信用金庫ビジョン・経営方針・事業の概況

KITASORACHI SHINKIN
REPORT 2015
信用金庫ビジョン・経営方針・事業の概況
信用金庫ビジョン
信用金庫3つのビジョン
信用金庫は、中小企業や地域住民のための協同組織による
地域金融機関です。協同組織は、相互扶助を基本理念として
おり、会員や利用者ならびに地域のニーズにお応えすること
を経営の基本においています。信用金庫は、その社会的使
命・役割の達成に向けて、3つのビジョンを掲げています。
中小企業
の健全な
発展
地域社会
繁栄への
奉仕
経営方針
基本方針
・郷土の繁栄に寄与しましょう。
・顧客に愛される金庫にしましょう。
・与えられた仕事に誇りをもち、
内容の堅実な金庫にしましょう。
事業の概況
事業方針
平成26年度は、
新長期経営計画
『しんきん
「つなぐ力」発揮2012』
の最終年度にあたり、
計画の達成に向け具体策を推進
いたしました。
業 績
預金は、卸・小売業、物品賃貸業、教育関連業で減少するも、個人、不動産業、医療・福祉業で増加し、期末残高は
1,143億円となり、前期比49億円、年率4.55%増加いたしました。
貸出金は、卸・小売業、情報・通信業、教育関連業で減少するも、不動産業、医療・福祉業、個人で増加し、期末残高
は482億円となり、前期比37億円、年率8.45%増加いたしました。
収支では、経常収益1,764百万円と前期比143百万円増加しましたが、経常費用1,541百万円と前期比126百万円
増加した結果、経常利益223百万円、税引前当期純利益218百万円、
当期純利益156百万円の計上となりました。
自己資本比率は、
リスクアセット等の増加により10.78%となり、前期に比べ0.19ポイント低下いたしましたが、国内基準
の4%を大きく上回っております。
リスク管理債権額は2,020百万円、前期比131百万円増加しましたが、不良債権比率は4.18%と低水準に止まってお
ります。
事業の展望 を基本とし、
(1)
支援力・営業基盤の強化
(2)
経営力・
平成27年度は新長期経営計画『しんきんスクラム強化3か年計画』
内部態勢の強化
(3)
組織力・人材力の強化
(4)
つなぐ力・総合力の強化を目指して具体策を推進いたします。
主要勘定目標 預金残高目標:1,230億円 貸出金残高目標:530億円
主要課題 (1)
支援力・営業基盤の強化
・課題解決の取組みの強化 ・成長支援等の取組みの推進 ・特性の発揮
(2)
経営力・内部態勢の強化
・透明性の向上 ・健全性の確保 ・内部態勢の強化
(3)
組織力・人材力の強化
・人材の育成 ・人材を活かす職場環境づくり
(4)
つなぐ力・総合力の強化
・つなぐ力の発揮 ・総合力の発揮
3
事務リスク管理
市場リスク管理
信用リスク管理
信用金庫
豊かな
国民生活
の実現
リスク管理体制
金融自由化の進展に伴い、金融機関の経営上のリスクは一段と多様化してきております。
当金庫では、経営の健全性
を維持するため、
リスク管理の強化を重点施策として位置付け、統合的リスク管理による内部管理体制の充実に努めて
います。
また、金融庁検査・日本銀行考査も定期的に受けています。
信用金庫法 第1条(目的)
この法律は、国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄
の増強に資するため、協同組織による信用金庫の制度を確立し、
金融業務の公共性にかんがみ、その監督の適正を期するととも
に信用の維持と預金者等の保護に資することを目的とする。
リスク管理体制・法令遵守体制・金融ADR制度への対応
KITASORACHI SHINKIN
REPORT 2015
信用リスクとは、貸出金の元金や利息
資産(貸出金、有価証券など)
・負債
事務リスクとは、事務上のミスや不正に
が回収不能になるリスクのことです。当金
(預金など)
双方の金利変動に伴う
「金利
より損失を受けるリスクのことです。
当金庫
庫では、貸出金の健全性を維持するた
リスク」、株式や債券などの価格の変動が
では、全ての事務に係わる事務処理規
め、
審査管理部の充実を図り厳格な審査
もたらす「価格変動リスク」、外国為替相
程、要領を制定し日常の事務ミス防止や
体制をとっております。
また内部研修や外
場の変動に伴う
「為替リスク」などの市場
事故の未然防止のために万全の体制を
部研修への派遣を継続的に実施し、本
リスク、
および期間のミスマッチなどによる
とっています。
また、本部検査部門が本支
部からの臨店指導を定期的に行うなど、
流動性リスクなどに対応するため、
当金庫
店に対し定期的に臨店検査を実施する
審査管理能力の向上を図っています。
では ALM(資産負債総合管理)委員会
一方、本支店には自店検査の月例実施
において、経済や市場金利の動向を勘
を義務づけ、事故の未然防止のために万
案しつつ、運用・調達の方針を策定して
全の体制を取っています。
システムリスク管理
います。
システムリスクとは、
コンピューターシステ
流動性リスク管理
ムの異常停止、誤作動などのシステムの
不備やコンピューターが不正利用されるこ
流動性リスクとは、資産の運用と調達における期間のミスマッチや予期せぬ資金の流
とにより損失を被るリスクのことです。
失等により、通常よりも高い金利での資金調達を余儀なくされることにより、損失を被るリ
当金庫において最も重要なオンライン
スクをいいます。
システムは、
しんきん共同センターで管理・
当金庫では、不測の事態に対応できる十分な支払準備資産を確保するとともに日々
運営されており、
このシステムは、災害時
の流動性状況を管理し、適切な資金繰りに努めています。
に備え充分なバックアップ体制を整えてい
また、信金中央金庫による業界としての流動性対応へのバックアップ体制も整ってい
ます。 ます。
法令遵守体制
信用金庫の役職員は、社会的規範を逸脱するような営業活動を慎み、
良識ある営業姿勢を維持する社会的責任を負っています。
法令やルールの遵守(コンプライアンス)
は、金融不祥事を未然に防止するだけでなく、地域での信頼性を高め、地域の皆様の負託に
応えていくことにつながります。当金庫といたしましても、経営陣自らが高い企業倫理と順法精神に則って経営にあたり、
その精神を役
職員一人ひとりにまで浸透させることが重要であると、強く認識しています。
そこで当金庫では、公正な業務運営を行うために「コンプライアンス・プログラム」
を策定し、倫理法令遵守体制を確立しております。
そ
して法令等遵守の手引きとして「コンプライアンス・マニュアル」
を作成し、全役職員に配布して 金庫職員としてのあり方 を再認識し、
自
らの行動指針として自覚を強めています。
金融ADR制度への対応
【苦情処理措置】
当金庫は、
お客様からの苦情のお申し出に公正かつ的確に対応するため業務運営体制・内部規則を整備し、
その内容をポスター、
ホームページ等で公表しています。苦情は、
当金庫営業日
(9時∼17時)
に営業店(電話番号は18ページ参照)
または総務部(電話:
0164-22-1216)
にお申し出ください。
【紛争解決措置】
当金庫は、紛争解決のため、
当金庫営業日に上記総務部、
または北海道地区しんきん相談所
(9時∼17時、電話:011-221-3273)
、
全国しんきん相談所
(9時∼17時、電話:03-3517-5825)
にお申し出があれば、札幌弁護士会
(電話:011-251-7730)
、東京弁護士会
(電話:03-3581-0031)
、第一東京弁護士会
(電話:03-3595-8588)
、第二東京弁護士会
(電話:03-3581-2249)
の仲裁センター等に
お取次ぎいたします。
また、
お客様から各弁護士会に直接お申し出いただくことも可能です。
なお、前記弁護士会の仲裁センター等は、
東京都以外のお客様でもご利用いただけます。
その際には、
お客様のアクセスに便利な東京以外の弁護士会をご利用する方法もあり
ます。例えば、東京以外の弁護士会において東京の弁護士会とテレビ会議システム等を用いる方法
(現地調停)
や、東京以外の弁護
士会に案件を移す方法
(移管調停)
があります。
ご利用いただける弁護士会については、
あらかじめ前記「東京弁護士会、第一東京弁
護士会、第二東京弁護士会、全国しんきん相談所または当金庫総務部」にお尋ねください。
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