緑地のおすすめガイド

2015
9⽉に花が⾒られる植物あれこれ
■ヒヨドリジョウゴ
⾒頃︓7⽉下旬〜10⽉下旬
七草峠・ホタルの⾥など
■コバノカモメヅル
ヨウシュヤマゴボウ(実)
Phytolacca americana
ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
⽇本にやって来たのは明治時代。太く
て⻑い根は確かにゴボウに似ていま
す。実も根も美味しそうに⾒えますが、
全草に毒がありますので絶対に⼝にし
ないでくださいね。
【⾒られるところ】
園路ぎわの草むらなど
ツリフネソウ
Impatiens textori
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
後ろのくるんと巻いた管(距)の中に
蜜が溜まります。この花に潜り込んで
蜜を吸っている昆⾍を⾒かけたら、そ
の昆⾍がどれほど⻑い⾆の持ち主かと
いうことを想像してみてください。
【⾒られるところ】
ほたるの⾥
⾒頃︓7⽉中旬〜9⽉下旬
ほたるの⾥など
■ヤブラン ★写真あり
⾒頃︓7⽉下旬頃〜10⽉下旬
奥の池周辺・⺠家園・七草峠など
■ツリフネソウ ★写真あり
⾒頃︓9⽉上旬〜10⽉下旬
ほたるの⾥
■ヤマハギ ★写真あり
⾒頃︓7⽉中旬〜10⽉下旬
七草峠・園路ぎわ
■ヒメイワダレソウ
⾒頃︓5⽉下旬〜10⽉上旬
⻄⼝園路
■キツネノマゴ
⾒頃︓8⽉上旬〜10⽉上旬
園路ぎわの草むらなど
■センニンソウ
⾒頃︓7⽉下旬〜9⽉下旬
⽇当たりの良い園路ぎわなど
■オオミゾソバ ★写真あり
⾒頃︓9⽉中旬〜10⽉下旬
ほたるの⾥
■ヤブミョウガ
⾒頃︓7⽉下旬〜9⽉中旬
ほたるの⾥など湿り気のある⽇陰
■タマアジサイ
オオミゾソバ
Persicaria thunbergii var. hastatotriloba
タデ科イヌタデ属
江⼾時代に⼟⽅歳三の⽣家が製造して
いた家伝薬「⽯⽥散薬」の材料となっ
た⽜⾰草がこのミゾソバの仲間です。
打ち⾝や切り傷に効いたそうですが、
服⽤は熱燗の酒でということです。
【⾒られるところ】
ほたるの⾥
ヤマハギ
Lespedeza bicolor マメ科ハギ属
「萩が花尾花葛花瞿⻨の花⼥郎花また藤
袴朝がほの花」さて、七種全部分かり
ますでしょうか︖正解は「ハギ、ススキ、
クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバ
カマ、アサガオ」です。現代はアサガ
オの代わりにキキョウをいれて七草と
することが多いようです。
【⾒られるところ】
七草峠・明るい園路ぎわなど
⾒頃︓7⽉下旬〜9⽉中旬
中央広場・奥の池・雑⽊林など
■ミズヒキ
⾒頃︓7⽉上旬〜10⽉下旬
半⽇陰〜⽇陰の園路ぎわなど
■ツルマメ ★写真あり
⾒頃︓8⽉中旬〜9⽉下旬
中央広場・園路ぎわなど
■ヤブツルアズキ ★写真あり
⾒頃︓8⽉中旬〜10⽉下旬
中央広場・⽇当たりの良い園路ぎわなど
■ナンバンギセル ★写真あり
⾒頃︓8⽉中旬〜10⽉中旬
中央広場
2015 年 9 月 12 日版
⽣⽥緑地のおすすめガイド
ヤブラン(七草峠)
生田緑地運営共同事業体
生田緑地 東口ビジターセンター
☎ 044-933-2300
私を”ガ”と呼ばないでね
地味な翅⾊で⼨胴なお腹をしているため
か、ガの仲間と間違われることもしばしば
です。でもイチモンジセセリはこう⾒えて
れっきとしたチョウチョ。幼⾍はススキ、
エノコログサ、ササ、イネなど、さまざま
なイネ科の植物を⾷べます。分布域は広
く、摩天楼を仰ぎ⾒る都会の植栽地から⾃
然豊かな⾼原の草原まで、イネ科植物の⽣
える所ならほとんどどこでも⾒ることがで
きます。このように動物の⾷のバイタリ
ティがその分布域の広さと深い関係にある
ことは多いですが、その最たる例は私達⼈
間と⾔えるかもしれません。
イチモンジセセリ Parnara guttata
こんな生き方だってあるのさ
光合成をしない
ナンバンギセル
ナンバンギセルという名前の由来は花の形を
南蛮渡来のキセルになぞらえたものです。スス
キやチガヤなど、主にイネ科の植物に寄⽣し、
⾃分では光合成をせずに宿主から養分を吸い
取って成⻑します。1 年草で、⽇本では北海道
から沖縄まで分布し、海外では台湾、中国から
東南アジア諸国、インドまで分布します。
ツルマメ
Glycine soja
マメ科ダイズ属
属
ナンバンギセルの1年
ナンバンギセル
地表に出ている部分は
花柄と花だけ
Aeginetia indica
ハマウツボ科ナンバンギセル属
花が終わるとタネは
1~2か月で熟す
タネは軽いので遠くまで
飛んで行ける
粉のような黄色いタネがス
スキなどの植物の根元に落
ちるとその根に取りつく。
地中の茎は短く葉緑
体の無い小さな葉が
数枚ついている
ダイズはこのツルマメ
ツルマメ
を改良したものではないかという説が
有⼒です。確かに⽑深いですし、花の
感じも良く似ています。ただ、これで
⾖腐⼀丁を作るためには気が遠くなる
ほどの数の⾖が必要です。
【⾒られるところ】
奥の池周辺・ほたるの⾥など
Vigna angularis var. nipponensis
マメ科アズキ属
いわゆるアズキはこのヤブツルアズキ
を改良したものだと⾔われています。
⾖は栽培されているアズキよりも⼤分
⼩さく、⾊も⾚くはありませんが、炊
いてみると⾹り、⾷感、味ともにアズ
キを感じることができます。
【⾒られるところ】
中央広場・⽇当たりの良い園路ぎわなど
運よく宿主にな
れる植物の根に
落ちたタネ
種の大きさは
0.3mmほど
宿主の根の分泌物
に反応して発芽す
ると言われている
イネ科だけでなく
ミョウガ、ヤマノイモなどにも寄生
発芽したら寄生生活スタート。自分
の根を宿主の根に食い込ませ、ひた
すら養分を吸いながら成長を続ける
シュウメイギク
Anemone hupehensis var. japonica
8月中旬頃から
開花
お願い
ヤブツルアズキ
キ
7月下旬頃か
ら地上に蕾を
出し始める
⽣⽥緑地では動植物の保護・保全に⼒を⼊れています。動植物の観察は園路からでお
願いいたします。また、園内での動植物採集・採収はできません。
その他の⽣⽥緑地内でのルールに関しては⽣⽥緑地のパンフレットをご覧いただくか、
園路・広場以外の場所へは
園内スタッフにお問い合わせください。
入らないでください。
キンポウゲ科イチリンソウ属
キク科ではなくキンポウゲ科です。英
語でジャパニーズ・ア
ネモネと呼ばれます
が、実は古い時代に中
国から⼊ってきたと⾔
われています。
【⾒られるところ】
⺠家園
ヌスビトハギ
Desmodium podocarpum
ocarpum
マメ科ヌスビトハギ属
ギ
⼀ 度 服 に 着 く と な か な か 取 れ な い、
やっかいなひっつき⾍の1つです。名
前の由来は鞘の形が泥棒が忍び込む時
の⾜の形に似ているからとか、知らな
い間に⼈にくっついているからなど諸
説あります。
【⾒られるところ】
中央広場・園路際など