高槻病院呼吸器内科 専攻医プログラム

高槻病院呼吸器内科
専攻医プログラム
【はじめに】
高槻病院呼吸器内科には地域の中核病院として、肺癌、肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾
患、呼吸不全、間質性肺炎、閉塞型睡眠時無呼吸症候群など非常に多彩な呼吸器疾患の患者が
年間約 800 名入院され、多くの症例を担当することになる。担当症例を通じて呼吸器内科の専
門的知識・技能を修得するとともに、家庭・地域社会背景までを考えた全人的医療を学んでいた
だきたい。
【研修期間】
平成 28 年 4 月 1 日より原則 2-3 年間
(1 年ごとに研修状況の評価を行い継続の可否を決定する。)
【研修方法】
ローテーション、ストレート(選択可能)
【募集人員】
3-4 名
【研修場所・施設】
社会医療法人愛仁会
高槻病院
【研修責任者】
船田
泰弘
【指導医紹介】
・
竹中
和弘
S62 年卒
日本呼吸器学会指導医
日本内科学会総合内科専門医
・
船田
泰弘
H7 年卒
日本呼吸器学会指導医
日本内科学会総合内科専門医
・
中村
美保
H14 年卒
日本内科学会認定内科医
【研修プログラム】
内科全般の能力を身につけることを基本にしつつ、呼吸器疾患患者を中心に外来、入院診療
を通して、呼吸器内科医として活躍できる専門的知識と技能を身につける。希望により消化器
内科、神経内科、腎臓内科、糖尿病内分泌内科、循環器内科をローテートし、柔軟性をもって受
験必要症例の集積、知識・技術の習得にあたり、後期研修修了後に日本内科学会認定内科医及
び総合内科専門医の取得をめざす。さらに日本呼吸器学会専門医(会員歴 3 年以上、日本内科学
会認定内科医取得後 3 年、非喫煙者)の習得を目標に研修を行う。日本呼吸器学会近畿地方会、
日本呼吸器学会総会での発表を行う。
【後期研修終了後の進路】
大学院進学などの希望も含めて、進路相談に応じます。
【診療統計】
入院患者 30-50 名
気管支鏡検査
年間約 800 名
毎週水曜日の午後 1 時~、年間約 170 例
【主要疾患症例数】
1)
呼吸器感染症(入院約 250 例/年)
2)
気管支喘息(入院約 50 例/年)
3)
閉塞性肺疾患(入院約 30 例/年)
4)
間質性肺疾患(入院約 40 例/年)
5)
慢性呼吸不全・在宅酸素療法導入(入院約 10 例/年)
6)
睡眠時無呼吸症候群(入院約 150 例/年)
7)
肺癌(入院約 200 例/年)
8)
その他、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫、肺塞栓症、肺梗塞症、肺高血圧症、サルコイドーシス、
好酸球性肺炎、薬剤性肺炎、過敏性肺臓炎、血管炎(Wegener 肉芽腫症、Churg-Strauss 症候
群など)、肺胞出血、肺胞蛋白症など
【指導体制】
1)日本呼吸器学会専門医の資格を有するスタッフを含むチーム制をとっており、日々の
診療において指導が行われる。初期研修医の指導も行う。
2)週 2 回のカンファレンスで、新規入院患者を中心に症例を提示し、診断、治療方針など
を全員で検討し、個々の症例に即した指導を行う。
【研修概要】
・入院診療(常時約 10 名の患者)
、外来診察(1 回半日の外来診療を週 1~2 回)を担当する。
・気管支鏡検査(年間約 170 件)、気管・気管支ステント挿入、気管・気管支内異物除去、胸腔
穿刺・胸膜生検、胸腔ドレナージ、心嚢穿刺、心嚢ドレナージ、エコーガイド下生検ができ、
その結果を解釈、診断と治療に役立てることができる。CT ガイド下生検、頸部リンパ節生検、
胸腔鏡検査、胸腔鏡下肺生検、開胸肺生検の適応が適切に決定でき、その結果を解釈、診断
と治療に役立てることができる。
・画像検査として胸部単純 X 線写真(正面・側面・側臥位)、CT 検査(HRCT を含む)、MRI 検
査(MRA を含む)、RI 検査(骨シンチ、肺血流シンチ、Ga シンチ)、FDG-PET を的確にオーダ
ー、異常所見を指摘でき、診断や治療に役立てることができる。
・気道確保、気管内挿管の手技を習得する。人工呼吸管理(NIPPV 含む)に習熟する。
・呼吸器リハビリを適切に指示し、評価できる。
・<その他>
採血・生理検査として、喀痰検査、血液検査、動脈血ガス分析、SpO2 モニタリン
グ(夜間、終日、運動時)、ポリソムノグラフィー(PSG)
(年間約 150 件)、呼吸機能検査・
気道過敏性検査、心エコー検査を指示、実施でき、その結果を正確に解釈、診断・治療に利
用することができる。
【取得できる専門医・認定医】
日本内科学会認定内科医(卒後 3 年)
日本呼吸器学会専門医(会員歴 3 年以上、日本内科学会認定内科医取得後 3 年、非喫煙者)
【カンファレンス】
後期臨床研修医が参加する週間・月刊予定、教育活動としては以下の通りである。
呼吸器・循環器内科新患カンファレンス・症例カンファレンス
呼吸器病棟カンファレンス
:毎週月曜日
午後 5 時~7 時
:毎週水曜日
午前 10 時 30 分~11 時 30 分
呼吸器病棟カンファレンス(神戸大学西村善博准教授)
:第 3 火曜日
午後 6 時~7(1 回/2 か月)
肺癌合同カンファレンス(神戸大学立原素子助教講師):第 4 火曜日
午後 6 時 30 分~8 時
CPC
午後 0 時 15 分~
:1 回/月
その他、研修開始に際しては、入職時オリエンテーションが行われる。電子カルテなど院内
の様々なシステムや接遇、院内感染対策、医療安全、緩和ケア、NST などについて学ぶ研修
会も催される。
【学会等】
日本呼吸器学会総会:年 1 回
日本肺癌学会総会:年 1 回
日本内科学会近畿地方会:年 3 回
日本呼吸器学会近畿地方会:年 2 回
よどがわ呼吸器カンファレンス:年 4 回
神戸呼吸器セミナー:年 2 回
KCDC(kobe chest disease conference):年 1 回
KLCC(kobe lung cancer conference):年 2 回
研修医勉強会: 年 1 回
(神戸大学呼吸器内科)