15 交通安全活動は、 企業繁栄の基盤である。

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交通安全活動は、
企業繁栄の基盤である。
一般社団法人
山形県安全運転管理者協会長
鈴 木 一
会員の皆様明けましておめでとうござます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
会員の皆様には、昨年1年間、事業所の交通事
故防止と地域の安全確保のために多大なご尽力を
いただきました。これらに対し、心より敬意と謝
意を表しますとともに協会の活動にご指導ご支援
を賜りました警察ご当局並びに関係機関・団体の
皆様に対しましても衷心より感謝を申し上げます。
当協会は昭和46年2月9日の設立以来、一貫して「
交通事故を起こさない事業所づくり」を目指し、努
力を重ねながら着実に実績を上げてまいりました。
当協会は、こうした伝統を継承しながら、スロー
ガンである「安全なくして利益なし、安全なくして
繁栄なし」の基本理念を堅持し、これまでと同様
に安全運転管理者の「管理能力と資質の向上」及
び「交通安全の実現」に向けて、会員一丸となっ
て活動してまいる所存でありますので、皆様の更
なるご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
さて、昨年11月末日現在の県内交通事故は、死
者数は前年比+8人と厳しい結果となりましたが、
発生件数、傷者数はともに前年を大きく下回って
おります。
一方、安全運転管理者選任事業所の交通事故は、
死者数が前年比−1人で、発生件数、負傷者数ともに
前年を下回るという好ましい結果となりました。
当協会はこの1年、県交通安全対策協議会(会長
発行/一般社団法人 山形県安全運転管理者協会
吉村知事)の一員として交通安全「やさしさをのせ
て走ろう山形路」県民運動を推進したほか、交通
安全運動の新しい形で「思いやりを増やす。交通
事故を減らす。」という「山形スマートドライバ
ー運動」と、早めのヘッドライト点灯で夕方の交
通事故を減らそうという「おもいやりライト運動」
を当協会独自の重点課題として推進致しました。
このほか、インターネットEメールやホームペー
ジ、機関誌等を利用した安全運転管理情報の提供、
広報ポスターや「交通安全のぼり旗」を配布して
安全運転管理業務の支援等を行い、選任事業所の
交通事故防止を支援して参りました。
安全運転管理者等に対する法定講習につきまし
ては、平成26年度においても県の業務委託を受
け、県警察本部交通部、県下各警察署、各地区協
議会のご指導ご支援をいただきながら円滑に実施
することができました。
しかしながら、安全運転管理選任事業所の運転
者が第一当事者となった事故は、県内交通事故の
21.6%に当たる1243件(死者6)が発生しており、
うち業務中は258件(死者1)、出退勤時は459件(死
者2)となっております(いずれも11月末現在)。
こうした事故の当事者となった場合、加害者はも
ちろん、被害者の立場であっても、その精神的な負
担、肉体的な苦痛及び経済的な損失は、計り知れな
いものがありますし、また、関係する事業所の立場
としても企業イメージの低下等は避けられません。
現代の車社会にありまして、交通事故は最も身
近な脅威であります。
このリスクを最小限に抑えること、つまり交通
安全運動を推進し、交通事故を限りなく0に近づ
けることは、「企業繁栄の基盤」であり、最も優
先すべき課題であります。
本年も引き続き会員皆様のご理解とご支援をいた
だきながら、事業所からの交通事故を削減する努力
を続けてまいりますので、よろしくお願い致します。
年頭に当たり、会員皆様のご健勝と所属事業所
のますますのご繁栄を祈念し、新年のご挨拶とさ
せていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
安全運転管理 1月号 2015
1
平成27年使用交通安全年間スローガン
一般部門 運転者(同乗者を含む)に対するもの
■ 内閣総理大臣賞<最優秀作>
早めから つけるライトで 消える事故
■ 内閣府特命担当大臣賞<優秀作>
思いやり ゆとりは無事故へ つづく道
■ 警察庁長官賞<優秀作>
シートベルト 締めれば安全 家族は安心
■ 佳作(全日本交通安全協会会長賞)
● 「ちょっとだけ」 ちょっとで済まない 飲酒事故
● 渡りきる 老いの歩幅に 待つゆとり
● 日本の 運転マナーを 世界遺産に
一般部門 歩行者・自転車利用者に対するもの
■ 内閣総理大臣賞<最優秀作>
外出は 明るい笑顔と 反射材
■ 内閣府特命担当大臣賞<優秀作>
横断は いくつになっても 右左
■ 警察庁長官賞<優秀作> 自転車は ルールとマナーが 両輪です
■ 佳作(全日本交通安全協会会長賞)
● きっとくる 見えないカーブの 向こうから
● 自転車の 五則守って ふむペダル
● メールきた スマホみてたら くるまきた
● 反射材 大人も子供もペットにも
こども部門
■ 内閣総理大臣賞<最優秀作>
ルールむし しん号むしは わるいむし
■ 内閣府特命担当大臣賞<優秀作>
ひとりでも まもるよやくそく みぎひだり
■ 警察庁長官賞<優秀作>
飛び出すな 向こうに友達 見つけても
■ 文部科学大臣奨励賞<優秀作>
子どもでも 自転車のったら 社会人
■ 佳作(全日本交通安全協会会長賞)
● あんぜんを つくるまほうが みぎひだり
● 広がるな 狭い道こそ 前ならえ
● スマホより 自分の命を 見つめよう
● はんしゃざい ぼくの近くの一番星
以上のスローガンは、(一財)全日本交通安全協会が毎日新聞と共催で募集したものです(今年で50回目)。
事業所等における交通安全活動に大いに活用してください。
6
安全運転管理 1 月号 2015
交通事故防止教材のDVD∼貸出中(無料)
事業所において従業員を対象とした交通事故防止教養の教材として「法定講習」で使用したも
のと同じDVDを貸し出しています。会員様の使用料は無料です。申込みは電話で貸出中でない
ことを確認の上、借用申込書(HPからダウンロードできます。)に記入しFAXで行ってください。
【飲酒運転に関するもの】
● 飲酒運転の報い「破滅への道 」(27分)
飲酒運転でひき逃げ、死亡事故を起こしてしまったドラ
イバーの心の軌跡、訪れる家庭崩壊までのストーリー。
● 飲酒運転悲劇の連環(27分)
飲酒運転による交通事故を起こしたドライバー
とその家族の悲劇の連環が描かれています。
● 飲酒運転の禁止(15分)
● 二つの崩れた家族(33分)
飲酒が車を凶器に変えた・・ ”どうして、飲
酒運転なんかしたのよ”
● 飲酒運転根絶宣言(22分)
企業の責任と取り組みを集録しています。
● 飲酒運転 許されない犯罪(23分) ∼NEW
飲酒運転の罰則が強化されたことなどを内
容とする道交法改正の解説版です。
飲酒運転で死亡事故を起こした会社員が引
き起こす波紋。友人、飲食店主の責任も描く。
【交通事故に関するもの】
● 明日はあなたかもしれない(23分)
交通事故の個人の責任、企業の責任 「社会的・道
義的責任 」「法的責任」等を分かりやすく解説。
● ある死亡事故の報告(24分)
交通事故で家族を失った人々の悲しみと苦
しみを重厚なドラマで描いたものです。
● ドライブレコーダーは見た(21分)
危険を予測して大切な命を守る運転を収録
しています。
● 命にスペアはないことを(22分)
事故現場から見た防止対策を解説してい
ます。
● 奪われた命(26分)
交通事故の大きな代償を取り上げ、その防
止対策を解説しています。
● 時速100km の衝撃!(13分)
後部座席シートベルト非着用の危険を実車実
験映像を通して訴えています。
【安全運転に関するもの】
● なくせ!ヒューマンエラー(29分)
ドライバーの怒り、焦り、急ぎ、慣れ、甘え等
がどう事故に結びつくのか、事例紹介で解説。
● 安全への道(25分)
●「思いやり運転」のすすめ(26分)
交通社会は皆が助け合い支え合っているもの。これが
「思いやり運転」で築かれることを解説しています。
● 01・02運動(21分)
交通事故の危険を回避する知恵を収録して
います。
● 冬道の危険を知る(21分)
雪道や凍結路面を安全に走行するためのい
ろいろな注意事項が収録されております。
● 夜間・雨天時に潜む危険(21分)
夜間・雨天時など悪条件下特有の危険要因を明らか
にしながら、どうしたら事故は防げるかを考えます。
● セーフティエコドライブ(18分)∼NEW
日本自動車連盟(JAF)が作成したセーフティエ
コドライブに関するわかりやすい解説のDVDです。
安全車間距離である2秒間を保持するため、
運動の必要性をビデオで説明したものです。
● トラックの危険予測(18分)
トラックの運転の交差点左折、進路変更等
主な場面の危険予測を解説しています。
● 運転者の心得と義務(25分)
運転に伴う義務と責任、安全運転の知識を
わかりやすく解説しています。
● シェア・スマイル(8分)∼NEW
東京スマートドライバーが作成したショートフィルム。一人の女の
子が首都高をドライブすることで癒やされていくストーリーです。小
山薫堂特別監修。山形スマドラの吉村和康さんも出演しています。
【申込先】 〒990−0024 山形市あさひ町18−25 山形建設会館内
一般社団法人山形県安全運転管理者協会
電話 023−633−2716 FAX 023−633−2741
E-mail:[email protected]
(郵送料は、申込者負担とさせていただきますのでご容赦下さい。)
安全運転管理 1 月号 2015
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