日本語

日本語版
製品含有全廃化学物質調査ツール
第 2.0 版
制 定 2003年10月15日
改 定 2015年10月 1日
施 行 2015年10月 1日
セイコーエプソン株式会社
CS 品質・環境企画部
目
次
1. 目 的
2. 対象範囲
3. 含有全廃基準
4. 調査回答方法
5. 調査回答ツールの入力方法
6. 付 則
別紙1:部品分解事例
別紙2:製品含有管理化学物質の含有情報/全廃情報をご回答いただく際の注意点
別紙3:含有全廃化学物質の測定ガイドライン
2
1. 目 的
本ツールは、製品に含有される化学物質のうち、セイコーエプソングループ(以下、SEGという)
が全廃を決定した化学物質についての詳細調査を目的としております。全廃活動に必要となる調
査項目にご回答ください。
2. 対象範囲
本ツールは、SEGの商品を構成する全ての部品・原材料(梱包材、OEM品を含み、以下これら
を総称して「生産材」といいます。)のうち、含有全廃を達成するために調査を必要と判断した生産
材に適用します。
※運搬・保管するために使用する梱包材は対象としません。
※「はんだ(実装用はんだ及び部品端子メッキ)」を使用している生産材については別途「購入品
はんだ鉛フリー技術データ調査」をご依頼致します。
●SEG生産材調査の基本的な考え方
区分
製品含有管理
製品含有全廃 購入品はんだ
化学物質調査
化学物質調査
鉛フリー技術デ
ータ調査
(SEG生産材グリーン
購入基準書に基づく)
はんだ対
SEG
全生産材
全廃対象
象生産材
生産材
はんだ
以外
全廃対象以外
3
○
○
○
○
○
-
○
-
-
3. 含有全廃基準
●全廃水準に関する用語の定義
レベル1:即時禁止
レベル2:時期を定めて禁止
現在、RoHS 指令適用除外項目の見直しが検討されています。
P4~7 に記載した「禁止時期」の欄の日付は、弊社独自の期日です。RoHS 指令適用除外項目の
見直しの状況に応じて、適用除外項目および禁止時期を変更する可能性があります。
全廃
全廃
物質群
水準
カドミウム及び
その化合物
生産材
適用除外項目
全廃
物質群
水準
化合物
●EU RoHS指令(2011/65/EU )対象製品に用いられる
レベル1
全廃
六価クロム
対象
レベル 1
Cd-99
閾値
禁止時期
100ppm
即時
電池
―
対象
●EU RoHS指令(2011/65/EU )対象製品に用いられる
生産材
適用除外項目 なし
閾値
禁止時期
1000ppm
即時
―
4
全廃
全廃
物質群
水準
水銀及び
レベル 1
その化合物
対象
●EU RoHS指令(2011/65/EU )対象製品に用いられる
生産材
適用除外項目 Hg-1
Hg-3
Hg-4
Hg-99
閾値
禁止時期
1000ppm
即時
コンパクトタイプ(片口金)の蛍光灯内の水銀
RoHS適用除外項目番号: 1
<解説>
電球形およびコンパクト形(片口金)蛍光ランプで
あって水銀含有量が1バーナー当たり(次の量を)
超えないもの
1(a)一般照明用途 30W未満 : 2.5mg
1(b)一般照明用途 30W以上50W未満 : 3.5mg
1(c)一般照明用途 50W以上150W未満 : 5mg
1(d)一般照明用途 150W以上 : 15mg
1(e)一般照明用途で環形または角型かつチューブ
の
直径17mm以下:7mg
1(f)特殊用途用 : 5mg
特別目的の冷陰極線蛍光灯および外部電極蛍光
ランプ(CCFLおよびEEFL)中の水銀
RoHS適用除外項目番号: 3
<解説>
特殊用途の冷陰極蛍光ランプ及び外部電極蛍光
ランプ(CCFL及びEEFL、長さ500mm以下)であって
水銀含有量がランプあたり3.5mgを超えないもの
RoHS指令附属書で具体的に挙げられていない他
のランプ内の水銀
RoHS適用除外項目番号: 4(f)
<解説>
RoHS指令の付属書に特に定められていないその
他の放電ランプに含まれる水銀
電池
2015年
7月21日
2015年
7月21日
―
―
RoHS 指令適用除外項目の見直しの状況に応じて、適用除外項目および禁止時期を変更する可能性
があります。
5
全廃
全廃
物質群
水準
鉛及び
その化合物
レベル1
対象
閾値
●EU RoHS指令(2011/65/EU )対象製品に用いられる
1000ppm
生産材
Pb-1
Pb-2
Pb-3
適用除外項目
Pb-4
Pb-5
ガラス中の鉛 電子部品用
RoHS適用除外項目番号: 7(c)-I
<解説>
・電気電子部品に使用されるガラス中に含まれる鉛(鉛ガ
ラス)
・電気電子部品に使用される化合物中の鉛(ガラスを母
材とする化合物)
ガラス以外の構成要素はこの項目には該当しない。構成
要素がセラミックの場合はPb-7を確認する。
セラミックコンデンサのように、構成要素としてガラス
(Pb-1)とセラミック(誘電体Pb-35)を両方含む場合は、両
方の適用除外項目に該当するかどうかを確認する
鉛を最大0.35重量%含有する鋼鉄中の合金素材としての
鉛
RoHS適用除外項目番号: 6(a)
<解説>
・機械加工のために合金成分として鋼材中及び亜鉛メッ
キ鋼板中に含まれる0.35 wt%までの鉛
鉛を最大0.4重量%含有するアルミ、及び鉛を最大4重量%
含有する銅合金
RoHS適用除外項目番号: 6(b), 6(c)
<解説>
・合金成分としてアルミニウムに含まれる0.4 wt%までの
鉛
・鉛含有量が4wt%以下の銅合金
高融点はんだに含まれる鉛(例えば、その中に85%を超
える鉛を含むすず鉛はんだ)
RoHS適用除外項目番号: 7(a)
<解説>
・高融点ハンダに含まれる鉛(すなわち鉛含有率が重量
で85%以上の鉛ベースの合金)
サーバー、ストレージ及びストレージ・アレイ・システム交
換、シグナリング、伝送並びに通信用ネットワーク管理の
ためのネットワーク・インフラ・機器用のはんだに含まれ
る鉛
RoHS適用除外項目番号: 7(b)
<解説>
・3.5版以前のPb-6 「交換、シグナリング、伝送並びに通
信用ネットワーク管理のためのネットワーク・インフラ・機
器用のはんだに含まれる鉛」を含む
6
禁止時期
即時
―
2016年
4月21日
2016年
4月21日
―
2015年
7月21日
Pb-7
Pb-10
Pb-14
鉛及び
その化合物
適用除外項目
Pb-27
Pb-33
Pb-34
Pb-35
Pb-99
セラミック中の鉛 電子部品用
RoHS適用除外項目番号: 7(c)-I, 7(c)-IV
<解説>
・電気電子部品に使用されるセラミックス中の鉛
(例:圧電素子)。誘電体セラミックス中の鉛は除く。
・集積回路またはディスクリート半導体(単機能半導体)
―
の一部であるキャパシターのPZT系誘電体セラミック材
料中の鉛
・定格電圧AC125V/DC250V以上のコンデンサについて
は、Pb-35を確認する。それ未満の定格電圧のコンデン
サのセラミックは適用除外項目がなくなった。
(Pb-7でなく基準値1,000ppm以下で管理)。
光学ガラスやフィルターガラスに含まれる鉛
RoHS適用除外項目番号: 13(a)
―
・光学機器に使われる白色ガラスに含まれる鉛
集積回路Flip Chipパッケージ内で半導体のダイとキャリ
ヤーを確実に電気接続させるためのハンダに含まれる
鉛
2015年
RoHS適用除外項目番号: 15
7月21日
<解説>
・集積回路パッケージ(フリップチップ)の内部半導体ダ
イおよびキャリア間における確実な電気接続に必要な
はんだに含まれる鉛(高融点はんだはPb-4を参照)
理事会指令 69/493/EEC の付属書 I(カテゴリ 1、2、3 お
2015年
よび 4)で定義されているクリスタルガラスに含まれる鉛
7月21日
RoHS 適用除外項目番号: 29
ガラス蛍光管であって鉛含有量が 0.2wt%を超えない
2015年
もの
7月21日
RoHS 適用除外項目番号: 5(b)
3 端子セラミック発振子に内蔵されるコンデンサ素子(負
荷容量)の誘電体中の鉛
RoHS 適用除外項目番号: SEG 独自
即時
<解説>
セラミック誘電体中の鉛 負荷容量中の鉛 3端子セラミ
ック発振子限定 (3端子セラミック振動子の圧電体部分
は、Pb-7 を参照)
定格電圧が AC125V または DC250V またはそれ以上の
コンデンサ内の誘電体セラミック中の鉛
RoHS 適用除外項目番号: 7(c)-II
―
<解説>
これより低い定格電圧のセラミックコンデンサには、適
用除外項目がなくなった。
電池
―
RoHS 指令適用除外項目の見直しの状況に応じて、適用除外項目および禁止時期を変更する可能
性があります。
7
4. 調査回答方法
【別紙3:含有全廃化学物質調査ツール】を使用し、生産材単位でご回答下さい。
ご提出いただくものは、調査ツールの EXCEL ファイルです。
5. 調査ツールの入力方法
入力に際しては、以下の入力方法および記入例をご参照ください。英数文字は、半角でご入力
下さい。
1. 基本情報
① 整理番号:SEGでファイルごとに管理する番号として使用します。(SEG が入力)
例>
整理番号:
EPSON-HQ02-0001
(EPSON-事業部&年度―通し番号)
② 記入日:SEGの調査依頼日を入力します。(SEG が入力)
例>
記入日:
2003/03/01
③ 調査元情報:SEGに関する情報です。予備1~3はSEGの設定に基づき使用します。
※SEGが入力しますので、ベンダー様独自の入力は禁止とします。
例>
部署名:
英語:(入力不要) 日本語: 地球環境部
担当者名:
英語:(入力不要) 日本語: 地球太郎
電話番号:
0266‐58-0416
FAX 番号:
0266‐58-9584
E-MAIL 番号:
[email protected]
予備1: (入力不要) 予備2: (入力不要) 予備3: (入力不要)
④ 調査先情報:ベンダー様に関する情報です。
※会社名、予備5ベンダーコードは、SEGで入力いたします。それ以外の項目につい
てはベンダー様にて入力をお願いします。
例>
会社名:
英語:(入力不要) 日本語: (株)A商事
住所:
英語:(入力不要) 日本語: A県B市0123
部署名:
英語:(入力不要) 日本語: A事業部B部C課
記入者名:
英語:(入力不要) 日本語: グリーン 太郎
電話番号:
12‐3456‐7890
FAX 番号:
12‐3456‐7899
E-MAIL 番号:
[email protected]
予備4ベンダー様記入日:
2003/03/01
予備5ベンダーコード:
012345(SEG指定の取引先6桁コード)
予備6:
(入力不要)
8
2. 部品情報
① 部品番号(SEG が入力)
部品番号はSEGが定めた番号です。
例 1> 品目コード:
0123456(SEG指定の7桁コード)
例 2> 品目コード:
012345600(SEG指定の7桁コード+EC 区分の2桁コード)
② 部品名称(SEG が入力)
部品名称はSEGが定めた名称です。
例> 部品名称:
上ケースA(SEG指定の部品名称)
③ メーカー名(SEG が入力)
指定生産材のメーカー名です。
例> メーカー名:
(有)B製作所
④ 型番(SEG が入力)
指定生産材の型番です。
例> 型番:
B5789(メーカー型番)
3. 調査依頼物質
鉛、カドミウム、水銀、六価クロム、及びそれらの化合物のうち、SEGが調査を依頼する化
学物質を X 印にて示します。該当する化学物質についてご回答ください。
例> SEGが、カドミウム及びその化合物を調査依頼する場合
カドミウム(Cd) 六価クロム(Cr6+)
及びその化合物
化合物
鉛(Pb)
水銀(Hg)
及びその化合物
及びその化合物
X
4. 全廃適合情報(プルダウンメニュー)
プルダウンメニューより、含有全廃基準(P4~P7)への適合結果を判断し選択して下さ
い。
① プルダウンメニュー
選択項.1 否: 【N】
選択項.2 合: 【Y】
② 選択基準
A)
基準不適:プルダウンメニューより【N】を選択し、以下の項目にご回答下さい。
→含有全廃基準適合切替予定日
全廃基準に適合頂ける期日です。
例> 年(西暦)、月、日(YYYY/MM/DD):
2003/10/01
→含有全廃基準適合代替品型番
ご対応頂ける代替品の型番です。
例> 代替品型番:
B)
C5789(メーカー型番)
基準適合:プルダウンメニューより【Y】を選択して下さい。
→5.全廃基準適合状況詳細情報にご回答下さい。
9
5. 全廃基準適合状況詳細情報
全廃基準適合に関する適合状況の詳細についてご回答下さい。
① 部位
※部位の考え方
当該部品(製品)の構成図面、部品リスト等に記載されているものを使用部位とします。
SEGが調達する生産材を下記のとおり分類し、入力例を示します。
●機器・OEM品(完成品及びOEM方式として調達する電気・電子機器製品等)
入力例>シャーシ、上ケース、ケーブル、基板ユニット、マニュアル等
●組立て電子部品(ユニット電子部品、電源基板、インターフェース基板等)
入力例>積層セラミックコンデンサ、電解コンデンサ、プリント基板、組立て用はんだ
●単一電子部品(L、C、R 等電子回路図に記号として表記される単一部品)
入力例>積層セラミックコンデンサ中のセラミック材料、内部電極材及び外部電極材
電解コンデンサ中のリード線、はんだ端子メッキ、電解液、シーリング材及び電極箔
※【別紙1:部品分解事例】(グリーン調達調査共通化協議会作成)参考
●メカ部品(材料を加工して形成される電気的機能を有さないネジ、シャーシ等の部品)
入力例>ABS・PS等のプラスチック材、SECC・SPCC等の鋼鈑、メッキ、棒材、塗装等
●原材料(プラスチック材・鋼鈑・棒材等の原料素材)
入力例>表面、原材料中
●工程材料(製造工程で使用するはんだ、表示インク等の材料)
入力例>材料中
●電池および梱包材料は対象外
② 含有物質(プルダウンメニュー入力必須項目)
プルダウンメニューより該当する含有化学物質を選択して下さい。
○プルダウンメニュー
選択項.1 【Pb】
選択項.3 【Hg】
選択項.2 【Cd】
選択項.4 【Cr6+】
③ 含有率(ppm) (入力必須項目)
分析機器による 均一材料中の対象物質の含有率(実測値:ppm)を記入してください(適用除
外項目を除く)。実測値は、ベンダー様自身の分析結果、原材料メーカー様等の分析結果、
専門分析会社の分析結果で結構です。分析方法は【別紙2:含有全廃化学物質の測定ガイ
ドライン】を参考にして下さい。分析が不可能な場合は技術データに基づく理論値※を記入
して下さい。
※例: はんだ端子メッキの鉛含有率=鉛含有量(mg)/メッキ重量(mg)
④ 適用除外項目(プルダウンメニュー入力必須項目)
プルダウンメニューより該当する項目を選択して下さい。
含有全廃基準を参照し、適合状況について、含有率閾値以下または適用除外項目に関
する該当項目を選択してください。
10
○プルダウンメニュー
選択項.1
【含有率閾値以下】
選択項.2
【適用除外: Cd-99】
選択項.3~15 【適用除外:Pb-1~5, 7, 10, 14, 27, 33~35, 99】
選択項.16~19 【適用除外:Hg-1, 3, 4, 99】
○選択基準
例1: 高融点はんだに含まれる鉛
【適用除外:Pb-4】
例2: Cd 含有率 20ppm
【含有率閾値以下】
⑤ 分析データ番号
④適用除外項目に関して、選択項.1 【含有率閾値以下】を選択していただいた場合
は判断の根拠となる分析結果・技術データのご提出をお願いします。分析結果は、ベン
ダー様自身の分析結果、原材料メーカー様等の分析結果、専門分析会社の分析結果で
結構です。分析方法は【別紙2:含有全廃化学物質の測定ガイドライン】を参考にして下
さい。添付いただく書類に 通し番号 を付与いただき、添付書類に記載した番号をご記入
下さい 。
⑥ 備考
適用除外項目に関するコメントがあればご記入下さい。
11
6. 付 則
(1) 改廃
この基準書は、「EQS(登録番号A-12-003)」に基づき改廃します。
(2) 改定履歴
版
改定日
ページ
第1版
2003.10.15
-
第 1.4 版
2003.11.25
P3
改定内容
初版
2.表: 「はんだ対象生産材」の調査「製品含有全廃化学
物質調査」の対象外 → 対象。
P9
第 1.5 版
2004.03.31
P9
第 1.6 版
2004.06.30
5.③に実測値記入に「(免除用途を除く)」を追加
「適合状況(プルダウンメニュー入力必須項目)」
→ 「④適合状況(プルダウンメニュー入力必須項目)」
P10
「④適合判断理由」 → 「⑤適合判断理由」
P10
「⑤備考」 → 「⑥備考」
P4~6
「注 電池に関しては、欧州電池指令(91/157/EEC)に従
う。」追加(4 箇所)。
P4~6
●SEG デバイス製品(モジュール製品を除く)を構成する生
産材 禁止時期「2004.4.1 から」→「即時」(4 箇所)。
P9
① 「はんだ端子メッキ、」追加
P9
① 「メッキ」、「塗装」追加
P9
① 「電池および」追加
③ 「均一材料中の対象物質の含有率(実測値:ppm)」
「分析が不可能な場合は技術データに基づく理論値※
を記入して下さい。
※例: はんだ端子メッキの鉛含有率=鉛含有量(mg)/
メッキ重量(mg)」追加
P9
第 1.7 版
2011.9.26
P10
④ 1500ppm を削除
P10
「⑤適合判断理由」 → 「⑤分析データ No.」
P10
⑤ 技術データを追加
P4~7
3. 含有全廃基準を修正
P10
③④「免除項目」 → 「適用除外項目」
④適合状況 → 適合除外項目
○プルダウンメニュー 選択項.2~3 【免除用途:Cd-1~
Cd-2】 → 選択項.2 【適用除外:Cd-99】
選択項.4 【免除用途:Cr-1】を削除
選択項.5~9 【免除用途:Pb-1~Pb-8】→選択項3~15
【適用除外:Pb-1~5, 7, 10, 14, 27, 33~35, 99】
選択項.10~14 【免除用途:Hg-1~Hg-5】→選択項16
~19【適用除外: :Hg-1, 3 ,4, 99】
別紙2 製品含有化学物質の含有情報/全廃情報をご回答
いただく際の注意点を追加
P10
P11
P15
12
版
第 1.8 版
第 1.9 版
改定日
2012.8.1
ページ
P5
Hg-4 の解説から(プロジェクターランプ等)を削除
P7
・Pb-7: 欧州 RoHS 項目番号の欄に「7(c)-IV」、解説に「集
積回路またはディスクリート半導体の部品となるキャパシタ
ー用の PZT セラミック誘電材料中の鉛」を追加
P16
②水銀から「ex.プロジェクターランプ」を削除
2014.10.1
P4
P5
P6
P7
第 2.0 版
2015.10.1
改定内容
P6
・「2014 年 7 月現在、RoHS 指令適用除外項目の見直しが検
討されています。P4~7 に記載した「禁止時期」の欄の日付
は、弊社独自の期日です。RoHS 指令適用除外項目の見直
しの状況に応じて、適用除外項目および禁止時期を変更す
る可能性があります。」を追加
・「六価クロム及びその化合物」→「六価クロム化合物」
・Hg-3:「特殊用途用のストレートタイプ(直線形)の蛍光灯内
の水銀」→「特別目的の冷陰極線蛍光灯および外部電極蛍
光ランプ(CCFL および EEFL)中の水銀」
・適用除外項目(Hg-1,Hg-3)の禁止時期と、「RoHS 指令適用
除外項目の見直しの状況に応じて、適用除外項目および禁
止時期を変更する可能性があります。」を追加
・適用除外項目(Pb-2, Pb-3, Pb-5)の禁止時期を追加
・Pb-7:「セラミック中の鉛 圧電素子用」→「セラミック中の鉛
電子部品用」
・Pb-7:解説一部修正
・Pb-14:解説に(高融点はんだは Pb-4 を参照)を追加
・適用除外項目(Pb-14,Pb-27,Pb-33,Pb-34)の禁止時期と、
「RoHS 指令適用除外項目の見直しの状況に応じて、適用除
外項目および禁止時期を変更する可能性があります。」
を追加
・適用除外項目(Pb-2, Pb-3)の禁止時期を修正:
2015年7月21日→2016年4月21日
13
別紙1:部品分解事例
(グリーン調達調査共通化協議会作成)
メッキ
メッキ
メッキ
メッキ
14
④ メッキ
15
別紙2 製品含有管理化学物質の含有情報/全廃情報をご回答いただく際の注意点
ご回答いただく際に下記のような不適切な回答がないことをご確認ください。
1.全廃情報
1)適切な適用除外項目が選択されていない。
各部品、部材の主な適用除外項目は以下の通りです。
①鉛
部品・部材の種類
主な適用除外項目
電池
Cd-99、Hg-99、Pb-99
電子部品
Pb-1、Pb-7、Pb-14、Pb-34、Pb-35
鋼鉄
Pb-2
アルミ、銅合金(黄銅鉱)
Pb-3
光学ガラス、ガラスフィルター
Pb-10
クリスタルガラス
Pb-27
②水銀
部品・部材の種類
主な適用除外項目
コンパクトタイプの蛍光管
Hg-1
冷陰極蛍光ランプ、
外部電極蛍光ランプ
Hg-3
ex.ディスプレイに使用される
放電ランプ
Hg-4
2)適用除外項目の条件内の値が合っていない。
以下の適用除外項目には閾値があります。
Pb-2(鋼鉄中の鉛) 0.35%(3500ppm)以内
Pb-3(銅合金)
4%(40,000ppm)以内
Pb-3(アルミニウム)0.4%(4,000ppm)以内
Pb-4(高融点半田) 85%(850,000ppm)以上、
3)適用除外項目に「閾値以下」が選択されているが、測定データが添付されていない
「閾値以下」を選択された場合には、その根拠となる測定データ等が必要です。
2.含有情報
・下記の項目の入力が落ちていることがある
ベリリウム銅を使用
⇒ ベリリウム(A03)
ポリ塩化ビニルを使用
⇒ ポリ塩化ビニル(B07)
臭素系難燃材を使用
⇒ ハロゲン系樹脂添加剤(B04)
等
3.共通
・含有情報と全廃情報で、含有物質が不一致
例:含有情報には、鉛に値が入力されていないが、全廃情報には鉛に値が入力されている。
16
別紙3:含有全廃化学物質の測定ガイドライン
含有全廃化学物質の測定ガイドライン
Ver. 1.0
分析リサーチセンター
17
目
次
1. 測定化学物質
カドミウム及びカドミウム化合物 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
鉛及び鉛化合物 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
水銀及び水銀化合物 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
六価クロム化合物 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
2. 付属資料
付表1.分析方法一覧表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
付表2.用語解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
18
1.測定化学物質
対象物質:鉛及び鉛化合物
① 前処理方法は以下のいずれかを選択する。
・
湿式分解法
・
マイクロウェーブ分解法
② 沈殿物は溶解し、全溶解とする。
③ 分析機器は下記のいずれかとする(ただし、定量下限が 10ppm 以下であること)。
・
ICP-AES(ICP-OES)
・
ICP-MS
・
AAS
対象物質:カドミウム及びカドミウム化合物
① 前処理方法は以下のいずれかを選択する。
・
湿式分解法 (BSEN 1122;2001)
・
硫酸灰化法
・
マイクロウェーブ分解法
② 試料量は最低1g 以上、または各分析会社の指定する量を用意する。
③ 分析機器は下記のいずれかとする(ただし、定量下限が 10ppm 以下であること)。
・
ICP-AES(ICP-OES)
・
ICP-MS
・
AAS
19
対象物質:水銀及び水銀化合物
① 試料量は1g 用意する。
② 測定方法は分析会社推奨方法でよい。
③ 分析機器は下記のいずれかとする(ただし、定量下限が 10ppm 以下であること)。
・
ICP-AES(ICP-OES)
・
AAS(還元気化、加熱気化)
対象物質:六価クロム化合物
下記のいずれかの方法を用いて行う。
・
ドイツ日用品指令 DIN53314「皮革中の Cr(Ⅵ)分析、抽出法」
・
VOLVO STD 5713,102「Determination of free hexavalent chromium (Cr6+) in chromate
conversion coating」
※ 分析方法についてはEU指令等で推奨方法が示された場合はそれに従う。
分析結果には下記項目を明記する。
・
分析実施機関名
・
分析方法(前処理)
・
分析装置名
・
分析日時
・
分析者
・
分析データ
・
測定装置校正証明記録
・
責任者印
20
付表.1
分析方法一覧表
No.
対象物質
分析方法
主な公定法
1
カドミウム、カドミウム化合物
分解→ICP, ICP-MS, AAS
BS/EN 1122
2
鉛、鉛化合物
分解→ICP, ICP-MS, AAS
告示13号
3
六価クロム
溶出→ICP, ICP-MS, AAS 告示13号、
DIN53314
IC, UV
EPA SW346-3060A
4
水銀及び水銀化合物
燃焼→抽出→還元・加熱 告示13号
気化 AAS
※ここで示した分析方法は必ずしも公定法について記したものではありません。また、対
象試料によっては確立していない分析方法もあります。分析方法の参考としてご利用くだ
さい。
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付表.2
用語解説
ICP・・・・・・・・・・・・・・・ Inductively Coupled Plasma(誘導結合プラズマ)
ICP-OES・・・・・・・・・・・ Inductively Coupled Plasma-Optical Emission spectrometry
(誘導結合プラズマ-発光分光分析機)
ICP-AES・・・・・・・・・・・ Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission spectrometry
(誘導結合プラズマ-発光分光分析機)
※ICP-AES と ICP-OES は同じ分析機。通常 ICP と言えば ICP-AES, -OES のことを言う。
ICP-MS・・・・・・・・・・・・ Inductively Coupled Plasma – Mass Spectrometry
(誘導結合プラズマ-質量分析計)
AAS・・・・・・・・・・・・・・・ Atomic Absorption Spectroscopy(原子吸光分析機)
IC・・・・・・・・・・・・・・・・・ Ion Chromatography (イオンクロマトグラフィー分析)
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