2015 年 7 月 15 日 セントラル短資株式会社 総合企画部 企画調査グループ ★経済・物価情勢の展望の中間評価(2015 年 7 月) ・7 月 14、15 日に日本銀行の政策委員会・金融政策決定会合が開催された。4 月 30 日に発表された「展望レポート」の 中間評価が発表され、 「成長率は、2015 年度について幾分下振れる一方、2016 年度、2017 年度については概ね不変で ある。消費者物価は、概ね見通しに沿って推移すると見込まれる」とした。 ・政策委員の見通しの中央値では、実質 GDP は、2015 年度は 4 月 30 日時点の+2.0%から+1.7%に 0.3%ポイント下 方修正され、2016 年度+1.5%、2017 年度+0.2%は据え置かれた。 ・消費者物価指数(除く生鮮食品、消費税率引き上げの影響を除くケース)については、2015 年度、2016 年度、2017 年 度全てが 4 月 30 日時点から 0.1%ポイントずつ下方修正された。 ・2017 年度末の原油価格見通しが 70 ドル台前半から 70 ドル程度に若干下方修正された。 ▽ 今回発表の政策委員の大勢見通し……対前年度比、%。( )内は政策委員見通しの中央値。 2015年 7月 時 点 の 政 策 委 員 の 大 勢 見 通 し (下 線 ・ 太 字 は 中 央 値 ) 指 標 2015年 4月 時 点 の 政 策 委 員 の 大 勢 見 通 し (下 線 ・ 太 字 は 中 央 値 ) 指 標 2015年度 2016年度 2017年度 +1.5 ~ +1.9 +1.5 ~ +1.7 +0.1 ~ +0.5 実質GDP +1 .7 +1 .5 +0 .2 2015年度 消費税引き上げの 影響を 除くケース - 2016年度 2017年度 消費税引き上げの 影響を 除くケース +1.5 ~ +2.1 +1.4 ~ +1.8 +0.1 ~ +0.5 - 実質GDP +2 .0 +1 .5 +0 .2 消費者物価指数 +0.3 ~ +1.0 +1.2 ~ +2.1 +2.7 ~ +3.4 +1.4 ~ +2.1 消費者物価指数 +0.2 ~ +1.2 +1.2 ~ +2.2 +2.7 ~ +3.4 +1.4 ~ +2.1 (除く生鮮食品) +0 .7 +1 .9 +3 .1 +1 .8 (除く生鮮食品) +0 .8 +2 .0 +3 .2 +1 .9 (注 1)「大勢見通し」は、各政策委員が最も蓋然性の高いと考える見通しの数値について、最大値と最小値を1個ずつ除いて、幅で示したものであり、その幅は、予想誤差などを 踏まえた見通しの上限・下限を意味しない。 (注 2)各政策委員は、既に決定した政策を前提として、また先行きの政策運営については市場の織り込みを参考にして、上記の見通しを作成している。 (注 3)原油価格(ドバイ)については、1バレル 60 ドルを出発点に、見通し期間の終盤にかけて 70 ドル程度に緩やかに上昇していくと想定している。その場合の消費者物価(除く生 鮮食品)の前年比に対するエネルギー価格の寄与度は、2015 年度で-0.7~-0.8%ポイント程度、2016 年度で+0.1~+0.2%ポイント程度と試算される。また、寄与度は、当 面マイナス幅を拡大した後、2015 年度後半にはマイナス幅縮小に転じ、2016 年度前半には概ねゼロになると試算される。 (注 4)今回の見通しでは、消費税率について、2017 年 4 月に 10%に引き上げられることを前提としているが、各政策委員は、消費税率引き上げの直接的な影響を除いた消費者物 価の見通し計数を作成している。消費税率引き上げの直接的な影響を含む 2017 年度の消費者物価の見通しは、税率引き上げが現行の課税品目すべてにフル転嫁されるこ とを前提に、物価の押し上げ寄与を機械的に計算したうえで(+1.3%ポイント)、これを政策委員の見通し計数に足し上げたものである。 (注 5)政策委員会の見通しの幅は下表の通りである。 ―対前年度比、% 2015年 7月 時 点 の 政 策 委 員 の 見 通 し 幅 指 標 指 標 2015年度 実質GDP 2015年 4月 時 点 の 政 策 委 員 の 見 通 し 幅 2016年度 2017年度 +1.0 ~ +2.0 +0.9 ~ +1.8 +0.0 ~ +0.5 2015年度 消費税引き上げの 影響を 除くケース - 実質GDP 2016年度 2017年度 消費税引き上げの 影響を 除くケース +0.8 ~ +2.2 +0.9 ~ +1.8 ▲0.1 ~ +0.6 - 消費者物価指数 消費者物価指数 +0.2 ~ +1.0 +0.8 ~ +2.1 +2.0 ~ +3.5 +0.7 ~ +2.2 +0.2 ~ +1.3 +0.8 ~ +2.3 +2.0 ~ +3.5 +0.7 ~ +2.2 (除く生鮮食品) (除く生鮮食品) 以上 この資料は、直近の情報を基に、マーケットにかかわるトピックス・材料をご紹介しております。しかし、情報の確実性・完結性・最終性を表明するものではありませ ん。マーケット環境・規制の変化により、変更される場合があります。また、無断で複製または転送等を行わないように、お願い申し上げます。 金融商品のお取引には価格変動等によるリスクがあります。金融商品のお取引には手数料等をご負担頂くものがあります。 金融商品取引法に基づきお渡しする書面や目論見書をよくお読みください。 セントラル短資株式会社 登録金融機関 関東財務局長(登金)第 526 号 日本証券業協会加入
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