入門ゼミ 発表と質疑応答 口頭発表で心がけるべきこと 伝えたいことがちゃんと相手に伝わるように! 見える(読める) 文字サイズはできる限り24pt以上 背景と文字色のコントラストは高く(色文字は太字に) 太線を利用(ただの枠なら1pt,強調なら3pt程度) 文字や図形の「かぶせ」は極力控える 聞こえる 最後尾まで届く声で(マイクを適切に利用) 前(聴講者)を向いて,ゆっくりハッキリ 入門ゼミ 2 発表用スライドの流れ 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 表紙(発表タイトル,所属,名前など) *長い発表の場合は「発表の流れ」 はじめに(発表テーマへの導入) *研究発表の場合は「研究背景・研究目的」 *すごく長い発表の場合は「流れの現在位置」 内容 5-6の繰り返し まとめ 入門ゼミ 3 スライド作成:第1段階(流れの決定) 1. 発表のテーマ(内容と範囲)とタイトルを決定 2. 発表の流れを決定 内容の箇条書きと,必要スライド数の見積もり 3. 各スライドのテーマとタイトルを決定 4. 内容を簡潔に箇条書き それとは別に,伝えたいことを20pt程度で作文 スライドから溢れたら,内容を分割 5. 図形の利用を考慮しつつ,配置を決定 観せる順序を誘導(左から右,上から下が原則) 矢印の利用が効果的(乱用厳禁) 入門ゼミ 4 スライド作成:第2段階(内容の具体化) 1. 可能な限り,文章ではなく短文で記述 2. 基本的に体言止め(文の終わりが名詞) 3. 理解しやすい(誤解しにくい)言葉へ置き換え 「自分が」ではなく「相手が」 4. 図表(図形・グラフ・表)を使った説明に置き換え テキスト,長方形,角丸四角形,楕円,矢印,吹き出し グラフには軸の説明(内容と単位)が必要 表には行と列の説明(内容と単位)が必要 それなりの太さと適切な色分け(線種指定)が効果的 図形そのものに意味(スライド全体で統一) 入門ゼミ 5 スライド作成:第3段階(効果的な修飾) 1. デザインテンプレートを利用 シンプルな方がいい場合が多い 2. 太字・色文字・下線の利用 それぞれに意味(スライドで統一) 3. アニメーションの利用 アニメーションそのものに意味 かぶるようになったらスライドをコピー 乱用厳禁(至る所を強調させても無意味) 聴講者が混乱しないよう配慮 入門ゼミ 6 発表時 自信をもって笑顔で発表 発表原稿を読むのはアリ ただし,できるだけ前を向く ポインタ(指し棒)を上手に利用 乱用や意味もなくフラフラさせることは厳禁 上級者 身振り手振りを交えながら 聴講者と交流しながら アドリブを利かせながら 入門ゼミ 7 Level 0 : 質問できない(≠しない) 学生の多くはこれ 原因 発表を流し聞きしている(興味がない?) 発表内容を理解できていない 質問する勇気がない ステップアップに向けて ・他者の研究へ興味を持つ ・何か質問しようと心がける ・発表者は理解のしやすさを心がける ・質問は恥ずかしいことではないです 入門ゼミ 8 Level 1 : 場当たり的な質問 質問の多くはこれ(になっていませんか?) 例 ~は何ですか?/どうしてですか? ~についてもう少し詳しく 原因 発表内容を十分に理解できていない 分らなかった部分にとらわれたまま聴講 ステップアップに向けて ・関連性を整理しながら聞く ・どこがどう分からないのかを把握する ・他者の研究へ理解を深めておく ・論理的思考を養っておく 入門ゼミ 9 Level 2 : 把握した上での質問 上級生の質問の多くはこれ 特徴 複数のスライドにまたがっている(相違点や比較など) 具体的 論理的 しかし,単発的(回答にすぐ満足しがち) ステップアップに向けて ・回答の予想とそれへの返しを考える ・他の様々な情報との関連を考える ・視点を変えた再理解を試みる ・発表者や聴講者への愛情 入門ゼミ 10 Level 3 : 実りのある質問 できる人の質問はこれ 特徴 自分の考えが含まれている(コメントなど) 質問者と発表者のキャッチボール 誘導的 発展的 周りの理解を補助 発表者側にも力を要求 つまり,ディスカッション! このレベルを目指して 入門ゼミ 11 発表者側へ・・・ 沈黙しない 自分の発表内容を理解しておく 分かりやすい発表を心がける 慣れないうちはQ&Aを作っておくのもOK 基礎知識や予備知識を蓄えておく 質問の解釈に不安を感じたら聞き返す 発表会後のディスカッションは大いに 「後で調べておきます」は,ちゃんと調べておく 凹まされても引きずらない 入門ゼミ 12
© Copyright 2024 ExpyDoc