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H27年度
御 堂
9月号(第5号)
挨拶は御堂の顔
あきる野市立御堂中学校 学校だより
文責
校 長
飯
「2015年の夏」
校長
室
治
夫
飯室 治夫
ここ数年の夏は、毎年のように暑いですが、今年は特に異常と言われるくらい35度を超える猛
暑日が続きました。何をするのも熱中症が心配でした。また、今年は戦後70年の節目の年でもあ
り、テレビ等で70年前の様々なことの特集が組まれていました。改めて日本の歴史を学んだ人も
多かったと思います。各自それぞれの夏休みを過ごしたことと思いますが、新学期を迎えるにあた
り全校生徒が大きな事故もなく始業式を迎えることが出来たことは大変良かったです。
7月19日 江戸川区葛西競技場
1
2
3
4
5
6
7
延長
計
御堂中
0
0
0
0
0
4
2
4
10
松江二中
2
0
1
0
0
0
3
3
9
スポーツには「筋書きのないドラマがある」と良く言われますが、この夏の部活動の大会では
数々の熱いドラマをみさせてもらいました。本校では西多摩地区の代表としてソフトボール部、テ
ニス部男女、陸上競技部、卓球部団体・個人が都大会に出場しました。今までの思いを込めて、目
の前の試合に全力で一生懸命取組姿は、どの試合もとても感動を呼ぶものでした。さらに2年生な
がら卓球部の下田歩奈さんが東京都大会を勝ち抜き、山梨県で行われた関東大会に個人戦で出場
しました。まだ2年生、今後に向けて今回は良い経験になったことと思います。
さて、上のスコアーは7月19日、江戸川区葛西で行われた女子ソフトボール都大会2回戦の結
果です。梅雨が明けたグランドは何とも言えない暑さで40度以上はあったと思います。初回に2
点を先取された御堂中は相手投手の好投もありなかなか得点が奪えず、追加点を奪われるなどピ
ンチの連続でした。何とか苦しい場面をしのぎ、誰もが敗色濃厚と思われた6回に一気に4点を奪
い逆転しました。その後、勝利間近であった最終回にまさかの同点になり試合は延長戦へもつれ込
みました。炎天下、プレイボールからなんと2時間を超えようとしています。延長戦もハラハラド
キドキの展開でしたが激戦を制し見事勝利しました。都大会という晴れの舞台で100パーセン
ト以上の力を出し切り、まさに死闘を制しゲームセット。スポーツの素晴らしさを改めて実感し、
感動しました。
本校部活動を代表してソフトボール部の試合の様子を書きましたが、どの部活動の試合も御堂
中生徒の「最後まであきらめない」姿に改めて感動しました。これは普段の練習の取組からくる自
信だと思います。入学式で話をした「苦しいときは成長している時」、まさにこの言葉の通り、苦
しくギリギリの戦いを通して、今年も勝って喜び、負けて涙する場面に出会いました。結果はどう
であっても3年間それぞれが積み上げてきたものはけして無駄ではなく将来必ず役に立ちます。
最後まであきらめず頑張る姿は御堂中の誇りだと思いました。
そして、暑い夏が去り、いつもより少し早く2学期が
始まりました。9月には御堂中学校の2大行事の一つで
ある体育大会が予定されています。伝統ある体育大会に
御堂中生らしく一人ひとりが正面から堂々と向かい合い
一生懸命取組むこと、そうすれば必ず感動を呼ぶ素晴ら
しい体育大会になることと確信します。2年生は職場体
験、3年生は進路決定と大事な学期となります。御堂中
生徒にとって実りある2学期となることを期待します。
いじめ撲滅三原則
1.するを許さず
2.されるを責めず
3.いじめに第三者なし
【栗原市とあきる野市の生徒会交流】
8 月 4 日 5 日 6 日に本市と姉妹都市の宮城県栗原市の中学校 8 校
から中学生(生徒会役員・剣道部)が来て交流会を行いました。本校
からは生徒会役員 5 名が、生徒会意見交換会に参加しました。はじめ
に、各校の学校紹介をし、次に分科会でテーマに沿って話し合いをし
ました。各分科会ともに活発な意見交換が行われました。
生徒会交流会
【健全育成推進会議】
巣箱づくり
分科会
7 月 31 日に御堂中学校区健全育成推進会議を行いました。昨年度よ
り、委員の皆様と生徒との交流を主としたものにし、昨年のうどん打ち
に続き、今年度は赤十字部の生徒と一緒に巣箱づくりを行いました。中
学生ができないところを委員の方が教えながら巣箱を完成させました。
巣箱づくりが終わった後、手作り部の生徒が作ったカレーライスをみ
んなで食べ、楽しい時間を過ごすことができました。
【市制施行 20 周年式典】
市制施行 20 周年の取組として、市内の中学生は「あきる野市の未来」という題で全員作文を書き
ました。本校では次の生徒が優秀作品として表彰されました。
1年の部 優 秀 賞:惣山 茉柚
努力賞:福原 雄大
亀田 悠輝、吉原 廉太郎、森 晴輝
2年の部 最優秀賞:赤池 愛唯、 優秀賞:竹内 夏子
努 力 賞:田原 彩加、羽賀 友香、宇井 ひなた
3年の部 入
賞:中村 琉果
努力賞 金子 綾沙
黒田 涼太、谷中 望、川島 希海
最優秀賞に選ばれた赤池愛唯さんは 8 月 30 日の記念式典で自分の
作文を発表し、20 周年の宣言文を他の最優秀賞の生徒とともに読み
上げました。
中学生主張大会 東京都大会
審査員特別賞
全国中学校総合文化祭東京大会(書写)出品
部活動の報告
川島
のぞみ
卓球部
都選手権大会
山下
川島
芙海(3 年)
希海(3 年)
女子団体第5位
女子シングルス 17 位 下田 歩奈 関東大会出場
8ブロック選手権大会 男子団体 第5位
女子団体 第3位
2・3 年女子シングルス 第 3 位 下田 歩奈
卓球 関東大会
1 年男子シングルス 第 5 位 居附 蓮
1 年女子シングルス 第 5 位 遠藤 珠美
陸上部
西多摩選手権
男子走り幅跳び 優勝 櫻澤隆翔 6m07
1 年男子 1500m 優勝 菅原壮馬 4’47”15
2 年男子 1500m 優勝 花岡隆起 4’43”54
女子走り幅跳び 3 位 佐野 栞
4m37
青梅選手権
1 年男子 1500m 優勝 菅原壮馬 4’43”17
1 年女子 1500m 優勝 鈴木莉子 5’33”61
2 年男子 1500m 2 位 花岡隆起 4’38”62
3 位 大久保勇介 4’39”86
吹奏楽部 吹奏楽コンクール 銅賞
ソフトテニス部
8 ブロック夏季大会 男子個人 第 5 位 小室・中村 組
市制施行 20 周年記念式典で赤池さんが発表した作文の全文を紹介します。
「あきる野市の未来に残しておきたいところ」
2年
赤池 愛唯
あきる野市には数えきれないほど、たくさんの未来に残しておきたいところがあります。
そのうちの 1 つは、
「自然」です。あきる野市は自然がとても多く豊かです。私が住んでいる草
花地区の周りも、緑がとても多く空気がとても澄んでいます。また、私が昔通っていた幼稚園の
通りも、毎年桜が満開でとてもきれいです。みている人の心をとても癒やしてくれます。
小峰公園にあるビジターセンターでは、あきる野市に生息している動物や虫などのことをクイ
ズ形式で知ることができたり、鳥の鳴き声を聞くことができます。また、2階では動物、虫、鳥
に関するシアターがみられ、自然に関することを学ぶことができます。私はこういう施設は何十
年たっても無くならないでほしいのと、あきる野市民で大切にしていかなくてはいけない場所だ
と思います。
2つ目は「あきる野市民の皆さんが私たち子どもを優しく見守ってくれる事」です。あきる野
市民のスローガンに「大人が手本のあきる野市」とあるように、大人の皆さんが、私たちの良き
お手本にいつもなってくれています。毎朝学校に行くときは道の途中に交通ボランティアの方々
が立っていて挨拶を交わしてくれます。挨拶を交わして、私自身とてもすがすがしい気持ちにな
り、気持ちよく1日をスタートすることができます。小学校ではほぼ毎日先生が立っていてくれ
ました。挨拶をして頂き、学校を休んだ次の日などは心配して頂きました。今通っている中学校
も生徒会役員の皆さんが、週に何回か朝早い時間から昇降口に立って、挨拶を交わしてくれます。
挨拶を一言交わすだけで、とても気持ちが良くなります。改めて、挨拶はとても大切なんだなと
言うことを実感しました。挨拶も大人の皆さんが進んでしてくださったことによって、子どもも
大人をお手本として、挨拶を交わすようになってきました。私たちが大人になった時も、今の大
人の皆さんが良きお手本を示して下さっているように、良きお手本を子どもに見せられるように
頑張ります。
そして3つ目は「あきる野市の伝統文化」です。私が最近興味があるのは「菅生歌舞伎」です。
なぜ興味を持ったかというと、去年、私が通っている中学校に菅生歌舞伎の方々が来て頂き、菅
生歌舞伎の体験授業を行ったからです。授業では、菅生歌舞伎はどういうものか、歌舞伎の色々
なこと、歌舞伎の言い回し、歌舞伎の役割分担、歌舞伎の言い方を学びました。私たちも班でそ
れぞれの役を決め、セリフの言い方を菅生歌舞伎の方から教えて頂き、最後に班ごとに発表しま
した。菅生歌舞伎の方が「上手だったよ」と言って下さりました。私はとても嬉しくて菅生歌舞
伎に興味を持ちました。
このようなあきる野市のすてきな伝統芸能も大切にしてほしいです。
中学生主張大会 東京都大会で山下さんが審査員特別賞をいただいた作文の全文を紹介します。
山下さんは、9 月 6 日(日)に都庁で行われる表彰式で表彰を受けてきます。
誰もが気持ち良く過ごせるために
3年
山下
茉海
障害のある人を差別するという問題について、私は中学校に入り、また深く考えさせられまし
た。それは何がきっかけかというと、「障がい」という言葉を、人をからかったりするために使
っている人がいると知ったことからです。
何か場違いな言動や行動をする人がいたとき、周りから「お前障がいだろ。」などの暴言がは
かれ、周りはその言葉に合わせて笑っている姿を見かけました。私はその言葉を聞いて、すごく
衝撃を受けました。なぜなら、この一言の中に、多くの障がいというものを差別するような意味
がこもっていたからです。本人は気づいていないような軽い言葉でも、どれだけ多くの障がいの
ある人が傷つけられるかと思うと、少しゾッとしました。このような障がいのある人を差別する
ような言葉を、平気で言ってしまうという問題について、考え直してほしいことが二つありま
す。
一つ目は、「障がい」というもののイメージについてです。障がいというものは、もっている
もので、何もできず、自分とは遠いことのようにイメージしている方も多いと思います。本当に
そうなのでしょうか。私は「障がい」というものはもっているのではなく、あるものだと考えて
います。もう少し簡単に言ってしまうと、「障がい」とは私達の苦手と同じようなものなので
す。誰にだって自分が苦手と思うものがあると思います。その苦手なものが障がいのある人は、
難しすぎるだけなのです。言葉を発するのが苦手な人でも、人とコミュニケーションをとること
はできるし、手足をうまく動かせない人でも体全体を使えば絵を描くことだってできるのです。
苦手なものができるようになった時の喜びを、私達と同じように感じ合うこともできると私は思
います。
二つ目は自分とは違う人達というような強い意識です。確かに、見ためは自分とは違うといっ
た人もいます。しかし、障がいのある人以外でも、それぞれ一人一人に必ず他の人とは違ったも
のが見つかると思います。それと同じなのです。目に見えるか、見えないかで大きく違うだけ
で、根本的には一緒だと考えることだってできると思います。また、障がいのある人に出会った
時や、話しかけられたりした時、自分と違うものばかりを見つけるのではなく、同じものを見つ
けるということも大切だと考えています。なぜなら、人と同じことを見つけるということはその
人のことを知るということにつながると思うからです。
ここまでの話を受けて、中には「そんなこといったって、理解するのは簡単ではないでし、知
る機会もない。」と思っている人も出てくるでしょう。そう思うのもわかりますが、関わる機会
はなくとも、見かけたりすることは絶対にあるはずです。そんな時に、周りに知人がいて、から
かってしまったりした時は、自分の考えを常にもって行動してほしいです。
全ての人を平等な目で見るということは、非常に難しいことだと思います。しかし、昔よりは
「ユニバーサルデザイン」などが生まれて、障がいのある人々への当たりが弱くなったと感じて
います。もちろん、まだまだ障がいのある人への冷たい目線は無くならないままですが、私達中
学生からそういった目線を無くしていけば、きっと将来が明るく互いの目に写ると思います。私
は、障がいのある人も、そうでない人も気持ち良く過ごせるような未来をつくれるように、これ
からも一つ一つの考えを大切にしていきたいです。