ストレージコネクタ要件・注意点 (PDF:103KB)

ストレージコネクタ要件・注意点
概要
ストレージコネクタとは、Transporter 75 および Transporter 150 をお使いの NAS と同期
させる機能です。ストレージコネクタによってユーザーは Transporter デスクトップソフ
トウェアまたは既存の NAS へのアクセス方法を利用して LAN や WAN を介して指定したフォ
ルダにアクセスすることができます。指定したフォルダの設定は Transporter および NAS
のどちらにも反映されます。
ストレージコネクタはオプショナル機能で、フォルダは個別に使用可能です。Transporter
75/150 は同時に1台以上の NAS と同期することが可能です。
この資料ではストレージコネクタの要件と注意点について述べられています。
設定
ストレージコネクタの設定については「Transporter マニュアル 管理者ユーザー編」をご
確認ください。
Transporter 本体側の要件
・Transporter 75 または Transporter 150
・USB キーボード
・VGA 対応ディスプレイ
クライアントシステムの要件
・Windows 7
・Windows 8
・OS X 10.7.5 Lion
・OS X 10.8 Mountain Lion (10.8.5 推奨)
・OS X 10.9 Mavericks (10.9.2 推奨, Transporter Desktop 2.0 またはそれ以上が必要)
・OS X 10.10 Yosemite (Transporter Desktop 2.8 またはそれ以上が必要)
・iOS 6.1 以降
・Android 4.0 以降
ネットワークの要件
・NAS は Transporter 75/150 と同じ LAN 内で展開していること
NAS の要件
Connected Data 社では以下の NAS との使用を確認しています。
http://www.transporter-jp.com/
・Data ONTA 7、0 または Data ONTA 7 より最新
・Windows Server 2008 R2、またはそれより最新
・Windows Storage Server 2008 R2、またはそれより最新
注意:上記以外の NAS を使用する場合
Transporter デスクトップでは動作確認がとれていない NAS 上でストレージコネクタの使
用の制限を設けていません。したがって、
「NAS の要件」に記載のない NAS を使用する場合、
使用するユーザー自身の責任でストレージコネクタを使用してください。ストレージコネ
クタは SMB/CIFS をサポートしている Linux システム系上で稼働し、他の共有プロトコルで
は使用できないものと思われます。したがって、ストレージコネクタを Linux システム系
NAS で使用するなら、AFP や FTP, NFS など他のプロトコルを使用不可にする必要がありま
す。ストレージコネクタの稼働中に他のプロトコルを使用すると、一部同期されなかった
り同期が遅くなったり、意図しない結果を招く可能性があります。この注意は「NAS の要件」
で動作確認済みの NAS には適用されません。
使用前の注意点
・フォルダ内の全てのサブフォルダのアクセス権が同じであること
ストレージコネクタで同期する NAS のフォルダが、異なるユーザーからの許可が必要なサ
ブフォルダを階層内に持っている場合、サブフォルダのアクセス許可が必要となります。
ストレージコネクタフォルダごとに Transporter に設定した一つの資格情報で NAS にアク
セスしています。通常のユーザーが行うことのできるフォルダの移動等はこの資格情報に
対してサブフォルダの許可が必要になります。こうした問題を避けるには、異なるアクセ
ス権の許可が必要なくなるようにフォルダの配置や権限の調整が必要です。
・ストレージコネクタフォルダをストレージコネクタフォルダ内に作成しないこと
Transporter は既に存在するストレージコネクタフォルダのサブフォルダからストレージ
コネクタフォルダを作成することができます。しかし、Transporter 内のファイルの重複
を避けるため、フォルダ構造は変えずに使用してください。
・Transporter デスクトップをターゲット側で使用しないこと
既に Transporter デスクトップを起動している Windows サーバー上のコンテンツを含むタ
ー ゲ ッ ト に ス ト レ ー ジ コ ネ ク タ を 使 用 し な い で く だ さ い 。 Windows サ ー バ ー 上 で
Transporter デスクトップを使用し続けることはできません。
(Transporter デスクトップ
を完全にアンインストールすることを推奨します)
・複数の Transporter から同一のフォルダを指定しないこと
http://www.transporter-jp.com/
2つ以上の Transporter から同一の NAS をターゲットにしないでください。Transporter 同
士を同期させることで同一の NAS ファイルを同期するようにしてください。
ユーザー登録の要件
ストレージコネクタの設定の前に、以下の要件を満たしているか確認してください。
・管理者ユーザーにログインできること
・各 NAS で、ストレージコネクタを通して同期しようとしているフォルダ―の全てに読み
書きのアクセス権があるユーザー名/パスワードを持っていること
セキュリティ上の注意:ユーザー資格情報が LAN 上にのみ存在するようにするには、全
ての Transporter75/150 のコンソールで直接ユーザー資格情報を入力してください。これ
らの情報はディスク上で暗号化されます。また、こうすることによりオフサイトでユーザ
ー資格情報を入力した場合についての懸念を回避することができます。
バックアップの要件
Connected Data 社では、他社製のバックアップソフトウェア等を通じて NAS および
Transporter 内にあるデータのバージョンバックアップをし続けることを強く推奨します。
また、その際に優先的にストレージコネクタフォルダのバックアップをすることを推奨し
ます。SMB バックアップアクセスはこのために作成されています。エラー等が起きたとき、
Transporter と NAS の二つのシステム間に影響が出るため、単一障害点(SPOF:一か所が停止
するとシステム全体が停止する箇所)となってしまいます。異なるバージョンのバックアッ
プをとることでこうしたリスクを避けることができます。復元機能やバージョニングはこ
うしたリスクを和らげることはできますが、異なるバックアップの代用とはなりえません。
http://www.transporter-jp.com/