LED照明の試験・認証サービス - JET 一般財団法人 電気安全環境研究所

LED照明の試験・認証サービス
一般財団法人電気安全環境研究所
JAPAN ELECTRICAL SAFETY & ENVIRONMENT TECHNOLOGY LABORATORIES
目次
はじめに .................................................................................................................. 1
JET は LED 照明や光源に対する安全や性能について
試験・認証サービスを行っています。.................................................................. 1
JET は、「安全」「品質」「環境保全」をサポートします。................................ 2
JET の各種サービス .............................................................................................. 3
LED 照明器具等の安全性の確保と信頼性の向上のために ................................ 4
電気用品安全法の概要 ........................................................................................... 6
S-JET 認証サービスのご案内............................................................................... 8
LED 照明等の光の測定サービス ........................................................................ 10
依頼試験サービス................................................................................................. 11
光生物学的安全性の測定サービス...................................................................... 12
事業所のご案内 .................................................................................................... 13
はじめに
近年、省エネルギーで長寿命な LED の特性を利用した光源や照明器具の普及が急速に拡大しております。
そのため、事故未然防止を図るべくエル・イー・ディー・ランプ(以下、
「LEDランプ」といいます。)及びエル・
イー・ディー・電灯器具(以下、「LED 電灯器具」といいます。)が新たに電気用品安全法における特定電
気用品以外の電気用品として、2012(平成 24)年 7 月 1 日より規制対象となりました。また、家庭における
電気使用量に占める照明器具の割合が大きいことから、省エネ法の施行令の一部が 2013(平成 25)年 10 月
25 日に改正され、トップランナー基準の対象に LED ランプが追加されました。
一般財団法人電気安全環境研究所(JET)は、1963(昭和 38)年の設立以来、電気用品の安全性向上を促
進する中核機関として、長年培ってきた技術的ノウハウをもとに、電気使用の安全に係る諸活動を行ってお
り、LED を使用した製品の安全性確保のための「S-JET 認証サービス」、「依頼試験サービス」及び、電気用
品安全法の義務を履行するための「適合性検査」といった業務を行っているほか、性能評価について「光の
測定サービス」をJNLA登録試験事業者として、トップランナー基準に対応した測定も実施しています。また、
将来的に電気用品安全法の技術基準省令にも採用される予定の光生物的安全性について JIS C 7550 に基づい
た測定サービスを開始しました。
本冊子では、LED を使用した製品について、電気用品安全法との関係や、JET がご提供しているサービ
スとの関係等をご紹介いたします。
JETはLED照明や光源に対する安全や性能について
試験・認証サービスを行っています。
安全
電気用品安全法
性能
S-JET認証
トップランナー基準(エネルギー消費効率)
全光束、色温度、分光分布などの光の測定
依頼試験:電波雑音、光生物学的安全
防水試験など
AC ADAPTOR
01
JETは、
「安全」
「品質」
「環境保全」をサポートします。
JET(一般財団法人 電気安全環境研究所)は、1963年、国の試験業務を引き継ぎ、電気用品取締法
(現在の電気用品安全法)に基づく指定試験機関として設立されました。以来、製造・輸入事業者、販売
事業者、使用者などの皆様とともに、日本の電気製品・電気設備に関係する安全の確保・向上を支えて
参りました。
これらの経験をもとに、電気製品等についての各種試験・検査・認証業務の推進及び海外機関との連携
強化を図り、これからも皆様の事業活動をサポートいたします。また、マネジメントシステム認証サービ
スを通して、事業者の品質保証体制や地球環境保全、更に各種リスク管理とそのパフォーマンス向上に
対する取り組みについてのサポートも行って参ります。
1997(平成9)年
●財団名称を、
「電気安全環境研究所」に改称
●水道法に基づく給水器具等の認証業務開始
1995(平成7)年
●電気製品等の第三者認証(S-JET認証)業務開始
1996(平成8)年
●ISO14001に基づく環境シス
テム審 査 登録(現:環境マネジ
メントシステム認証)業務開始
1987(昭和62)年
●横浜事業所開設
1993(平成5)年
●ISO9000シリーズに基づく品 質シ
ステム審 査 登録(現:品質マネジメン
トシステム認証)業務開始
1964(昭和39)年
●小型分散型発電システム用系統連系
保護装置等に関する認証業務開始
●関西支所(現:関西事業所)開設
●名古屋事務所開設
1965(昭和40)年
●財団名称を「日本電気用品試験所」に改称
1963(昭和38)年
●国の電気試験所から試験業務を引継ぎ、
「財団法人 日本電気協会電気用品試験所」設立
●電気用品取締法に基づく型式試験業務を開始
02
2014(平成26)年
●関西事業所を兵庫県神戸市
(六甲アイランド)に移転
2011(平成23)年
●研究事業センタ−開設
●「財団法人」から「一般財団法人」
へ移行
2008(平成20)年
2012(平成24)年
●電磁界情報センター開設
●無線機器認証センター開設
2005(平成17)年
2010(平成22)年
●薬事法に基づく指定管理
医療機器の認証業務開始
●九州事務所開設
2002(平成14)年
2006(平成18)年
●太陽電池(PV)に係る「二次基準
太陽電池セル」の校正業務開始
●工業標準化法(新JISマーク制度)に
基づくJIS認証業務開始
2003(平成15)年
●消費生活用製品安全法に基づく適合性検査業務開始
●太陽光 発電システムに用いられる太陽電池モジュー
ルの認証(JETPVm認証)業務開始
2001(平成13)年
●電気用品安全法に基づく適合性検査業務開始
1999(平成11)年
●IECEE-CB制度に基づくNCB(認証機関)
として認定取得
●横浜事業所内にEMC試験センター開設
JETの各種サービス
電気用品安全法に基づく電気製品等に係る試験・検査・認証
・電気用品安全法(PSE)に基づく適合性検査
・S-JET認証
・電気製品の部品・材料の試験・登録(CMJ登録制度) 他
電気製品等の安全性向上等のニーズに対応した依頼試験
・電気用品安全法の技術基準による試験
・電波雑音(EMC)の測定
・SGマーク制度に基づく試験 他
新エネルギー利用等に係る試験・認証
・太陽電池モジュールの認証業務(JETPVm認証)
・小型分散型発電システム用系統連系保護装置等の認証業務 他
国際認証協力
・CB証明書の発行
・海外申請代行サービス 他
マネジメントシステム認証
・ISO9001、ISO14001、OHSAS18001、ISO27001、ISO50001
等に基づく認証
03
LED照明器具等の安全性の確保と信頼性の向上の
電気用品安全法の対象製品はもちろん、それ以外の電気製品についても安全・安心の
電気用品安全法
特定電気用品
LED照明に関係して
電気用品安全法の適用を受けるもの
直流電源装置
LED ドライバ
電気用品安全法で対象の「直流電源装置」の範囲
・定格電圧が 100V 以上 300V 以下のもの
・定格周波数が 50Hz 又は 60Hz のもの
AC ADAPTOR
・定格容量が 1kVA 以下のもの
特定電気用品以外の電気用品
LED ランプ
●LEDを使用したランプで電気用品安全法の適用を受けるもの
エル・イー・ディー・ランプ
(定格消費電力が1W以上のものであって、
1の口金を有するもの(電球形のもの)に限る)
●LEDを使用した照明器具で電気用品安全法の適用を受けるもの
電気スタンド(フロアスタンド等),
ハンドランプ,庭園灯器具,
装飾用電灯器具(クリスマス用電球等),
広告灯,充電式携帯灯,
エル・イー・ディー・電灯器具
(前述以外のLED電灯器具であって、
定格消費電力が1W以上のものに限り、
電気スタンド
防爆型のものを除く)
LED 電灯器具
電気用品安全法で対象の
「光源応用機械器具類」の範囲
・定格電圧が 100V 以上 300V 以下のもの
・定格周波数が 50Hz 又は 60Hz のもの
04
(例:施設用LED電灯器具)
(例:LEDスポットライト)
ために
電気用品安全法とS-JET認証サービスの関係
S-JET 認証サービスをご利用ください。
S - J E T 認証
S-JET 認証の対象範囲
電気用品安全法の対象品目はもちろん、対象とならない直流で駆動
する製品や、部品等も S-JET 認証の対象としています。
〈S マーク追加基準〉
製品事故の事例等、安全上必要と考えられる場合には、S マーク独
自の基準を電気用品安全法の技術基準等に追加して適用します。例
えば、LED 電球に対しては温度上昇、延焼性、調光時の電波雑音等
AC アダプター
の追加基準が設定され、より一層の安全性を評価します。
接地側
給電側
JEL801 対応の直管 LED ランプ
注)従 来 光 源(直 管 形 蛍 光 ラ ン プ 等)と の 互 換 性 の あ る
LED ランプ、LED 電灯器具のうち、誤接続等による危
険を防止する機能のないものについては、S-JET 認証
をお受けできません。
着脱可能
直流で駆動するスタンド
電気用品安全法(電安法)に基づく
適合性検査とS-JET認証の違い
(クリスマス用電球)
装飾用電灯器具
電安法は、国が指定した品目について法による義務として適用されるものです。
PSE マークは、事業者が電安法の義務を履行したことを表示する自己確認のマー
クです。
適合性検査は、JET 等の登録検査機関が型式の区分という製品のグループを代
表する試験用の製品と検査設備を評価しますが、市場に流通する製品の技術基準適
合性は、事業者が確認することになります。
一方、S-JET認証は事業者が行っている自己確認に加え、JETが第三者の中立・
公正な目線で基準への適合性を確認する任意の制度です。評価の対象は、認証マー
クを付す全てのモデルとなります。
対象の範囲は、電安法の対象範囲にとどまらず、たとえば電安法の対象となら
ない直流で駆動する電気スタンド(上図参照)など、電気製品全般※について認証
を行います。
※安全上の観点から、認証基準が設定できないものを除きます。
05
電気用品安全法の概要
電気用品安全法とは
「電気用品安全法」は、電気用品の製造、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民
間事業者の自主的な活動を促進することにより、電気用品による危険及び障害の発生を防止することを目的
としております。(法第 1 条)
この法律の規制を受ける製品(「電気用品」といいます。)は、政令で定められた457品目であり、そのうち、
構造又は使用方法等の使用状況により感電、火災等の危険や障害を発生するおそれが多いものとして「特定
電気用品」が 116 品目指定されております。(法第 2 条)
「電気用品」に該当する製品の製造又は輸入を行う事業者(以下、「届出事業者」という。)は、経済産業
大臣に事業の開始の届け出を行う(法第3条)ほか、技術基準適合義務(法第8条)等のいくつかの義務を負い、
これら義務を果たした事業者が や の表示ができることになります。(法第 10 条)
また、法に基づく表示がなされていない電気用品は販売できない(法第 27 条)などの制限があるほか、
法律に基づく手続きを行わない場合には罰則があるなど、「電気用品」を製造又は輸入する場合は、適切な
手続きと課せられた義務を履行することが不可欠です。
規制対象製品とは
電気用品安全法において、以下のように規定されています。
① 一般用電気工作物(電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第三十八条第一項 に規定する一般用
電気工作物をいう。)の部分となり、又はこれに接続して用いられる機械、器具又は材料であって、政
令で定めるもの
② 携帯発電機であって、政令で定めるもの
③ 蓄電池であって、政令で定めるもの
具体的には、電気用品安全法施行令(政令)で定める457品目をポジティブリスト方式で指定しています。
(電
気用品安全法 第 2 条、施行令 別表第一、二 関係)
※P14 の「特定電気用品(116 品目)、特定以外の電気用品(341 品目)リスト」参照
電気用品の概念図
電気機器
パソコン
プリンタ
モデム
FAX
電気用品:電気用品安全法の規制を受ける製品
特定電気用品 (施行令別表第一)
直流電源装置
(AC アダプター・LED ドライバ)
等、116 品目
特定以外の電気用品 (施行令別表第ニ)
電気スタンド(フロアスタンド等)
エル・イー・ディー・ランプ
装飾用電灯器具(クリスマス用電球等)
エル・イー・ディー・電灯器具
等、341 品目
06
電気用品安全法の体系
① 事業の届出 ( 電安法第 3 ∼ 6 条)
電安法施行令に指定された電気用品を製造また
特定電気用品
特定以外の電気用品
は輸入しようとする場合、製造事業者または輸入
事業者は、電安法第 3 条に基づき、『届出』が義
務付けられています。
① 事 業 の 届 出
② 技術基準適合義務(電安法第 8 条第 1 項)
届出事業者が製造または輸入しようとする電気
用品について、経済産業省令で定められた技術基
② 技 術 基 準 適 合 確 認
準に適合しなければならないことが義務付けられ
ています。
③ 適合性検査(電安法第 9 条)
特定電気用品を製造または輸入しようとする届
③ 適合性検査
出事業者は、右図の②で行った技術基準適合義務
について、ダブルチェックを行うため、経済産業
省で定める届出に係る型式の区分ごとに、経済産
業大臣の登録を受けた国内または外国の登録検査
④ 検 査 等 の 義 務
機関の適合性検査を受け、交付された適合証明書
を電気用品安全法施行令に定められた証明書の有
効期間、保存する義務があります。
⑤ 表示の義務 ⑤ 表示の義務 ④ 検査等の義務(電安法第 8 条第 2 項)
届出事業者は、製造または輸入する電気用品が
技術基準に適合しているかどうか検査し、その検
査記録を作成・保存する義務があります。
⑥ 販 売
⑤ 表示の義務(電安法第 10 条)
届出事業者が電気用品を販売するためには、前
述のすべての義務を履行し、その電気用品に経済産業省令で定める方式による表示を付すことが必要です。
⑥ 販売(電安法第 27 条)
電気用品を製造、輸入または販売する事業者は、⑤の所定の表示が付されているものでなければ、販売
することはできません。
(直流電源装置の場合の表示例)
①
②
○○製造株式会社
入力:100V、13VA、50-60Hz ④
出力:DC12V 200mA
① 特定電気用品に表示が義務付けられるマーク
② 登録検査機関名
③ 届出事業者名
④ 定格等(技術基準において規定されています。)
注:①②③については、原則近接して表示
(エル・イー・ディ・ランプの場合の表示例)
① 特定電気用品以外の電気用品に表示が義務付けられるマーク
② 届出事業者名
①
④
③ 定格等(技術基準において規定されています。)
④ S-JET マーク(認証取得の場合)
○○製造株式会社 ②
注:①②については、原則近接して表示
100V、7W ③
07
S-JET認証サービスのご案内
S-JET認証サービスとは
電気製品等に関し専門的な知見と経験を有する JET の試験員により製品の試験を実施します。
S-JET マークが表示された製品(S-JET 認証製品)は、製造・輸入事業者等の認証取得者による試験・検
査に加え、安全基準への適合性を第三者の専門機関が再確認した製品です。
S は、Safety(安全)の頭文字であり、それを囲む○は
Globe(地球)を表すとともに、「製造事業者や輸入事業
者等の認証取得者」、
「認証機関」、
「消費者」、
「流通事業者」
といった製品に係る皆様の信頼の和を意味し、それに認
証機関のロゴを組み合わせて製品に表示されます。
S-JET 認証製品は、単に代表製品を試験するだけでなく、次のような方法で全ての認証モデルが認証基準
に適合していることを確認しています。
(1)全試験項目を試験した基本モデルと追加モデルとの相違点を試験することで、全モデルの認証基準
への適合性を確認しています。
(2)設計変更時に、設計変更による差異を確認し、必要な試験を実施します。
(3)認証基準に用いた規格・基準が改正された時は、改正された要求事項に従って再試験をします。
(4)試買検査等により認証基準に適合しない電気製品を発見した時は、フォローアップ試験を実施しま
す。
(5)年 1 回の工場調査の際、量産品の抜き取り試験を実施します。
製品試験に加え、工場調査を実施することにより、自らの品質チェックの結果を別角度から再確認でき、
品質・安全性の向上ができます。
08
S-JET認証の流れ
① 認証申込
1)認証取得者(対象は?)
S-JET 認証は、国内の製造・輸入事業者に加え、
海外事業者及び販売事業者も認証を取得すること
申 込 者
①認証申込
ができます。
④認証登録
(契約)
(認証書の発行)
2)対象品目は?
JET
電気用品安全法の対象品目をはじめ、低電圧電
源(100V 未満)及び電池を電源として使用する
②製品試験
機器、電気製品に使用するパーツ類も対象として
(技術基準への適合性を確認)
③初回工場調査
います。認証の単位は、「モデル毎」です。
(品質システムを確認)
3)契約
⑦定期工場調査
(年1回フォローアップ)
初めて S-JET 認証のお申込みを頂いた際に、
マークの使用に係る契約の締結をします。
② 製品試験(試験基準は?)
登録工場
電気用品安全法の対象製品は、電気用品安全法
技術基準を適用しますが、電気製品の安全確保対
⑤認証マーク( )表示
策の観点から、独自に追加基準を採用することが
⑥初回ロット検査
あります。
(初めてお申込み頂いた場合等に実施)
また、電気用品安全法の対象外の製品について
出荷
は、JIS、IEC 規格等の公知の安全規格を適用し
ます。
③ 初回工場調査、⑦ 定期工場調査(実施頻度は?)
工場調査には、認証する製品が常に同じ品質で安定して生産できる体制にあることを確認するために行
う初回工場調査と、これをフォローアップする定期工場調査(年 1 回)があります。
工場調査は、認証製品を製造しようとする全ての工場において、JETが設定する製品カテゴリー(製品群)
毎に実施いたします。
④ 認証登録(公表方法は?)
製品試験と初回工場調査に適合した製品について、認証し登録します。登録内容は、JET のホームペー
ジで認証リストとして公表いたします。
⑤ 認証マーク表示、⑥ 初回ロット検査
初めてお申込いただいた場合等に「初回ロット検査」を実施いたします。
認証製品には、 マークと認証機関のロゴから構成される認証マークを表示して出荷して頂きます。
又は
09
LED照明等の光の測定サービス
白熱電球、蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ等の全光束、色温度等の測定サービスに加え、急速に普及が拡
大している電球形 LED ランプ、直管 LED ランプを含めた各種光源及び照明器具の測定サービスをご提供し
ています。
LEDランプの性能や省エネルギー性能を客観的に評価することで、商取引上のメリットも大きいことから、
お客様よりご好評を頂いています。
光の測定サービス
LED 素子の小型光源を測定する 1m 積分球、電球形 LED ランプや直管形 40W の蛍光ランプに相当する長
さの直管 LED ランプ等にも対応可能な 2m 積分球、1.5m の長さの LED 光源の配光を測定するゴニオフォト
メータ等の試験設備を研究事業センター内に配置し、幅広い光源の測定に対応します。
また、JNLA 登録試験事業者として、トップランナー基準達成表示用のエネルギー消費効率(全光束/消
費電力)の測定を依頼試験で実施しております。
なお、省エネ法のトップランナー基準達成表示だけでなく、エコマーク表示(公益財団法人 日本環境協会)
を行う際にも JNLA 試験レポートが必要になります。このほか、グリーン購入法に基づく中央官庁の調達基
準となるプレミアム基準への適合性確認の際にも、JNLA 試験レポートを使用することができます。
① LED 等各種光源の測定サービス
・全光束、色温度、分光分布、光源色、平均演色評価数等の測定、配光測定、照度計による直下照度の測定、
紫外線測定
・光源のエネルギー消費効率の測定
② 主な対応規格
JIS C 7801:一般照明用光源の測光方法
JIS C 8105-3:照明器具 - 第 3 部:性能要求事項通則
JIS C 8105-5:照明器具 - 第 5 部:配光測定方法
JIS C 8131:道路照明器具
JIS C 8152-2:照明用白色発光ダイオード(LED)の測光方法 第 2 部:LED モジュール及び LED ライトエンジン
JIS C 8155:一般照明用 LED モジュール - 性能要求事項
φ2m 積分球測定システム
ゴニオフォトメータ
測定可能範囲
測定可能範囲
電球タイプ 白熱電球 500W 相当の大きさ
出力
フォーマット
蛍光灯タイプ 蛍光灯 40W 相当の大きさ
測定波長 380nm ∼ 780nm
10
長さ 1.5m まで、重さ 30kg まで
EULUMDAT、 IESNA2002、
CIE102、 EN13032-1 等
依頼試験サービス
LED 照明等の光の測定サービスの他、電気用品安全法の技術基準による試験や JIS、IEC 規格などに基づ
く特殊な試験設備をご用意し、お客様の様々なニーズにお応えしています。
一例として、LED 照明に関連した依頼試験をご紹介します。
依頼試験の一例
電波雑音(EMC)の測定業務
CB 試験所として登録し、VLAC による ISO/IEC 17025 試験所認定を取得している横浜事業所内の「EMC
試験センター」では、給排水・排気設備付「10m 法電波暗室」、「3m 法電波暗室」、「放射電磁界イミュニテ
ィ用電波暗室」及び「シールドルーム」(FCC、VCCI 等の試験・登録)にて、国内外の規格に対応した
EMC(EMI、EMS)の測定を行っており、お客様の立ち会いによる試験でもご利用いただけます。さらに、
同一敷地内で安全試験を行う施設が整っているため、EMC 試験と製品安全試験のワン・ストップ・テステ
ィングにも対応いたします。また、東京及び関西事業所では、シールドルームをそれぞれ保有し、EMI 測定
を行っています。
電磁界(EMF)の測定業務
IEC 62233(人体暴露に関する家庭用及び類似の電気機器のEMF測定規格)に基づく電磁界(低周波磁界)
の測定を行っていますので、CE マーキング(低電圧指令)への適合性評価にも対応することができます。
防塵(じん)、防水等評価
屋外で使用する電気機器等については、機器の内部に水が浸入しない、いわゆる防水性が必要となります。
また、じん埃の多いところで使用される機器については、防塵性能が必要です。
このような機器の性能を評価するため、JIS C 0920(電気機械器具の外郭による保護等級(IP コード))
に従い、各種電気機器の外郭の防塵性、防水性の評価試験を実施しております。
11
光生物学的安全性の測定サービス
LED を利用した電気製品の普及に伴い、光の放射による人体(目や皮膚)への影響を評価する重要性が
高まってきています。この光生物学的安全性の確認として、JIS C 7550(対応国際規格 IEC 62471)が規格
化されています。
この JIS C 7550 におけるリスク評価項目は、次のように規定されています。
□ 目及び皮膚に対する紫外放射傷害( ES )
200 ∼ 400nm
□ 目に対する近紫外放射傷害( EUVA )
315 ∼ 400nm
□ 青色光による網膜傷害( LB )
300 ∼ 700nm
□ 小形光源の青色光による網膜傷害( EB )
300 ∼ 700nm
□ 網膜の熱傷害( LR )
380 ∼ 1400nm
□ 網膜の低可視光熱傷害( LIR )
780 ∼ 1400nm
□ 目の赤外放射傷害( EIR)
780 ∼ 2500nm
また、製品規格の一部では、既にこの規格を採用しているものがあり、将来的には電気用品安全法の技術
基準省令にも採用される方向です。
JET では光生物学的安全性について、分光放射照度、分光放射輝度の測定装置を用いて、JIS C 7550 に基
づいた測定が可能で、生物学的傷害の度合いに応じて次に示す 4 つのリスクグループ分類の評価を実施して
います。試験結果を成績書として発行致しますので、貴社製品の安全性評価の一つとしてご活用いただけま
す。
リスクグループ分類
生物学的傷害の度合い
免除グループ
何らの光生物学的傷害を起こさないもの
リスクグループ1(低危険度)
通常の行動への制約が必要になるような傷害を引き起こさないもの
リスクグループ2(中危険度)
嫌悪感及び熱的な不快感を伴う傷害を引き起こさないもの
リスクグループ3(高危険度)
一時的又は短時間の露光によっても傷害を引き起こすもの
ダブルモノクロメータ
測定室の写真
【光生物学的安全性が要求されている規格】
JIS C 7624
放電ランプ
JIS C 8154
一般照明用 LED モジュール
JIS C 8159-1
一般照明用 GX16t-5
測定可能範囲
12
測定可能サイズ
LED 素子∼ 110 形蛍光灯相当
測光距離
4m まで
測定波長範囲
200 ∼ 3000nm
事業所のご案内
関西事業所
〒658-0033
兵庫県神戸市東灘区向洋町西 4-1
受付・処理グループ
TE L:078-771-5135
FAX:078-771-5136
E-mail:[email protected]
名古屋事務所
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄 3-2-3
名古屋日興證券ビル 4F
T E L:052-269-8140
FAX:052-269-8498
E-mail: [email protected]
新千歳空港
九州事務所
〒812-0011
福岡県福岡市博多区博多駅前 1-15-20
NOF 博多駅前ビル 2F
TEL:092-419-2385
FAX:092-419-2386
E-mail: [email protected]
中部
国際空港
成田国際空港
羽田空港
福岡空港
東京事業所
〒151-8545
東京都渋谷区代々木 5-14-12
受付グループ
T E L:03-3466-5234
FAX:03-3466-9219
E-mail:[email protected]
関西
国際空港
研究事業センター
電気製品安全センター
〒230-0004
神奈川県横浜市鶴見区元宮 1-12-28
企画調整グループ
TEL:045-570-2070 FAX:045-570-2077
〒151-8545
東京都渋谷区代々木 5-14-12
T E L:03-3466-9203
FAX:03-3466-9204
E-mail: [email protected]
測光グループ
TEL:045-570-2071 FAX:045-570-2077
E-mail:[email protected]
横浜事業所
〒230-0004
神奈川県横浜市鶴見区元宮 1-12-30
受付・顧客対応グループ
T E L:045-582-2151
FAX:045-582-2671
E-mail:[email protected]
総合支援サービス
JET の豊富な技術的知見をベースに、電気用品安全法に関するご相談等をお受けしております。(有料)
お申し込み方法・その他詳細につきましては、JET ホームページの「技術相談 > 総合支援サービス(http://www.jet.or.jp/tech/
total/index.html)」よりご確認下さい。
JET情報メール配信サービス
ご登録頂いたメールアドレスに、電気用品に関する法律・規格等の最新情報、海外の規制動向、セミナーのご案内等、JET をご利用
頂いている皆様のお役に立つ情報をスピーディにお届けする「JET 情報メール配信サービス」を行っています。
お申し込みは、JET ホームページ( http://www.jet.or.jp/)よりお願いいたします。
13
発行:一般財団法人 電気安全環境研究所
2015.02