第3回弥彦村総合戦略策定委員会 平成27年10月2日(月)午前9時半

第3回弥彦村総合戦略策定委員会
平成27年10月2日(月)午前9時半~
1.村長挨拶
総合戦略策定まであと1か月になり、どのようにプレゼンテーションをしていくか
という所まで来ました。もう少しいろいろな知恵をおかしいただきたい。
2.議題
①弥彦村人口ビジョン(素案)将来展望について
総務課長 将来展望は平成72年に6,554人の人口を確保。理由は、小学校の各学
年で30人クラスを2クラス以上確保するためとした。
(質疑、意見)
○杉山委員(区長会長代理)
6,554人が目標ということですが、6,005人のときは
出生率がどのくらいをみているのか。
事務局
小さい自治体になると合計特殊出生率の数字が子どもの人数によって、かなり乱
高下する指標になっているため、将来展望の目標値にするのはあまり望ましくないと考
えている。6,005人のときの具体的な子どもの人数は一学年40人程度で、クラス
が1つか2つになるかわからない。率ではなく人数で考えて30人程度の規模で2クラ
スを維持する60人を目標に掲げた。
○唐沢委員(三条地域振興局長)
弥彦村に在住している方々の希望する子どもの数はお
さえていますか。県の場合は、何年に1度か県民の方にアンケートでどれくらいのお子
さんがほしいですかということを聞いて、推計の数字に反映させていきます。
委員長
調査をあまりしてこなかったところがあるのでしょう。何年かに1度はしてこら
れているのかもしれませんが、今回戦略をつくるにあたって国民希望出生率を参考にし
たうえで、30人クラスを2クラス維持することという数値を目標の中に入れ込むのが
妥当ではないか
○佐々木委員(桜井の里常務理事)
人口は急に増えるわけではなくて、積み重ねです。
10年くらいのスパンで人口ピラミッドを推計しておかないと、人数がおおくても、年
齢層が高い世代だけ多ければ当然増えないので、目標とする人口ピラミッドを考えてお
いた方が、具体的になるのではないか。
委員長
5年くらい経つと、評価の話が出てきて、定期的な評価、計画の進捗の検証がP
DCAサイクルの中で、行われていくと思う。問題意識をもったうえで、検証の方向性、
計画の進捗について、きちんと視点の中にいれて、定期的な区切りのところで参考にす
べきデータは継続的にとりつつ、修正を行っていく。PDCAサイクルの中で、情報を
きちんと処理した中で、目標を変えていき管理する。
○種田委員(元新潟日報論説委員長)
30人クラスを2クラスというのは、非常にわかり
やすいと。特殊出生率何%といったって、かなり漠然としている。社人研のシミュレー
ションでいくと、いつごろ2クラスを確保ができなくなるのか。
事務局 子どもの人数0歳から14歳で60人をきるというのが、2040年(平成57年)
です。
○種田委員(元新潟日報論説委員長) 2030年の出生数をみると、わかります。45年後
2060年のシミュレーションをしていても、途中で目標を立てていった方がわかりや
すい。2030年のときにどうするのかだと思う。
事務局
総合戦略の計画がこれから5年の計画と考えると、婚活、子どもを増やす政策が
重要になってくると考えている。
委員長
15年、30年という区切りをいれるかどうかですが、節目の部分のチェックは
反映していただいた方がプラスになるかもしれない。
村長
政策効果が簡単に出るものではないので、今からしても実際に増えるまで何年ぐ
らいかかるかわかりません。もう少し先に目標設定をつくらせていただきたい。佐々木
委員が言われた人口構成のピラミッド型は一番わかりやすいので、検討したい。
委員長
住民説明会のときに、現状で人口ピラミッドでどうなっているのか。全国的には
どうなのか、説明していただいた方がわかりやすい。イメージ図で示すことは、村民と
行政のコミュニケーションとして非常に重要である。
○杉山委員(区長会長代理)
住民のみなさんに説明する場合、人口が今の8,500人から
6,000人になって2,500人減った場合、マイナス面とプラス面を例をあげて説
明してほしい。医療費や福祉関係の費用が減るだろうというプラスの面もあるし、耕作
地に耕作する人がいなくなるだろうというマイナス面がある。
委員長 村民の方向けの説明については、具体例を示していただいた方がわかりやすい。
②弥彦村総合戦略(素案)
、意見一覧について
総務課長
弥彦村総合戦略~生まれ変わる弥彦村~として、サブタイトルをつけた。総合
戦略策定のキーワードとして、農業、観光、子育て、定住の4つをあげ、基本目標を立
て、基本的施策を示した。弥彦ブランドをつくっていこうという提案をあげている。ブ
ランドにつながるものとして、ハウスの農業、相撲、弥彦神社、競輪、特産品などがあ
る。一元管理できるような組織をつくって、弥彦ブランドを管理していこうという提案
である。基本目標に数値目標をかかげ、具体的施策、重要業績評価指標(KPI)を設
定する。具体的には弥彦村塾等教育事業として、農業経営や観光事業の経営等に関する
ノウハウを提供する場や講師等を支援します。
村長
地方創生の総合戦略の中で弥彦村の独自性を出さないということで、弥彦村の特徴
を観光と農業に絞り込んだ。製造業について何もふれていないが、村の政策できちんと
していく。
委員長
総合戦略の推進にあたって、インフラストラクチャーの整備をすることを書き加
えていただきたい。窓口や体制を書き込んでいく。
(質疑、意見)
意見一覧について
教育長
認定子ども園への移行についてですが、子ども子育て会議で検討している。認
定子ども園へ移行するという意見に一致しているわけではなく、むしろそうでない方向
の意見も多く出ている。また、土、日放課後のボランティア事業については、中学3年
生を対象に教員OBによる放課後の授業が行われている。
○唐沢委員(三条地域振興局長)
外国人向け宿泊施設という表題で項目があがっている
が、インバウンド強化という話は宿泊だけでなく、買い物もたくさんしてほしいという
ことで、免税店が重要である。宿泊だけではなく、もう少し幅広く考えてほしい。
委員長 免税店の関係では、窓口をしっかりとしておいてもいい。
○中川委員(サンファーム大戸代表)
減少をくいとめることもわかりますが、いままで住
宅団地をつくって、人口増をしていく結果がある。これからは各町村が人間の奪い合い
合戦になるということになると、団地化が必要になる。大戸の工業団地は、村と契約す
るときに、5年以内に建物をつくって下さいということが入っていたと思うが、見直す
ことも大事。
村長
村では今まで企業に関するケアはしていない。この計画以外のところでしていきた
い。
○樋浦委員(商工会長代理)
各自治体で人口増加策を行っているが、人の取り合いにな
るのではないかという心配がある。大きなくくりで解決できないかということを県や国
へ進言していただいた方がいい。住宅団地をつくるといっときは人口が増加するが、単
発ではだめだと感じる。民間の力をかりる方法もある。人口が増えなければ今やってい
る施策のすべては実施が難しい。発展は、人口増加策に限られる。
○唐沢委員(三条地域振興局長)
大幅な人口増加策は何かということになると、移民です。
国に政策を要望することもあり得る。
委員長 国や県の施策の中で、活用できるものについては取り入れていくことが必要。
○本間委員(越後中央農協弥彦支店長)
観光とむすびつけながら、今の状態を衰退させ
ないようにしている。やひこ娘は今年50年ということで、生産がはじまったころ10
0名余の生産者が今は32名程度で、売上販売高は最大1億2千万円で今は4千万円弱
である。新たに農業者になられる方は、2年ほど前に20代前半の方が1人、4年ほど
前に20代半ばの方が2人という程度で、今の農地を守るためにある程度組織化をして、
そこに若い人にきてもらって現状を衰退させないように取り組んでいる。
きらめき団地を造成して100名以上の方々が住んでいられる。女性の委員の方々から
も、子育てをしやすい場所だという提案がございましたので、来ていただいた若い世代
の方々に、住みよい所だという情報発信をどんどんしていく。いいところを情報発信し
て、自然減を食い止められればと思う。
委員長 頑張っている人はいるけれども、休耕田になっていることの相談はありますか。
○本間委員(越後中央農協弥彦支店長)
基本的に国の施策もありまして、耕作放棄地が
どんどん増えてきました。基本的には機械化していますので、稲作が一番労働力的には
かかりません。加工米、備蓄米、多用途のお米でどんどんと作ってくださいということ
で、できるだけ放棄地のないようにしている。一般の自家用野菜、おじいちゃんやおば
あちゃんが年をとってかなり荒れて、その対策が必要だと思う。
村長 基本計画の1番に農業をあげましたのは、このままでは現状が衰退してしまうので、
新しい農業を起こしたいということです。今の政策を延長してもだめで、全然違うこと
をしなくてはだめだと思う。村で独自の補助金の原資が必要です。そのために木質バイ
オマスを村が行って、新しい農業ハウス農業にあてたい。農家個人の対応では難しいの
で、企業化しなくてはならない。農家の後継者の人達が経営を知らなくてはならない。
それで、若い人達に教える塾をつくろうと、農業経営について実際に経営をされている
方から来ていただいて、教えてもらう。
委員長
弥彦村塾について、商業にしろ農業にしろ書いていただいた方がいい。意識して
いるという書き方にした方がいい。
村長 バイオマスをするというのは、手段であって目標ではありません。目標は農業改革。
村として独自財源を持たない限り、何も進まない。ソフトも充実しなくてはならない。
○川上委員(おかみ会代表)
新潟県で朝ごはんプロジェクトをしているが、弥彦の特産
物がない。東京に行くとPRできるものが少ない。やひこ娘の他に、もう少しあった方
がいい。他の地域でもビンづめにして加工したものを販売しているので、そういうもの
もあったほうがいい。他のところは、一生懸命 PR してる。
委員長
他の地域の物産も集めて物産センターをつくろうという構想がありますね。農業
と観光の融合の話です。
○和田委員(東陽理化学親交会代表) 弥彦というと観光で、道の駅は弥彦にはないです。
弥彦にもあったらいいと思う。
事務局
要件を踏まえて、おもてなし広場ということをおっしゃる方もいられますが、要
件的に位置の問題などで、道の駅の認定には厳しいと思う。道の駅とおもてなし広場と
重なるところもあるので、入っておりません。
○佐々木委員(桜井の里常務理事)
弥彦村塾をはじめてとして、人づくりのソフトの面
という話がでてきました。多くの方が共有できるような大事なものとして認識を、ここ
が重要だというところをしっかりと入れていってほしい。一つひとつの部分にとらわれ
るよりも、ここを中心としてこういうことをやっていきたいというところを出した方が
いい。 それぞれにある基本目標のところで、農業以外はすべて数値目標が入っている。
書きぶりも考えた方がいい。検証のしやすいような立て方をしていかないと、うまくい
かない思う。実施体制が重要。実施体制を明確にアピールしていくということが、とて
も大事だし、そこにいけばワンストップで話がつながることをアピールしていくことが
必要です。
委員長
村民の説明会のときに、このままだしてもわかりにくいのは、おっしゃる通りだ
と思う。目的に応じて、作り変える工夫はしなくてはならない。外に対して説明をして
いく部分については、別の見せ方を工夫しないといけない。
○種田委員(元新潟日報論説委員長)
この計画は何をするのか。村がどれだけ活性化する
かというところにある。人づくりという視点が欠落しているのではないかと思っていた
ら、弥彦村塾があると知りました。この計画のメインにすえるべきではないか。どれだ
け住民の方が親身になってみてくれるか。弥彦村塾、村民の立場のなかでいろいろなこ
とをしていく。充実させて頭に持っていくべき。そこからここのアイデアが発生してく
るのではないか。
○唐沢委員(三条地域振興局長)
事業的には終了しているが、これと同じようなものが出
ている。方向性が大事だと思う。こういう事業をやって、将来的にこうしたいという視
点でまとめていただくのはいい。
委員長
弥彦村塾の位置づけをどうするかは、見せ方の問題になってくる。人を育ていく
ことは重要で、全部にわたるところになる。
○金子委員(弥彦神社権宮司)
生まれ変わる弥彦村とあるが、どう生まれ変わるのか、
共通イメージを打ち出さなければいけない。弥彦村塾、人を育て、人を大切にする村、
そんなところからどういう風に展開していくか。結果としてどういう村になるのかとい
うことが出てくる。どういう風に生まれ変わりたいのか。言葉で表せるといいと思う。
朝ごはんプロジェクトがあるが、
。若い人は夜行バスで着くので、朝早く着く人のために
泊まる人だけでなく、朝飯屋をやってほしい。
委員長
来ていただく方の属性が多様化しているので、データ分析は主体的に継続してい
ただきたい。弥彦神社に行ったあとに、どこに足をむけているのか、個々のお客様につ
いては情報をとらなくてはならない。データをとらなければ、いい計画はできない。農
業、商工業の方の利益になるようなデータの有効活用について、既存の枠組みをふまえ
つつ、利便性を高めていく必要がある。弥彦村塾について、他の町村で村おこしのため
の専門家の招集事業は、へたります。村の方でどういう目的でどういう人間をどういう
人たちのためによびたいのかということをすべて丸投げするからです。村民のための実
地でデータをとらないといけません。村民の方々の各業種別の調査もしないといけない。
3.その他
事務局
10月3日~8日
KPI設定、9日~パブリックコメント、15日~18日住
民説明会を開催する予定。その後、出された意見に基づき修正をして、29日に最終報
告と考えている。これから 1 か月間でどんどんと修正を加えながら、最終的にゴールに
たどり着きたいと考えている。