シロアリ駆除と予防のお話 №４４鴛海拓也シロアリについて皆さんはどうお考えですか？決して私は、シロアリ業者の回し者ではありません。最近、実家の方が軽いシロアリ被害にあって、右も左もわからない状況で入手した情報をお知らせします。何かあった時にご参考になれば幸いです。インターネットで調べたらいくつでも業者は見つかるので、返って混乱してしまいます。（シロアリの種類）１）ヤマトシロアリ：自分たちで水分を運べないので、家の中の水分があって風通しの悪い場所を好みます。床下のお風呂の水回りの柱等が湿って腐った場合にその匂いに引き寄せられて集まります。基本的に女王蟻を持たないので、例えば家の中の２ヶ所に巣があった場合は別の家族です。行動範囲が１０ｍ位なので、比較的周りの家に被害が広がる事は少ない様です。２）イエシロアリ：自分たちで水分を運ぶ事が出来て、家の１ヶ所に巣を作れば家中に広がる可能性があります。女王蟻がいて、兵隊アリなど役割分担があるそうです。行動範囲も１００ｍと広くて、性質の悪いアリです。近所に被害があれば心配する必要があります。大人になった羽アリは光に向かって飛んで行く習性があります。（業者の選び方）日本しろあり対策協会などもありますが、いくつかの業者さんに話を聞いて納得されてから施工されて下さい。坪単価６，３００円から１０，５００円が相場で、駆除と予防は単価が異なり予防の方が駆除の半分位の値段になるそうです。基本的に床下の柱などの木造部分に薬剤を注入して７～８年は効果が続くそうです。通常、施工後には５年間の保証が付きます（付かない場合は是非、確認して下さい）。既に被害に遭っている場合は、駆除作業と薬剤処理を施行します。住宅の床下（基礎の木材）に薬剤を施すのは当然ですが、イエシロアリなど被害も含めると屋根裏も一緒にした方が安心します。それに付加して、家の周りの土の中を通ってこない様に薬剤を土の中に注入したり、床下の基礎部分（コンクリートによるベタ基礎も同様）の表面にも薬を散布したり１重、２重の予防線を張る方法もあります。小さな赤ちゃんなどが居て、薬害が気になる場合は使用する薬剤について詳しくお聞き下さい。その他、ベイト剤と呼ばれる毒性のある餌を地中に埋めて、隣家や自宅のアリを寄せ付けてシロアリの分布状況を確認しながら予防する方法もあります。どこまでやって、いくら支払うかはご自身で決めて下さい。また、１０年以上何もしなくても１度も被害に遭わないと言われる方もいると思います。この予防については保険と一緒の考え方です。何もなければ余計な支出は必要ないと思いますが、最終的にはご自身の判断になります。会員の中には私よりも詳しい方が居られると思います。この文章を補足して頂けると助かります。