J C O 臨 界 事 故 を 覚 え て い ま す か ?

活断層
JCO臨界事故を
覚えていますか?
今、道州制の話題をよく聞く
ようになりました。この道州制
はもともと市町村合併と同じ趣旨で発想されており、「財政再建」「地方分権と行政の
スリム化、民間主導による地方再生」としています。市町村合併はどうだったでしょう
か? 地方切捨てが益々深刻な状況になっています。万が一道州制がしかれた時、大
企業が集中する大都市圏を擁する“州”と、そうでない“州”との財政面での格差は
歴然としています。国が格差是正を図ればいいのですが、現状を見れば格差拡大の方
向に舵取りをするのが必定です。「財政再建」「行政のスリム化」として進められた市町
村合併の現状と、三位一体改革の結果としての地方切り捨てが良い例です。
「道州制」をどう思いますか?
19 99年 9月3 0日 午前1 0時3
5 分、茨 城県 東海 村 にあ るJ CO で 臨
界 事 故 が 発生 し まし た。「青 い光 が 見
え た」と 表 現 さ れ た よ う に、格 納 容 器
も な いと こ ろで、い きな り裸 の原 子 炉
が 出 現 し、信 じら れ ない 悲劇 が起 こ っ
た の で す。こ の 臨 界 事 故 で、2 人 の 作
業員の方が尊い命を落としました。
この 惨劇か ら8年 余り が経過 しまし
た。今、こ の 事 故 の こ と につ い て 報 道
などで見ることはほとんどありませ
ん。し か し、現 地 で は 今 でも 大 変 な 状
況 に おか れ てお り、必死 の取 り組 み が
行われているのです。
被爆者は最低でも
667人 (旧・科技庁推定)
こ の臨 界 は2 0時 間続 き、中性 子 を
放 射 し 続 け ま し た。又、ヨウ 素 な ど の
放射能 も12 時間空 気中 に放出 され続
け、過 小 評 価 の 指 摘 が あ る旧・科 技 庁
の推定 でも6 67人 の被 爆者が 出まし
た。そ し て、被 爆 さ れ た 住 民 の 方 々
は、今 で も深 刻な 後 遺症 状に 悩ま さ れ
続けているので
す。未 だ に 国 は
健康被害を補償
しようとしてい
ません。
産廃問題とダ
ブります。
「週間金曜日」より
近くに活断層があるのに、
「ない」というおかしさ!
候補地
鹿児島県は、3月28日に開いた専
門委員会で、「候補地周辺には活断層
はない」と報告しました。4月9日に
開催した薩摩川内市議会の産廃特別委
員会でも同様の報告をしました。
どうしてそのような報告にな るの
しょうか?
左図は、計画が発覚した直後に示さ
れた企業作成の資料です。候補地の半
径5キロ以内に幾つも活断層が走って
おり、半径約2㌔あたりにも活断層が
存在しています。なぜ「近くにない」
と言えるのでしょうか?
先の中越沖地震で活断層の見逃しが
あり、活断層の過小評価が厳しく追及
されました。地域住民の命と生活に関
わる問題ですから、万が一のことを考
えるのが人としてのあるべき姿です。
発破を使った採石活動もある ので
す。ごり押しに思えてなりません。
地質断層
測定不能なほど水が漏れ
る“不透水性岩盤”!
県は去る4月20日、産廃場候補地
の川永野地区にある採石場窪地で2回
目のボーリング実験を行いました。
昨年9月実施の調査でも水漏れがあ
りましたが、県は「漏れたかどうか分
からない」としていました。
今回は、表面に近いほど水漏れが激
しく、水を満たす段階から水が亀裂か
ら噴き出し測定不能な場所があった程
です。もう“不透水性の岩盤”とはと
ても言える状態ではありません。
でもやっぱり「不透水性」を強調し
ているのです。どうしてでしょうか?
20~30㍍の深いところが不透水
性だと言っているようです。それも疑
問があるところですが、左図のように
施設の直下が問題なのです。
遮水シートやコンクリートは必ず破
損します。そのとき左図のように、地
下水に浸透し
河川に流れ出
すのです。
県はそのこ
とをまったく
考えようとし
ません。リス
ク管理の根本
が間違ってる
と思います。
半径5㌔
(採石場を所有する企業作成資料より)