個が消えた! 水田のバルブ盗難に用心を! 印南地区で 17 81 28 22 代かき前に農家は困惑 120 北総地域で被害相次ぐ 察に届出て、修理を手配しました。再 び狙われないように、塩化ビニール製 の揚水バルブを採用して新しく付け直 しました。しかしそれから間もなく、 前回被害を受けずに残っていたバルブ がまたもや盗まれてしまいました。代 かきの時期が近づいており、立田さん たちは再び頭を抱えました。 印旛沼土地改良区佐倉西部支区の 印南工区︵ ha弱︶で約 個の揚 水バルブを設置していましたが、その うち約3分の2が持ち去られたことに なります。 犯行時に人目を気にしてか、 道路や学校の近くに設置されたものは 無事に残っていました。被害額は、新 たに付け直す費用も含め、およそ10 0万円にも上るそうです。 同工区の管理区長を務める立田さ んは、 ﹁監視体制を考えたい﹂と話し、 これ以上の被害拡大を防ぐ構えです。 40 事件は印南地区のみではありませ んでした。県北総部で2月中旬より約 1ヶ月の間に、計273個が同様に盗 難されたことが分かりました。佐倉署 管内で印南地区のほかに高崎、 上勝田、 先崎各地区を合わせ144個、成田署 管内でも129個の被害が確認されま した。県警は連続窃盗事件として調べ ています。 ︵3月 日付読売新 聞京葉面、同日付千葉日報を参 照︶ ﹁一体何に使うのか?﹂盗ら れた農家たちは首をかしげます。 犯人が捕まらない以上謎ですが、 海外に向けて売却する目的では ないかと見られています。また 県警は、対策として農期までバ ルブを外しておくこと、また不 審者を発見したときは迅速に1 10番通報するよう呼びかけて います。 ﹁うちも前にやられたん だ。 ﹂ 他の地区の農家からもそん な声が聞こえてきました。前述 の盗難数はあくまで被害届が出 され、警察が把握している数に 過ぎません。インターネットで 調べてみると、ここ数年の間に 全国各地で同様の被害が散見さ れ、今回の事件が局地的なもの ではないことが分かります。 バルブの件に限らず、最近泥 棒が多い、という話を近隣で耳 にします。管内でこれ以上被害 が重ならないように、水稲農家 の皆さまにはご用心をお願いい たします。 ③ ④ ① ② と思われます。 81 ﹁代かきの時期を前に、水路を点検 しなければならないが、水を揚げられ ない。早く直さないといけない。こん なことをされて、犯人は絶対に許せな い。 ﹂ 佐倉市印南地区で水田設備の管理 に当たる立田政義さんは憤りました。 この地域の水田一帯で、用水路の蛇 口部分にある揚水バルブが大量に盗難 される事件が発生しました。2月下旬 に 個、3月 日にさらに 個が何 者かに持ち去られ、合計 個が被害に あいました。いずれも深夜の犯行と見 られます。 蛇口は用水路とつながる元の部分 から、叩き折られるように壊されてい ました。盗まれた揚水バルブは金属製 で、真ちゅうが使われており、これが 狙われたと見られます。 初めに被害に遭ったのは、2月 日 から 日の間。水田は農閑期であり、 農家もあまり田に下りない時期だった ため、犯行日がいつか定かでありませ ん。気付いたときには一面の水田から 蛇口が消えていました。 困惑しながらも立田さんたちは警 53 25 20 写真は佐倉市印南地区の現場で撮影したもの。写真①は被害にあったものと同型の蛇口部分。取り外し可能です が、写真②のように荒々しく根元から壊され、持ち去られていました。1回目に被害にあって付け直したばかり の塩ビ製バルブ(写真③)は無事だったところを見ても、犯人の目当てはあくまで真ちゅう製のバルブ(写真④)
© Copyright 2024 ExpyDoc