第1号 - 熊本県高等学校文化連盟演劇部

熊本県高文連演劇部
平成 27 年 5 月 29 日(金)発行
担当:髙原(大津高校)
「あの舞台ってどうやってたの?」「こんな表現したい…どうすれ
ばいいの?」「今更なことだけど聞いてみたい!」など、部員の疑
第1号
問、経験豊富な県内顧問の先生方に聞いてみました。
5月22日(金)の総会後、顧問の先生方とのお話で、「舞台プランを考えきれない部員たちに、どう力をつけさ
せるか」が話題になりました。答えは一つ。「わかる人に尋ねる」これだけ。
しかし、「誰に聞いていいのかわからない…」という人・学校もあると思います。そこでこの号外です。もしうまく
いけば、この「舞台なんでも Q&A」をどんどん発行して、各学校の顧問の先生あてにメールでお送りしようと思い
ます。その第一弾として、「目の前で見た、総文祭での疑問・質問への答え・0日目編」です。
質問1 ”吊りもの”はどうやって吊るんですか?
☆回答:南関高校顧問より
例えば、今回の城北地区のように「木に花を咲かせる」ため
の花を吊りバトンに吊る場合で。
①「花をどんな素材で作るのか」の選択が大事
→ベニヤに花を描く、布を花のイメージで吊る、など…
②その重量によって吊る材料とバランスを決める
→テグス(糸)、バインド線、ワイヤーのどれを使うか…?
→材料のどこに結ぶと最もバランスがとれるか…?
③それをどの吊りバトンに吊るかを会館さんと相談する
→吊りものの厚さ・膨らみ(揺れも考慮)によっては、すぐ前後
の照明機材などとぶつかったり、機材の熱で発火することも
あるので、「吊れる/吊れない」の指示に従う。
※ちなみに今回は…
①花を針金の枠組みに布をつけて、
②裏につけた、ある程度の重み&骨組の小ワリ(角材)にバイ
ンド線を取り付けてバトンに吊るす。
また、バトンへの取り外しが容易な金具を選んでいます
きちんと理解すれば、どの学校でも作れる。「うちにはできな
い…」とあきらめずに、うちの学校でもやってみたいと思ったら、
遠慮なく他校の先生にも聞いてみよう。
質問2 城北地区の「花あて」はなぜ必要
なんですか?その効果は?
☆回答:城北高校顧問より
質問の「花あて」とは、木の花(Q1の吊り
もの)にあてるために仕込んだ専用の照明
のことだと思う。それは「照明をあてないと
花が見えないから」 。舞台上の道具は基
本的に照明があたらないと見えない、と考
えて、「あてる/あてない」を決めていく。
さらに、この照明を最後に ON にするのは
お芝居の流れ、演出として客席に届けた
い願いが?…あとは、本番をお楽しみに。
質問3 ホリの色はどうやって出すんです
か?
☆回答:信愛女学院高校顧問より
ホリとは舞台奥のホリ幕を照らす照明。ゼ
ラという色のついたフィルター(赤・青・緑)
3色の組み合わせで、黒以外のすべての
色を作れる。どう組み合わせればどんな色
になるか、周りの方に聞いてみよう。
質問4 どういう風に舞台を作り上げればいいのでしょうか? 大道具・小道具など、何が必要でそうでない
かの取捨選択をどうすればいいのか知りたいです。
難しい質問ですが、真剣に演劇に取り組もう
とする良い質問なので、取り上げました。
☆回答:国府高校顧問より
舞台の作り方は、『舞台の完成イメージを作って、逆算していくこと』だと思う。「私はこんな感じのシー
ン・絵を作りたい」があって、そのために必要なものだけを選んで組み立てていくのが、舞台を作っていく作業。ど
れが「必要/不要」か、一人で悩まずに周りに相談した方がいい。いい舞台をみんなでつくろう。
では、「その完成形のイメージをどうやって作るのか」。これは、まずは”マネる”ことから。たくさんの舞台を
見て、「これカッコいいな」「あれやってみたい」という材料を頭の中に入れておくと、自分のイメージも湧きはじめ
るのではないか。すぐにできることでないので、部員みんなで協力して部全体のイメージ力を高めよう。
発声方法、稽古、演技・演出についての質問も。多くの先生方に聞いて、明日 or 後日発行号でお答えします。
※5/29 配付のための印刷は、学園大付属の顧問の先生にご協力いただきました。