触媒とその材料の世界市場を調査

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PRESS RELEASE
第15088号
株式会社
2015年9月30日
富士経済
〒103-0001
東京都中央区日本橋小伝馬町
12-5 小伝馬町YSビル
TEL.03-3664-5811 FAX.03-3661-0165
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
https://www.fuji-keizai.co.jp/
広報部 03-3664-5697
環境分野やエネルギー分野などで用いられる
触媒とその材料の世界市場を調査
―2030年 触媒世界市場予測(2014年比)―
■環境・エネルギー分野関連 3兆9,183億円(57.2%増)
・・・新たな自動車排ガス規制により需要が増加
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町
社長
清口
正夫
03-3664-5811)は、環境・エネルギー分野で用いられる触媒とその材料を中心に世界市場を調査した。その結果を
報告書「環境・エネルギー触媒 関連市場の現状と将来展望 2015」にまとめた。
この報告書では、環境分野関連触媒10品目、エネルギー分野関連触媒13品目、その他触媒3品目、触媒材料
9品目の市場について明らかにした。
自身とは別の物質の化学反応を促進したり抑制したりする触媒。その市場は環境・エネルギー分野を中心に拡大
している。従来の触媒技術の多くは欧米メーカーが先行していたが、近年は厳しい環境規制により技術力を身に付
けた日系メーカーが世界市場で存在感を高めている。また世界に先駆けて日本で市場形成が進む水素や光触媒、人
工光合成などの新分野では日系メーカーは業界をリードしている。
<調査結果の概要>
■環境・エネルギー分野関連触媒の世界市場
2014年
2030年予測
2014年比
2兆4,924億円
3兆9,183億円
157.2%
環境分野関連触媒7品目とエネルギー分野関連触媒11品目(※調査対象参照)の世界市場は2014年に2兆
4,924億円となった。全体市場の8割超を占める環境分野関連触媒は、自動車用触媒の構成比が高い。自動車
用触媒は、三元触媒や酸化触媒の伸びに加え、新たな排ガス規制によりディーゼル車用ではSCR触媒の採用が進
むことで、今後も市場拡大するとみられる。建設機械や船舶用触媒は今後予定されている排ガス規制により、本格
的な市場形成が期待される。
エネルギー分野関連触媒は、接触改質用触媒など石油精製関連触媒が大半を占める。今後は、アジアを中心とし
た製油所新設に注目が集まる。一方シェールガスや原油価格下落の影響から、GTL(Gas To Liquid)燃料、石
炭液化、バイオディーゼル油製造などは伸び悩んでいる。
■環境・エネルギー分野関連触媒の国内市場
2014年
2030年予測
2014年比
2,485億円
3,418億円
137.5%
環境分野関連触媒9品目とエネルギー分野関連触媒13品目(※調査対象参照)の国内市場は2014年に2,
485億円となった。
環境分野関連触媒では、排煙脱硝用(発電所・工場)では、日系メーカーが世界でも技術的に先行しているため
強い。自動車用触媒では、自動車系列のメーカーを除き日系メーカーのシェアは小さいが、徐々に高まっている。
海外大手メーカーは触媒の開発を本国で行い、生産を日本で行っている。
エネルギー分野では、石油業界の統廃合により、メーカーと石油精製事業者との系列関係が崩れ、各メーカーが
競合する環境へと変わってきた。それに伴い、近年欧米メーカーが日本に進出している。この他、水素関連用は汎
用触媒を除き、大半の触媒は10年以上ユーザーとメーカー間で共同開発が行われており、2020年以降の本格
市場形成を目指し、量産体制構築の準備が進められている。
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<調査対象>
注:●は調査対象地域(世界は世界市場、日本は日本市場)
環境分野
関連触媒
エネルギー分野
関連触媒
品目名
ガソリン車用触媒(三元触媒)
ディーゼル車用触媒(酸化触媒)
ディーゼル車用触媒(SCR触媒)
自動二輪車用触媒
建設機械用触媒(SCR触媒)
水素化脱硫用触媒
接触改質用触媒
接触改質用触媒(FCC触媒)
水素化分解用触媒(固定床/沸騰床/スラリー床)
その他
触媒※
GTL燃料用触媒
石炭液化用触媒(直接/間接)
石炭ガス化用触媒
石油化学製品製造用触媒
高分子重合用触媒
触媒材料
酸化アルミニウム(アルミナ)
酸化チタン(チタニア)
酸化ジルコニウム(ジルコニア)
酸化セリウム(セリア)
ゼオライト
世界 日本
品目名
世界 日本
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● 船舶用触媒(SCR触媒)
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● 排煙脱硝用触媒
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● 水処理用触媒(COD処理/NH3 処理)
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● 光触媒用酸化チタン
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● 人工光合成用触媒(H2O分解/CO2 還元)
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● バイオディーゼル油製造用触媒
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● 燃料電池(PEFC)用触媒
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● 燃料電池(SOFC)用触媒
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● 燃料電池改質用触媒
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● 水素貯蔵用触媒(水素化/脱水素)
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● 水素製造用触媒(オンサイト/オフサイト)
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● 油脂加工・医薬・食品製造用/その他の工業用触媒
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ニッケル
モリブデン
プラチナ
パラジウム
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※その他触媒は環境・エネルギー分野関連触媒市場の対象外
<調査方法>
富士経済専門調査員による参入企業及び関連企業・団体などへのヒアリング及び関連文献調査、社内データベース
を併用
<調査期間>
2015年5月∼8月
以上
資料タイトル:
「環境・エネルギー触媒 関連市場の現状と将来展望 2015」
体
裁:A4判 264頁
価
格:書籍版 180,000円+税
PDF/データ版 190,000円+税
書籍版・PDF/データ版セット 210,000円+税
書籍版・ネットワークパッケージ版セット 360,000円+税
調 査・編 集:株式会社 富士経済 東京マーケティング本部 第四部
TEL:03−3664−5821
FAX:03−3661−9514
発 行 所:株式会社 富士経済
〒103−0001 東京都中央区日本橋小伝馬町12−5 小伝馬町YSビル
TEL:03−3664−5811(代) FAX:03−3661−0165
e-mail:[email protected]
この情報はホームページでもご覧いただけます。
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