平 成 2 6 年 7 月 1 1 日 梨のカラス対策・補正摘果について(号外1号) 富山市技術者協議会園特部会 (JA なのはな、富山農林振興センター) 1.カラスの被害について 昨年のカラス被害量は、産地全体で90t(推定)とみられ、各個の対策強化により一昨年よりは減少しまし たが、依然として多い状態です。7月に入ってから被害も見られ始めましたので、早急にできる限りの準備を各 戸で行って下さい。 2.防鳥網・防鳥糸による対策のポイント ≪その1≫ 防風網(青色)の下裾は地面にしっかりと止め、 隙間を作らない。 防雀網(オレンジ網)をほ場周囲に下をたるませ て張っても良い。※事故に注意! ◆カラスは梨園の外に一度降りて、歩いて入って きます。 下をしっかりとめる ≪その2≫ 棚の周囲線の空いているところに防鳥糸を張ってカ ラスが止まらないようにする。 ◆カラスは周囲線に止まって、危険がないか、梨園 に入れる場所がないかを確認します。 梨樹 梨樹 ≪その3≫ 棚面の空いている部分には防雀網や防鳥糸を張り、侵 入できる場所を減らす。 ◆カラスは棚線や棚面主枝等に1度止まって、ほ場内 に入れる場所を探します。 ◆現在、カラスに対して万全という方法はないの で、他の被害防止対策とも組み合わせて行いま しょう! ◆産地全体で取り組みましょう! 3.補正摘果基準について 本年の「幸水」の果実肥大は前年、平年よりやや大きくなっています。果実の大きさや果形、着果の向き(軸 折れしやすい上向き等)、病害虫果、アラレ被害果を確認しながら補正摘果を行いましょう。ただし、7月第2 週目より「幸水」では裂果が見られ始めましたので、慌てず慎重に行って下さい。 ◆「幸水」の補正摘果基準値の目安(満開日が4月22日の場合) ※基準:収穫最盛期に44玉となる大きさ 大きさ(横径) 44玉基準 7月12日 7月15日 7月18日 7月21日 7月24日 7月27日 41.9mm 44.6mm 47.4mm 50.2mm 53.0mm 55.7mm ◆「豊水」の補正摘果基準値の目安(満開日が4月17日の場合) ※基準:収穫最盛期に40玉となる大きさ 大きさ(横径) 40玉基準 7月15日 7月18日 7月21日 7月24日 7月27日 43.1mm 45.4mm 47.9mm 50.4mm 53.0mm
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