年末年始無災害運動 - 京都労働基準協会

京都労働局
年末年始無災害運動
2015年12月1日~2016年1月15日
~あせらない 急ぐときほど落ち着いて~
京都府内の平成27年の休業4日以上の死傷者数は、平成27年10月末速報値において、1792人と前年
同期と比較して10.3%増加、死亡者数は15人と前年同期より2人増加しています。特に、建設業の死亡
災害は6人と、前年の3人と比較して2倍になっています。
京都労働局では、労働災害の増加率が平成27年8月末速報値において対前年比で10%を越えたことか
ら、平成27年9月11日、京都労働安全衛生関係団体連絡協議会において、「労働災害多発警報」を発令
して、労働災害が多発していることの注意喚起した結果、労働災害の増加傾向は止まりましたが、未
だ減少傾向に至っていません。
年末年始は、何かとあわただしく、通常作業に加え非定常作業等も増えることから、労働災害防止
対策を一層推進するため、年末年始無災害運動を下記により取り組みます。
図1 署別労働災害発生件数(10月末速報値比較)
京都上
京都下
1792
27
京都南
167件
(10.3%)増加
26
1625
0
図2
350
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
27年
336
250
事故型別発生割合
転倒
23.5%
その他
25.9%
277
200
236
222
191
256
196
150
192
135
交通事故
9.0%
87
100
51
112
33
50
75
33
製造業
建設業
陸運業
林業
墜落・転
落
16.4%
42
はさま
れ・巻き
込まれ
11.1%
0
小売業 社会福祉 飲食店 ビルメン
事故の原因別では、「転倒」が421件と、前年同期比で106件(33.7%)増
加、災害原因の1位となっており、全体の23.5%を占めています。
また、転倒災害は、製造業で倍増、陸運業で5割、社会福祉施設で7割増しと
なる等、これらの業種で多発しています。
図4
園部
2000
26年
300
業種別転倒災害発生件数(対前年同期比較)
74
27年
38
26年
0
20
舞鶴
丹後
1800
図3
休業4日以上の死傷災害(京都)
福知山
23
40
60
25
36
24 3
59
80
100
120
66
140
40
23
16
160
180
22
23
22
200
220
240
260
280
300
動作の反
動・無理
な動作
14.1%
製造業
建設業
陸運業
林業
小売業
社会福祉
飲食店
ビルメン
資料:京都労働局労働者死傷病報告平成27年10月末速報値
建設業の死亡災害が大幅に増加
平成27年10月末現在(前年同期と比較)
図5 業種別死亡災害発生状況
0
1
2
3
製造業
2
鉱
2
業
建設業
3
7
6
27年
6
26年
1
3
その他
2
図6 事故の型別 死亡災害発生状況
交通事故
(道路)
3件
6
1
1
農林・畜産・水産業
業
5
1
運輸業
商
4
人
図7
年齢別死亡災害発生状況
墜落・
転落
5件
2
1
12
おぼれ
1件
激突され
4件
崩壊・
倒壊
2件
墜落・転落災害が最多
平成27年に発生した死亡災害のうち「墜落・転落災
害」が最も多い事故の型になっています。
また、伐倒した立木が直撃して死亡した災害も3
件発生しています。
40歳以上49歳以下
50歳以上59歳以下
60歳以上
高齢者の死亡災害が顕著
平成27年に発生した死亡災害は、いずれも40歳以上
の労働者が被災しています。特に、60歳以上の被災労
働者は、12人にのぼり、全体の8割を占めています。
資料:京都労働局労働者死傷病報告平成27年10月末速報値
年末年始の労働災害防止に向けた緊急要請
1.
2.
3.
4.
5.
経営トップの参加の下に職場の安全パトロールを実施するなど、職場内
における安全衛生活動の総点検を実施すること
安全管理者等の選任義務がない事業場においても、安全の担当者(安全
推進者)を配置するなど、事業場の安全管理体制を充実すること
増加している転倒災害を防止するため、転倒災害防止のためのチェック
リストを活用するなどして危険要因の洗い出しを行い、転倒災害防止対
策の実施を図ること
雇入れ時教育を徹底するなど、効果的な安全衛生教育を実施すること
高齢者の死亡災害が多発していることから、特に高齢者の労働環境及び
安全衛生対策に配慮すること
京都労働局・労働基準監督署
27.12