校長挨拶 - 神奈川県立深沢高等学校

創立 30 周年記念式典を終えて
校長
宍戸章子
秋の気配が深まる美しい空気の中、11 月 13 日(金)鎌倉
芸術館の大ホールにおいて、鎌倉市教育長 安良岡様、県
教育委員会高校教育課長 岡野様はじめ、多数の御来賓
をお迎えし、生徒と保護者とともに創立 30 周年をお祝いしまし
た。式典後に、こんにゃく座のオペラ「ネズミの涙」の開演がひ
かえていたため、異例のことではありますが、開式前にオープ
ニング DVD「FUKASAWA PRIDE」を 5 分上映し、深沢高校の歴史
を振り返り、安田初代校長や先輩たちからのメッセージ等を参
加者みんなで共有した上で式典を始めることとしました。また、
本当に失礼なことで申し訳なかったのですが、挨拶する方々
に持ち時間3分を守っていただいてなんとか時間通りに進行
できました。ご協力いただいた来賓の方々と中前実行委員長
ありがとうございました。わざわざお越しいただきながら時間の関
係で紹介できなかったご来賓の皆様申し訳ありませんでした。
生徒の発表としては、生徒会長の小鳥君の挨拶に続き、美術部映像班の作成した部活動 DVD や
有志による校歌アカペラ披露があり、本校生徒の一生懸命さやセンスの良さを紹介することができました。
感涙に浸った保護者もいらしたと聞いております。歴代の校長先生方からは在校生の落ち着いた雰囲
気についてお褒めの言葉をいただき、有志生徒実行委員の仕事ぶりについても評判がよかったので、今
回の生徒たちのコミットメントにありがとうと言いたいです。式典の中で何度も紹介されていましたが、小規
模校である本校では、生徒同士が学年を越えて仲が良く、穏やかで他者に寛容であり、校舎もきれいで
スペースフルであるせいか、快適な学校生活が送れている様子が見てとれます。学びの場の落ち着きこ
そ FUKASAWA PRIDE を守っている鍵なのではないでしょうか。
深沢高校は昭和 61 年に開校し、これまでに 5992 名の卒業生を社会に送り出してまいりました。100
校計画の最後の年にできたため、神奈川では比較的歴史の浅い学校ですが、国際理解教育・シチズ
ンシップ教育・確かな学力向上研究推進など、時代時代に求められる実践を成し遂げてきました。諸先
輩方のご努力を忘れず、いつも温かく期待を寄せてくださる地域の皆様からの信頼を裏切らないように、
変化と多様性に満ちた社会で主体的に課題を解決していく人材の育成を目指し、気持ちを新たに教育
活動を展開してまいります。これからも本校へのご支援をお願い申し上げます。 (平成 27 年 11 月)