H26年度研修集録 - 秋田県立十和田高等学校

《第22号》
平成26年度
秋田県立十和田高等学校
巻頭言
「アクティブ・ラーニングと授業のアクティブ化」
校長
成 田 榮 樹
「ただ座って先生の講義を聴いている時の脳の活動は、眠っている時と同じである。」これは「反転
授業」の強力な推進者で、ハーバード大学で物理学を教えるエリック・マズール教授の言葉です。つ
まり、受動的に講義を聴いているだけの場合は人の脳はほとんど活動していないということです。講
義形式の授業でも先生が生徒に対して質問を投げかけ、それに対して生徒同士が議論しながら進める
というアクティブな手法によって生徒の理解度が大きく上昇したという結果が数値的に示されている
そうです。
図は、ラーニング・ピラミッドといい、アメリカ国立訓練研究所が、授業で学んだことが半年後に
どれだけ記憶し
Learning Pyramid
学習定着率
ているかを授業
の形態で比較し
受 5% Lecture
L
先生が一方的にしゃべる
た研究結果で
動
す。講義を聴い
的 10% Reading
R
生徒や先生が資料を読む
な
ただけの受動的
AV
視聴化する・音声を使う
学 20% Audio-Visual
な授業ほど内容
習
が身についてい
D
30% Demonstration
本物を見せる・実演する
ないのに対し
能
て、より能動的
動 50% Discussion Group 集団で討議する
DG
的
・主体性が必要
な 75% Practice by Doing 生徒自身が実際にやってみる
PBD
になるほど学習
学
Teach Others
他人に教える、
定着率が高くな
習 90% /Immediate Use 直ぐに使ってみる
TO/IU
り、教育効果が
上がるということを示しています。
昨年 11 月に、下村博文文部科学大臣は学習指導要領の全面改定を中央教育審議会に諮問しました。
これまでの教育目標や内容の見直しだけなく、「育成すべき資質・能力」や「アクティブ・ラーニング」
など具体的な学習の指導方法についても検討を要請するとありました。中央教育審議会では、主体的
な人材は受動的な学修経験では育成できないとして、求められる教育はアクティブ・ラーニングによ
る双方向の授業と位置づけています。
アクティブ・ラーニングとは、教員が一方的に知識を教える講義形式の教育ではなく、生徒自らが
課題を解決したりプレゼンテーションをしたりする能動的な学習を取り入れた教授・学習法の総称で
す。例えば、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習も含まれるが、教室内でのグループ・デ
ィスカッション、ディベート、グループ・ワークなども有効なアクティブ・ラーニングの方法です。
眠っている脳を呼び覚まして思考を活性化するために、対話的な要素を重要視して、学んだ知識や
技能を活用して説明し合うことや問題演習などに取り組むことで、講義形式の授業でもある程度はア
クティブ化が可能です。昨年 11 月に、中学生を高校教員が、高校生を中学教員が互いに教え合う、
中高連携の TT 授業研修を実施しました。中学校では、「生徒に説明させ教え合わせる」、「ポストテ
ストの活用」、「ねらいと評価の一体化」など、授業の改善に資する数々のヒントがありましたが、キ
ーワードは「授業のアクティブ化」です。
本校では本年度より、「考え、発想し、発展させ、いかに解決するかを模索できること」をねらいと
した「ふるさと教育『かづの学』」をスタートさせました。そこには大きく 2 つの教育活動を設定して
おります。一つは総学の時間において、「鹿角」に関わる研究テーマを設けて、全校生徒による縦割り
グループの課題研究活動です。もう一つは全ての教科において、「鹿角」を教材とした指導方法の研究
開発です。前者は、今年 1 月に、全 18 グループによる公開研究発表会を開催しました。研究成果を
研究集録にまとめ、生徒の意識調査を通して、評価・検証して次年度への改善につなげていきます。
後者は、授業の指導案を検証して、いかにアクティブ化した双方向の教育ができるかを命題として、
授業の改善を目指します。東京大学名誉教授の小柴昌俊氏によると、人間がものごとを達成する総合
的な能力は、教えられたことを理解して吸収する「受動的な認識能力」と自分が何をやるかを決めて進
んでいく「能動的な認識能力」の掛け算で決まるそうですが、そのためには思考を活発にする「授業の
アクティブ化」が鍵となると考えます。
平成26年度十和田高校
研修集録<第22号>
目 次
巻頭言
校
長
成
田
榮
1.校外研修
教育センターA講座
「教職10年経験者研修 校外研究授業」
藤 島 英
「教職5年経験者研修 校外研究授業」
石 井 智
「県立学校新規採用者(養護教諭)研修を終えて」 佐 藤 弘
教育センターB講座
「情報教育校内研修推進者養成研修」
畑 山 翔
教育センターC講座
「生徒の科学的探究心を高めるための教材の工夫-高等学校理科-」
小笠原 秀
2.中高連携ティームティーチング
3.校内研修
校内授業研究会
英 語 科
商 業 科
ふるさと教育 学習指導案
国 語 科
地歴公民科
数 学 科
理
科
保健体育科
芸 術 科
英 語 科
家 庭 科
商 業 科
編集後記
飯
樹
知
子
視
01
09
12
太
15
行
17
塚
俊
介
19
土 門
小笠原
祐
和
子
寿
21
23
虻 川 直
岩 谷 宣
飯 塚 俊
小笠原 秀
体
育
藤 原 佳
土 門 祐
今 川 浩
小笠原 和
樹
行
介
行
科
恵
子
子
寿
26
27
29
30
31
32
33
34
35
高等学校教職10年経験者研修講座のまとめ
秋田県立十和田高等学校
教
1
諭
藤
島
英
知
秋田県総合教育センター教職 10年経験者研修講座を振り返って
○本県学校教育の現状
Ⅰ期
○学校の危機管理
○質の高い授業研究を継続的に進めていくための方略
○キャリア教育の在り方
Ⅱ期
○学校全体で取り組む情報教育
○これからの高等学校に求められる教科指導の在り方
○生徒理解と人間関係づくり
Ⅲ期
○教師が使えるカウンセリングの技法
○事例を通して見た不登校・いじめ・問題行動への具体的な対応
○教育公務員の服務
Ⅳ期
○本県の教育課題とこれからの学校教育
教職10年経験者研修終了時までの到達目標, また, 自身の強みや課題と照らし合わせて1年間
の研修講座を振り返り, 特に印象深く考えさせられた内容や, さらに深めたいと感じた内容
今年度、10年経験者研修を通じて今までの研修では感じることのできなかった数々の貴重な
研修のありがたみを痛感している。授業改善、生徒指導、学校管理において自らが中堅教員と
して本県の教育を盛り上げていかなければならないという使命感を再燃できている。この使命
感と初心を常に忘れず、これからも一教員としてだけではなく、勤務校の中核としても活躍で
きるように職務に専念していきたい。
日々の授業を行うにあたり、最低でも授業一時間分(50分)かそれ以上の時間をかけて教材
研究をするの当然のことだが、やはり研究授業や公開授業を頻繁に行うことが授業改善の近道
であることは言うまでもない。他校の生徒と向き合い、緊張感が漂う教室で授業を行ったこと
は非常に良い経験であった。様々な客観的視点から改善点や課題点を指摘し合い、授業の中に
言語活動やキャリア教育を盛り込んだ‘生徒を動かす’授業は、一朝一夕で行えるものではな
い。普段の教材研究はもちろんであるが、研修という機会を自らが活用することで授業改善が
なされていくのだと確信している。教科の枠や校種の枠を越えた授業研修会が今後さらに必要
不可欠になると考えている。
また、Ⅲ期での研修においては、生徒の多様化が著しい昨今の教育現場で、どうすれば我々
教師が生徒一人一人と心から向き合い、支えていくことができるのかについて幅広い観点から
その指導方法を学ぶことができた。現場で実践できるようになるまでは試行錯誤の繰り返しで
あると思うが、この研修が、その場だけの研修にならないようにすることが最優先である。失
敗は成功のもと、とは昔から言われていることであるが、研修の成果を是非生徒に還元できる
ように、さらには若手教員に対しても生徒指導上のアドバイスができるようになることが10年
経験者教員の今後の課題の一つでもある。
以上、主に授業研修と生徒指導等研修について挙げたが、やはりこの二つの分野が教育現場
では永遠の重要課題であると考え、今後も学校内外の研修をより一層活用して自己研鑽に努め
たい。
-1-
2
今後5年間を見据えた研修計画について
教職10年経験者研修終了時までの到達目標, また, 自身の強みや課題と照らし合わせて, 自ら
の資質能力の向上のための今後5年間を見据えた研修計画
今後5年間を見据えた研修計画
教科指導等
ホームルーム経営・
学校経営等
生徒指導等
総合的な学習の時間
・キャリア教育・情
報教育に係る指導等
・授業改善に向けた
校内研修会や各種研
目 究会において、生徒
の知的好奇心を追求
標 した教材研究の工夫
を推進する。
・マニュアル化され
た指導を一掃し、学
校・保護者・地域が
一体となって生徒を
支援できるような体
制を整える。
・これまでの経験を
活かし、生徒を多面
的に捉えた学級経営
について、若手教員
に適切な指導や助言
ができる。
・「世界で通用する
生徒の育成」のため
に、グローバルかつ
キャリア教育的視点
に立った教育活動を
実践する。
・中高の連携を一層
図るとともに、校種
を超えた授業研究会
等を通じて教材研究
の工夫と開発につい
て研修する機会を増
取 やす。
り
組 ・教材を幅広い観点
み から捉え、生徒の知
た 的好奇心を旺盛にす
い るための教材研究の
事 在り方についての研
項 修会を行う。
・保護者や生徒の実
態を捉え、些細な変
化にも気を配り、二
者面談や教育相談を
計画的に実施する。
・教師に必要なカウ
ンセリング技法を学
ぶための研修会を実
施し、生徒との望ま
しい人間関係を構築
できるよう支援や助
言をする。
・授業や総合的な学
習の時間等の教育活
動を通して、コミュ
ニケーション能力が
社会でなぜ重要視さ
れているのかを説き
、学校の教育目標や
ふるさと教育が目指
す人間像の周知と徹
底を図る。
・教師の「発問」に
よって生徒が主体的
に授業に参加するよ
うに、学校全体で組
織的な指導体制を確
立する。
・若手教員を対象に
した生徒指導関係の
研修会を年に2回は
実施し、生徒指導に
関する支援や助言を
する。
・いじめや問題行動
に関する事例研究会
を実施し、多様化す
る生徒への対応を分
析・協議・検討する
とともに、教員間の
指導意識を高める。
-2-
・定例の職員会議等
を活用し、クラス担
任が抱える悩みや不
安、問題などについ
て職員全体で話し合
う機会を設ける。
・担任経験の浅い教
員を対象にした連絡
協議会や教育相談会
等を開き、適切な支
援と助言をする。
・マスメディアが進
化している現在にお
いて、メディアリテ
ラシーを身に付け、
生徒にとって有益な
情報を効果的に授業
等で提示し、活用で
きるようになる。
Teaching Plan for Communication English I
School : Akita-Kita SHS
Instructors : Hidetomo Fujishima ( Towada SHS)
Yukari Sato (Odate Homei SHS)
Date : September 9, 2014
Class : 1A ( 12 boys, 29 girls ), Akita Kita SHS
1 Textbook
ELEMENT English CommunicationⅠ ( KEIRINKAN ) Lesson 4
2 Aim of this Lesson
To understand Mr. Yamaguchi’s experience and think about what we can do for world peace.
3 Information about the students
The students in this class are eager to enter university and they are highly motivated to study
English, though not talkative during classes from time to time. In this part, we target students at
enhancing their skills in accurately understanding and positively communicating information,
ideas and more.
4 Allotment
1st, 2nd periods : Introduction, Part 1
7th, 8th periods : Part 4
3rd ( this lesson ), 4th periods : Part 2
9th, 10th periods : Comprehension
th
th
5 ,6
periods : Part 3
5 Today’s aim : To understand Part 2 and make some questions and a summary about Part 2
Teaching Procedure :
Procedure
Activities
Skills Criteria
of
(50)
evaluation
JET
Students
Greeting
Warm-up
(5)
・Greet
・ Have
Review
(5)
Understanding
the content of
Part 2
(15)
・Have students review through
Making
questions
(15)
Summarizing
(7)
T or F
(3)
students
try
・Greet
L
Find ・Ask questions in English S
Someone Who.
and find five students.
A
A
C
・Answer the questions for
T-F questions.
・Ask students some questions in
order to understand the content
of Part 2.
reviewing.
・Answer T’s questions in
order to understand the
content of Part 2, paying
attention to important
words and phrases.
・ Have students make two ・ Make two questions
questions about Part 2, and about Part 2, and ask and
ask
and
answer
their answer the questions in
questions in pairs.
pairs.
・ Have some pairs make ・Make presentations
presentations.
・Have students summarize Part ・ Fill in the blanks and
2.
make a summary.
・Have students practice reading ・ Practice reading the
the summary aloud without summary aloud without
the paper.
the paper.
・Ask some questions about Part ・ Answer the questions
2.
about Part 2.
Skills : S: speaking L: listening R: reading W: writing
Evaluation : A: attitude B: expression C: understanding D: knowledge
-3-
L
R
S
C
D
R
W
Whether Ss can
make
two
questions about
Part 2. ( B, C )
R
W
Whether Ss try
to read the
summary aloud
without
the
paper. ( A, B )
L
S
コミュニケーション英語Ⅰ
学習指導案(日本語版)
日
時:平成26年9月9日(火)2校時
対象生徒:1年A組(男子12名、女子29名)
教科書:ELEMENT English Communication I
(啓林館)
授業者:藤島 英知、佐藤
場
1
単元名 Lesson 4
2
目 標
由佳里
所:1年A組教室(秋田県立秋田北高等学校)
Twice Bombed, Twice Survived
○教科の視点
・被爆者についてのストーリーを読み、世界平和のために自分に何ができるのかを考える。
・助動詞+受動態、要求・提案などを表す動詞の that 節内の動詞の形、過去完了形の使い方に習熟し、
意味や用法に注意してそれらを扱った英文に慣れる。
○キャリア教育の視点
・自分の考えた質問や、質問に対する答えを、他の生徒に伝わる十分な声の大きさ、早さで述べる。
・発表やペアワークの活動を通して、他の生徒と学び合う姿勢を身につける。
3 単元と生徒
1年A組
大学進学を希望しているクラスである。静かだが、授業には真面目に取り組んでいる。ほとんどの生
徒が英語に対する高い関心を示し、授業内での活動にも積極的に取り組むことができる。本単元では、
主にペアワークを通して、英語の理解力や積極性を身に付けさせたい。
4
指導と評価の計画(全10時間)
(1)指導計画
1 Part 1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間
2 Part 2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間(本時 1/2)
3 Part 3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間
4 Part 4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間
5 Comprehension, Vocabulary, Grammar and Structure, Try It Out・・・2時間
(2)評価規準
A コミュニケーショ
ンへの関心意欲態度
B
C
外国語表現の能
力
外国語理解の能
力
D
言語や文化につ
いての知識・理解
コミュニケーションに 文章の内容についての
論説文を読んで、必要な 英語の学習を通して言
関心を持ち、ペア・ワー 質問や要約を作成した
情報や筆者の意向や主 語やその運用について
クの言語活動において り、それを聞き手に伝わ 張などを理解すること の知識を身につけると
互いに協力しながら積 るように表現できる。
極的に活動している。
ができる。
ともに、原爆や被爆者の
体験を理解している。
-4-
5
本時の計画
(1)ねらい
英文を読んで2度被爆した筆者の経験を理解し、内容に関する質問文や要約を作成
することができる。
(2)展開
過程
学習活動
(50)
生徒
教師
導入
・あいさつ
・あいさつ
(10)
・英語で質問をしながら、活
・Find Someone Who に取 S
動に取り組む
技能
評価の観点
L
A
り組ませる
・T-F Qs を通して Part 1 の内 ・前時の復習
A, C
容を振り返る。
展開
・質問を聞きながら、新出語句 ・全体にいくつかの質問を投
(30)
以外の語句も確認しながら各 げかけながら、新出語句以外
C, D
段落の主要な内容を読み取り、 の表現にも気をつけさせな
理解する。
がら各段落の主要な内容を
確認させる。
・Part2 に関する質問を作成す ・Part2 に関する質問を作る R
る。
よう指示する。
B,C
W
・ペアで交換し、質問文に取り ・ペアで取り組むよう指示す
組む。
る。
・数組が発表する。
・机間巡視しながら発表して
もらう数組を選ぶ
まとめ
・Summary の空所埋め
・Part2 の summary の空所 R
(10)
・ペアで答え合わせをする。
埋めをして、ペアで答え合わ W
A, B
・Summary を暗唱できるよう せするよう指示する。
に個別・ペアで音読する。
・Summary を暗唱できるよ
うに個別・ペアで音読させ
る。
・質問に答える。
・Part2 の内容に関する質問 L
を2,3しておさらいする。 S
-5-
B, C
Tue, Sep 9th
・Ask questions and find your friends! Let’s start!
Your Name
1. can keep a secret
2. can sing ‘enka’
3. can keep a promise
4. can make miracle
5. can make your friends genki
6. can save Japan
7. will be rich in the future
8. will study English tonight
9. will play videogames after school
10. will become a teacher in the future
Tue, Sep 9th
・Ask questions and find your friends! Let’s start!
Your Name
1. can keep a secret
2. can sing ‘enka’
3. can keep a promise
4. can make miracle
5. can make your friends genki
6. can save Japan
7. will be rich in the future
8. will study English tonight
9. will play videogames after school
10. will become a teacher in the future
-6-
Lesson 4 ‘Twice Bombed, Twice Survived’
[Part 1] Quick Review of Part 1 ( True or False)
1. In 2009, the people of Prague made a speech on world peace.
[
]
2. In 2009, the President Barack Obama received the Nobel Peace Prize.
[
]
3. Barack Obama thinks that nuclear weapons make our world peaceful.
[
]
Lesson 4 ‘Twice Bombed, Twice Survived’
[Part 2] Questions to Grasp the Outline.
1. What was another thing Barack Obama received?
2. Explain it in detail in Japanese.
3. Why is Yamaguchi recognized as the only person?
4. When was the first atomic attack? And where was it?
5. When was the second atomic attack? And where was it?
6. What did Yamaguchi say later in his life?
-7-
Lesson 4 Twice Bombed, Twice Survived Part 2
☆ Make two questions about Part 2.
1. Q :
A:
2. Q :
A:
☆ Summary ☆
Fill in the blanks.
Barack Obama received ①(
) from Yamaguchi Tsutomu. He was the
only person who ② (
) two atomic attacks. When he was in
Hiroshima on business, an atomic bomb ③(
of his body ④(
) there and the top half
). Then, he went back to his home town, Nagasaki,
where ⑤(
) hit.
survived, was burned, was dropped, a letter, the second bomb
Try to read this summary aloud without this paper.
Practice with your partner.
Class
No.
Name
-8-
平成26年度高等学校教職5年経験者研修を終えて
教諭 石井 智子
Ⅰ・高等学校教職5年経験者研修講座
○不登校・いじめ・問題行動への具体的な対応(講義・協議・演習)
生徒指導の諸問題への対応力を高めるため、複数の仮説を立て様々な視点から考える円環的思
考方法で不登校、問題行動などの事例に対し協議を行った。
インシデントプロセス法で協議を行った。質問をしなければ情報を得ることができないため、
問題への積極的なかかわりや、情報収集力が問われたり、限られた時間内で行う手法なので集中
して話し合う事ができる方法だった。
不登校や問題行動はどの子にも起こりうる問題ととらえ、円環的思考のもとで複数の仮説を立
てて取り組むことが大切になってくる。いじめを解消した件数は小学校も中学校も高校も高いが
いじめ問題への対応を定期的に行っているかとなると高校では60%ほどと低くなっている。い
じめは「学校いじめ防止基本法」の策定により、いじめは早期発見が大切であること、未然防止
のための取り組みが大切であること、発見したいじめに対する対応が大切であることを新たに学
んだ。単に犯人を探して解決とせず、学校が適切に対応し、未然に防げる体制が大切になってく
るので、各学校での見直す良い契機となった。
○これからの高等学校に求められる授業改善(講義・協議・演習)
各教科に分かれて行われた。はじめに指導主事の安田先生から、学習指導要領の確認や「体系
化」について講義をいただき、後半は各学校での教科指導上の悩みや問題点等を出し合い協議を
行った。私は運動能力の二極化に対する評価の在り方や、性教育を行うときの教材の工夫事例を
報告し、アドバイスをいただいた。生徒の実態に合わせた授業展開が大切で、授業を行う前に様々
な情報を得ておくことが授業改善に生かされていくことを改めて感じた。
Ⅱ・授業実践研修(県内協力校における授業実践)
教職5年経験教員として、より専門的な事項についての理解を深めるとともに、生徒の実態を
踏まえて、授業の計画・構想・授業技術・評価などの観点から、教科指導に関する実践的な指導
力の向上を図るため、保健体育科では五城目高等学校で授業実践を行った。
秋田県立五城目高等学校 1年 C 組 女子20名 領域「球技」バレーボール
バレーボールの経験者が少ないということで、アンダーハンドパスの練習とバドミントンコー
トを使用したミニゲームを組み合わせた内容で行った。パスの悪い例としてボールとボールをぶ
つけることで、パスをしたい方向に行きづらいことを示した。次に良い例としてボールの落下点
に入り、面積の大きい所でボールをキャッチさせることを示すため、カタログを両手で持つこと
で表し、狙った相手に正確に返球しやすくなることを実践させた。物を使用して悪い例や良い例
を示してあげることで理解は深まっていたが、いざ動き出すと以前の動きに戻っていたり、その
後のバドミントンコートを使用したミニゲームでも狙った相手に返球するというねらいを達成で
きた生徒は少なかったので、個々の練習時間での工夫が必要であると思った授業研修であった。
-9-
保健体育科「体育」学習指導案
日 時:平成26年10月24日(金)3校時
場 所:五城目高等学校 体育館
対 象:1年 C 組 女子20名
指導者:十和田高校 石井
1
単元名
2
単元の目標
智子
球技(バレーボール)
・勝敗を競う楽しさや喜びを味わい、作戦に応じた技能で仲間と連携したゲームが展開でき
るように自主的に取り組む。(態度)
・役割に応じたボール操作や安定した用具の操作と連携した動きによって空いた場所をめぐ
る攻防を展開する。(技能)
・技術の名称や行い方、体力の高め方、運動観察の方法を理解し、知識や技能を活用して、
チームや自己の課題に応じた運動の取り組み方を工夫する。
(知識・思考・判断)
3
単元観・指導観について
バレーボールは,ネットをはさんだ2つのチームがボールをめぐって攻防を展開し,
勝敗を争うところに楽しさのある集団スポーツである。技能が向上しラリーが続くよう
になるとチームで協力していろいろな攻め方や守り方ができるようになり,その楽しさ
を一層味わうことができるようになる。ルールや形態に工夫を加えることで,技能の程
度にかかわらず楽しめる一面もあり,生涯スポーツとして幅広い年齢層で親しまれてい
る運動である。また、バレーボールは,全身的な運動であり,敏捷性,調整力などの中学
生の時期に高めたい能力を養うことができ、互いをカバーしあいながらプレーが進められ
る運動であり,味方の好プレーへの賞賛やミスをカバーし合う生徒同士の関わり方が勝敗
に大きく影響するため,よりよい人間関係を築くためにも役立つと考える。その中で、自
己のチームや相手の特徴を踏まえ、仲間と作戦や戦術を実行しながら展開していくことの
面白さを実感させたい。
4
単元の指導計画と評価
・オリエンテーション、個人的技能の復習 5時間(3/5 本時)
・集団的技能の復習(サーブ、パス練習、三段攻撃など) 15時間
・簡易ゲームの組み立て 5時間
≪評価基準≫
関心・意欲・態度
思考・判断
技能
知識・理解
作戦などの話し合い 自己の課題に応じた運 役割に応じたボール操 試 合 の 行 い 方 に つ い
に貢献しようとして 動の取り組みを工夫し 作と連携した動きがで て、学習した具体例を
いる。
ている。
きる。
-10-
あげている。
5
本時の計画
(1) ねらい 様々なパスを練習し、ねらった相手に正確に返球することができる(技能)
(2)展 開
学習内容・活動
導
指導上の留意点
評価の観点
入 ○挨拶・出席確認
(10 分)
○準備体操、用具準備
○本時の目標・内容を理解する。
○グループ分けを行う。
・経験者が偏らないよう配
3 名×4 チーム・4 名×2 チーム
慮する。
展開
ウォーミングアップ①
(35 分)
○チームで円になりボールのキャッチ ・両手で上から、下から、
ボールを行う。
片 手の左 右など の 指 示
ウォーミングアップ②
をする。
○チームで円になりパス練習を行う。
本時の目標
ねらった相手に正確に返球しよう
○班ごとに向き合わせて1球ずつ打た
せるパスを行う。
○もう一度1球ずつのパスを行わせる ・ボールとボールをぶつけ
うまく打ち返せない生徒に腕のどこでボール
る例を示し、パスをした
を打っているか実践してもらう。
い 場所に 返球し にく い
ことを示す。
〈観察〉
○バドミントンコートを使用した簡易ゲーム ・代表者を集め、今日のル ・パス練習を生か
を行う。
ールを説明し、班員に説
しパスをしたい
明するよう助言する。
相手に正確に返
球することがで
きる(技能)
整理
○集合、整列
(5 分)
○正確に相手にボールを返せたか振り ・振り返る時間を指示す
返る。
る。
○挨拶、片付け
6
協議の視点
・うまく打ち返せない生徒への助言について
・バドミントンコートを使用してのミニゲームについて
-11-
初任者研修を終えて
佐藤 弘視
1 はじめに
4月から1年間を通して、校外研修、非常勤職員による校内研修、校内職員による校内
研修の3つの研修を実施した。充実した研修を計画・実施していただき、様々なことを学
ぶことができた。そこで、今年度の研修内容を振り返り、学んだことを確認したい。
2 校外研修
県教育長保健体育課及び県総合教育センターによる研修は以下の通りである。関谷啓子
指導主事、渡邉文子指導主事のご指導の下、11名の新規採用者と共に研修を受けた。
期
期
日
研
修 内 容
Ⅰ 4/16 (水) 本県教育の現状と初任者への期待、教育公務員の服務
教育公務員の福利・厚生、健康診断の意義と位置付け
健康観察の効果的な進め方
Ⅱ 6/ 3 (火)
学校教育の指針~学校保健の重点施策について~
学校歯科保健について、新規採用養護教諭に期待すること
独立行政法人日本スポーツ振興センター災害共済給付申請について
Ⅲ 7/ 1 (火)
学校における性に関する指導の在り方
※秋田県「性に関する指導」指導者研修会に参加
Ⅳ 8/ 4 (月)
8/ 5 (火)
保健教育の在り方、保健学習の在り方(学習指導案の作成)
未来の秋田を担う養護教諭に伝えたいこと
わたしの保健室経営について、保健室経営の在り方について
Ⅴ 8/11 (月) 学校環境衛生について、健康相談の意義と在り方
8/12 (火) 学校における食育と家庭における食育のすすめ
学校における事件・事故災害発生時の対応
疾病管理と感染症の予防・対策
Ⅵ 9/ 1 (月)
【病院研修】
緊急時における学校の対応について、応急手当実技講習
学校における疾病管理について
Ⅶ 10/28(水) 健康課題解決に向けた保健指導の実践(実践発表・協議)
健康課題解決に向けた保健指導の実践(講義)
教育課程と健康教育、児童生徒のメンタルヘルスへの理解と対応
Ⅷ 11/ 1(木) 学校保健委員会の意義と進め方
新規採用養護教諭研修を振り返って
合同学校保健委員会を参観
※大潟村立大潟小学校・大潟中学校
Ⅵ期では、5年・10年経験者研修の先生方と合同で、市立秋田総合病院を訪れ、病院
研修を行った。生徒の心身の健康や命を守る上で、救急処置や疾病に関する知識は必要不
-12-
可欠なものである。研修の中で、緊急時の観察・評価の方法や心肺蘇生法・AED講習、
疾病異常や精神疾患について学び、危機意識を高めることができた。
Ⅶ期では、健康課題解決に向けた保健指導の実践について研修を行った。初任者同士で
今までに実践してきた保健指導について発表を行った。他校種の指導の様子やアイディア
溢れる掲示物や資料などに触れることができ、今後指導する際のよい参考になった。
Ⅷ期では、学校保健委員会について学んだ。実際に大潟村立大潟小学校・大潟中学校の
合同学校保健委員会を見学することができた。児童生徒の健康課題や学校の取り組みを伝
えるだけではなく、保護者との意見交換や学校歯科医からの講話などが盛り込まれた活発
な学校保健委員会であった。今回学んだことを、自校で実施する際に役立てていきたい。
3 校内研修
(1) 非常勤職員による校内研修
大館鳳鳴高校をご退職なされた鳥潟兆子先生に、1日につき4時間程度の研修を13回
指導していただいた。
実 施 日
研
修 内 容
1
4 / 14(月)
校長等連絡協議会への出席、学校との打ち合わせ
2
4 / 24(木)
健康診断実施計画の作成と事前・事後指導
3
5 / 13(火)
要配慮児童生徒の把握と対応、来室児童生徒の観察方法
4
5 / 27(火)
児童生徒の疾病の管理と指導
5
6 / 11(水)
保健室経営全般に関すること、諸帳簿の整理及び管理
6
6 / 24(火)
救急体制の整備、救急薬品・材料の整備・保管
救急処置と事後の対応
7
7 / 8 (火)
望ましい生活習慣の確立に向けた指導、
保健指導の進め方(個人・集団)
8
7 / 23(水)
学校保健計画の作成・見直し
9
8 / 27(水)
学校環境衛生と環境整備
10 9 / 10(水)
健康相談の進め方に関すること、児童生徒の訴えの受け止め方
11 9 / 25(木)
学校保健情報の把握
12 10 / 7(火)
学校で予防すべき感染症の予防と発生時の対応
13 10/21(火)
学校三師と地域医療機関等との連携、学校保健委員会の運営と協力
養護教諭の職務や保健室経営等について、詳しく学ぶことができた。何事も計画・実施
した後は最後に必ず評価を行い、次に繋げていくことが大切であると学んだ。研修を通し
て、普段の業務での細かな疑問や生徒対応での悩みについても解消することができた。
また、生徒が来室した際の対応の仕方を間近で目にすることができ大変勉強になった。
鳥潟先生の対応から、優しさだけではなく厳しさも必要だということを学んだ。そして、
保健室でできることと出来ないことの見極めを行う大切さについても学んだ。対応をする
際は客観的に生徒を見て、あらゆる可能性を考えながら、支援するように心がけたい。
-13-
(2) 校内職員による校内研修
お忙しい中、各担当の先生に1時間程度の研修をしていただいた。
実 施 日
研
修 内 容
指導者
1
6 / 4 (水)
初任者研修の意義と年間計画
研修主任
2
6 / 13(金)
校内組織と服務規程
教頭
3
6 / 16(月)
学校教育目標と学校経営方針、教員としての使命感
校長
4
7 / 3 (木)
公文書と各種手続き及び文書作成
事務長
5
8 / 6 (水)
本校の教育課程の特色
教務主任
6
9 / 3 (水)
生徒指導の実態と指導に関する諸規定
生徒指導主事
7
9 / 3 (水)
学校行事と年間行事計画
総務主任
8
9 / 17(水)
教育相談の進め方
生徒指導主事
9
10 / 3(金)
学校行事と健康管理の実際
特活主任
10 10 / 6(月)
PTAの組織と運営
総務主任
11 10/16(木)
校内規定の理解と評価
教務主任
12 11/20(木)
危機管理体制とその在り方
教頭
13 12 / 1(月)
生徒の実態把握を踏まえた生徒理解の方法
生徒指導主事
14 12 / 2(火)
部活動指導の在り方、運動部員の健康管理
特活主任
15 12 /24(水) パソコンの効果的利用方法と個人情報管理
情報主任
16 1 / 30(金)
生徒会運営と活性化について
特活主任
17 2 / 2 (月)
就職指導・進路相談の進め方
進路指導主任
18 2 / 9 (月)
地域諸機関・家庭との連携
生徒指導主事
19 2 / 10(火)
学級、HR経営との連携の仕方
学年主任
20 3 / 13(金)
初任者研修を振り返って
教頭
養護教諭の職務とは別に、校務分掌や書類の手続き等について詳しく教えていただいた。
生徒対応の中で、教務や生徒指導等の内容に関わることがあるため、内容を知っておく必
要があるが、研修を通して学校の仕組みや他分掌の業務内容についてより深く知ることが
できた。
先生方は、保健室に来室する生徒を温かく見守ってくださった。時には一緒に生徒の相
談にのってくださり、連携しやすい雰囲気を作ってくださったことが大変有難かった。問
題や悩みを保健室で抱え込まず、連携して解決していく大切さを教えていただいた。
4 おわりに
4月からの研修では、養護教諭の職務や学校の仕組みについて、幅広く学ぶことができ
た。子どもたちの健康課題が複雑・多様化しており、養護教諭の果たす役割が多くなって
いるため、今後も学ぶ姿勢を忘れずに積極的に研修し、養護教諭としての力量を高めてい
きたい。
ご多忙中、ご指導してくださった保健体育課指導主事関谷啓子先生、渡邉文子先生、指
導教諭鳥潟兆子先生、成田榮樹校長先生をはじめ本校の先生方に厚くお礼申し上げます。
-14-
秋田県総合教育センターB講座(B-14)
「情報教育校内研修推進者養成研修講座」
教諭
【期
日】 平成26年5月21日(水)
【会
場】 秋田県総合教育センター
【日
程】 10:10~10:40 <講義>
畑山 翔太
教育の情報化
10:40~12:15 <講義・協議・演習>
学校における情報モラル指導
13:15~14:45 <公開講演>
「学力向上のためのICT活用の考え方」
15:00~16:00 <講義・演習>
情報モラル教育の具体的な指導方法
【受講者】
小学校教員10名、中学校教員10名、高校教員10名
計30名
【受講内容】
1
教育の情報化(講義)
学習指導要領の改訂により、一層の充実が図られることとなっている「教育の情報化」とは、特に
指導場面に着目し、昨今の教員の事務負担の軽減等の観点も含めた教育の質の向上を目指すものであ
る。内容としては、①情報教育(子どもたちの情報活用能力の育成)、②教科指導における ICT 活用
(各教科等の目標を達成するための効果的な ICT 機器の活用)、③校務の情報化(教員の事務負担の
軽減と子どもと向き合う時間の確保)の3つの観点から構成されている。
この実現においては、研修などを通した教員の ICT 活用指導力の向上、学校における ICT 環境整
備が必要であるとともに、教育の情報化を推進するための教育委員会や学校におけるサポート体制の
整備が極めて重要である。
(資料:文部科学省ホームページより参照)
-15-
2
学校における情報モラル指導(講義・協議・演習)
ここでは、情報モラル指導を行うための具体的な方策等について学んだ。これは学校全体で行うこと
が重要であり、生徒に対して授業や集会等を通して指導するだけでなく、保護者や教員を対象とした研
修や調査を行うことも必要である。そのため、組織的かつ計画的な指導を推進していくことが重要であ
り、全ての教員が情報モラルについて十分に理解し、学校の実情と生徒の実態を把握した上で全体計画
と年間指導計画を作成しなければならない。つまり、校内研修を実施して教員間の共通理解を図ること
が求められる。
また、校種間での接続を意識した指導も重要とされている。講義後の協議は、校種を超えてグループ
を作成し、各校の情報モラルの年間指導計画を出し合いながら行った。県南地区のとある中学校では、
近隣の小学校と連携しながら全体計画を作成しているという。トラブルは多く、さまざまな教科で指導
することや、保護者を感化することの必要性を感じているということであった。また別の中学校では、
トラブルに対する指導は事後的になってしまうということをうかがった。本校でも入学時のオリエンテ
ーションから何度も講演や指導を行っているが、さらに予防的な指導などを行う必要性を感じた。
3
公開講演「学力向上のためのICT活用の考え方」
4
情報モラル教育の具体的な指導方法(講義・演習)
東北大学大学院
教授 堀田 龍也 氏
日本では長らく一斉授業の形式がとられてきた(これは個別学習や、話し合い活動などの協働学習
などを組み合わせながら行われてきたものであり、一概に「受け身」ではないものである)。その中
で、児童生徒の興味・関心を喚起する方法や、学習課題や評価を明確にする方法、それらを効率的に
行うためのTT(ティームティーチング)や少人数学習など、指導法の工夫が常に行われてきた。I
CT活用は、その流れの一部であり、決して、授業を奇跡的に改善するものではないということを忘
れてはならない。
講義の中でも、実物投影機やフラッシュ暗算の教材など、さまざまなICT機器を紹介していただ
いたが、講師の堀田教授は何度も「ICT活用は『手段』であって『目的』ではない」ということを
お話しされていた。また、ICTと聞くと、パソコンなどの電子機器を用いなければならないという
印象があったが、紙とペンを使った視覚的な教材を用いることも、効果的なICT活用であるという
ことを学んだ。
【感想】
今回の研修で特に強い印象を受けたことが、ICT機器の活用は「手段」であって、「目的」にな
ってはいけないということであった。あくまでも「目的」は、生徒の学力向上である。そして、IC
T活用は大幅な変化を与えられるものではなく、些細な変化にとどまるものである。しかし、その些
細な変化が児童生徒には必要であり、今後の授業の中で意識していかなければならないものであると
感じた。私自身の反省として、授業を通して生徒の理解を深められていないのではないかと感じるこ
とがあり、改善のための一つの方策として、ICT活用は今後積極的に取り入れていきたいものであ
る。
本校ではまだICT活用が浸透しているとはいえないが、今後積極的に活用していくことが求めら
れるであろう。また、情報モラルと合わせて、指導する立場にある我々がまず理解しておくべきもの
である。情報の利便性と危険性を把握し、正しい活用法を身につけることは情報化社会の中において
必要不可欠なものである。それらを指導する立場に立っていることを自覚し、身近な情報の取り扱い
方から見直して、情報の扱いに対する姿勢を正しく身につけていきたい。
-16-
C-10「生徒の科学的探究心を高めるための教材の工夫」を受講して
教諭 小笠原 秀行
1 はじめに
学習指導要領の改訂に伴い、高等学校においては平成24年度より学年進行で新学習指導要領
に対応する科目の開講が始まった。本校の理科では、まず平成24年度第1学年全コース対象に
「化学基礎(文理コース4単位,総合コース3単位)
」を開講した。これは、全生徒がいずれかの
学年で「科学と人間生活」を履修することを前提とした教育課程であった。
(卒業までに「基礎を
付した科目」を2科目のみ履修する。
)しかし、大学進学等に柔軟に対応できるよう、
「基礎を付
した科目」の履修を重視し、文理コースでは「科学と人間生活」を開講しないことを決め、教育
課程の見直しを図った。その結果、平成25年度入学生からは、第1学年全コース共通で「物理
基礎(2単位)
」
,
「生物基礎(2単位)
」を履修,第2学年全コース共通で「化学基礎(2単位)
」
を履修することとしている。
「科学と人間生活」については、総合コースビジネス系のみ第3学年
で履修することになっている。今年度は第3学年のみ異なる教育課程となっているため、総合コ
ース全生徒が履修している。
(3年生文理コースの生徒は2年次に履修済み)
「科学と人間生活」のみならず、
「基礎を付した科目」、
「基礎を付さない科目」すべてにおいて、
興味を高め、
“科学的探求心を高める”ことが理科教員としての使命である。ただ、基礎的知識を
定着させ、思考力を向上させることも当然求められる。本校の理科では、それぞれの専門性を活
かせるよう日々情報交換を行っているが、指導法についての悩みは尽きない。今回、私はそのヒ
ントを得ることを目的に、C講座(C-10「生徒の科学的探求心を高めるための教材の工夫」
)を受
講させていただいた。講師の先生方が工夫を重ねて行き着いた実験方法やその効果的な提示の仕
方など、学ぶことの多い研修であった。先生方から御紹介いただいた実験について振り返りたい。
2 講座受講(7月9日(水)
)
〈 講義・実験① 〉講師:秋田県立秋田北鷹高等学校 教育専門監 川村 幸生 先生
川村先生からは、昨年度よりスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)指定校となった秋
田北鷹高校での取り組みの紹介を中心に、特にその研究の一つである鉛樹の実験・観察について
御紹介いただいた。公開研究発表会でのポスター発表の様子やそのポスターを撮影したものから
は、生徒も先生方も手探りで、指導や企画・運営等にあたる先生方の大変さ、生徒の一生懸命に
取り組む様子が伝わってきた。本校のふるさと教育かづの学にも通じるところがあると感じた。
鉛樹の実験・観察についての発表を取り上げ、同様の方法で実験を行った。鉛樹の実験・観察
は「化学基礎」の酸化還元反応の分野にある金属のイオン化傾向の例として扱われる。試験管に
硝酸鉛 Pb(NO3)2 水溶液を用意し、鉛 Pb よりもイオン化傾向の大きな金属(亜鉛 Zn など)の金
属線を浸すと、イオン化傾向の小さな鉛 Pb が金属線にじわじわと析出する。植物が根を張るま
-17-
たは枝を伸ばすように析出が進むその様子から“金属樹”と呼ばれる。銅であれば銅樹、銀であ
れば銀樹と呼び、多くの場合教科書等に写真や実験方法が掲載されている。ただし、水溶液に形
成した金属樹は振動により壊れやすく、詳細に観察することが難しい。川村先生のアイディアは、
生物学で培地としてよく用いられる寒天に水溶液を混合させる方法であった。硝酸鉛水溶液に寒
天を混ぜて実験を行っても水溶液と同様に鉛樹が形成される。寒天の“固さ”のおかげで鉛樹が
固定され、壊れにくく観察しやすいという仕組みである。生物学でよく使われる手法を化学に応
用することで実験・観察が容易になることがあるとのことであった。さらに、固定できるため、
例えば「2本の金属線を同じ硝酸鉛水溶液の寒天培地にある距離をおいて浸すとどうなるか」な
ど実験・観察した結果など、研究内容を深めていくことが可能となったとのことであった。
(結果
は2つの鉛樹が互いを避けるように広がる様子が観察されたようである。
)私はよくシャーレにろ
紙を敷いて水溶液を浸し、ろ紙に析出するものを用いているが、寒天による方法も試してみたい。
〈 講義・実験② 〉秋田県立羽後高等学校 教諭 吉田 功 先生
吉田先生からは、静電気の実験と雪の結晶の観察実験につい
て教えていただいた。特に、雪の結晶の生成実験が私にとって
大変興味深く、楽しい時間となった。
雪の結晶の実験にあたり、吉田先生から雪の結晶を撮り続け
た写真家吉田六郎氏の紹介があった。その方は、なんと吉田先
生の親類の方とのことだった。私は初めてその雪の結晶の綺麗
で多様な形を知った。温度や湿度など幾つかの要素の組み合わ
せによりできる形とのことだった。吉田先生の実験は、まず、釣
図1 雪の結晶作成ボックス
り糸を重り代わりの消しゴム片に通し、ペットボトルに吊し蓋をする。発泡ス
チロールの保冷ボックスに穴を空け、そのペットボトルを埋め込む。ペットボ
トルに息を吹き入れ、ドライアイスでそのペットボトルを冷却するという仕組
みであった。うまくいくと数分で釣り糸に結晶ができ始める。残念ながら自分
の作成した装置では結晶は観察できなかったが、
「科学と人間生活」の授業など
で、物理変化と気象に関わる実験として実践してみたい。
図2 ペットボトル内(つるした消しゴム)
3 おわりに
今回の研修では、秋田北鷹高校の SSH での公開研究発表会のような取り組みや、教員以外の方
の自然科学との関わり方など、自分がこれまで全く触れたことのない世界を垣間見ることができ、
大変貴重な経験ができたと感じている。自身の取り組みを振り返ると、毎年同じ方法で行ってい
る実験がある。視点を変え、他分野の手法を取り入れるなど、改善が可能な実験も多いのではな
いだろうか。今回の研修を機に、生徒が自然科学への興味を高め、科学的探求心を高められるよ
う研鑽を積んでいきたい。
-18-
十和田中学校との中高連携ティームティーチング
数学科 飯塚俊介
地域の教育力向上を目的として、十和田中学校の阿部博之先生(数学科)と中高連携授業を行った。
各校で1時間ずつ、ティームティーチングの形態で授業を行った。
実施日: 平成26年11月12日(火) 9:00~ 9:50 十和田高等学校 1年A組
平成26年11月21日(金)13:30~14:20 十和田中学校
3年3組
1)高校での授業
全体説明や指示を自分が行い、演習での丸付けや机間指導を2人で分
担して授業を進めた。内容は「反復試行の確率」の導入部分で学習指導
案は別紙の通りである。クラスの半数が十和田中学校出身の生徒で、阿
部先生とは担任または教科担任として関わりがあったため、懐かしさも
あって雰囲気良く授業をすることができた。
授業後に話題になったことは生徒の計算力についてである。授業内容については理解できており、立
式はきちんとできていた。しかし、計算に時間がかかりプリントを完成できない者や、正しい答えに辿
り着けない者が多かった。2桁や3桁のかけ算は小学校で習ってはいるが、中学校の数学でそれらを扱
う場面はほとんどないとのことであった。中学校の「場合の数」や「確率」では具体的に数え上げがで
きるものを対象とするため、計算が煩雑になることはなく大きな数の計算に馴染みがないのが原因では
ないかという話であった。小中の教育内容を把握した上で教材を準備しなければいけないと感じた。
2)中学校での授業
中学校の授業では2人の役割を入れ替えて授業を行った。内容は三角形の相似についてで「与えられ
た図形から等しい辺や角を見つけ、相似条件をいえる」ことを授業のねらいとするものであった。
普段の授業から自分の考えを発表する習慣ができており、隣の席の生徒
同士で考えを説明する場面でもスムーズに役割分担して積極的に取り組ん
でいた。また、初めて顔を合わせた自分に対しても自分の考えを必死に伝
えようとする姿勢が立派であった。中学校で習慣化されたこの姿勢は、高
校の授業でも伸ばしていく必要があると改めて感じた。
3)まとめ
今回の中高連携授業ではお互いの打ち合わせ不足もあり、2人の先生が掛け合う場面などのティーム
ティーチングを生かす工夫ができず反省は多かった。今後回数を重ね、中高の連携を密にすることで地
域の教育力を向上させるという目的に近づく授業が展開できると感じた。
中学校での授業を終えた後で伺った話では、中学校ではすべての教科で、生徒主体の動きのある授業
を意識しており、その中で学びを深めていくとのことであった。講義形式の授業になりがちな自分とし
ては参考にすることはたくさんあると感じた。このような機会を与えていただいたことに感謝し、今後
の授業に生かしていきたいと思う。
-19-
数学 A 学習指導案
日 時
平成26年11月12日(水)1校時
対 象
1年 A 組
場 所
1年 A 組教室
指導者
飯塚俊介・阿部博之(十和田中学校教諭)
教科書
新編数学 A(啓林館)
1.単 元 名 第1章 場合の数と確率
第4節 独立な試行の確率
2.単元の目標
独立な試行の意味を理解し、独立な試行の確率を求めることができる。また、それを事象の考察に
活用することができる。
3.生徒の実態
男子14名、女子17名、計31名の学級である。(十和田中出身の生徒は20名)数学が苦手な生
徒もいるが、全体として落ち着いて意欲的に授業に取り組んでいる。問題練習等では、分からない部分
があれば、周囲と協力しながら理解しようとする姿勢も見られる。
4.指導計画
第4節 独立な試行の確率
・ 独立な試行
1時間
・ 反復試行
3時間(1/3時間)
5.本時の計画
(1)ねらい 反復試行の確率を理解し、解くことができる。
(2)展開
過程
学習活動
指導上の留意点
評価の観点
導入
[前時の復習]
5分
1個のさいころを4回投 復習問題を通して、独立な試行の解法を
げるとき、2回目のみ1の 確認させる。
目がでる確率を求めよ。
本時の目標:反復試行の確率を理解し、解くことができる。
展開
40 分
[反復試行の確率]
1個のさいころを4回投
げるとき、1の目が3回で
る確率を求めよ。
前時の問題との違いに気づかせ、表を作
ることで問題を整理させる。
表を用いて解いた後で、組合せを利用し
て一般化する必要性を感じさせる。
プリントを配布する。
(1)を解く。
式の意味を理解で
きているか。(◆)
生徒に発問しながら解法を確認する。
プリントで問題演習する。 教師2人で机間巡視し、出来た生徒の解
答を確認していく。また理解できていな
い生徒の支援をする。
(2)
(3)は生徒に板書させる。
応用問題を解く。
反復試行の確率を
正しく求めること
ができているか。
ヒントを与えながら、自分の力で解くこ (■)
とができるよう支援する。
整理
5分
プリント(2)(3)を黒 教科書p58の公式に触れながら、反復
板で確認しながら本時の 試行の確率の求め方を整理する。
まとめを行う。
評価の観点( ★関心・意欲・態度
◆数学的な見方や考え方
■数学的な技能
-20-
▲知識・理解 )
第 2 学年A組 外国語[コミュニケーション英語Ⅱ]学習指導案
10月21日(火) 6校時・2年A組教室 生徒 27名(男子11名,女子16名)
使用教科書 World Trek English CommunicationⅡ(桐原書店) 授業者 土門祐子
〔1ヶ月前課題〕 言語活動を通して自ら深く考え判断し、表現する力を高める。
平易な英語を用いて自分の考えとその根拠をまとめ、相手に伝えることができる。
1 単元
Lesson3 Battle of the Pets: Dogs vs. Cats
2 単元の目標
人間に最も身近なペットである犬と猫に関する英文から情報を読み取り、さらに自分の好み
についての意見を話し合う。
3 単元と生徒
一人ひとりの英語の学習到達度にはかなり差があるクラスだが、英語学習に対する興味・
関心は高く、英語に苦手意識を持つ生徒も一生懸命学習に取り組む姿勢が見られる。
4 指導と評価の計画
Par 1~Part 3 まとめ
関心・意欲[A]
( 本時8/10 )
理解 [B]
表現 [C]
言語知識 [D]
・犬や猫など人間にとって
・本文の内容を読み取り、 ・学習した表現を用いて、
・新出単語と重要表現、
身近なペットに関する話
犬と猫それぞれの魅力に
相手に伝わるように自分の
重要な文法を理解し、正
題に関心をもてる。
ついて理解できる。
考えを表現できる。
しく使うことができる。
5 本時の計画
(1) ねらい 犬猫に関する自分の好みとその理由を相手にわかるよう表現することができる。
(2) 展開
学習活動
・ウォームアップ:
導
入
10
ペアで会話する。
指導上の留意点
評価
・机間巡視し、活動が進まないペアがあれば助
・積極的に活動に
言する
参加しているか
本時の目標:犬猫どちらが良いか意見と理由を述べることができる
[A]
分
展
開
35
・本時の目標を確認する。
・ペア・グループワークの後、最終的にクラス
・犬派・猫派の数を確認する。
全体で討論することを確認する。
発問:Which is better, dogs or cats? Why?
・本時の中心となる発問に対して、 ・既習の表現で自分の考えを分かりやすい表現
分 自分の意見と理由をまとめる。(5)
でまとめるよう助言する。
・ペアワークで自分の意見とその理
由を伝える練習をする。(5)
・グループで自分の意見と理由、反 ・犬派猫派は分かれるが好きな観点が同じ生徒
対意見を述べる練習をする。(10)
でグループを作り、反対意見まで述べる練習を
・自分の好みとそ
させる。
の理由を相手に伝
・クラス全体で、発問に対する自分 ・クラス全体の前でも発表しやすい雰囲気にな
わるように表現し
の意見と理由、相手への反対意見を
ているか[C]
るように誘導する。
述べる。(15)
整 ・犬派・猫派の数を再確認し、意見 ・他の人の意見を聞いて意見を変えてもいい雰
理 が変わった人がいるか調べる。
囲気を作る。
5
分
-21-
指導主事訪問学習指導協議会
分科会名
:
分科会記録
英語科
司会者
記録者
:
:
藤島
奥山
英知
幸
1か月前課題:言語活動を通して自ら深く考え、表現する力を高める指導方法の工夫
1.授業者より
クラスの生徒が全員発表できたことがよかった。普段発表が苦手な生徒も頑張って発表し
ていた。より多くの生徒がコミュニケーションをとれるようペアの作り方、動き方を工夫し
ている。ディベート形式で教科書の内容をより深く考えさせ、自分の考えを相手に発信する
というものに挑戦した。
2.参観者より
① 言語活動の方法が授業の目的の達成に有効であったか。
・生徒ひとりひとりが発言できたことで自分が英語を言えた、発表できたという達成感をも
たらすことができていた。
・指導者のひとりひとりの発表へのコメントや、発表を板書することで、自分の意見が認め
られているという感覚を与えることができていた。
・生徒の発言にコメントをし、板書をすること、次の発表も頑張ろうという意欲につながっ
ている。発表しやすい雰囲気のある授業であった。普段なかなか発表できない生徒も頑張っ
て発表していた。
・ペアワーク、グループワーク、全体での活動などの動きがあり、段階の踏み方がよかった。
生徒がより多くの生徒と話す工夫がありよかった。(ペアを動かすなど)
② 生徒が自ら深く考え判断し、表現する力が高められた授業であったか。
・生徒は、つたない英語でも相手に伝えようとしていた。自分なりに考え、クリエイティブ
な発言をしている生徒も見られた。
・自分の意見を考え、表現するという点でディベートは良い。今後も積極的に取り組んでい
きたい。
3.指導助言(下橋実 指導主事)
・今後は、声の大きさなどを改善していきたい。教師側が、声の小さい生徒に対して声を出
させるような工夫をしていくことが求められる。
・ウォームアップや猫と犬どちらか好きかという問いかけに加えて、その理由を尋ねる、
Why?の発問が良かった。なぜ、という問いかけひとつで、生徒は考えはじめる。生徒の思
考を揺さぶるような発問工夫が大切である。
・今後は、即興で受け答えをしたりするなど、即興性の要素を取り入れていきたい。
-22-
第2学年BC組 商業科[簿記]学習指導案
11月21日(火) 6校時 2年C組教室 生徒33名(男子20名、女子13名)
使用教科書
高校簿記(実教出版)
使用副教材
最新段階式簿記検定問題集(実教出版)
授 業 者
小笠原 和寿
〔1ヶ月前課題〕言語活動を通して自ら深く考え判断し、表現する力を高めるための指導方法の工夫
1 単元
第 14 章 有価証券の記帳
2 単元の目標
簿記上の有価証券の意味を、特に売買目的有価証券について理解させ、その売買に伴う記帳
法を習得させる。
3 単元と生徒
簿記に苦手意識を持っている生徒が多く、特に仕訳については理解に時間がかかるため、丁
寧でありながらコンパクトで分かりやすい説明を心掛けたい。自信がないと発言ができなく
なる生徒も多いので、発問等を工夫して言語活動を活発にしたい。
4 指導と評価の計画
1.有価証券の意味
関心・意欲・態度 [A]
2.有価証券の買い入れ
3.有価証券の売却( 講義:2時間 本時1/2)
思考・判断・表現 [B]
技能 [C]
知識・理解 [D]
・初めて見聞きする有価証 ・有価証券勘定の適切な使
・有価証券の購入について ・有価証券の性質と購入
券に興味や関心を持てる。 用を考え、判断し、全体に
自分の意見を持ち、また、
時・売却時の仕訳につい
正しい記帳方法ができる。
て理解できる。
発表することができる。
5 本時の計画
(1) ねらい 有価証券とはどのようなものなのかを知り、買い入れ時、売却時の仕訳ができる。
(2) 展開
学習活動
導
入
5
分
展
開
40
分
指導上の留意点
本時の目標 : 有価証券の性質を知り、買い入れ・売却の仕訳ができるようになる。
・新聞の株価欄のサンプルを配布し、何
・数人を指名し、自由に意見を発言させる。
が書かれているのか考える。
・株式証券と社債のサンプル、のプリン
・同じ「売買目的有価証券勘定」になるものでも種
・興味を持ち自らの
トを参考に有価証券とはどのようなもの
類があること、または、それぞれの特徴を説明しな
考えを発言できるか
か考える。
がら、自由な考えや発言を引き出す。
[C]
・株式と他社の社債の違いについて考え
・株式と社債の違いは今後の学習にも大きくかかわ
る。
るため、図解し、丁寧な説明をする。
・株式と社債それぞれの購入についての
・有価証券は資産であることから「増加→借方、売
買入価額の計算方法について理解し、例
却→貸方」を確認する。
題を解き、解答を確認する。
・社債についての「\100 につき」という計算の仕方
・購入時および売却
と、買入価額には買入手数料も含まれることを発問
時の仕訳について理
・株式と社債それぞれの売却についての
によって生徒から引き出す。
解しているか、数人
仕訳を理解し、例題を解き、解答を確認
・売却すると、損か益がどちらかが発生し、勘定科
を指名し、答えるこ
する。
目が決まれば借方と貸方も決定することを自ら気付
とができるか[D]
かせる。
整
理
5
分
評価
・それぞれの計算方法の違いを確認する。 ・勘定科目名が長い=難しいと感じる生徒が多いの
・購入時、売却時の仕訳を確認する。
で、有価証券は単に資産の勘定であり、売却損・益
は自動的に決定することを強調する。
-23-
指導主事訪問学習指導協議会
分科会名
:
分科会記録
商業科
司会者
記録者
:
:
浅利
飯塚
周平
俊介
1か月前課題:言語活動を通して自ら深く考え、表現する力を高める指導方法の工夫
1.授業者より
生徒の半分くらいに当てながら授業を進めるのはいつもの授業の通り。前半に言語活動の
場面を作り、生徒間でざわつく場面を作ろうと考えていた。前半部分は省略したくなかった
ので、時間を見て後半の授業内容を途中で修正をした。そのため最後の演習に十分な時間が
とれなかった。
2.参観者より
① 言語活動の方法が授業の目的の達成に有効であったか。
・授業の前半で「株券」や「社債」の違いについて触れていた。現物を見ていない生徒に対
して「マックのクーポン券」などイメージしやすい表現で専門用語を説明していて分かり
やすかった。
・教師からの発問に対して、周囲と相談している様子があり良かったと思う。
(→授業者としては、もっとざわついて相談する場面を作りたいと思っていた。)
・授業の途中で、「目標にたどり着くのはいつだろう」と考えた生徒がいたかもしれない。
最後に問題演習が出来たので「本時の目標」として理解できたかもしれないが工夫が必要
だと感じた。
② 生徒が自ら深く考え判断し、表現する力が高められた授業であったか。
・授業の導入部分で身近な新聞を使い、生徒の関心を引き出したのは良かった。
・生徒が単語で答えていたのが残念だった。それでも生徒が「分かりません」で終わらない
よう生徒の発言を引き出そうとヒントを出していたところは良かった。
3.指導助言(佐藤貢 指導主事)
・導入部分に工夫があり良かった。生徒と近いところでの興味・関心づけをすることが大切
である。今回の導入では地元企業のことを例に出すのも1つと考える。
・株式について中学校でどの程度習っているか確認しておくと良い。「分かっているだろう
けど…」ではなく、生徒から知識を引き出してみてはどうか。
・授業の組み立てとしては「生徒の立場から考える。」ことが大切で、生徒の視点からの授
業計画が必要である。教師が説明するから、生徒が話す場面や書く場面を増やすように組
み立てていく。
・余韻を残すことで上位の生徒が「考える」ことができるのではないか。
-24-
-25-
国語科(現代文B)学習指導案
日 時:平成26年9月4日(木)4校時
クラス:2年C組ビジネスコース(17 名)
授業者:虻 川 直 樹
教科書:新編現代文B(教育出版)
「十高ふるさと教育(かづの学)」
・ふるさとのすばらしさの発見
・ふるさとへの愛着心の醸成
・ふるさとに生きる意欲の喚起
1. 単 元 名
俳句・短歌
2. 単元の目標
俳句・短歌という定型の韻文に親しませ、「ふるさと教育」の一環として、鹿角の風物を詠み込ん
だ俳句や短歌をつくる。
3. 生徒の実態
男子 12 名、女子5名、合計 17 名のコースである。現代文の読解力は生徒間で差があるけれども、
意見や考えを発表しようとする意欲がある生徒が多い。
4. 指導の計画(全5時間)
(1) 教科書に掲載されている俳句・短歌の内容や修辞を理解する。4時間
(2) ふるさと、鹿角の風物を詠み込んだ俳句や短歌をつくる。
1時間(本時)
5. 本時の計画
(1) 目 標
ふるさとの良さを知り、ふるさとへの思いを込めた俳句や短歌を創作する。
(2) 展 開
A 関心・意欲・態度 B 話す・聞く能力 C 書く能力 D 読む能力 E 知識・理解
学習活動
導 ・本時の目標を確認する。
入
5
分
指導上の留意点
評価
・地元、鹿角の良さが伝わるような
俳句や短歌をつくるように意識づ
けをする。
・鹿角の風物で思い浮かぶものを列 ・名物、名所、旧跡などを区別して
挙する。
板書する。
展
開
40
分
・「かづの」の風物を詠み込
んだ俳句、短歌を創作する。
・俳句ならば、季語を必ず入れるよ
うに指示する。
・定型であることを意識させる。
・全員に発表させ、全員の作品につ C ふるさとへの思い
が込められているか。
・創作した俳句、短歌を発表する。 いて講評する。
ま ・相互評価シートで、他の生徒の作 ・他の生徒から客観的に評価される
と 品を評価する。
ことにより、自分の作品を見直し、
め
さらにふるさとへの愛着を深めさ
5
せる。
分
-26-
第2学年A組
地理歴史科(地理B)学習指導案
平成26年9月22日(月曜日)2校時
指 導 者 岩 谷 宣 行
使用教科書 新編 詳解地理B(二宮書店)
高等地図帳(二宮書店)
1
単元名
第Ⅱ編 第1章 自然環境 第3節 自然と生活
2 目 標
(1) 世界の自然環境は、気候、地形、植生が密接に連関し形成されていることを理解すること
ができる。
(2) 世界の気候について、一般化された区分を理解するとともに、地方的特殊性の存在につい
ても考察することができる。
3 単元と生徒
本校は普通科のみの編成であるが、A組は進学希望者を中心とした文理コース、B、C組は
商業系科目を充実させ就職希望者中心の総合コースを設定している(さらにビジネス系、情報
系に分かれる)
。
本科目は日本史Bとの選択制で、受講者は9名(男子5名、女子4名)である。大学や看護
系専門学校進学、または公務員を志望している。地理的事象への興味・関心は高く、授業へは
熱心に取り組む生徒が多い。好奇心が旺盛な生徒もおり、授業は授業者の指示がなくとも自然
と意見が交わされる。一方で、各自で思考し解答を導き出す学習活動が、担当する他の授業と
比べて少なくなっている。
この単元を学ぶことにより、ところ変わればさまざまな変化が生じる要因を理解し、説明で
きるようになる楽しさを生徒に伝えたい。そして、自身が生活する地域についても興味を抱き、
これからの「地域の自然環境を考察する視点」がより高度なものとなることに期待したい。
4 指導と評価の計画
(1)指導計画(全9時間)
・世界の気候区分(2時間)
・世界規模からみた植生(1時間)
・世界規模からみた土壌(1時間)
・世界の気候と生活(4時間)
・日本の気候と生活(1時間、本時)
(2)評価規準
A 関心・意欲・態度
世界の自然環境に関
する関心と課題意識を
高め、世界の気候の地
域性や規則性を積極的
に理解しようとしてい
る。
B 思考・判断・表現
C 資料活用の技能
D
世界の自然環境の分
布の地域性や規則性に
着目し、それらを多面
的に追究している。
世界の自然環境に関
する地図や統計資料を
活用し、分布の特色に
ついて分析する力を身
につけている。
世界の自然環境の地
域性を地形・気候・土
壌・植生について、人
間生活との関わりのな
かで理解している。
-27-
知識・理解
5 本時の計画
(1)ねらい
ケッペンの区分において説明ができないスケールの気候のあり方について、秋田県及び日
本列島を事例として理解し自分の言葉で説明することができる。
(2)展開
導
入
1
0
分
学習活動
指導上の留意点
評価
・鹿角の気候についての認
識をチェックする。
・言葉で表現できるようにするため、
図化する作業を行わせる。必要に応
じて助言する。
【関心・意欲・態度】
積極的に作業を行うと
ともに、他者の意見を
聴いている。
・鹿角の気候について、気
象データから理解する。
・鹿角市と秋田市の気象データを比較
させ、生徒の認識できる範囲内にあ
る気候の地域的差異について把握さ
【資料活用の技能】
気象データを有効に活
用し、理解につなげら
せる。
・郷土の気候的側面について、正しい
理解に導く。
れている。
・本時の目標を確認する。
展
開
3
5
分
ま
と
め
5
分
日本の気候を特色づけている要因について自分の言葉で説明することができる
・気候を区分する際の指標
の取り方によって、地図
上に表現される結果が異
なることを読み取る。
・降水量のみを指標として気候区分し
た場合と、降水量に加えて気温、日
照率を加えて気候区分した場合の違
いについて説明する。
・中学校(社会・理科)か
らの既習事項を活用し、
4区分した地域別に気候
を特色づけている要因を
記述する。
・既習事項を結びつけることで、日本
の気候の特徴を説明することができ
ることに気付かせる。
【知識・理解】
既習事項を活用するこ
とで、知識をより深い
ものにすることができ
ている。
・本時の目標への解答を、
自らの言葉でまとめる。
・まとめる際の手立てとして、キーワ
ードを提示する。
【思考・判断・表現】
日本の気候について、
特 色 付 け て いる 要 因
を把握し、理由を説明
することができる。
-28-
数学Ⅰ学習指導案
日 時
平成27年1月30日(金)3校時
対 象
1年 A 組
場 所
1年 A 組教室
指導者
飯塚 俊介
1
単 元
名
2
生徒の実態
3
本時のねらい
4 指導の過程
過程
事前
導入
10 分
展開
35 分
新編 数学Ⅰ(啓林館)
第4章 データの分析 第1節 データの散らばり
男子14名、女子17名、計31名の学級である。数学が苦手な生徒もいるが、
全体として落ち着いて意欲的に授業に取り組んでいる。宿題等の提出状況もよ
く、疑問点があれば周囲と協力しながら理解しようとする姿勢も見られる。
収集したデータから箱ひげ図を作成し、その特徴を読み取ることができる。
★関心・意欲・態度 ◆数学的な見方や考え方 ■数学的な技能 ▲知識・理解
学習活動
指導上の留意点
評価の観点
冬休みの課題として、以下のデータ収集を行う。
課題『鹿角市と他地点の最高気温・最低気温等を毎日記録しよう。
』(プリント配布)
※ 天気予報やインターネットを活用して冬休み中の気温等について記録をつける。
※ 文中の鹿角市は自分の住んでいる場所に読み替えても良い。また他地点は鹿角市と
比較したい地域を自分で決める。
※最高気温と最低気温の他に降水量など気温変化と関わりがありそうなデータも収集
しておく。
(後で学習する散布図の際に活用する。)
課題の確認
★指示通り課題に取
り組んでいるか。
5数要約について復習する。 具体的なデータを用いて、5数要約
の求め方を確認する。
収集したデータから箱ひげ図 作業に間違いがないように机間巡
を作成するために必要な平均 視する。
値・最大値・最小値・第1四
分位数・中央値(第2四分位
数)・第3四分位数を求める。
四分位数をもとに、箱ひげ図 特徴が表れるように目盛りを工夫
を作る。
させる。
箱ひげ図から読み取れること
をまとめる。
■自分の考えを表現
できているか。
4人程度のグループで作成し 話し合いの進み方によっては、箱ひ
た箱ひげ図を見せ合い、その げ図以外で特徴を表す方法がない
特徴や違いを話し合う。
か相談させる。
整理
5分
本時のまとめ
プリントを提出させる。
-29-
■箱ひげ図や考察が
できているか。
秋田県立十和田高等学校
理科[化学] 学習指導案
第3学年 文理コース A 組
日時 ・場所
対
象
平成 27 年 1 月 15 日(木)3 校時 ・化学実験室
生徒 15 名(男子 11 名,女子 4 名)
教科書/副教材
新版化学(実教出版)/フォトサイエンス化学図録(数研出版)
指導者
小笠原 秀行
1 単元
第3章 無機物質
第4節 無機物質と人間生活
1金属(本時)
2 目標
・金属の性質について理解を深め、人間生活との関わりについて知る。
・合金とその有用性について学び、実際に触れることで化学物質・化学現象への興味関心を高める。
・ふるさと鹿角の製錬所で扱っている金属を題材とし、ふるさとへの愛着を深める。
3 単元と生徒
この単元では、金属元素・非金属元素の各元素とその化合物について学習し、さらに合金について学ぶことで十分に知
識を定着させる。実験・観察により化学現象への興味を高めると共に、思考させ、化学の人間生活における利用と有用性
について考えさせる。生徒とのコミュニケーションを重視し,理解度を適宜確認し,声を掛けながら授業を進めることを
心掛ける。数名であるが,科学的な現象に興味をもって発言等で授業を盛り上げる生徒もいる。日常生活で目にする現象
やふるさと鹿角の製錬所を話題に,化学物質・化学反応が我々の生活に大変身近であること,理科を学ぶことの意義等を
実感させ,生活や社会と関連させて考えることのできる生徒を増やしたい。
4 指導と評価の計画
1 金属
( 1時間 本時)
2 セラミックス
( 1時間 )
3 その他の無機物質
( 1時間 )
関心・意欲・態度 [A]
思考・判断・表現 [B]
観察・実験の技能 [C]
知識・理解 [D]
・化学現象に興味・関心をもち意
・性質の変化を認識し、理論的に
・合金の性質を知るための観察・
・化学の表記法に関する基本的な
欲的に探求しようするか。
思考しようとするか。
実験を行い,実験の基本操作を習
概念を理解し,知識を身に付けて
・真剣な態度で授業に向かい,現
・現象について、筋道を立てて説
得し,安全を意識して取り組むこ
いるか。
象を書き表すことに努め,意欲的
明できるか。
とができるか。
・現象と理論を結びつけて理解し
に考え,答えようとするか。
ているか。
・基礎知識を身につけているか。
本時
本時
5 本時の計画
(1) ねらい 製錬所で扱う金属と、それを成分とする合金に触れ、無機物質についての学習内容の深化を図る。
(2) 展開
学習活動
指導上の留意点
○ 金属と金属でない物質を挙げる。
(グループ) ・金属と非金属を区別する基準について問いかける。
導 問 金属と金属でない物質をどうやって区別し ・金属の性質を確認する。
入 たか考える。
(グループ)
・自由電子について強く触れる。
5
分
本時の目標「製錬所で扱う金属を知る。
」の確認。
○ 小坂製錬株式会社で生産している金属につ
評価
・グループで積極的に相
談し、
多くの考えを出そ
うとしているか。
協力的
に参加しているか。[A]
・小坂製錬株式会社について、生産金属を紹介する。
展 いて学ぶ。 金,銀,銅,鉛,スズ,ビスマス, ・HP の利用に加え、実際の金属片や粉末等を見せる。
開 アンチモンなど。
40
○ 文献で性質について確認する。
分
・図録の他、生徒が身近に感じやすい文献を扱う。
・科学キャラクター図鑑周期表(玉川大学出版部)
・元素生活(寄藤文平 著)
○ 実験:鉄の焼き入れ・焼きなまし。
・ガスバーナーの使用について充分注意する。
・安全に充分注意し実験
○ 実験:形状記憶合金に触れる。
・高温状態が見た目で判断できないことを説明し、注意を促す。
に取り組んでいるか。
○ 観察:ウッド合金の性質を観る。
・生徒の感想の声に耳を傾ける。
[C]
※ 安全面への注意を強く呼びかける。
整 ○ プリントにまとめ、感想等記入する。
・様子を見て指名し、感想等を発表させる。
理 ※ 他グループの発表から新しい発見はないか。
5
分
・金属の有用性について説明し、まとめる。
・鹿角との関連について説明する。
-30-
保健体育科(体育)学習指導案
日
場
時:平成26年10月21日(火)5校時
所:十和田高等学校 グラウンド
※雨天時 十和田高等学校第一体育館
対 象:2年BC組 70名(男子37名・女子33名)
指導者:成田耕治・石井智子・加賀屋徹・今井優
1
2
3
4
5
導入
15
分
展開
25
分
整理
10
分
単元名
陸上競技
単元の目標
(1)技術の習得とともに,楽しみ方を理解し,生涯にわたって継続できるようにする。
(2)自分の能力にあった目標記録を設定し,全力を出して競争をしたり,目標に向かって努力
することができる。
(3)ルールや審判の仕方を理解するとともに,互いに協力して練習や競技に取り組める。
単元と生徒
陸上競技は,走・跳・投からなる最も基本的な運動であり,体力の諸要素を駆使して,技
能を高めながら体力や強い意思を育てるところにその価値がある。また,競技力等を高め
ることは自己への挑戦であり,その過程においては,お互いに協力して練習に取り組むこ
とが重要である。対象は,運動に対して積極的,消極的な生徒が混在しているが,親和的
な雰囲気であるため,協力し合いながら,自己の課題を解決させていくのに適した教材で
あると考えられる。
単元の指導計画 陸上競技
オリエンテーション
1時間
競走(長距離走)
6時間
競走(短距離走リレー) 2時間 (本時は2/2時間目)
本時の計画
(1)本時の目標
自分の能力にあった目標記録を設定し,仲間と協力し合い,記録に挑戦することができる。
(2)展開
評価の観点:①関心・意欲・態度 ②思考・判断 ③運動の技能 ④知識・理解
学習内容・活動
指導上の留意点
評価の観点
○挨拶・出席・体調確認
○本時の目標と,内容(クラス対抗5 ・5000M リレーのクラ
000M リレー)を理解する。
スの目標記録は,松宮隆行選
手(鹿角市出身)の記録であ
ることを理解させる。
○準備体操,用具準備
○自己の目標記録を設定する。
・仲間と共に,クラスの目標 ・目標記録を達成するた
記録13分13秒20を超 め,自己や仲間の挑戦す
えるために,自己の目標記録 る記録を設定できてい
を考えさせ,決定させる。
るか(②)
○自己に適した短距離走のフォーム ・自分にとって効率の良いフ
を確認する。
ォームを考えさせ,実践させ
る。
○フォームを意識しながら,クラスと ・走順を理解できていない生 ・効率の良いフォームを
自己の目標記録に挑戦する。
徒に対しては,生徒と共に支 意識して,全力疾走でき
援する。
ているか(③)
○目標記録に対して,クラスと自己の ・クラスと自己の記録を目標
記録の確認をする。
記録比較し,さらに向上する
ための課題を考えさせる。
○用具の片付け,整理体操
○挨拶
-31-
第3学年BC組 芸術[クラフトデザイン]学習指導案
9月9日(火) 3校時・美術室 ビジネスコース16名(男子6名,女子10名)
提供:秋田県教育庁生涯学習課文化財保護室 「JOMON ART フェスタ」
1 単元
ふるさと教育
2 単元の目標
自分の作ったロウソクでふるさとの歴史を照らすことで、制作する自分と地域をつなげる。
3 単元と生徒
前期より火気を使用する場合の注意しており、道具の扱い方はできている。しかし、パラフ
ィンが固まる前に手際よく作業を進めるといった、素材の特性についての理解に苦戦してい
た生徒もいた。もともと半液体の素材を使った造形に臆しない生徒達である。
4 指導と評価の計画
ロウソクをつくろう ( 本時1/2 )
関心・意欲・態度[A]
発想や構想の能力 [B]
創造的な技術 [C]
鑑賞の能力 [D]
雑貨としてのロウソクと、 火を灯した状態を想像し、 パ ラ フ ィ ン の 特 性 を 理 解
互いのロウソクの良い
遺跡を灯す為のロウソク、 適した着色や香り付けを
し、手際よく作業を進める
点を見つけ、制作に活か
2つを作ることができる。 施すことができる。
ことができる。
すことができる。
5 本時の計画
(1) ねらい:大湯環状列石を灯すロウソクを制作し、地域のイベントに貢献することができる。
(2) 展開
学習活動
・挨拶をする。
導
入
5
指導上の留意点
評価
・パラフィンに触れないよう呼びかける。
本時の目標:パラフィンの扱いに気を付け、ロウソクを制作することができる。
分
・イベントの主旨と、ロウソクの使
用方法について確認する。
展
開
40
5
分
・今回はじめて使用する素材である
・ヤケドをしたらすぐに水で冷やすが、熱して
パラフィンの特性と、道具の使用
いるパラフィンには水を入れてはいけない
方法について確認する。
(爆発する)事を伝える。
・作業の手順を確認する。
・黒板に手順を板書しておく。
・制作をする。
・紙コップ班、水風船班にわけ、水場に生徒が
①水風船や紙コップ等の下準備
②パラフィンを受け取る
③制作(成形・着色)
④水風船を割り、仕上げる
・完成した生徒から掃除を行う。
溜らない様に注意する。
・水風船からパラフィンが脱着しないよう、大
・趣旨、注意、手
順を理解できる
[A]
・手際良く作業が
できる
[C]
・互いに注意しあ
きさや温度への注意を呼び掛ける。失敗した
うことができる
生徒のパラフィンは速やかに回収し、新しい
[C]
ものを与える。
(ヤケドの防止の為)
・着色やペイント
を工夫すること
・作業が滞っている生徒を焦らせない。
整 ・失敗した状態をみんなで確認し、
理
次回制作する際の対策を立てる。
5
分
・今回失敗しなかった生徒にも、失敗の理由を
考えさせる。
・作業時のケガの確認。
-32-
ができる [B]
・完成を楽しむ事
ができる [D]
第 2 学年B組 外国語[コミュニケーション英語Ⅱ]学習指導案
12月17日(水) 4校時・調理室 ビジネスコース 17 名(男子9名,女子8名)
使用教科書 World Trek English Communication I(桐原書店) 授業者 土門祐子
1 単元
Lesson9 Potato Stories
2 単元の目標
じゃがいもは現在全世界に普及してよく食べられる野菜のひとつだが、もともとはインカ
帝国で栽培が始まり、ヨーロッパに伝わった時代にはなかなか人々に食べてもらえなかった
歴史がある。ジャガイモがどのように人々の暮らしに受け入れられたのか、その歴史と普及
に貢献した人々が行った工夫について学びとる。授業の最後に実際にジャガイモを使った料
理を作ってみることで郷土料理の良さについて考え、外国の食べ物についても理解を深める。
3 単元と生徒
学年の中でも英語学習に取り組む姿勢が非常に熱心なクラスである。生徒間の学習到達度に
はかなり差が見られるものの、英語に苦手意識を持つ生徒も真摯に学習に取り組んでいる。
4 指導と評価の計画
Par 1~Part 3 まとめ
関心・意欲[A]
( 本時10/10 )
理解 [B]
表現 [C]
言語知識 [D]
・じゃがいもなど身近な野
・本文の内容を読み取り、 ・学習した表現を用いて、
・新出単語と重要表現、
菜や料理について関心を
じゃがいもが普及した歴
相手に伝わるように自分の
重要な文法を理解し、正
持つことができる。
史について理解できる。
考えを表現できる。
しく使うことができる。
5 本時の計画
(1) ねらい 英語で書かれたレシピに基づいて、じゃがいもを使った東北地方の郷土料理いももちと、メキシ
コの郷土料理タコスを調理することができる。
(2) 展開
学習活動
・挨拶
導
入
指導上の留意点
評価
・手洗い・エプロン・三角巾の確認。
本時の目標:いももち(○)とタコス(△)を調理する。
5
分 ・調理の手順を確認する。
・班内での分担を確認する。
・各レシピの注意点を確認する。
・班内でタコス担当、いももち担当に分かれて
同時進行で調理を進めるよう指示する。
・いももち用のじゃがいもをゆでる。 ・できるだけ早くゆであがるように小さめに切
展 (10)○
るように助言。
開
・タコスの挽肉を炒めてシーズニン ・挽肉の火の通り加減を確認する。
40
分 グする。(5)△
・いももちのじゃがいもをつぶして、 ・班別で塩味と甘い味つけに分かれるので、そ
班毎に決めて味付け(砂糖または塩
れぞれに適宜指示をする。
味)をする。(10)○
するよう指示。
・盛りつけ(5)○△
・試食と片付け(15~20)○△
整 ・いももちとタコスを調理した感想
理 をワークシートに記入する。
5
参加しているか
[A]
・自分の役割分担
を把握し、班で協
力して調理ができ
・タコス用のトマト・レタス・チー ・手の空いている生徒は盛りつけ用の皿を準備
ズの下準備をする。(10)△
・積極的に調理に
・工夫した点、難しかった点などについても記
述させる。
分
-33-
ているか[A]
第2学年情報系 家庭科[課題研究]学習指導案
9月17日(水) 4校時 調理実習室 生徒37名(男子17名、女子20名)
授 業 者
今川 浩子
本時の目標:
〔ふるさと教育〕秋田の食材を活かしたワンプレートの献立を作成できる。
1 単元
2 単元の目標
ふるさと教育 秋田の食材を活かした献立の考案と調理
秋田の食材にはどんなものがあるかを探り、それらを活かしたレシピを考案し、ワンプレー
トの料理を作製し、商品開発コンテストに応募する。
3 単元と生徒
課題研究は体験型の学習が多く盛り込まれており、授業には意欲的に参加している。調理実
習は人数が多いこともあって、効率が悪い時がある。コンテストに応募する経験がないため、
イメージ通りに調理することができるか不安ではあるが、挑戦させることにした。
4 指導と評価の計画(3時間)
1.秋田の食材を探る
関心・意欲・態度 [A]
2.献立を作成する(本時2/3)
思考・判断・表現 [B]
3.ワンプレートの料理の実習
技能 [C]
知識・理解 [D]
・秋田の食材に興味を持 ・秋田の食材をどんな調理
・秋田の食材を活かした献 ・秋田の食材にはどんな
ち、その食材を活かすため
法で調理するか、深く考え
立作成と調理ができる。
にどんな献立にするかに
ることができる。
ものがあるかを深く探
り、適切な調理法につい
ついて、積極的に提案でき
て理解することができ
る。
る。
5 本時の計画
(1) ねらい 秋田の食材を活かしたワンプレートの献立を作成できる。
(2) 展開
学習活動
導
入
5
分
指導上の留意点
本時の目標 : 秋田の食材を活かしたワンプレートの料理の献立を作成することができる。
・班ごとに秋田の食材の中で何を選択し、 ・秋田の食材の認識度は低いため、話し合いでうま
調理するかを考える。
く提案できない場合に助言をする。
・どの食材を選択するか、班で話し合う。 ・食材が市場で調達できるかを班ごとに確認する。
鹿角の食材を使うか、範囲を広げて秋
展
開
40
分
・秋田の食材を多く
特に秋田の食材であっても鹿角で手に入らないもの
あげることができる
田全域から食材を選択するかを考える。
があることを確認する。
か。[B]
・選択した食材で主菜、副菜の献立を作
・主菜と副菜の違いを再度確認し、その特色を活か
成する。1時間で料理が完了できるよう
した調理法になるよう、助言をする。
に班員の力量に応じた調理法を考える。
・献立表に献立名、使用食材、調理手順
・献立表は材料、分量等、作り方に至るまで詳細に
・調理しやすいよう
を記入し、次時の調理での役割分担を確
書くよう指示をする。その際、調理時間がどのぐら
に献立表が詳細に記
認する。
いになるかを計算させ、超過するようであれば、献
入されているか。
[C]
立の見直しをさせる。
整
理
5
分
評価
・献立表を整理し、調理法について再確
・次時で調理を行うため、エプロン、三角巾、食材
認する。
等を忘れないよう伝える。
-34-
2学年BC組 総合コース(情報系)[情報処理]学習指導案
平成27年2月17日(火) 4校時 ITルーム1 生徒37名
使用教科書
最新情報処理(実教出版)
授 業 者
小笠原 和寿
1 単元
5章 プレゼンテーション
1節 プレゼンテーションの技法
2 単元の目標
プレゼンテーションソフトウェアを活用した実習を通して、発表用の資料の整理や作成など
3 単元と生徒
エクセル操作はほとんどの生徒が習得しているが、どんなグラフを作成してプレゼンテーシ
の準備から発表までのプレゼンテーション技法を習得させる。
ョンするのが効果的か考えさせたい。発表資料という前提で作成する。
4 指導と評価の計画
1.プレゼンテーションの技法(2時間 1/2時間)
関心・意欲・態度 [A]
思考・判断・表現 [B]
技能 [C]
知識・理解 [D]
効果的なプレゼンテーシ
自分や他の生徒が作成し
プレゼンテーションソフト
プレゼンテーションの
ョンの仕方について興味
たプレゼンテーションに
ウェアを利用して、分かり
目的、種類、および実施
を持ち、積極的に学ぼうと
ついて、その良い点や改善
やすい資料を作成できる。
にあたっての企画・準備
する。
点を適切に評価できる。
などの流れの概要を理
解している。
5 本時の計画
(1) ねらい 資料作成の手間に多くの時間を割き、緻密なものを完成させても、発表した場合、それが必ずし
も、聞き手の印象に残るとは限らない。どんな点に注意すればよいのか気付くことができる。
(2) 展開
学習活動
導
入
5
分
指導上の留意点
評価
本時の目標 : 効果的な配布資料をエクセルで作成しよう。
・エクセルを使ってデータやグラフの入
・フォント、色、題名などの体裁をはじめ、グラフ
った書類を作成する際の注意点は?
の種類などを考えることができるか。
・同じデータを元に作った2つの書類を
・同じデータでも、罫線の太さ、色の使い方、項目
比べる。
の付け方で見やすさが全く変わることに注目する。
自分の考えを発表で
きるか[A]
・鹿角市の
展
開
40
分
①地元企業についてのデータ
・割合であれば円グラフ、時間の経過による変動で
②市町村についての統計データ
あれば折れ線グラフ、比較であれば棒グラフなど、
③特産物の売上データ
データに合ったものを使えているか。
の3つを提示し、3グループに分け、そ
れぞれ作成し印刷する。
・グラフ作成において、ディスプレイ上では赤と青
のように色分けされていても、モノクロ印刷の場合
どんな点に留意した
・まずは同じグループ内で、次に違うグ
はどちらも黒になってしまうこと、金額はセンタリ
のか発言・説明でき
ループに対して、作成書類で考慮した点
ングではなく右寄せすること、合計や平均を出した
るか[B・C]
などを交え意見交換する。
方が比較が容易なものなど、最も適したものを選択
できるか。
整
理
5
分
・作成の留意点の整理
・地元特産物や観光、歴史的・伝統的行事などがこ
・鹿角市の特徴に触れる
こ鹿角では産業や生活に大きくかかわっていること
に注目させる。
-35-
編集後記
今年度の研修集録では、“ふるさと教育”に対する本校
の取り組みの1つとして、各教科の学習指導案を掲載しま
した。この集録が、皆様の今後の教育活動にご活用いただ
ければ幸いです。
今回の研修集録作成にあたり、原稿依頼を快く引き受け
てくださった先生方には改めて感謝申し上げます。誠にあ
りがとうございました。
平成26年度 研修集録 第22号
発行日
発 行
平成27年2月26日
秋田県立十和田高等学校 研修部
電話
0186-35-2062
FAX
0186-35-2272