Splunk Enterprise 6.2.0 ピボットマニュアル 作成:2014 年 11 ⽉ 21 ⽇ 午後 4 時 12 分 Copyright (c) 2015 Splunk Inc. All Rights Reserved Table of Contents ピボットの概要 ピボットの紹介 3 3 ピボットの作成 4 ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計 4 ピボットエディタを使ったピボットグラフと視覚エフェクトの設計 10 ピボットの概要 ピボットの紹介 ピボットツールを利⽤すれば、Splunk Enterprise のサーチ処理⾔語 (SPL™) を使わずに、特定のデータセット のレポートを作成することができます。まず、レポートを作成するデータセットを指定します。次に、簡単なド ラッグアンドドロップを使って、テーブル、グラフ、および他の視覚エフェクトなどの形式で、データのさまざま な側⾯を表すピボット を、素早く設計、作成することができます。 ピボットの仕組みピボットはデータモデル を使って幅広いカテゴリのイベントデータを定義し、階層構造に配置 されたデータモデルオブジェクト の集合体を使って元のデータセットを細分し、⽬的の結果を得るための属性 を 定義しています。データモデルとそのオブジェクトは、組織のナレッジ管理者が定義します。ナレッジ管理者は、 ユーザーが特定のイベントデータを素早く抽出できるように、データモデルを設計、作成します。 たとえば、メールサーバー情報を追跡するデータモデルに、送信メールと受信メールを表すオブジェクトがある場 合を考えてみましょう。メールの送信パターンにのみ興味がある場合は、「Email Activity」 (メールアクティビ ティ) データモデルを選択して、次に「Emails Sent」 (送信メール) オブジェクトを選択します。 データモデルとデータモデルオブジェクトの詳細な概念については、『ナレッジ管理』マニュアルの「データモデ ルについて」を参照してください。 ピボットを作成するには: 1. App の [ピボット] に移動します。[ホーム] ページで、使⽤する App ワークスペース ([サーチとレポート] な ど) の [ピボット] をクリックします。すでに App コンテキスト内にいる場合は、緑⾊の App バーの [ピボット] をクリックします。 2. [データモデルを選択してください] ページで、作業対象データセットを持つデータモデルを選択します。(シス テム内にデータモデルが 1 つのみ存在する場合は、データモデルのオブジェクトを選択する、次のステップに直 接移動します。) 3. [オブジェクトを選択してください] ページで、データモデル内のオブジェクトを選択します。 4. オブジェクトを選択すると、ピボットエディタが表⽰されます。ここでは、利⽤可能な属性 (フィールド) を 使って、ピボットを作成することができます。ピボットは、テーブルまたはグラフ形式で作成できます。ピボット 3 エディタを使ったテーブル、グラフ、または他の視覚エフェクトの作成については、「ピボットエディタを使った ピボットの設計」を参照してください。 オブジェクトの概要 選択するオブジェクトは、特定のデータセットを表しています。このデータセットの構成の精度は、選択したオブ ジェクトのタイプと、データモデル管理者によるオブジェクトの定義⽅法によって決まります。オブジェクトタイ プは 4 種類あります。 イベントオブジェクト は、⼀連のイベントを表します。ルートイベントオブジェクトは、制約 (後述) で定 義します。 トランザクションオブジェクト は、トランザクション を表します。トランザクションは、ファイアウォー ル侵⼊またはある 1 ⼈の顧客のホテル客室オンライン予約に関連するイベントなど、何らかの点で関連する イベントのグループです。 サーチオブジェクト は、任意のサーチの結果を表します。⼀般的にサーチオブジェクトは、変換/ストリー ミングコマンドを使ってテーブル形式の結果を返すサーチにより定義され、サーチの結果が含まれます。 任意のオブジェクトに⼦オブジェクト を追加することができます。⼦オブジェクトは、親オブジェクトが表 しているデータセットのサブセットを表します。⼦オブジェクトは、すべてのデータの中の特定のデータ セットを表しているため、⼦オブジェクトをベースにした⽅が⽬的のレポートを⼿軽に作成できることが多 くなります。 オブジェクトの制約と属性 制約と属性とは何でしょうか? 制約 は、オブジェクトが表すデータセットを定義する単純なサーチです。ルートイベントオブジェクトおよびす べての⼦オブジェクトが、それが表すデータセットを定義するために制約を使⽤しています。すべての⼦オブジェ クトが、親オブジェクトからの制約を継承し、また新たに独⾃の制約も保有しています。この追加の制約により、 親オブジェクトのデータセットの⼀部となるサブセットのデータを継承します。 たとえば、次のような単純な制約を持つルートイベントオブジェクト「Error events」 (エラーイベント) を作成 することができます:"error"。このオブジェクトには、⽂字列「error」を含むシステム内のすべてのイベントが 含まれます。これは、"error" をサーチした場合に返されるイベントと同じです。 ⼤部分のイベントオブジェクトには、これよりも複雑な制約を保有していますが、多くの場合それだけでは⼗分で はありません。たとえば、サンプルデータモデルの「Splunk's Internal Server Logs」には、⼦イベントオブジェ クト「Search Load - Users」が存在しています。このオブジェクトには、ユーザーが実⾏している同時サーチ数 を追跡するイベントが含まれています。このオブジェクトが継承した制約は、以下のサーチで要約を⾏います。 index=_internal source=*metrics_log* このサーチは、_internal インデックスから metrics log ログイベントを返します。また、⼦オブジェクトは、追 加の制約も保有しています。 group=search_concurrency user=* これにより、このオブジェクトが表すイベントが、group フィールド値が concurrency で、user フィールドに任意の 値を持つ、_internal インデックスからの metrics log ログイベントに絞り込まれます。 イベントオブジェクト定義には、イベントデータ内に存在する属性 も定義されています。基本的に属性は、オブ ジェクトが表しているデータセットに関連する⼀連のフィールド です。属性を利⽤して、ピボットレポートで表 現する「物語」を定義することができます。オブジェクトのイベントデータ内のフィールドに直接対応している属 性もあれば、計算済みフィールド 、またはルックアップ や正規表現を利⽤してオブジェクトのイベントに追加さ れるフィールドもあります。 各⼦オブジェクトは、親オブジェクトに所属する属性を継承します。⼦オブジェクトには、親オブジェクト定義に はない、追加の属性を含めることができます。 データモデル、オブジェクト、オブジェクトの制約、およびオブジェクトの属性の詳細は、『ナレッジ管理』マ ニュアルの「データモデルについて」を参照してください。 このマニュアルの内容 このマニュアルは、ピボットエディタを使って重要なイベントデータから、有益なテーブル、グラフ、およびその 他の視覚エフェクトを作成する⽅法について説明しています。作成したピボットは、レポートやダッシュボードパ ネルとして保存できます。 このマニュアルには、以下のトピックが含まれています。 ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計 - ピボットエディタを使って、テーブル、グラフ、お よび他のデータ表現を作成する⽅法を学習します。 ピボットエディタを使ったピボットグラフと視覚エフェクトの設計 ピボットの作成 ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計 データモデル の選択後、ピボット のベースにするデータモデル内のオブジェクト を選択すると、ピボットエ ディタ が表⽰されます。(データモデルやオブジェクトの選択⽅法が分からない場合は、「ピボットの紹介」を参 照してください。) 4 ピボットエディタを初めて使⽤する場合 オブジェクトの選択後始めてピボットエディタを起動した場合、デフォルトではピボットエディタがピボットテー ブルモードで表⽰されます。当初ピボットテーブルには、オブジェクトの合計結果数 (全時間) を表す 1 つの⾏が 表⽰されます。 この初期結果数が表すものは、選択したオブジェクトのタイプによって異なります。 オブジェクトのタイ プ 初期結果数が表しているもの イベントオブジェクト (または⼦オブジェク ト) オブジェクト制約で選択されたイベント数の合計 (全時間)。 トランザクションオブ ジェクト オブジェクトが⽰すトランザクション 数の合計 (全時間)。 サーチオブジェクト ベースサーチが返したテーブル⾏数 (全時間) の合計 (サーチが変換またはストリーミン グサーチでない場合は、全時間に対して返されたイベント数の合計を表しています)。 たとえば、「Splunk's Internal Server Logs」データモデルで [Search Load - Users] オブジェクトをクリックす ると、「Search Load - Users」オブジェクトの全時間の合計結果数がピボットテーブルに表⽰されます。 これで、このデータからピボットテーブルまたはピボットグラフの作成を開始する準備ができました。 ピボットテーブルエレメントの概要 ピボットエディタはピボットエレメント を使ってピボットテーブルを定義しています。基本的なピボットエレメ ントには、フィルタ、⾏の分割、列の分割、および列値の 4 種類があります。特定のオブジェクトに対して初め てピボットエディタを開いた場合、2 つのエレメントのみが定義されます。 フィルタエレメント (「全時間」に設定) 列値エレメント (Count_of_<object_name> 属性に設定) 前述したように、これにより全時間でオブジェクトが返した結果数合計が表⽰されます。 各ピボットエレメントカテゴリから複数のエレメントを追加して、ピボットテーブルを定義することができます。 テーブルに表⽰する情報を決定していく過程で、ピボットエレメントを簡単に追加、定義、削除することができま す。 注意: 以下のピボットエレメント定義のテーブルは、これらのエレメントがグラフや他の視覚エフェクト内でど のように使⽤されるかも記述しています。このナレッジは、ピボットグラフに変換する前に、ピボットテーブルを 作成するような場合に役⽴ちます。グラフと視覚エフェクトがどのように表形式データを使⽤しているかについて は、『データの視覚化』マニュアルの「視覚エフェクトのデータ構造要件」を参照してください。 ピ ボッ トエ レメ ント タイ プ 機能 データ視覚エフェクトでの使⽤⽅法 フィ オブジェクトの結果数を減らすために⽤いられます。これ ルタ は、オブジェクト定義内の制約や他の⼿段により適⽤されて いる制限に加えたさらなる制限です。すべてのピボットは時 間範囲でフィルタリングされます。必要に応じて、1 つまた は複数の属性によるフィルタを追加できます。たとえば、 Web サイトのページビューイベントを含む「Page Views」 オブジェクトを表⽰している場合、ピボットテーブルに過去 ⼀週間の成功したページビューイベント (http_status の値が 2*) のみを表⽰するフィルタを設定することができます。 ⾏の ピボット結果を⾏で分割します。たとえば、このエレメント 分割 を使って過去 1 年間の各⽉の⾏を表⽰するページビューオ ブジェクトを作成し、⽉別ページビュー数を表⽰することが できます。 すべてのグラフおよびデータ視覚エフェク トオプションに時間範囲が含まれており、 また追加のフィルタエレメントを利⽤する ことができます。 縦棒および横棒グラフはピボットテー ブル定義内の最初の⾏分割エレメント を X 軸値として使⽤します。 ⾯グラフと折れ線グラフは、最初のピ ボットテーブル⾏の分割エレメントを 使って、その X 軸値を表⽰できます が、_time 属性を使⽤している場合の みに限定されます。⾯グラフまたは折 れ線グラフに切り替えると、⾏の分割 エレメントで _time が使⽤されている かどうかに関係なく、X 軸には _time が設定されます。 散布図は、ピボットテーブル定義で、 最初の 2 つの⾏の分割エレメントを 使⽤します。最初の⾏の分割エレメン トは散布図⽤に必要で、選択された属 5 性の各⼀意の値に対して、散布図上に 「マーク」を作成します。2 番⽬の⾏ の分割エレメントは、散布図の場合省 略できますが、このエレメントにより 属性の値が同じ各マークに対して同じ ⾊が保証されます。 円グラフは、最初の⾏分割エレメント からの値を使って、スライスの数と⾊ を決定します。 単⼀値視覚エフェクトは⾏分割エレメ ントを使⽤しません。 列の フィールド値を列で分割します。たとえば、返されたイベン 分割 トを参照されたページ (product info、blog、store、support など) の page_category 別に分類した、Page View イベント ベースのオブジェクトに対するピボットテーブルを設計する ことができます。 縦棒、横棒、折れ線、および⾯グラフ は、ピボットテーブル定義内の最初の 列分割エレメントからの値を使⽤し て、その⾊ (またはシリーズ ) を提供 しています。たとえば、ピボットで 3 つの折れ線を持つ折れ線グラフを表⽰ する場合、それぞれが別の⾊で表⽰さ れますが、このことは対応するピボッ トテーブル定義に、結果を 3 つの フィールド値列を持つテーブルに分割 する、列分割エレメントが含まれてい ることを意味しています。 散布図、円グラフ、および単⼀値視覚 エフェクトは列分割エレメントを使⽤ しません。 列値 ⼀般的には数値で、カウント、合計、および平均のカウント 結果の集計を表しています (⾮数値属性の場合、⼀意の属性 値を記載するなどの対処⽅法があります)。ピボットテーブ ルを初めて表⽰した場合、「Count of <オブジェクト名>」 (オブジェクト数) 属性を使⽤するデフォルトの列値エレメ ントが表⽰されます。これは、イベント、結果、またはトラ ンザクション数を表しています (作業対象オブジェクトタイ プによる)。このエレメントタイプを使って、Page View オ ブジェクトに対するピボットテーブルを設定し、特定の⾏/ 列の組み合わせに対する平均ページビュー数を表⽰すること ができます。 縦棒、横棒、折れ線、および⾯グラフ はピボットテーブル定義内の最初の列 値エレメントを Y 軸値として使⽤し ます。 散布図は、ピボットテーブル定義内の 最初の 2 つの列値エレメントをほ使 ⽤します (両⽅とも定義されている場 合)。最初の列値エレメントは、散布 図の X 軸値として使⽤されます。2 番⽬の列値エレメントは、散布図の Y 軸値として使⽤されます。 円グラフは最初の列値エレメントを 使って、各スライスの相対サイズを決 定します。 単⼀値視覚エフェクト (単⼀値、3 種 類のゲージ) は、最初の列値エレメン トをその値として使⽤しますが、既存 の⾏分割/列分割は無視します。 ピボットエレメントの基本 このセクションでは、ピボットエディタがピボットテーブルモードの時の、ピボットエレメントの追加、編集、移 動などの、基本的な使⽤⽅法について説明しています。 ピボットエレメントを追加するには [+] アイコンをクリックします。エレメントダイアログが表⽰されます。ここから属性を選択し、エレメントによ る属性の使⽤⽅法を定義できます。エレメントダイアログの詳細は、後述の「ピボットエレメントの定義」を参照 してください。 エレメントを調査、編集するには エレメントの鉛筆型アイコンをクリックします。エレメントダイアログが表⽰されます。エレメントダイアログの 詳細は、後述の「ピボットエレメントの定義」を参照してください。 ピボットエレメントカテゴリ内のピボットエレメントの順序を変更するには ピボットエレメントカテゴリ内のエレメントの順序を変更するには、エレメントをドラッグアンドドロップしま す。たとえば、⾏の分割ピボットエレメントカテゴリ内に page_category および department エレメントがある場合 に、department が page_category の前に来るように並べ替えたい場合は、それを単純にドラッグアンドドロップして 順序を変更することができます。 ピボットエレメントカテゴリ間でピボットエレメントを移動するには 6 それをドラッグアンドドロップします。page_category を列値エレメントとして追加した後、列分割エレメントに追 加した⽅が適切だと思ったことはありませんか?そのような場合は、単純に [列の分割] にドラッグアンドドロッ プしてください。 移動の注意事項: フィルタカテゴリにエレメントを移動したり、このカテゴリからエレメントを移動したりすることはできま せん。 Count_of_<オブジェクト名> 属性を持つ列値エレメントを、他のカテゴリに移動することはできません。同 様に、⼦オブジェクトを持つオブジェクトで作業を⾏っている場合、is_<⼦オブジェクト名> または is_not_<⼦オブジェクト名> 属性を持つ列値エレメントを他のエレメントカテゴリに移動することはできま せん。⼦オブジェクトを持つオブジェクトで、これらの列値の選択によりどのように表⽰されるかの例を以 下に⽰します。 ピボットエディタからピボットエレメントを削除するには ピボットエレメントを削除するには、2 種類の⽅法があります。 そのエレメントダイアログを開いて、[削除] ボタンをクリックします。 エレメントが⾚に変わるまで上または下にドラッグして、⾚になったらドロップします。 ピボットテーブルのエレメントの設定 ピボットエレメントを追加または編集する場合、エレメントダイアログを使ってそれを定義します。エレメントダ イアログでは、2 ステップで作業を⾏います。最初のステップでは、エレメント属性を選択 (または変更) しま す。次のステップでは、エレメント設定を定義 (または更新) します。 エレメントを追加する場合、まずエレメント属性を選択して、次にエレメントの設定作業を⾏います。 既存のエレメントを編集する場合は、エレメントの設定から開始します。ダイアログの⿊⽮印をクリックし て、エレメント属性の変更を⾏います。 フィルタエレメントの設定 ピボットのフィルタエレメントを定義することができます。 ピボットの作成時には常にこの時間フィルタ が存在しており、削除することはできません。フィルタは、ピ ボットが結果を返す時間範囲を定義しています。Splunk Web で使われている時間範囲メニューと動作は同 じです。詳細は、『サーチマニュアル』の「サーチに適⽤する時間範囲の選択」を参照してください。 [Match filters] (照合フィルタ) では、⽂字列、数値、タイムスタンプ、論理値、および IPv4 アドレスの 照合を設定することができます。たとえば、料⾦が $19.99 を超える商品の、すべてのオンラインストア購 ⼊イベントを探すことができます。または、サイト訪問者の IPv4 の値が 192.168 から始まるすべての Web サイトヒットを探すことができます。 注意: 現在照合フィルタを使って「AND」論理演算⼦を設定できますが、「OR」論理演算⼦は設定できません。 そのため、customer_country = Spain AND France のようなフィルタの組み合わせは設定できますが、customer_country = Spain OR France のようには設定できません。 [Limit filters] (制限フィルタ) では、ピボットが返す結果数を何らかの⽅法で制限することができます。 制限フィルタの例: 数百個の商品を販売しているオンラインストアを考えてみましょう。ここでは、過去⼀週間 に購⼊された商品の詳細を調査したいと思っています。合計購⼊数イベントを製品名で分類し、⼀番購⼊された商 品を把握できるピボットレポートを作成することができます。しかし、同じ期間の上位 10 件の稼ぎ頭の商品を知 りたい場合はどうすれば良いでしょうか?このような場合は、購⼊イベントで料⾦合計が⾼い上位 10 件の商品の みを表⽰するように、制限フィルタエレメントを追加します。この場合、過去⼀週間で price が $100 の 10 件の 購⼊イベント (合計が $1000) はリストの先頭に表⽰されますが、price が $1 の 500 件の購⼊イベントはリスト の下位に表⽰され、場合によっては返される上位 10 件の返されるリストには含まれないこともあります。 テーブルの内容を理解しやすくするために、料⾦を表⽰する⾏の分割列と料⾦合計を表⽰する列値列 (特定の時間 範囲内で、記載されている製品に対して返された合計収益) を追加することができます。 ここでは例として、『データモデルチュートリアル』と同様のデータを「sum of price」でソートした場合どうな るかを⾒ていきましょう。成功した購⼊数がもっとも多い商品がリストの最上位に来ていないことにお気付きで しょうか。 7 照合フィルタオプション 照合フィルタエレメントの設定オプションは、エレメントに対して選択した属性のタイプによって異なります。 ⽂字列タイプ属性に基づいてフィルタリングを⾏う場合、フィルタルール([は]、[次を含む]、[次ではない]、[次を 含まない]、[次で始まる]、[次で終わる]、[が NULL ]、および [が NULL ではない] を選択可) およびフィルタ ルールを適⽤する属性値 ([が NULL ]、および [が NULL ではない] フィルタルールは対象外) を指定します。 IPv4 タイプ属性に基づいてフィルタリングを⾏う場合は、⽂字列属性と同じ選択項⽬から指定できますが、[次で 終わる] の例外があります。 数値タイプ属性に基づいてフィルタリングを⾏う場合、フィルタルール ([=]、[!=]、[<]、[<=]、[>=]、[>]、[が NULL ]、および [が NULL ではない] を選択可) およびフィルタルールを適⽤する属性値 ([が NULL ]、および [が NULL ではない] フィルタルールは対象外) を指定します。 論理値タイプ属性に基づくフィルタを使⽤する場合、属性値が真 (True) 、偽 (False) 、NULL、または⾮ NULL のイベントを選択するフィルタを指定することができます。 タイムスタンプタイプ属性に基づくフィルタを使⽤する場合、時間範囲メニューからもっとも早い時間ともっとも 遅い時間を選択することができます。 制限フィルタオプション ⽂字列および数値属性に基づいたフィルタエレメントを使⽤することができます。以下の項⽬を指定できます。 制限に利⽤する属性。フィルタエレメントがフィルタリングしている属性も含めて、現在のオブジェクト内 の任意の⽂字列、数値、または Count_of_<オブジェクト名> 属性を利⽤できます。 制限⽅法:[最⾼] および [最低] を使⽤することができます。 返される最⼤結果数、任意の数を指定できます。 制限に適⽤する stats 関数。ここで利⽤できる関数は、制限に使⽤する属性のタイプによって異なります。 ⽂字列属性の場合、[カウント] または [⼀意のカウント] を選択することができます。 ⽂字列属性の場合、[カウント] 、[⼀意のカウント] 、[合計] 、および [平均] を選択することができま す。 Count_of_<オブジェクト名> 属性の場合は、[カウント] しか選択することはできません。 注意: 濃度が⾼い属性 (Name や Phone_Number など) に対して [⼀意のカウント] を選択すると、ピボットのパ フォーマンスが低下する可能性があります。 ⾏の分割または列の分割エレメントの設定 ⾏の分割および列の分割エレメントで利⽤できる設定オプションは、それに対して選択する属性タイプによって異 なります。いくつかの設定オプションは、⾏の分割または列の分割エレメントに固有ですが、それ以外のオプショ ンは選択した属性タイプに関係なくどちらのエレメントタイプでも利⽤することができます。 属性タイプに関係なく⾏の分割と列の分割エレメントの両⽅に共通の設定オプション [最⼤⾏数] または [最⼤列数] - 結果テーブルに表⽰する最⼤⾏数または列数。負以外の値でなければなり ません。0 の場合、最⼤値がないことを表しています。[最⼤⾏数]/[最⼤列数] オプションが利⽤できない 特殊な状況が存在しています。 1 つの分割のみが存在しており、タイムスタンプまたは論理値属性タイプをベースにしている場合。 1 つの分割のみが存在しており、数値属性タイプをベースにし、数値範囲を使⽤するように設定されて いる場合 (数値属性タイプで利⽤できる設定オプションについては後述)。 合計 - [すべて] 属性内のすべての合計を表す、⾏または列を含めるかどうかを⽰します。 デフォルトでは、[なし] が設定されます。 [すべて] ⾏/列は、[最⼤⾏数]/[最⼤列数] の制限には考慮されません。 属性タイプに関係ない⾏分割エレメント固有の設定オプション ラベル - レポート⽬的で別のテキスト⽂字列を属性名に優先させる場合に使⽤します。たとえば、これを 使って属性「product name」をピボット内で「Product」と表⽰することができます。 8 ソート - エレメントが作成する⾏分割のソート⽅法。利⽤可能な値は、[デフォルト]、[降順]、および [昇順] です。デフォルトは [デフォルト] です。 [ソート] が [デフォルト] の場合、⾏が最初の分割の属性タイプでソートされます。つまり、最初の分 割が uri (⽂字列属性) の場合、⾏は uri の値のアルファベット順にソートされます。_time (タイムスタ ンプ属性) の場合、⾏は時系列の昇順にソートされます。 [ソート] の値が [降順] または [昇順] の場合、⾏は測定基準値 (カウント、合計、平均などの集計操作 による) を出⼒する、最初の列値エレメントの値でソートされます。 属性タイプに関係ない列分割エレメント固有の設定オプション その他のグループ化 - [最⼤列数] 限度で除外された結果を [その他] 列でグループ化するかどうかを⽰ します。 利⽤可能な値は、[その他のグループ化] と [その他の⾮表⽰] です。デフォルトは [その他のグルー プ化] です。 [その他] 列は、[最⼤列数] の制限には考慮されません。 ⾏分割または列分割エレメントに対して⽂字列属性を選択した場合 ⾏分割および列分割の両⽅に共通の、⽂字列属性固有の設定オプションはありません。 ⾏分割または列分割エレメントに対して数値列属性を選択した場合 [範囲の作成] - 数値を範囲として表すか ([はい])、または個別に記載するか ([いいえ]) を⽰します。デフォ ルトは [はい] です。ただし、その他の値範囲フィールドを空欄にした場合は、[いいえ] が設定されているも のとして動作します。[はい] を選択した場合、必要に応じて以下の項⽬を指定できます。 結果をソートする範囲の最⼤数。 各範囲の最⼤サイズ。 範囲の開始/終了値。 ⾏分割または列分割エレメントに対して論理値列属性を選択した場合 真 (True) および偽 (False) 値に対する代替ラベルを指定することができます。 ⾏分割または列分割エレメントに対してタイムスタンプ値列属性を選択した場合 [期間] - タイムスタンプ結果を [年]、[⽉]、[⽇]、[時間]、[分]、または [秒] で区切る場合に使⽤します。デ フォルトでは、[⾃動] が設定されます。 列値エレメントの設定 最初にピボットエディタを開いた場合、オブジェクトが全時間に返した結果数を表す列値エレメントが表⽰されま す。「<オブジェクト名>のカウント」エレメントでは、ピボットテーブルの名前を指定する [ラベル] のみを変更 できます。このエレメントを保持することも、別の列値エレメントを使⽤するために削除することも可能です。 新しい列値エレメントは、⽂字列、数値、およびタイムスタンプ属性をベースにできます。どの場合でも、必要に 応じてエレメントの [ラベル] を変更することができます。 ⽂字列、数値、またはタイムスタンプイベントを追加する場合、列のセルに表⽰する値 を算出するための計算式を 指定する必要があります。 ⽂字列属性の場合は、[⼀意の値のリスト]、[最初の値]、[最後の値]、[カウント]、および [⼀意のカウント] オプションを利⽤することができます。 数値属性の場合、[合計]、[カウント]、[平均]、[最⼤]、[最⼩]、[標準偏差]、および [⼀意の値のリスト] オプ ションを利⽤できます。 タイムスタンプ属性の場合、[期間]、[もっとも早い]、および [もっとも遅い] オプションを利⽤できます。 注意: 濃度が⾼い属性 (Name や Phone_Number など) に対して [⼀意のカウント] を選択すると、ピボットのパ フォーマンスが低下する可能性があります。 ピボットテーブルの表⽰とフォーマットの管理 ピボットテーブルの結果のページ設定を、ドロップダウンを使って指定できます。ピボットでは、ページあたり 10 件、20 件、または 50 件の結果を表⽰するように設定できます (デフォルトは 20 です)。 [書式設定] ドロップダウンでは、その他のテーブルの外観や動作を指定することができます。たとえば、テーブ ルに表⽰する結果を折り返すかどうか、または⾏番号を表⽰するかどうかを指定することができます。また、ドリ ルダウン動作やデータのオーバーレイ動作を指定することもできます。 ピボットテーブルのドリルダウン ピボットテーブルのドリルダウン 機構は、『データの視覚化』マニュアルの「ドリルダウン動作」で説明してい るテーブル視覚エフェクトの動作と似ています。機能の概要については、そのトピックを参照してください。 ピボットテーブルのドリルダウン動作は、デフォルトではセルモードになっています。 [⾏] ドリルダウンモード [⾏] ドリルダウンモードを選択すると、ドリルダウン操作でピボットテーブルの⾏全体が選択されます。特定の⾏ をクリックすると、その⾏に所属する⾏分割エレメント値に注⽬したサーチが実⾏されます。ピボット定義内に⾏ 分割エレメントがない場合、ドリルダウンサーチではテーブル内のすべてのイベントが表⽰されます。定義内の各 ⾏分割エレメントに対して、ドリルダウンサーチにフィールド-値の制約が追加されます。 たとえば、Web インテリジェンスデータのピボットテーブルを考えてみましょう。このテーブルの⾏は、URI で分 9 たとえば、Web インテリジェンスデータのピボットテーブルを考えてみましょう。このテーブルの⾏は、URI で分 割されており、さらに HTTP_status で分割されています。URI 値が index.php で、HTTP_status が 200 の⾏をクリック すると、URI = index.php かつ HTTP_status = 200 のイベントのみを返すサーチが実⾏されます。 注意: この機構の例外となるのが、最初の⾏分割エレメントが _time の場合です。この場合、ドリルダウンサーチ に制約を追加する代わりに、⾏のもっとも早い時間ともっとも遅い時間でサーチが制限されます。たとえば、⾏が _time で分割され、各⾏の間隔が 1 時間のピボットテーブルがある場合、9:00AM の⾏をクリックすると、午前 9 時 から午前 10 時の範囲内のイベントを返すサーチが⽣成されます。 [セル] ドリルダウンモード [セル] ドリルダウンモードを選択すると、ドリルダウン操作でピボットテーブルの特定のセルが選択されます。特 定のセルをクリックすると、そのセルに影響する⾏分割/列分割エレメントの値を考慮したサーチが実⾏されま す。 ピボットテーブル定義で⾏分割または列分割エレメントが選択されていない場合、サーチにはテーブルに対して返 されたすべてのイベントが含まれます。 ⾏分割エレメントが定義されているけれども、列分割エレメントが定義されていない場合、サーチは [⾏] モード のドリルダウンサーチと同様の動作を⾏います (前述)。 ピボットテーブル定義内の各⾏分割/列分割エレメントに対して、ドリルダウンサーチにフィールド/値の制約が追 加されます。 たとえば、Web インテリジェンスデータのピボットテーブルを考えてみましょう。このテーブルの⾏は URI で分 割されており、列は HTTP_status で分割されています。⾏ URI の値が index.html で、列⾒出し値が 404 のセルをク リックすると、URI = index.html および HTTP_status = 404 のイベントを返すサーチが⽣成されます。 最初の⾏分割エレメントが _time の場合、動作は⾏ドリルダウンの場合と同じになります (前述)。 注意: 複数値フィールドの場合、個別のフィールドをクリックすることができます。ドリル・ダウン・サーチに は、クリックされた値に等しい対応するセルエレメントのフィールド名を持つ、フィールド/値の制約が追加され ます。たとえば、Web インテリジェンスデータのピボットテーブルを考えてみましょう。テーブルのセルに は、HTTP_status のすべての⼀意の値が表⽰されています。ここで、303 をクリックすると、HTTP_status=303 のイベ ントを返すサーチが⽣成されます。 ピボットエディタを使ったピボットグラフと視覚エフェクトの設計 ピボットエディタ でデータ視覚エフェクトを定義するには、エディタの左側にある⿊いサイドバーから視覚エ フェクトタイプを選択します。グラフとデータ視覚エフェクトは、以下の順序で記載されています。 テーブル 縦棒グラフ 横棒グラフ 散布図 ⾯グラフ 折れ線グラフ 円グラフ 単⼀値視覚エフェクト 放射状ゲージ マーカーゲージ フィラーゲージ ピボットグラフと視覚エフェクトを作成する前に、ピボットテーブルの仕組みを正しく理解しておくことが役⽴ち ます (必須と⾔うわけではありません)。ピボットをまずテーブルとして作成した後に、それを他の視覚エフェクト に切り替えることをお勧めします。詳細は、「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」を参照してく ださい。特に、「ピボットテーブルエレメントの概要」のセクションをよくお読みください。このセクションは、 ピボットのグラフと視覚エフェクトで、ピボットエレメントがどのように使⽤されるかについて説明しています。 重要: Splunk Enterprise がグラフおよびデータ視覚エフェクトのために、表形式データをどのように活⽤して いるのかを説明している、「視覚エフェクトのデータ構造要件」を必ずお読みください。 ピボット視覚エフェクトタイプの切り替え ピボットの視覚エフェクトを切り替える場合、その視覚エフェクトに必要なピボットエレメントが判別され、不要 なエレメントは破棄されます。また、エレメントを定義する必要がある場合は、そのことを知らせるメッセージが 表⽰されます。この処理は、テーブルとグラフ間で切り替えた場合や、ある種類のグラフから別の種類のグラフに 切り替えた場合に⾏われます。 例: ピボットをテーブルから縦棒グラフに切り替えたけれども、テーブルモードの時に⾏分割エレメントを定義 していなかった場合、縦棒グラフの [Y 軸] は⻩⾊になり、「必須」のマークが付けられます。グラフの X 軸の属 性を選択しない限り、縦棒グラフは作成されません。 グラフまたは単⼀値視覚エフェクトに対して選択したピボットオブジェクトに利⽤できるフィールドがない場合、 それに対応するパネルセグメント (設定項⽬) は表⽰されません。たとえば、_time 属性がないデータモデルオブ ジェクトで作業を⾏っている場合、ピボットテーブルのビューを縦棒グラフに切り替えても、[時間範囲] を設定 することはできません。 特定の属性のみを使って必要なオプション項⽬を設定できる視覚エフェクトタイプを選択した場合、その視覚エ フェクトタイプを選択すると項⽬が事前設定されます。たとえば、縦棒グラフから折れ線または⾯グラフに切り替 えた場合、縦棒グラフで X 軸に別の属性を設定していた場合でも、[X 軸] には time が事前設定されます。 10 ピボットエディタである視覚エフェクトタイプから別の視覚エフェクトタイプに切り替えた場合、切り替えた視覚 エフェクトで使⽤できないエレメントを除いて、元のグラフや視覚エフェクトで使われていたエレメントが切り替 え後の視覚エフェクトに表⽰されます。データを縦棒グラフで表⽰した後に、ピボットテーブルモードに戻ると当 初と同じテーブルが表⽰された場合は、当初定義されていたピボットエレメントすべてを縦棒グラフで利⽤できた ことが理由です。ピボット視覚エフェクトを他の視覚エフェクトタイプに切り替えた時に、元の視覚エフェクト設 定を失いたくない場合は、先にそのピボット設定をレポートとして保存してください。(ピボットをレポートとし て保存する⽅法の詳細は、『レポートマニュアル』の「レポートの作成と編集」を参照してください。) すべてのグラフと単⼀値視覚エフェクトに共通のコントロール [時間範囲] および [フィルタ] コントロールは、ピボットエディタが提供するすべてのグラフタイプと単⼀値視覚 エフェクト (ゲージを含む) で共通です。 時間範囲 [時間範囲] コントロールは、Splunk Web で使われている時間範囲メニューと動作は同じです。ピボットテーブ ル内の時間範囲フィルタエレメントに対応しています。時間範囲メニューの詳細は、『サーチマニュアル』の 「サーチに適⽤する時間範囲の選択」を参照してください。 フィルタ [フィルタ] で、異なるオブジェクト属性に複数のフィルタを設定して、グラフや視覚エフェクトに表⽰するデー タセットを絞り込むことができます。フィルタコントロールは、ピボットテーブル内のフィルタエレメントとまっ たく同じように動作します。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「フィルタエレメントの設定」を参照してください。 縦棒および横棒グラフコントロール 縦棒グラフと横棒グラフは、ほぼ同じコントロールを使⽤します。ただし、2 つの違いが存在しています。 横棒グラフの場合、X 軸は垂直軸で Y 軸が⽔平軸になります。つまり、縦棒グラフと⽐べて、X 軸と Y 軸 が逆になっています。 縦棒グラフでは、列ラベルを回転することができます。[ラベルの回転] を使って、列ラベルの表⽰⽅法を選 択することができます。 縦棒グラフと横棒グラフでは、X 軸および Y 軸エレメントの定義が必要です。そうしないと、グラフを表⽰する ことはできません。 重要: ピボットエディタの縦棒グラフには、ズームおよびパン機能があります。マウスを使って、グラフ内の ズームする領域を選択することができます。ズームインしたら、左/右⽮印を使って、X 軸沿いにパンすることが できます。[ズームのリセット] をクリックすると、元のグラフに戻ります。詳細は、『ダッシュボードと視覚エ フェクト』マニュアルの「グラフのコントロール」を参照してください。 X 軸 縦棒または横棒グラフを描画するには、X 軸 を属性で定義する必要があります。[X 軸] コントロールパネルは、 ⾏分割エレメントタイプに対応し、設定オプションを共有しています。 利⽤可能な属性設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設 計」にある「⾏分割または列分割エレメントの設定」を参照してください。 [X 軸] コントロールパネルには、以下のグラフ固有のコントロールも含まれています。 [ラベル] には、X 軸の代替ラベルを指定できます。また、X 軸のラベルを⾮表⽰にすることもできます。 [ラベルの回転] では、X 軸への X 軸列ラベルの表⽰⽅法を指定することができます。 [切り詰め] は、X 軸の列ラベルの [ラベルの回転] の値が 0° でない場合にのみ利⽤できます。⻑すぎるラベル を切り詰める場合は、[はい] を設定します。 注意: 横棒グラフの場合、X 軸と Y 軸が逆になることに注意してください。 Y 軸 縦棒グラフを表⽰する場合、Y 軸 は数値を出⼒するために、集計操作 (カウント、⼀意のカウント、平均、合計な ど) を使⽤する属性を使って定義する必要があります。[Y 軸] コントロールパネルは、列値エレメントタイプに対 応し、設定オプションを共有しています。 注意: 濃度が⾼い属性 (Name や Phone_Number など) に対して [⼀意のカウント] を選択すると、ピボットのパ フォーマンスが低下する可能性があります。 利⽤可能な属性設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設 計」にある「列値エレメントの設定」を参照してください。 [Y 軸] コントロールパネルには、以下のグラフ固有のコントロールも含まれています。 [スケール] - 軸のスケールを線形と対数の間で切り替えます。対数スケールは、グラフ内の Y 軸値の範囲変動が ⼤きい場合 (⼀部の値が極端に⼤きく、その他の値が極端に⼩さいような場合) に役⽴ちます。。 [間隔] には、Y 軸の軸⽬盛りの間隔を設定する数値を⼊⼒できます。 11 [最⼩値] および [最⼤値] には、Y 軸範囲を⽰す数値を⼊⼒できます。たとえば、縦棒グラフの Y 軸値がすべて 100 以上 150 未満の場合、その最⼩値と最⼤値の範囲に制限すれば、各縦棒間の差異を際⽴たせることができま す。 [Y 軸] コントロールパネルには、[ラベル] フィールドも含まれており、X 軸の代替ラベルを指定することができ ます。また、Y 軸ラベルを⾮表⽰にすることもできます。 注意: 横棒グラフの場合、X 軸と Y 軸が逆になることに注意してください。 ⾊ 必要に応じて [⾊] を使って、グラフの結果をシリーズ に分類することができます。シリーズは、属性の異なる値 を表す、⼀連の⾊つき縦棒または横棒です。たとえば、過去⼀週間 (_time、X 軸) の Web ショップの購⼊の試み (カウント、Y 軸) を、成功と失敗に分類して表⽰する縦棒グラフを作成することができます。この場合、2 種類の 試⾏タイプ「successful」 (成功) と「failed」 (失敗) が「⾊」に該当します。X 軸を⽇別に分類すると、⽇あた り 2 つの縦棒が表⽰されます。⻘い縦棒が成功した購⼊で、⻩⾊の縦棒が失敗した購⼊になります (別の⾊を使⽤ することもできます)。 [⾊] コントロールパネルは、列分割エレメントタイプに対応し、設定オプションを共有しています。利⽤可能な 設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」にある「⾏分 割または列分割エレメントの設定」を参照してください。 [⾊] コントロールパネルには、以下の⾊/シリーズ固有のコントロールも含まれています。 [位置] には、凡例の位置を指定します。 [切り詰め] には、凡例のラベルが⻑すぎる場合の切り詰め⽅法を指定します。 [スタックモード] を利⽤して、⾊をスタックすることができます。[スタック] および [100% スタック] を選択す ることができます。複数の⾊ (シリーズ) を使⽤している場合、⾊をスタックすることでグラフ視認性が向上しま す (特定のデータセットを構成する各タイプのデータの相対的な重み (重要度) を⼿軽に評価することができま す)。 [100% スタック] オプションを利⽤して、縦棒または横棒のデータ分布を⽐較することができます。この場合、グ ラフの⻑さまたは幅を 100% に設定して、そこに合計「100%」に対する⽐率として各セグメントを表しま す。[100% スタック] は、極めて⼩さなスタックと極めて⼤きなスタックが混在している場合に、[スタックモー ド] を単に [スタック] に設定する場合と⽐べて、横棒/縦棒グラフの各セグメント間のデータ分布をより詳細かつ 明確に把握するために役⽴ちます。 全般 [全般] では、グラフのドリルダウン 機能を有効/無効にすることができます。ドリルダウンの詳細は、以下の項⽬ を参照してください。 このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」のサブトピック「ピボットテーブ ルの表⽰とフォーマットの管理」。 『ダッシュボードと視覚エフェクト』マニュアルの「ドリルダウン動作」。 ⾯および折れ線グラフのコントロール ⾯グラフと折れ線グラフは、縦棒および横棒グラフとほぼ同じコントロールを使⽤しています。主な違いは、ピ ボットで折れ線グラフと⾯グラフでは、X 軸属性として _time のみを使⽤できることです。_time が利⽤できない 場合、折れ線グラフと⾯グラフは利⽤できません。 注意: サーチオブジェクト階層からのオブジェクトで作業を⾏っている場合、_time 属性は利⽤できません。サー チベースのオブジェクトは、タイムスタンプのないテーブル⾏を返す、変換サーチでの使⽤を前提にしています。 縦棒/横棒グラフのように、⾯/折れ線グラフも Y 軸属性を定義しない限り描画することはできません。 ⾯/折れ線グラフでは、[⾊] および [全般] は縦棒/横棒グラフと同じ⽅法で設定できます (前述)。[時間範囲] およ び [フィルタ] コントロールについては、前述の「すべてのグラフおよび単⼀値視覚エフェクトに共通のコント ロール」を参照してください。 重要: ピボットエディタの⾯および折れ線グラフには、ズームおよびパン機能があります。マウスを使って、グ ラフ内のズームする領域を選択することができます。ズームインしたら、左/右⽮印を使って、X 軸沿いにパンす ることができます。[ズームのリセット] をクリックすると、元のグラフに戻ります。詳細は、『ダッシュボード と視覚エフェクト』マニュアルの「グラフのコントロール」を参照してください。 X 軸 前述のように、折れ線/⾯グラフの場合 X 軸 には _time タイムスタンプ属性のみを使⽤できます (折れ線/⾯グラフ は常に時間グラフで、数値の変化の推移を表しているため)。このコントロールは、⾏分割ピボットエレメントと 同様の⽅法で設定できます。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「⾏分割または列分割エレメントの設定」を参照してください。 [X 軸] コントロールパネルには、以下のグラフ固有のコントロールも含まれています。 [ラベル] では、X 軸ラベルを⾮表⽰にすることができます (_time 属性の名前を変更することはできません)。 12 [ラベルの回転] では、X 軸への X 軸⽬盛間隔ラベルの表⽰⽅法を指定することができます。 [切り詰め] は、X 軸の⽬盛間隔ラベルの [ラベルの回転] の値が 0° でない場合にのみ利⽤できます。⻑すぎる ラベルを切り詰める場合は、[はい] を設定します。 Y 軸 折れ線/⾯グラフは、縦棒/横棒グラフと同じ⽅法で、Y 軸情報を設定します (前述)。唯⼀の違いは、折れ線/⾯グ ラフには 1 つ余分な Y 軸コントロールがあることです。NULL 値モード は、グラフ内での NULL 値の処理⽅ 法を決定します。省略する、0 として取り扱う、またはそれらを接続することができます。 散布図のコントロール 散布図の外観は縦棒、横棒、折れ線、および⾯グラフと似ている所はありますが、その設定は異なっています。4 つの次元が存在しています。 属性のそれぞれの⼀意の値に対する、散布図上に「マーク」を作成する、必須の「マーク」コントロール。 散布図のプロットマークの場所の描画に⽤いられる、必須の数値 X 軸/Y 軸範囲。 その属性と特定の値を共有するすべての散布図マークに同じ⾊を使⽤する、オプションの [⾊] コントロー ル。 散布図の場合、[全般] コントロールは縦棒/横棒グラフと同じ⽅法で設定します。[時間範囲] および [フィルタ] コントロールについては、前述の「すべてのグラフおよび単⼀値視覚エフェクトに共通のコントロール」を参照し てください。 マーク 散布図には、[マーク] コントロール⽤の属性が必要です。この属性は、指定された属性の⼀意の値それぞれに対 して、散布図上に「マーク」を作成します。[マーク] コントロールは、⾏分割エレメントタイプに対応し、その 設定オプションを共有しますが、属性のラベルに優先する設定は⾏えないと⾔う例外があります。 ピボットテーブル内で、[マーク] 属性は最初の⾏分割エレメントに対応していますが、[⾊] 属性は 2 番⽬の⾏分 割エレメントに対応しています (定義されている場合)。[マーク] と [⾊] の両⽅に同じ属性を定義することはでき ません。⽚⽅で属性を選択すると、もう⽚⽅の定義時にその属性を利⽤することはできません。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「⾏分割または列分割エレメントの設定」を参照してください。 X 軸と Y 軸 散布図には、X 軸 と Y 軸 コントロールの属性が必要です。Splunk Enterprise はこれを使って、散布図マークの 場所を描画します。両⽅のコントロールが列値エレメントタイプに対応しており、その設定オプションを共有しま す。ピボットテーブルで、散布図の X 軸 コントロールは最初の列値エレメントを使⽤します。Y 軸 コントロール は、2 番⽬の列値エレメントを使⽤します (存在している場合)。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「列値エレメントの設定」を参照してください。 [X 軸] および [Y 軸] コントロールパネルには、以下のグラフ固有のコントロールが含まれています。 [スケール] では、軸のスケールを線形と対数の間で切り替えられます。対数スケールは、グラフ内の軸値の範囲 変動が⼤きい場合 (⼀部の値が極端に⼤きく、その他の値が極端に⼩さいような場合) に役⽴ちます。 [間隔] には、軸の軸⽬盛りの間隔を設定する数値を⼊⼒できます。 [最⼩値] および [最⼤値] には、軸範囲を⽰す数値を⼊⼒できます。これによって、近接した値を⾒やすくするこ とができます。たとえば、散布図マークがすべて Y 軸の 100 以上 110 未満にある場合、その最⼩値と最⼤値の 範囲に制限すれば、それぞれの場所の差異を際⽴たせることができます。 [X 軸] コントロールパネルには、X 軸ラベル⽤の追加のコントロールがあります。 [ラベルの回転] では、X 軸への X 軸⽬盛間隔ラベルの表⽰⽅法を指定することができます。 [切り詰め] は、X 軸の⽬盛間隔ラベルの [ラベルの回転] の値が 0° でない場合にのみ利⽤できます。⻑すぎる ラベルを切り詰める場合は、[はい] を設定します。 ⾊ 散布図では、[⾊] の属性の定義は省略することができます。[⾊] コントロールパネルは、⾏分割エレメントタイ プに対応し、設定オプションを共有しています。すべての散布図マークの属性が同じ⾊を保有し、特定の値を共有 することが保証されます。 [⾊] 属性は、ピボットテーブル定義内の 2 番⽬の⾏分割エレメントに対応しています (定義されている場合)。こ のように、[マーク] 属性が実⾏する必須の⾏分割の他に、これは 2 番⽬のレベルの⾏分割を提供しています。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「⾏分割または列分割エレメントの設定」を参照してください。 散布図の [⾊] コントロールでは、属性ラベルを⾮表⽰にしたり、新しいラベルを優先的に使⽤することができま す。また、グラフの凡例に固有のフィールド [位置] および [切り詰め] も含まれています。 [位置] には、凡例の位置を指定します。 13 [切り詰め] には、凡例のラベルが⻑すぎる場合の切り詰め⽅法を指定します。 円グラフのコントロール 円グラフは⽐較的単純で、ピボット定義内の最初の⾏分割エレメントと最初の列値エレメントを使⽤しています。 ⾏分割エレメントは、円グラフ内のスライス数、そのラベル、および⾊を決定します。列値エレメントは、各円グ ラフのスライスの、他のスライスとの相対的なサイズを決定します。ピボットの円グラフ編集⽤インターフェイス では、これらのエレメントがそれぞれ [⾊] および [サイズ] に変換されます。 円グラフは、[時間範囲] 、[フィルタ] 、および [全般] コントロールも利⽤しています。[全般] コントロールは、 縦棒/横棒グラフと同じように設定します。[時間範囲] および [フィルタ] コントロールについては、前述の「す べてのグラフおよび単⼀値視覚エフェクトに共通のコントロール」を参照してください。 ⾊ 円グラフの [⾊] コントロールのすべてのフィールドは、⾏分割エレメントタイプに直接対応しています。[⾊] コ ントロールは、円グラフ内のスライス数、そのラベル、および⾊を決定します。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「⾏分割または列分割エレメントの設定」を参照してください。 サイズ 円グラフの [サイズ] コントロールのすべてのフィールドは、列値エレメントタイプに直接対応しています。[サイ ズ] コントロールは、各円グラフのスライスの、他のスライスとの相対的なサイズを決定します。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「列値エレメントの設定」を参照してください。 単⼀値視覚エフェクトのコントロール 単⼀値視覚エフェクトは、単⼀の数字を返します。また、必要に応じてラベルテキストを表⽰することができま す。これらは、単⼀列値エレメントを利⽤しています。 [時間範囲] および [フィルタ] コントロールは、必要に応じて単⼀列値エレメントが返す結果をフィルタリングす るために使⽤します。これらのパネルの詳細については、前述の「すべてのグラフおよび単⼀値視覚エフェクトに 共通のコントロール」を参照してください。 値 [値] コントロールは、単⼀列値エレメントを利⽤しています。これが返すイベントは、時間範囲と [フィルタ] コ ントロールで設定するフィルタによりフィルタリングすることができます。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「列値エレメントの設定」を参照してください。単⼀値視覚エフェクトの唯⼀の例外は、選択した属性の代替 ラベルを指定できないことにあります。 単⼀値視覚エフェクトの場合、[値] コントロールには列値エレメントタイプで⼀般的なフィールドに加えて、3 つ の追加フィールドが含まれています。これらはすべてオプションです。 [ラベルの前] には、値の前に表⽰するラベルテキストを指定します。 [ラベルの後] には、値の後に表⽰するラベルテキストを指定します。 [ラベルの下] には、値の下に表⽰するラベルテキストを指定します。 ゲージ視覚エフェクトのコントロール さまざまなゲージ視覚エフェクト (放射状、マーカー、およびフィラー) が、1 つの列値エレメントを持つ単⼀⾏ テーブルが返す値を使って、特定の時期のゲージインジケータの場所を判断しています。ゲージの範囲と⾊を設定 することができます (後述の [値] コントロールに関する説明を参照)。 [時間範囲] および [フィルタ] コントロールは、必要に応じて単⼀列値エレメントが返す結果をフィルタリングす るために使⽤します。これらのパネルの詳細については、前述の「すべてのグラフおよび単⼀値視覚エフェクトに 共通のコントロール」を参照してください。 値 [値] コントロールは、単⼀列値エレメントを利⽤しています。これが返すイベントは、時間範囲と [フィルタ] コ ントロールで設定するフィルタによりフィルタリングすることができます。 利⽤可能な設定オプションの詳細は、このマニュアルの「ピボットエディタを使ったピボットテーブルの設計」に ある「列値エレメントの設定」を参照してください。単⼀値視覚エフェクトの唯⼀の例外は、選択した属性の代替 ラベルを指定できないことにあります。 ゲージ視覚エフェクトの場合、[値] コントロールには [⾊の範囲] フィールドセットも含まれています。この フィールドセットを利⽤して、ゲージが表す範囲と⾊を定義することができます。デフォルト設定には、1〜100 の範囲をカバーする 3 種類の範囲が含まれており、それぞれの⾊は緑、⻩⾊、および⾚となっています。視覚エ フェクトで利⽤される列値エレメントが返す値に対して、必要に応じて数値範囲の変更、範囲の追加、および各範 囲の表⽰⾊の変更を⾏えます。 14 全般 [スタイル] では、ゲージの外観を、「最⼩」と「補完」間で切り替えられます。 15
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