JICA研修奮闘記パート1

~ JICA奮闘記パート1 ~
第2話
雪はねボランティア 2015 in 美流渡以来の投稿です
今回の登場人物は前回登場している S 課長、A 主幹と新登場の S 係長
を加えた 3 名でJICA研修の奮闘記を投稿します
アフリカからJICA研修生が 6 月 24 日から 8 月 5 日の日程で当別
町と新篠津村に来られました
研修生の紹介をしますと、ブルンジ共和国から女性 1 名と男性 1 名、
チャド共和国から男性 2 名、マリ共和国から男性 1 名、ルワンダ共和国
から男性 2 名の総勢 7 名です
チャド共和国
チャド共和国
ブルンジ共和国
ブルンジ
共和国
マリ共和国
ルワンダ共和国
言葉はどの国もフランス語で、宗教はキリスト教とイスラム教、年齢
は 29 歳から 48 歳と幅広な構成で、事務次官や局長などの肩書きの方た
ちです
ある日の朝、整備課に電話が鳴り S 課長が受話器を取ると電話の相手
は当別土地改良区の T 部長・・・実は前々からJICAの受け入れして
おり、今年、アフリカからの研修生を受け入れるので、ついては整備課
で道営事業の概要を説明してほしいとのこと・・・日頃からお世話にな
っている土地改良区からのお願いなので・・・二つ返事で承諾!
S 課長の頭に・・・A 主幹は以前に 2 年間、JICAでコロンビアに行
った経験があるので A 主幹に頼めばどうにかなると皮算用
A 主幹にJICA研修の話しを持ちかけると・・・何と!A 主幹、コロ
ンビアはスペイン語ですよ!フランス語は分かりませんよと言われ S 課
長愕然・・・当然のように S 係長も S 課長と同じ日本語オンリー!
悩んでいたとき電話が鳴り、T 部長から原稿提出の依頼、実はフラン
ス語が分かる者が居ないことを話すと・・・T 部長「すいません」言い忘
れました・・・原稿は日本語でJICAに通訳がいますので研修の 1 週
間前までに原稿をお願いしますとのこと・・・S 課長急に元気を取り戻す
S課長が、研修構想を考え中
元気が出た S 課長、研修構想に取りかか
る・・・資料は 2 日後にできあがり、
S
???
課長は北海道の紹介と農業農村の動向と併
せて農業農村整備事業について、A 主幹は暗
渠排水管を利用した地下かんがいについ
S係長
A主幹
て、S 係長は当別町で実施している道営事業
の若葉南地区現地説明を担当することとし
ました
研修の日、七夕の 7 月 7 日、時間は 13 時から 16 時の割り当てとなっ
ていましたので始まる前までは 3 時間も大丈夫だろうか・・・何か雑談
でも話そうか、でも宗教上問題発言をしても困る・・・と悩んでおりま
したが、時が経つのは早く当日となってしまいました
当日は雨模様・・・何かいやな予感!研修会場は当別土地改良区 3 階
の大会議室、研修開始 10 分前に到着・・・土地改良区の方に案内をされ
研修室へ入ると唖然!広い研修室内に長テーブル9脚、相手との距離1
m弱、案内の方にあまりに近くありませんかと質問、午前中もこの部屋
を使いましたとの返事
1m弱!
説明者と研修生との距離が、なんと!
仕方ないどうせ日本語しか話せないのだからと自分に言い聞かせ、い
ざ研修開始
まず、通訳の方と名刺交換・・・小柄な女性で出口悦子さんと言う方
でした
早速S課長、日本語しか話せないことを説明、しかし、真心だけは伝
えたいと歓迎の挨拶で 2020 年東京オリンピック招致のプレゼンティー
ションで有名になった「おもてなし」のゼスチャーで挨拶を・・・しか
し自分が思っていたよりも薄い反応、しまった!しかし、通訳の出口さ
んには大受け・・・まあ良いか!
いよいよ研修資料の説明に、
道営事業 若葉南
地区の現地説明
担当のS係長
スペイン語は話せるが、フランス語
を話せないA主幹は、
「暗渠配水管を
利用した地下かんがい」を説明
おもてなしのゼスチャーで挨拶を
し、S課長が、
「北海道の紹介」
「農
業農村整備事業」について説明
JICAの通訳
出口 悦子さん
研修開始! 資料の説明に!
真剣に話しを聞く7人の研修生!
S課長が 1 時間程度説明をしたところで、突然質問の嵐・・・ロボッ
ト農業やICT農業の説明をするとまたもや質問の嵐、ロボットやIC
Tを使える人自体が居なくなるのでは、そもそも、子どもを増やせば良
いのだとの意見が交わされるやら自由討議の場と変身、研修生は皆、鋭
い目線?真剣な眼差し?S課長よりとても年下とは思えない人相・・・
でも時折見せる笑顔は年下と思わせるような表情で
説明が終わったとたん、質問の嵐の様子!
そうこうしているうちに 2 時間経過、S課長の担当あと1つ残っている
が時間切れ、残りの地下かんがいと現地説明のため 15 時 10 分当別土地
改良区から現地へ出発・・・雨はあがり移動の車中、S 課長と A 主幹思
いも寄らない展開に唖然
出発から 10 分後、若葉南地区へ到着、研修生バスから降りるなり暗渠
排水はどこか、地下かんがいはどこにある・・・矢継ぎ早に質問の嵐
A 主幹、地区担当の T 主任の助けを受け、やっとこ説明を終え解放!
若葉南地区へ到着!
暗渠排水はどこ? 地下かんがいはどこ?
現地は 7 月なのに気温が低く風も強くなり研修生の中にはシャツ姿の
方も通訳の出口さん気を利かせ地区説明はマイクロバスの中でと誘
導・・・さすがになれているなと関心、S 係長バスの中で説明を開始、暗
渠排水に強く関心を持ったのか、
工事費は、
耐用年数はどの位保つのか、
農作業機械の振動で管は壊れないのかなど・・・またもや質問の嵐、そ
うこうしているうちに予定の 16 時をオーバー!またもや機転の利く出
口さん、バスを降りて記念撮影をとのかけ声で、皆でハイポーズ!
記念撮影! 皆でハイポーズ!
撮影を終わりバスに向かう途中で研修生が片言の日本語で「ありがと
う」と・・・少し「おもてなし」の気持ちが通じたのかと S 課長・・・
最後は手を振ってお別れをしました
これで研修はおわりでひと安心したところ、17 日川南揚水機場で焼き
肉歓迎会と8 月4 日当別町内で閉講式後の懇親会への出席を依頼され・
・
・
通訳の出口さんと離れないようにしようと S 課長固く決心!
では、後日、JICA奮闘記パート2で焼き肉歓迎会と閉講式の投稿
をしますのでお待ち下さい