平成27年2月4日

様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その1)
警 察 署 協 議 会 会 議 録
博多臨港警察署協議会
開催年月日時
平成27年 2月
平成27年 2月
開 催 場 所
博多臨港警察署 4階会議室
出
席
者
警察署協議会
4日
4日
午後
午後
4時00分
5時40分
から
まで
会長以下3名
署長、副署長、総務課長、生活安全刑事課長、
警
察
署 地域課長、交通課長、警備課長、
事務局(総務係長)
議
事
概
要
【協議会会長挨拶】
協議会会長から「昨年中、博多臨港警察署管内では大きな事件事故等の発生なく、
これも署員の方々の努力の賜物だと思っている。本年も引き続きよろしくお願いす
る。さて、1月22日に行われた警察署協議会会長連絡会議において、警察本部長
の挨拶が非常に印象深かったので御紹介させていただく。それは、協議会から警察
に対して今後も色々な意見を賜りたいということと、暴力団対策についてである。
まず、警察署協議会について、発足に至った経緯等を説明の上、警察組織が独善的
にならないように、住民の方々の意見を聞かせていただきたいと述べられた。また、
昨年の暴力団対策の成果について、直接捜査に従事した者は勿論、県警職員の努力
の賜であり、新本部長を迎え、今後も取締りの手を緩めることはないということを
述べられた。今後も、これら暴力団対策に加え、海外で起こっているようなテロや
猟奇的な殺人事件など警察を取り巻く環境はますます厳しくなると思うが、地域の
安全安心のため、頑張っていただきたい。」旨の挨拶があった。
【警察署長挨拶】
警察署長から「本日は、博多臨港警察署の昨年の取組結果及び本年の業務運営方
針を回顧と展望という形で報告させていただく。
まず、最近の治安情勢は、平成26年中、県内の刑法犯の認知件数及び交通事故
の発生件数は、ともに減少しており、当署管内においても同様である。また、暴力
団関係については、工藤會の幹部を検挙し、弱体化させることができた。しかし、
工藤會によると思われる未解決の事件は残っており、引き続き最重要課題となって
いる。また、依然として、性犯罪や飲酒運転の発生件数も高い水準となっている。
他にも、危険ドラッグ関連の事件、イスラム国での日本人殺害、豊前市での死体遺
棄事件などショッキングな事件が発生している。当署管内は、比較的平穏に推移し
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要
ているが、国内外における大きな動きは警察事象にも影響を及ぼすことから、的
確に把握したうえで、地域住民との協働により、犯罪、事故の起きにくい臨港地
区にしていきたい。」旨の挨拶があった。
【報告事項】
1 昨年の回顧及び本年の展望(署長報告)
平成26年は三大重点目標として「暴力団の壊滅」、「飲酒運転の撲滅」、
「性犯罪の抑止」を掲げ、当署ではTCB(スリークライムバスターズ)活動
を中心に犯罪の未然防止に努めた。
「暴力団の壊滅」については、当署管内に暴力団事務所はないが、コンサート
でのダフ屋対策や暴排講話による暴力団排除機運の向上に取り組んだ。
「飲酒運転の撲滅」については、交通安全講習やセーフティーステーションで
の交通標語の募集を行うなど飲酒運転撲滅機運の向上に加え、取締活動を推進
し、5名を検挙している。
「性犯罪の抑止」については、管内には独身女性の居住が多いことから、企業
等でのSDE(セルフディフェンスエデュケーション)教室やコンサート会場で
の防犯指導、浜の町病院近辺の夜間警らを実施した。
その他の主な活動としては、「当署創立70周年記念式典」、「中洲地区の
店舗における常習賭博事件の検挙」、「スペシャルオリンピックスでのお成り警
衛」、「ライフジャケット未着装等の船舶法関連違反の検挙」、「タクシーの違
法駐車取締り」を行っている。
次に、管内の治安情勢については、刑法犯の認知件数は154件(昨年比―1
件)に対し、検挙件数70件(昨年比+15件)であった。特別法犯については
件数が増加しているが、これは、船舶法関連違反検挙件数が増加したことによる
ものである。
交通事故については、人身事故94件(昨年比-1件)、物件事故506件(昨
年比-44件)であった。
平成27年についても、引き続き、県警三大重点目標の達成に向けた取組を強
化する。
2 各課長報告
 総務課
重点目標「厳正な規律の保持と現場執行力の強化」に向けて、士気の高揚及
び非違事案未然防止に向けた施策、各種教養や術科訓練に取り組んでいく。
まず、士気の高揚については、総務課による取組のほか、士気高揚リーダー、
士気高揚サブリーダーによる各種施策を実施する。
なお、昨年中は、博多臨港警察署創立70周年記念式典と家族の集いや署員
参加型の団結式等を開催している。今後も、士気高揚メンバーと連携し、効果
的な施策に取り組んでいく。また、厳正な規律の保持のため、創意工夫を凝ら
した各種非違事案防止対策に取り組んでいく。
その他、
○ 現場執行力強化のための教養・訓練について、昨年中は実践塾や幹
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部による教養等を実施したが、今年も各課と連携を図りながら実務に直
結した教養を実施し、柔・剣道、逮捕術の術科訓練に取り組んでいく。
○ その他の活動として、署員が充実した仕事に取り組むため、メンタル
ヘルスを含めた健康管理対策のほか三大重点目標の達成に向け、ホーム
ページや部外広報媒体等あらゆる広報媒体を活用するとともに、TCB
活動を念頭においたキャンペーンや講演のほか、博多湾を守る機能警察
署の目玉である船舶警ら係と連携した広報活動
などに取り組んでいく。
 生活安全刑事課(生活安全係)
生活安全係は県警三大重点目標の内、「暴力団の壊滅」と「性犯罪の抑止」
に向けた各種対策に取り組んでおり、
まず、暴力団の壊滅については
○ 暴力団排除活動として、セーフティステーション等で捜査係と連携し
暴力団排除に関する広報活動を実施するとともに、管内の警備業者、古
物商の立ち入りを実施
○ 暴力団の検挙活動として、ガーナ大使が絡んだ暴力団親交者らによる
常習賭博事件、暴力団親交者による青少年健全育成条例違反事件、暴力
団親交者による船舶法違反事件を検挙
するなどしている。
次に性犯罪の抑止については、
○ 性犯罪の抑止活動として、交通課、捜査係と連携したTCB活動、ク
ロスFMの協力を得たラジオパーソナリティによる性犯罪抑止と子供を
性犯罪から守るための広報活動、コンベンション施設や企業に対する防
犯活動(SDE)を実施
○ 性犯罪の検挙として、管内で認知した痴漢事件・卑猥な言動事件をす
べて検挙
するなどしている。
その他、博多臨港地区で発生する街頭犯罪の抑止するため、少年補導員・本
部少年課と共に街頭補導活動や当署交通課や捜査係と連携したダフ屋対策、特
殊詐欺や悪徳商法についての講話や地域課と連携した高齢者宅訪問活動、金融
機関・コンビニに対する声かけ協力依頼等の活動、各種会合や会社訪問の際に
街頭防犯カメラの設置を推進、少年補導員と共に街頭補導活動等を実施した。
本年は、今まで取り組んできた内容に加え、特に街頭防犯カメラの設置促進
を重点的に行っていく。
 生活安全刑事課(捜査係)
捜査係についても、県警三大重点目標対策として暴力団対策として、コンベ
ンション施設でのコンサートにおけるダフ屋対策、管内企業に対する暴排講話
や街頭キャンペーン、大相撲九州場所開催期間中の警戒等を実施したほか、暴
力団が係わる事件として、ヤミ金融事件幇助事件、暴力団親交者による窃盗事
件、道路交通法違反事件、覚せい剤取締法違反事件等を検挙した。
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また、性犯罪の抑止として、管内企業に対する防犯講和や街頭キャンペーン
を実施した結果、性犯罪の発生はなかった。
その他、他署との合同捜査により自動販売機ねらいの被疑者を検挙した。
侵入窃盗については、空き巣等の被害はあったものの、発生は減少傾向である。
薬物事案としては、大麻取締法違反、覚せい剤取締法違反等被疑者を検挙し
た。
 地域課
平成26年中の事件事故発生状況について、昨年は110番が約1,500
件の他、警察署や交番で直接受理した件数を含めると約2,000件の通報を
受理して事件事故処理を行った。
平成26年の業務推進結果については、三大重点目標達成に対する取り組み
として、暴力団に対する車両検問等を実施すると共に、コンサート等における
ダフ屋や露店商に対する取締りを強化した。
また、飲酒検問や深夜時間帯での通行女性に対する積極的な声かけを行った。
次に街頭活動の強化については、パトロール強化により住民に身近な犯罪を
抑止するとともに、金融機関、コンビニ、イベント会場への積極的な立ち寄り、
不審者に対する積極的な職務質問、住民の要望把握活動に取り組んだ。
雑踏警備等の実施については、1月の福岡市成人式・福岡モーターショー・
5月の博多どんたく港祭り、8月のベイサイドにおける花火大会・11月の大
相撲11月場所など、一年を通して、各種コンサート、スポーツ、展示会等に
対する雑踏警戒を実施した結果、大きな事件事故の発生はなかった。
 交通課
三大重点目標の1つである「飲酒運転の撲滅」のため、飲酒運転を許さない
社会環境づくりとして、キャンペーンなどによる広報啓発活動や飲酒運転撲滅
宣言企業等の加入促進や安全教育に取り組んだ。
また、飲酒運転撲滅の日等を中心とした検問や本部交通指導課等と連携した
取締りを実施した。
重点目標である交通事故の抑止のため、見やすくわかりやすい交通安全施設
の整備や道路管理者等と連携した道路環境の整備に取り組んだ。
また、高齢者向け交通教室や企業向け交通安全教習を積極的に実施した。
その他に、悪質及び迷惑性の高い違反者の検挙の強化や、セーフティステー
ションの積極的実施、地域課と連携したドリフト族対策、駐車違反対策等を実
施した。
 警備課
当署管内である博多湾は国内有数の国際港であり、昨年のクルーズ船の寄港
回数、乗降客は過去最高となり全国一となったが、本年は更に大幅に上回る寄
港が予定されている。特に、国の海外観光客を取り込む観光立国実現に向けた
施策としての入国手続の緩和措置等により観光客の増加が見込まれ、それに伴
い不正入国等の発生が懸念される。
対策として、各関係機関との連携を強化するとともに、日本語学校に対する
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防犯指導と広報活動や、管内の日本語学校に対する管理者対策や外国人に対
する防犯教室、TCB活動と連動した各種広報活動を展開していく。
また、災害対策の強化として管内実態把握の徹底を図り、警察署災害対策
会議の開催や、管内住民等との災害訓練等を実施していく。
【質疑応答】
○ 委員からの「昨年、近くのマンションで、男が刃物を振り回したと聞いたが、
そのようなときはどう対応すればよいのか」との質問に、生活安全刑事課長が「警
察署に電話するのではなく、110番通報をしてほしい。110番通報であれば
当署の警察官のみではなく、本部や隣接署を含めて現場付近のパトカー等に指令
し、すばやく駆けつけることが可能である。」旨を説明した。
○ 委員からの「車を運転していると、自転車のマナー、特に学生の運転が非常に
危ないと感じている。警察としてはどのような対策をとっているのか」との質問
に、交通課長が「管内に学校はないが、県警としては学校からの要請を受けて、
自転車運転教室を行っている。また、危険な運転をしている自転車には、適時適
切な指導を行っている。」旨を説明した。
○ 委員からの「防犯カメラの設置促進に取り組んでいるとのことであったが、博
多臨港警察署としては今後どの様な取り組みを行っていくのか」との質問に、署
長が、「まずは管内の犯罪発生状況を分析し、マンションへの設置を呼びかけて
いる。他にも多数の観客が集まるコンベンション施設等に積極的に働きかけをし
ていく予定である。特に犯罪の被害に遭いやすいコンビニ等は既に防犯カメラが
設置されているため、カメラの向きの調整や外向きのカメラの設置をお願いして
いく。」旨を説明した。
○ 委員からの「自販機ねらいが多いとの報告があったが、現在も多いままなのか。」
との質問に、生活安全刑事課長が「被疑者である少年を逮捕したため、現在の発
生は少ないが、管内は夜間の人通りが少ない場所が多いため、全く発生していな
いわけではない。なお、一度発生した場所には防犯カメラの設置を勧めている。」
旨を説明した。
○ 委員からの「高齢者交通事故防止対策の話があったが、管内に高齢者の居住は
多いのか。また外国人の居住はどうか。」との質問に、副署長が「管内の古いマ
ンションは高齢化が進んでおり、高齢者が係わる交通事故防止対策は喫緊の課題
である。また、外国人については、居住が多いわけではないが、管内所在の日本
語学校に通学する外国人や船で来日した外国人の行き来が多い。」旨を説明した。
○ 委員からの「前回も質問したことであるが、危険ドラッグの取締り状況はどう
か。」との質問に、生活安全刑事課長が「危険ドラッグは、覚醒剤との併用が多
く、その点を充分配意して、捜査の端緒として厳しく取り締まっている。」旨を
回答した。
【閉会】
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【協議会開催状況】
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