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スイス・リー・グループ、2015年上半期の決算を発表-好調な引受実績
と投資収益により純利益は23億米ドルとなり、2011-2015年の財務目
標達成に向けて順調に推移
•
グループの上半期純利益は好調な引受実績と投資収益を背景に11%
増の23億米ドル
•
損害再保険事業は堅実な引受および自然災害による損害が少なかっ
たことから純利益は13億米ドル、資本利益率は20.0%、コンバインド・
レシオは88.7%
•
生命・医療再保険事業の純利益は4億9500万米ドル、株主資本利益
率は16.6%。通期の株主資本利益率目標達成に向けて順調に推移
•
コーポレート・ソリューションズの純利益は2億3900万米ドル、株主資本
利益率は20.8%
•
アドミン・リー®の純利益は2億4900万米ドル、総キャッシュフローは1
億3900万米ドル、株主資本利益率は8.3%
•
グループの2015年上半期の株主資本利益率は13.5%、1株当たりの
利益は6.60米ドル(6.27スイスフラン)で、財務目標達成に向けて順調
に推移
•
7月の更改では、テーラーメイドかつ大規模な取引にけん引され、魅力
的な価格でボリュームが増加
チューリッヒ、2015年7月30日 – スイス・リー・グループ(以下、「スイス・リ
ー」)は、2015年上半期の純利益が1年前の20億米ドルと比べて11%増
の23億米ドルとなったことを発表しました。全事業部門が業績に貢献する
中、とりわけ損害再保険事業が純利益13億米ドルを計上しました。生命・
医療再保険事業の純利益は4億9500万米ドル、株主資本利益率は年率
換算で16.6%となり、2015年度通期の株主資本利益率の目標である10
~12%の達成に向け順調に推移していいます。コーポレート・ソリューショ
ンズは2億3900万米ドルの純利益を計上しました。アドミン・リー®の純利
益は2億4900万米ドル、総キャッシュフローは1億3900万米ドルでした。低
金利の厳しい環境が続く中、スイス・リーは4.0%という好調な投資収益率
を上げています。
スイス・リーのグループ最高経営責任者であるミシェル・M・リエスは次のよ
うに述べています。「2015 年上半期も、当社のビジネスモデルをテストする
良い機会となりましたが、今期の結果も当社の持つ堅実な引受実績及び投
資実績に加えることができると思います。変動が激しい資本市場かつ困難
な料率環境が続く中、当社はグローバルに展開する規模を活かし、差別化
された商品により、お客様の成功のお手伝いをしてきました。その結果は今
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期の堅調な決算数字にも表れています。また、記録的な低金利状態が裏付
けるとおり、世界の多くの地域では経済成長の不透明感が拭えない中、当
社は非常に好調な投資収益で引受業績を支えることができました。」
グループは純利益を伸ばし、投資収益率は 4.0%と堅調
全事業部門が業績に貢献し、グループの 2015 年上半期の純利益は 23
億米ドルでした(2014 年上半期は 20 億米ドル)。正味投資収益は、純資
産流出が幾分か影響した結果前年同期比で減少し、18 億米ドルでした。グ
ループの年初来の投資収益率は 4.0%でした(前年同期 3.9%)。
上半期の株主資本収益率は年率換算で 13.5%(前年同期 12.6%)、1 株
当たり利益は前年同期の 5.27 スイスフラン(5.92 米ドル)に対し、6.27 ス
イスフラン(6.60 米ドル)でした。
普通株 1 株当たりの簿価は、2014 年 12 月 31 日時点の 101.78 米ドル
(101.12 スイスフラン)から 94.10 米ドル(87.89 スイスフラン)に減少しま
した。これは 2015 年第 2 四半期の株主への配当金として 26 億米ドルが
支払われたことによる減少であったほか、金利上昇により未実現利益が減
少したことにも関係しました。当グループの資本基盤は、2015 年 6 月 30
日時点で 322 億米ドルの普通株主資本と、引き続き盤石となっています。
少ない自然災害による損害が支えた、損害再保険事業の純利益
損害再保険事業は今年上半期、13 億米ドルの純利益を計上しました(前
年同期は 15 億米ドル)。今年上半期の純利益は、税金費用が増加したこ
と、投資実現利益が前年同期に比べて純減したこと、市場が軟化したことな
どもありましたが、一部は費用の減少で相殺されました。
上半期のコンバインド・レシオは88.7%(前年同期は86.1%)でした。当期
は自然災害による損害が少なかったこと、前年度の業績が好調だったこと
の恩恵を受けましたが、物価の下落や事業構成の変化の影響も受けまし
た。
既経過保険料は、前年同期の 74 億米ドルからほぼ横ばいの 73 億米ドル
でした。減少は、概ね 2014 年から 2015 年にかけての為替換算差額分で
した。恒常為替レートで比較した場合、保険料は 6%の増加であり、これは
米大陸および EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域の保険料の増加と外部に
対する再々保険の減少によるものです。
生命・医療再保険事業の純利益は増加し、投資収益目標の達成に向けて
順調に推移
生命・医療再保険事業の純利益は 4 億 9500 億米ドル(前年同期は 1 億
1200 万米ドルでした。当期の増益は好調な経営業績のほか、正味投資実
現利益の増加、外国為替のプラスの影響を反映しています。
生命・医療再保険事業の株主資本収益率は年率換算で 16.6%となり、同
事業の収益目標に関する進捗が表れています。 2013 年 6 月の投資家説
2
明会において、当社は 2015 年末までに株主資本収益率を 10~12%とす
るという目標を発表しました。
上半期の既経過保険料および手数料収入はほぼ横ばいの 53 億米ドル
(前年同期は 56 億米ドル)でした。恒常為替レートで比較した場合、生命・
医療再保険料および手数料収入は 4%増加しました。この伸びは、すべて
の市場において新規契約が増加したことが支えとなりました。 営業利益率
は 10.3%でした(前年同期は 8.6%)。
コーポレート・ソリューションズの純利益は 64%増、株主資本利益率は
20.8%
コーポレート・ソリューションズ事業は上半期、純利益 2 億 3900 万米ドル
(前年同期比は 1 億 4600 万米ドル)を計上しました。64%の増益は、ほと
んどの種目での良好な引受成績及び投資実現利益が原動力となっていま
す。この業績は巨大自然災害事象が発生しなかったことに支えらたものでし
たが、人災による損害が同上半期に増加したことで相殺されました。
保険料は 3%増の 17 億米ドルでした。恒常為替レートで比較した場合、保
険料は前年同期比で 7%増加しており、欧州およびラテンアメリカで最大の
伸びでした。成長のペースは、厳しい市場環境のため減速しています。 コン
バインド・レシオは前年同期の 94.2%から当期は 92.4%に改善していま
す。
コーポレート・ソリューションズは、アジア太平洋地域で 8 番目の拠点となる
メルボルン支店を開設し、営業網のフットプリントを拡大し続けています。当
事業部門は、5 月にサン・アライアンス・インシュアランス・チャイナ・リミテッド
の買収を完了しており、正式な認可を受けた現在は、スイス・リー・コーポレ
ート・ソリューションズ・インシュアランス・チャイナ・リミテッドとして中国本土
で営業を行っています。
アドミン・リー®の純利益も増加、4 億 100 万米ドルの配当でグループに貢
献
アドミン・リー®の 2015 年上半期の純利益は 2 億 4900 万米ドル(前年同
期は 1 億 6500 万米ドル)でした。増益の主な要因は、ソルベンシーII 対策
の一環としての確定利付き証券の売却による実現利益の増加と英国の年
度末法定財務諸表の確定による税額控除でした。
総キャッシュフローは 1 億 3900 億米ドル(前年同期は 4 億 7300 万米ド
ル)でした。2014 年度は英国の法定準備金の取り崩しのほか、債務不履
行リスクのための準備金の取り崩しによる恩恵がありました。2015 年第 2
四半期には、グループに対して 4 億 100 万米ドルの配当金が支払われて
います。
最高財務責任者であるデビッド・コールは次のように述べています。「我々
の事業部門は、業界が直面している圧力への対策を順調に進めており、第
2 四半期における生命・医療再保険事業の収益力の改善は、当社の経営
3
方針の効果が発揮されていることを示す兆候のひとつです。全事業部門に
わたり私たちは引き続き規律ある前進を続け、市場に存在する魅力的な機
会を十分に活用していきます。今期の業績は、お客様との緊密な連携及び
当社の商品とサービス提供の価値を改めて強調するものです。第 2 四半期
に締結された差別化された価格でのテーラーメイドの取引は、そうした価値
を裏付けるものです。」
第 2 四半期のグループ全体の業績
グループ全体の第 2 四半期の純利益は、全事業部門が業績に貢献をした
ことで 8 億 2000 万米ドル(前年同期は 8 億 200 万米ドル)でした。グル
ープの第 2 四半期の正味投資収益は 8 億 9800 万米ドルで、正味実現利
益は 3 億 2800 万米ドルでした。第 2 四半期のグループの投資収益率は
4.2%(前年同期は 4.1%)でした。
第 2 四半期の損害再保険事業の純利益は、引受実績が前年同期とほぼ
横並びとなり、4 億 5300 万米ドル(前年同期は 5 億 5300 万米ドル)でし
た。保険料は主に外国為替換算による不利な影響を受け、前年同期から微
減の 35 億米ドル(前年同期は 36 億米ドル)でした。損害再保険事業の第
2 四半期のコンバインド・レシオは、93.3%(前年同期は 93.5%)でした。
生命・医療再保険の純利益は大きく増加し、2 億 1800 万米ドル(前年同期
は 4800 万米ドル)でした。これは堅調な営業成績、正味投資実現利益の
増加、金利コストの減少がプラス要因となりました。既経過保険料および手
数料収入は若干減少の 26 億米ドル(前年同期は 29 億米ドル)でした。 営
業利益率は 11.0%となり、2014 年第 2 四半期の 7.1%を大幅に上回りま
した。
コーポレート・ソリューションズの純利益は 7200 万米ドル(前年同期は
6600 万米ドル)となり、プロパティおよびクレジット種目が収益性を維持した
ほか、投資からの正味実現利益の増加およびデリバティブ形式での保険業
務も主な貢献要因となりました。既経過保険料は 8 億 4300 万米ドル(前
年同期は 8 億 4100 万米ドル)でした。恒常為替レートで比較した場合、保
険料は 3.8%増加で、アジアとラテンアメリカで最も高い伸びとなりました。
コンバインド・レシオは 97.3%(前年同期は 93.2%)でした。
アドミン・リー®は、第2四半期に純利益4300万米ドル(前年同期は1億
1700万米ドル)、当該四半期の総キャッシュフロー8700万米ドルを計上し
ました。当該四半期の純利益は、投資からの正味実現利益に支えられまし
たが、主に米国の6200万米ドルの保留ファンド資産収入の記録に関する
不利な修正が、当該四半期の業績に影響しました。
テーラーメイドの取引が 7 月のボリューム増に貢献
南北米大陸およびオーストラリア・ニュージーランド地域を中心とする 7 月
の更改は成功裏に終了しました。スイス・リーは更改の対象となった特約再
保険の保険料ボリュームを31%増加させることができました。ボリュームの
増加は、テーラーメイド取引、大口取引、R&N(リージョナル&ナショナル)セ
4
グメントの成長が主な要因でした。更新されたポートフォリオのリスク調整後
の料率は、年初来で 105%と安定しています。これは本年の 1 月および 4
月の更改と同水準です。
2015 年末目標達成に向けた順調な推移
当グループは、2011~2015 年の財務目標達成に向けて順調に進んでい
ます。上半期の株主資本利益率は年率換算で 13.5%となり、1 株当たり利
益は 6.60 米ドル(6.27 スイスフラン)でした。
長期的な機会の重視
今年 4 月から 5 月にかけてネパールを襲った地震は、個人、政府、社会に
対する自然災害の経済的打撃を和らげる手助けとしての保険に対するアク
セスの重要性を改めて認識させられた悲劇となりました。スイス・リーとのパ
ートナーシップの最近の 2 例として、1 つはフロリダハリケーン巨大災害基
金の一部として初めて再保険が導入されたこと、もう 1 つは加盟アフリカ諸
国を対象とした自然災害の際の資金プールとなるアフリカ・リスク・キャパシ
ティの拡張がありました。
スイス・リーのグループ最高経営責任者であるミシェル・M・リエスは次のよ
うに述べています。「市場環境は厳しい状況ですが、業界にいまだ存在する
多くの機会を見落とさないことが重要です。特に新興経済圏における自然
災害保障など、現在の保険未加入率の高さに対応することが、保険・再保
険会社が成長するための重要な長期的チャンスだと考えています。同様の
状況は、死亡保障や医療保障に存在する大きな保障ギャップについても言
え、こういった保障ギャップは結果的に突然の後遺障害や家族の喪失、ある
いは長期介護の経済的衝撃に家族や個人をさらしてしまうことになりかねな
いものです。」
5
上半期決算の詳細(2015 vs 2014)
既経過保険料(百万米ド
ル)
7 270
2014 年上半
期
7 373
純利益(百万米ドル)
1 261
1 543
88.7
86.1
4.2
4.0
20.0
25.3
5 320
5 567
純利益(百万米ドル)
495
112
営業利益率(%)
10.3
8.6
投資収益率(%)
3.6
3.2
16.6
3.7
1 725
1 671
純利益(百万米ドル)
239
146
コンバインド・レシオ(%)
92.4
94.2
3.5
3.1
株主資本利益率(%)
20.8
10.7
既経過保険料および手数
料(百万米ドル)
391
500
純利益(百万米ドル)
249
165
総キャッシュフロー(百万
米ドル)
139
473
投資収益率(%)
5.0
4.8
株主資本利益率(%)
8.3
5.5
14 706
15 111
2 260
2 028
6.60
5.92
4.0
3.9
13.5
12.6
2015 年上半期
損害再保険
コンバインド・レシオ(%)
投資収益率(%)
株主資本利益率(%)
生命・医療再保険
既経過保険料および手数
料(百万米ドル)
株主資本利益率(%)
コーポレート・ソリュ
ーションズ
既経過保険料(百万米ド
ル)
投資収益率(%)
アドミン・リー®
グループ連結(総
額)
既経過保険料および手数
料(百万米ドル)
純利益(百万米ドル)
1 株当たり利益(米ドル)
投資収益率(%)
株主資本利益率(%)
6
7
第 2 四半期決算の詳細(2015 vs 2014)
損害再保険
Q2 2015
Q2 2014
3 503
3 560
純利益(百万米ドル)
453
553
コンバインド・レシオ(%)
93.3
93.5
4.1
4.3
13.9
17.3
2 628
2 895
218
48
営業利益率(%)
11.0
7.1
投資収益率(%)
3.9
3.7
株主資本利益率(%)
14.0
3.0
既経過保険料(百万米ド
ル)
純利益(百万米ドル)
843
841
既経過保険料(百万米ド
ル)
投資収益率(%)
株主資本利益率(%)
生命・医療再保険
コーポレート・ソリュ
ーションズ
既経過保険料および手数
料(百万米ドル)
純利益(百万米ドル)
アドミン・リー®
グループ連結(総
額)
72
97.3
66
3.6
93.2
2.4
株主資本利益率(%)
12.7
10.1
既経過保険料および手数
料(百万米ドル)
純利益(百万米ドル)
170
264
43
117
コンバインド・レシオ(%)
投資収益率(%)
総キャッシュフロー(百万
米ドル)
投資収益率(%)
87
271
4.6
4.7
株主資本利益率(%)
2.8
7.6
7 144
7 560
純利益(百万米ドル)
820
802
1 株当たり利益(米ドル)
投資収益率(%)
2.39
4.2
2.34
4.1
9.5
9.7
既経過保険料および手数
料(百万米ドル)
株主資本利益率(%)
8
スイス・リーについて
スイス・リー・グループは、再保険、保険、その他保険ベースのリスク移転で世界をリードする
大手再保険会社です。直接、またはブローカーを通して、世界中の保険会社、中規模企業か
ら大企業、公共部門のお客様にサービスを提供しています。 あらゆる保険種目の標準商品
からテイラーメイドの商品までを携え、スイス・リーは、その資本基盤と、事業や発展に付随す
るリスクを負うことを可能にするための専門知識と革新力を展開しています。1863 年にスイ
スのチューリッヒで創業されたスイス・リーは、世界約 70 カ所で事業拠点を展開しています。
スタンダード&プアーズから「AA-」、ムーディーズから「Aa3」、A.M. Best から「A+」の格付けを
取得しています。スイス・リー・グループの持株会社である Swiss Re Ltd の登録株式は、スイ
ス証券取引所のメインスタンダードに準拠して上場しており、ティッカーシンボル SREN で取引
されています。 スイス・リー・グループに関する詳細は、ウェブサイト(www.swissre.com)をご
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