ジェイン・オースティン『高慢と偏見』Pride and Prejudice (1813) 18 世紀末の田舎の家庭生活を、結婚問題を中心にして、上流・中産上流階級の女性と男性の性格がいき いきとした会話を通うじて的確に描き出されている。 ■あらすじ■ 「独身の青年で莫大な( )があるといえば、これはもうぜひとも妻が必要だとい うのが、おしなべて世間の認める真実である」でこの小説は始まる。 )家には、年頃の 5 人の姉妹がいる。美しく ハートフォドシアの田舎に住む( ておとなしい長女のジェーンと、しっかりした次女の(# )は、近くの屋敷を借 りた金持ちの若い独身者ビングリーの主催する舞踏会に招かれた。ビングリーとジェーンは初 対 面 で お 互 い に 好 感 を も つ よ う に な り 、( (% # )もこの席でビングリーの親友 )と知り合う.しかし( # )は、気むずかしくて高慢なところのある財 産家の( % )に、第一印象で偏見をいだくようになった。 後日ジェーンはビングリーの屋敷へ食事に呼ばれて行くが、途中で雨にぬれて風邪をひき、 彼の屋敷に寝込んでしまった。姉の世話をするために屋敷へ来た( # )は、再び( % ) に会ったが、士官ウィカムから彼の悪いうわさを聞いて、ますます彼に対する偏見がつのり、さ らに彼が嫌いになる。 そして彼女は( % )の激しい愛の告白と求婚を一度は拒絶するが、高慢をくじかれた彼か ら誤解を解くための真実味にあふれた手紙を受け取る。それを冷静に読んでからは、次第に ( % )の真価を認めるようになり、 「 ( % )さんとおつきあいしているうちに、だんだん よくなったといいましたのは、あの方の心や態度がよくなったという意味ではなく、あの方を よく知ると、あの方の性質がだんだんよくわかってきたということです」 (41 章)と語り、自分 の偏見を恥じる。 そして( % )に対する誤解も解けて、彼 の人柄に尊敬を感じるようになる。その頃末娘 のリディアは士官ウィカムと駆け落ちして行 くえ不明となり、両親は途方に暮れるが、 ( % )は二人の居所をつきとめ、ウィカム の借財を払ってリディアと正式に結婚させる。 この( % )の善意と努力から、( # ) の彼に対する尊敬は愛情に変り、二人の心は完 全に結びついて結婚することになる。「私はほ んとに世界一のしあわせ者です」と心からいう ことができるようになる.そして( % )の配 慮で姉のジェーンとビングリーの恋も、結局はめでたく結ばれ、 (#)夫人は 1 年のうちに 3 人 の娘を結婚させるという幸福感を味わう。 (出典:野町『立体 イギリス文学』, Pride and Prejudice [Ladder シリーズ])
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