パンフレットダウンロード

Ultimate in Vacuum since 1952
タイゴールド㈱
IP事業部
DLC膜ー低摩擦膜
Tigold Corporation
Ultimate in Vacuum since 1952
DLC膜とは
タイゴールド㈱
IP事業部
DLCとは、Diamond(D)Like(L)Carbon(C)
の略です。
DLC膜の特徴は
① アモルファス構造の為表面が滑らか
② 潤滑性、摺動性が良い
③ 摩擦係数が小さい(μ=0.2以下)
④ 離型性が良い
⑤ 硬度調整が可能
⑥ 膜厚調整が可能
Tigold Corporation
Ultimate in Vacuum since 1952
DLC膜とは
タイゴールド㈱
IP事業部
DLC膜とは、ダイヤモンドのsp3結合(炭素原子から手が4本出ている)と
グラファイトのsp2結合(炭素原子から手が3本出ている)の両者を骨格構造
としたアモルファス炭素膜である。
covalent bond
covalent + van der waals bond
607Kj/mol
C
C
van der waals
C
C
326Kj/mol
Si
C
C
337Kj/mol
H
interatomic
distance:
sp3 0.154nm
sp2 0.142nm
Density:
diamond
3.52g/cm3
graphite 2.25g/cm3
Tigold Corporation
Ultimate in Vacuum since 1952
傾斜構造DLC膜の密着性
タイゴールド㈱
IP事業部
0.5
傾斜無し
傾斜あり
傾斜無
Coefficient of Friction
0.4
0.3
傾斜
0.2
0.1
0
00
200
20
400
40
60060
80080
1000100
Distance (m)
Tigold Corporation
Ultimate in Vacuum since 1952
DLC膜(IBAD/Sputter)のラマンスベクトル
Ra=3.7nm
IBAD
Diamond
Raman intensity
Graphite
スパッタ
Glassy C
Sputtered a- C
a-C:H
ta-C
DLC膜のラマンスベクトルは1500cm-1付近の
G(Graphitic)バンドと1300cm-1付近の
D(Disordered)バンドで構成される。
Ra=3.0nm
500
1000
1500
2000
Wavenumber(cm -1)
炭素材料のラマンスペクトル
成膜法により違うパターンが見られる。
ID/IGの割合が小さいほどsp3構造の結合
が多く存在している 。
Tigold Corporation
Ultimate in Vacuum since 1952
DLC膜特性
項目
比重(g/cm3)
硬度(Gpa)
抵抗率(Ω・cm)
屈折率
摩擦係数
熱伝導率(W・cm・K)
化学反応性
最高使用温度(℃)
タイゴールド㈱
IP事業部
特性
2
10~30
2
12
10 ~10
2.3~2.4
0.15
2
酸及びアルカリに強い
300
Tigold Corporation
Ultimate in Vacuum since 1952
DLC膜成膜部品
ハサミ(耐磨耗)
研磨台(摺動)
時計ケース(装飾)
部品(摺動)
タイゴールド㈱
IP事業部
PAD(機能)
ステージ(機能)
Tigold Corporation
Ultimate in Vacuum since 1952
DLC膜応用分野
応用分野
金型関係
樹脂成形金型
製品名称 ディスク金型
機械部品
ウォーム
タイゴールド㈱
IP事業部
医療分野
注射針
パンチ
装飾分野
ハサミ
時計部品
刃物
耐磨耗
耐磨耗
使用目的 離型性
耐摩擦
低摩擦
耐磨耗
黒味色調
凝着防止
Tigold Corporation