合です。
正当な理由に相当するか否かについて、事業者は、個別の事案ごとに、障害者、事業者、
第三者の権利利益(例:安全の確保、財産の保全、事業の目的・内容・機能の維持、損害
発生の防止など)の観点に鑑み、具体的場面や状況に応じて総合的・客観的に判断するこ
とが必要であり、事業者は、正当な理由があると判断した場合には、障害者にその理由を
説明するものとし、理解を得るよう努めることが望まれます。
なお、「客観的に判断する」とは、主観的な判断に委ねられるのではなく、その主張が
客観的な事実によって裏付けられ、第三者の立場から見ても納得を得られるような「客観
性」が必要とされるものです。
また、「正当な理由」を根拠に、不当な差別的取扱いを禁止する法の趣旨が形骸化され
るべきではなく、抽象的に事故の危惧がある、危険が想定されるといった理由によりサー
ビスを提供しないといったことは適切ではありません。
(2)合理的配慮
①合理的配慮の基本的な考え方
<合理的配慮とは>
権利条約第2条において、合理的配慮は、「障害者が他の者との平等を基礎として全て
の人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更
及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又
は過度の負担を課さないもの」と定義されています。
法は、権利条約における合理的配慮の定義を踏まえ、事業者に対し、その事業を行うに
当たり、個々の場面において、障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意
思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、障害者の権利
利益を侵害することとならないよう、社会的障壁の除去の実施について、必要かつ合理的
な配慮(以下「合理的配慮」という。)を行うことを求めています。
合理的配慮は、事業者の事業の目的・内容・機能に照らし、必要とされる範囲で本来の
業務に付随するものに限られ、障害者でない者との比較において同等の機会の提供を受け
るためのものであり、事業の目的・内容・機能の本質的な変更には及びません。
合理的配慮は、障害の特性や社会的障壁の除去が求められる具体的場面や状況に応じて
異なり、多様かつ個別性の高いものであり、当該障害者が現に置かれている状況を踏まえ、
社会的障壁の除去のための手段及び方法について様々な要素を考慮し、代替措置の選択も
含め、双方の建設的対話による相互理解を通じ、必要かつ合理的な範囲で柔軟に対応がな
されるものです。合理的配慮の内容は、技術の進展、社会情勢の変化等に応じて変遷する
ことにも留意すべきです。
<意思の表明>
意思の表明にあたっては、具体的場面において、社会的障壁の除去に関する配慮を必要
としている状況にあることを、言語(手話を含む。)のほか、点字、拡大文字、筆談、実
物の提示や身振りサイン等による合図、触覚による意思伝達など、障害者が他人とコミュ
ニケーションを図る際に必要な手段(通訳を介するものを含む。)により伝えられます。
また、障害者からの意思の表明のみでなく、知的障害や精神障害(発達障害を含む。)
等により本人からの意思の表明が困難な場合には、障害者の家族、介助者等、コミュニケ
ーションを支援する者が本人を補佐して行う意思の表明も含まれます。
なお、意思の表明が困難な障害者が、家族、介助者等を伴っていないことなどにより、
意思の表明がない場合であっても、当該障害者が社会的障壁の除去を必要としていること
が明白であるときには、法の趣旨に鑑みれば、当該障害者に対して適切と思われる配慮を
提供するために建設的対話を働きかけるなど、自主的な取組に努めることが望まれます。
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<環境整備との関係>
法は、不特定多数の障害者を主な対象として行われる事前的改善措置(いわゆるバリア
フリー法に基づく公共施設や交通機関のバリアフリー化、意思表示やコミュニケーション
を支援するためのサービス・介助者等の人的支援、障害者による円滑な情報の取得・利用
・発信のための情報アクセシビリティの向上等)については、個別の場合において、個々
の障害者に対して行われる合理的配慮を的確に行うための環境の整備として実施に努める
こととしています。
新しい技術開発が環境の整備に係る投資負担の軽減をもたらすこともあることから、技
術進歩の動向を踏まえた取組が期待されています。また、環境の整備には、ハード面のみ
ならず、職員に対する研修等のソフト面の対応も含まれることが重要です。
障害者差別の解消のための取組は、このような環境の整備を行うための施策と連携しな
がら進められることが重要であり、ハード面でのバリアフリー化施策、情報の取得・利用
・発信における情報アクセシビリティ向上のための施策、職員に対する研修等、環境の整
備の施策を着実に進めることが必要です。
合理的配慮は、上述の、障害者等の利用を想定して事前に行われる建築物のバリアフリ
ー化、介助者等の人的支援、情報アクセシビリティの向上等の環境の整備を基礎として、
その上で、個々の障害者に対して、その状況に応じて個別に実施される措置です。従って、
各場面における環境の整備の状況により、合理的配慮の内容は異なることとなります。
また、障害の状態等が変化することもあるため、特に、障害者との関係性が長期にわた
る場合には、提供する合理的配慮について、適宜、見直しを行うことが重要です。
②過重な負担の基本的な考え方
過重な負担については、事業者において、個別の事案ごとに、以下の要素等を考慮し、
具体的場面や状況に応じて総合的・客観的に判断することが必要であり、過重な負担に当
たると判断した場合、障害者にその理由を説明するものとし、理解を得るよう努めること
が望まれます。
*事務・事業への影響の程度(事務・事業の目的・内容・機能を損なうか否か)
当該措置を講ずることによるサービス提供への影響、その他の事業への影響の程度。
*実現可能性の程度(物理的・技術的制約、人的・体制上の制約)
事業所の立地状況や施設の所有形態等の制約にも応じた、当該措置を講ずるための機器
や技術、人材の確保、設備の整備等の実現可能性の程度。
*費用・負担の程度
当該措置を講ずることによる費用・負担の程度。複数の障害者から合理的配慮に関する
要望があった場合、それらの複数の障害者に係る必要性や負担を勘案して判断すること
となります。
*事務・事業規模
当該事業所の規模に応じた負担の程度。
*財務状況
当該事業所の財務状況に応じた負担の程度。
第3 障害を理由とする不当な差別的取扱い及び合理的配慮の例
(1)不当な差別的取扱いと考えられる例
事業者が福祉サービスを提供するに際して、次のような取扱いをすることは「不当な差
別的取扱い」となるおそれがあります。
ここに記載する事例はあくまで例示であり、これに限られるものではありません。また、
客観的にみて正当な理由が存在する場合(第2(1)②参照)は、不当な差別的取扱いに
該当しない場合があることにご留意ください。
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○サービスの利用を拒否すること
・人的体制、設備体制が整っており、対応可能であるにもかかわらず、医療的ケアの必要
な障害者、重度の障害者、多動の障害者の福祉サービスの利用を拒否すること
・身体障害者補助犬の同伴を拒否すること
○サービスの利用を制限すること(場所・時間帯などの制限)
・正当な理由なく、対応を後回しにすること、サービス提供時間を限定すること
・正当な理由なく、他の者とは別室での対応を行うなどサービス提供場所を限定すること
・サービスの利用に必要な情報提供を行わないこと
○サービスの利用に際し条件を付すこと(障害のない者には付さない条件を付すこと)
・保護者や介助者の同伴をサービスの利用条件とすること
・サービスの利用にあたって、他の利用者と異なる手順を課すこと(仮利用期間を設ける、
他の利用者の同意を求めるなど)
○サービスの利用・提供にあたって、他の者とは異なる取扱いをすること
・正当な理由なく、行事、娯楽等への参加を制限すること
・正当な理由なく、年齢相当のクラスに所属させないこと
・本人を無視して、介助者や付き添い者のみに話しかけること
・正当な理由なく、本人又はその家族等の意思(障害のある方の意思を確認することが困
難な場合に限る。)に反したサービス(施設への入所など)を行うこと
(2)合理的配慮と考えられる例
事業者は、個々の場面において、障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨
の意思の表明があった場合には、次のような合理的配慮を提供することが求められていま
す。合理的配慮を提供する際には、障害者の性別、年齢、状態等に十分に配慮することが
必要です。
ここに記載する事例はあくまで例示であり、これに限られるものではありません。また、
事業者に強制する性格のものではなく、ここに記載された事例であっても、事業者の事業
規模等によっては過重な負担となる可能性があるため、事業者においては、法、基本方針
及び本指針を踏まえ、具体的場面や状況に応じて柔軟に対応することが期待されます。
○基準・手順の柔軟な変更
・障害の特性に応じた休憩時間の調整などのルール、慣行を柔軟に変更すること
○物理的環境への配慮
・施設内の段差にスロープを渡すこと
・エレベータがない施設の上下階に移動する際、マンパワーで移動をサポートすること
○補助器具・サービスの提供
<情報提供・利用手続きについての配慮や工夫>
・説明文書の点字版、拡大文字版、テキストデータ、音声データ(コード化したものを含
む)の提供
・手話、要約筆記、筆談、図解、ふりがな付文書を使用するなど、わかりやすい説明を行
うこと
・電子メール、ホームページ、ファックスなど多様な媒体で情報提供、利用受付を行う
<建物や設備についての配慮や工夫>
・ 電光表示板、磁気誘導ループなどの補聴装置の設置、音声ガイドの設置を行うこと
・ パニック等を起こした際に静かに休憩できる場所を設けること
<職員とのコミュニケーションや情報のやりとり、サービス提供についての配慮や工夫>
・館内放送を文字化したり、電光表示板で表示したりすること
・必要に応じて、手話通訳や要約筆記者を配置すること
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・口話が読めるようマスクを外して話をすること
・ICT(コンピューター等の情報通信技術)を活用したコミュニケーション機器(音声を
文字変換する、表示された絵などを選択することができる機器など)を設置すること
※第2(2)①合理的配慮の基本的な考え方<環境整備との関係>においても触れました
が、不特定多数の障害者を主な対象として行われる事前の改善措置については、合理的
配慮を的確に行うための環境の整備として実施に努めることとされています。そのうち、
バリアフリーに関しては下記のような整備が一例として考えられます。
・施設内の段差を解消すること、スロープを設置すること
・トイレや浴室をバリアフリー化・オストメイト対応にすること
・床をすべりにくくすること
・階段や表示を見やすく明瞭にすること
・車椅子で利用しやすい高さにカウンターを改善すること
(3)障害特性に応じた対応について
障害者と接する際には、それぞれの障害特性に応じた対応が求められます。以下に、代
表的な障害特性と対応時に配慮すべき事項について簡単にまとめています。
このほか、障害児については、成人の障害者とは異なる支援の必要性があります。子ど
もは発達段階にあり、個々の子どもの発達の段階に応じて一人ひとりの個性と能力に応じ
た丁寧に配慮された支援を行う発達支援が必要です。また、子どもを養育する家族を含め
た丁寧かつ早い段階からの家族支援が必要です。特に、保護者が子どもの障害を知った時
の気持ちを出発点とし、障害を理解する態度を持つようになるまでの過程においては、関
係者の十分な配慮が必要です。
※その他詳細の
内容をご覧になりたい方は、以下のURLを参照下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000093391.html
第24回障害者政策委員会開催
~内閣府~
第24回障害者政策委員会が8月10日(月)中央合同庁舎において開かれ、第3次障害
者基本計画の全分野に関する意見交換が行われた。
※紙面の都合上、示された福祉事業者向けガイドライン抜粋のみ掲載した。その他詳細の
内容をご覧になりたい方は、以下のURLを参照下さい。
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/k_24/index.html
Ⅰ 障害のある女性の課題認識と課題解決の方向性について
~障害のある一女性としての視点から~
○前提
「障害者である女性」と一言で表現されても、経験や意見は多様である。「障害のある
一女性」としての個人の体験や意見であり、障害のある女性を代表(代弁)しての発言で
はない。
私自身としては、「障害があること」と同じ程度に「女性であること」をアイデンティ
ティとして認識する機会が多くあり、さらにそれは肯定的な感情を伴うことが多い。
〇就労に関する性別統計の重要性について
~男女共同参画社会の実現に向けた取り組みの中で育ってきた女性として~
・男女雇用機会均等法の改正と自身の大学卒業後の就職活動の時期が一致していたことは、
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自身のキャリアを形成するうえで、好影響があったと認識している。
・自身の経験をふまえ、特に就労に関する性別統計は、政策上の課題整理と提言において、
重要な視点と認識している。
・内閣府男女共同参画局によると、日本は他の先進諸国に比較して、女性の社会参画が低
い水準にあり、世論調査からも固定的性別役割分担意識に関しての偏見が強いことが伺
えるという社会課題がある。自身の体験をふまえた課題認識とも一致する。
・障害者政策について現状把握と課題解決に向けた施策にあたっては、就労収入や就労率、
就労支援制度の利用等について、男女の差があるかどうか、まず現状を把握することが
必要。
〇「全ての女性が輝くための社会」の実現に向けた取り組みは、障害のある女性も対象
・女性の社会への参画は日本全体の課題であり、政府の重要な取り組みの一つ。産業競争
力会議(平成24年)が定めた「成長戦略進化のための今後の検討方針」では、女性の活
躍は、日本社会の在り方を変える重要な取り組みであると定めている。
・障害のある女性も含めた全ての女性が活躍しやすい社会実現に向けた努力が必要。
・国や地方自治体の政策を決定する様々な委員会や有識者会議の委員構成では、ポジティ
ブ・アクションの取り組みが推進されていると認識している。障害者政策委員会におい
ても、「障害のある女性」の参画に向けたポジティブ・アクションの取り組みが必要。
〇障害者権利条約第6条の重みと国際社会の関心
・権利条約6条において「障害のある女子」について明記されている点に注意を払うべき
で、国際社会からの関心は高いと考えるべき。
・条約批准国には、あらゆる調査をジェンダーの視点からも集計、公表することが求めら
れていると考える。
Ⅱ 横断的課題—障害のある女性の複合差別について
障害のある女性の複合差別は、障害者権利条約に沿って課題として取り組む必要がある
という認識が、基本計画や基本方針では明記されてきましたが、更に、法律・計画・政策
ともに、障害のある女性の複合差別への取組みを明記して具体的に取り組むことが課題で
す。これまで私は横断的課題として、委員会やワーキングセッションで下記の通り意見を
述べてきました。
(1)推進体制について <第21回、22回にて発言>
障害者政策委員28名の中で障害女性は2名のため「障害女性の専門家」を参考人として
呼ぶこと、及び委員構成は障害のある委員のうち30%は女性となるよう補充の必要がある。
(『2020年30%目標』(第三次男女共同参画計画・2010年12月閣議決定)
(2)相談支援体制について<第21回、WSⅣにて発言>
性的被害やDV等、女性の相談窓口に、障害のある女性も連絡、相談できる体制が必要。
(3)障害者虐待防止法について<第21回、22回にて発言>
権利条約第16条に対応できるように、ジェンダーの視点からの調査分析が必要であり、
女性に重点を置いた政策立案、及び障害のある女性への支援を記述する改正が必要である。
(4)避難所について <第22回にて発言>
基本法26条(防災および防犯)には「性別」と記載があるが、基本計画の「安心、安全」
では記載されていない。障害女性の視点からも記述する必要がある。
(5)男女別統計の必要性について <WSⅢ、第23回にて発言>
障害者雇用状況調査等、すべての調査で必要である。(基本計画に記述があり、国連女
性差別撤廃委員会から日本のマイノリティ女性に関するデータが不十分だと勧告もある。)
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(6)女性が安心し、生み、育てることができる環境について <第22回にて発言>
権利条約23条、25条に該当する条文が、基本計画にはないため、基本法14条に対応し
た具体計画(医療機関や福祉施設での同性介助を標準化する等)が必要である。また、障
害があってもなくても安心して生み、育てる支援や環境整備も必要である。
本日、強調、追加したいことは、上述6と下記一点です。
(7)障害者権利条約第6条には「障害のある女子」という独立した項目がありますが、
基本計画の中にはこれに対応する項目がありません。障害女性についての独立した条文
を設けることで、複合差別の課題を明らかにし、解決につなげていくことができます。
以上、未着手の課題かつ今後取り組むべき事として、政府報告に盛り込むことを提案し
ます。参考:障害のある女性の生活の困難—人生の中で出会う複合的な生きにくさとは—
東北ブロック地域指導者育成セミナー
~宮城県茂庭荘~
今年度の東北ブロック地域指導者育成セミナーが8月1日(土)~2日(日)宮城県仙
台市にある茂庭荘において開催された。
テーマ
:「相談支援が拓く、障害福祉の未来~合理的配慮を踏まえた相談支援~」
講
:日本相談支援専門員協会コーディネーター
師
田畑寿明先生
グループ討議:①相談支援について質的向上のために必要なこと
②サービス等利用計画と他職種連携
③「合理的配慮」と相談支援への期待
1泊2日の日程で行われた育成セミナーではあったが、30名の参加者が集まり、中身の
濃い講演・討議となった。特に合理的配慮を踏まえた相談支援の内容については、本年発
行の療育ハンドブック第41集でも特集を組んでおり、
著者は講師の田畑寿明先生が担当した。このハンドブ
ック自体が今回の研修のテキストとしての役割も担っ
ており、ハンドブックとセミナーが効果的に繋がった
研修内容となっている。
◆次回以降の地域指導者育成セミナースケジュール
①8月22日(土)~23日(日)
関東甲信越ブロック地域指導者育成セミナー
場所:長野県上田市
旅の宿南條
②10月24日(金)~25日(土)
九州ブロック地域指導者育成セミナー
場所:沖縄県那覇市
ユインチホテル南城
③10月31日(土)~11月1日(日)
中国四国ブロック地域指導者育成セミナー
場所:鳥取県鳥取市
ホテルモナーク鳥取
④11月14日(土)~15日(日)
近畿ブロック地域指導者育成セミナー
場所:奈良県奈良市
春日野荘
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⑤12月5日(土)~6日(日)
東海北陸ブロック地域指導者育成セミナー
場所:福井県福井市
福井パレスホテル
県肢連便り
*会長交代のお知らせ
栃木県肢体不自由児者父母の会連合会では下記の通り、平成27年7月22日付けで会長
の交代が行われました。
前:会長
木村
雄三郎
氏
→
新:会長
石河
不砂
(いしかわ
ふさ)氏
事務局からのお知らせ
*療育ハンドブック(第41集)刊行のお知らせ
平成27年度の『療育ハンドブック(第41集)』が
6月18日に刊行されました。
国連の障害者権利条約を受け、障害者基本法に「合
理的配慮」という言葉が明記されました。第4条に
「差別の禁止」が新設され、合理的配慮がされない
ことが差別につながるとされています。
「合理的配慮」とは具体的にはどのようなものな
のか、配慮を求める場合の支援体制など、歴史的背
景からひも解き、法律と基本方針、ガイドラインの
内容、事例などをわかり易く障害児者の相談支援専
門員として活躍されている特定非営利法人
日本相
談支援専門員協会の田畑寿明先生に本号の寄稿をお
願いし、発行いたしました。
今年度の指導者セミナーのテーマも「合理的配慮
を踏まえた相談支援」です。
年度総会や各種大会、研修会などで是非ご活用ください。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『肢体不自由児者への合理的配慮とは』
~合理的配慮を踏まえた相談支援~
田端 寿明 著
B6版 80頁
定価 350円(送料込)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
お問い合わせ、ご注文は
全肢連事務局まで
TEL:03-3971-3666
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E-mail
担当:塩澤、美原
[email protected]