4.3 下水道

文部科学省 平成 26 年度「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業
地域ニーズに応えるインフラ再生技術者育成のためのカリキュラム設計
4.3 下水道
松山市下水道中央浄化センター(松山市南江戸4丁目 1-1) (図1、図9参照)
図 1 松山市下水道中央浄化センター(Google から)
浄化センターおよび下水道のしくみを松山市 HP から引用編集する(図2~図8)
。
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisetsu/sonota/jouka-center/GESUIJYOUKASEN
TA.html から.
浄化センター名:中央浄化センター (供用開始年月日:昭和 37 年 7 月 10 日)
現有処理能力:168,160 m3/日、処理方法:標準活性汚泥法(図2から)
図2 松山市公共下水道事業の全体
各家庭や工場などで使用された水は、下水管を通って下水浄化センターまで流れてきます。
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地域ニーズに応えるインフラ再生技術者育成のためのカリキュラム設計
下水浄化センターでは、ポンプによって汲み上げられ、沈殿池やエアレーションタンク(反
応タンク)などを通ってきれいな水に浄化されます。最後にバイ菌を殺菌して川や海に放
流されます(図3)。
図3 下水道のしくみ
<沈殿池ポンプ棟>
下水処理場に流れついた下水は、自動除塵機により大きなゴミを取り除き、沈砂池で砂を
沈めて除去します。その後下水はポンプで汲み上げられて処理施設へ送られます(図4)。
図4 沈殿池ポンプ棟(左:ポンプ棟、右:ポンプ棟断面図)
<最初沈殿池>
沈砂池から送られてきた下水は最初沈澱池へ入ります。ここで細かなドロを沈めて汚泥と
して取り除きます。これだけでも下水は幾分きれいになります(図5)。
図5 最初沈殿池(平行流矩形沈殿池、左:沈殿池、右:沈殿池断面図)
<反応タンク>
ゴミやドロを取り除いた下水には、まだ水に溶けている汚れが残っています。これに空気
を吹き込むことにより、微生物の力できれいにします(図6)。
図6 反応タンク(左:タンク、中:タンク断面図、右2写真:タンク内の微生物)
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<最終沈殿池>
反応タンクできれいになった水は汚泥と一緒に最終沈殿池へ流れてきます(図7)
。ここで
汚泥を沈ませて、きれいな上澄水のみを消毒タンクへ送ります(前出図3)。
図7 最終沈殿池(左:沈殿池、右:沈殿池断面図)
<消毒タンク>
処理した水は、見た目はきれいになっていますが、大腸菌などの細菌が存在しています。
そのため塩素剤を添加し消毒をして放流します(図8、図3右端)。
図8 消毒タンク(左:タンク、右:タンク平面図)
講義では、到着(集合)場所を図9の「バス乗降場所」と決めて、浄化センターの見学
を行った。
図9 松山市下水道中央浄化センター位置図
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