知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
診療所
あまみ
中
中 央
事務局
研究所
しらさぎ
つなぐの
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 2353 号 2015.3.6 発行
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【まぜこぜエクスプレス】Vol.46 自閉症の不思議な世界(1) 個性豊かなアー
ティストたち
産経新聞 2015 年 3 月 4 日
アートパフォーマンスで制作した粘土の動物を説明する佐々木卓
也さん(右)と一般社団法人「Get_in_touch」理事
長の東ちづる(左、山下元気さん撮影)
4月2日は、国連が定める「世界自閉症啓発デー」
。G
et in touchは、この日を自閉症の人の持つ
温かさと重ねあわせ「Warm Blue Day」と
名づけ、2013年から自閉症について知ってもらうた
めのイベントを行ってきた。今回から4月2日に向けて
4回にわたり、自閉症の不思議な魅力を取り上げていく。今回は、唯一無二の才能をもつ
アーティストたちを紹介する。
自身の作品を持つ塗敦子さん。作品は、2015年4月2日から
伊藤忠青山アートスクエアで開催される「”Warm_Blue”
_MAZEKOZE_Art」にも展示される=2014年5月
10日(山下元気さん撮影)
特性が才能に
自閉症という言葉はずいぶん知られてきたが、今だに、
「性格の暗い人」や「ひきこもり」と勘違いしている人
もいるようだ。自閉症は先天的な脳の特性で多数派と異
なる感覚や認知を持つ。生活やコミュニケーションにハンディが生まれやすい一方、ユニ
ークな個性を育む可能性も高い。中には、好きなものに対する徹底的なこだわり、独特の
色彩感覚や描写力などから、魅力的な作風を生み出すアーティストとして活躍する人もい
る。並外れた集中力でぐるぐる渦巻きを描き続けたり、記憶した数字を独自の配列で並べ
たり、まるでカメラで撮影したように風景を再現したり、特異な才能を持つ自閉症の作家
たちが活躍している。
卓ちゃんこと佐々木卓也さんも、そのうちの一人だ。多くの言葉を持たない彼だが、幼
い頃から絵を描き、粘土細工を作り、創作活動を続けてきた。鮮やかでおおらかな線、ど
こかほのぼのとした作風にファンも多い。
私が卓ちゃんとアートパフォーマンスを始めたきっかけは2011年の東日本大震災。
卓ちゃんのお母さん、睦子さんの「被災した人を支援したい」という思いから、
「卓也にで
きることは絵を描くこと。ちづるさんとだったら、大勢の前でも描けると思う」と提案が
あった。
白いキャンバスに私がまず鉛筆で線を描く。思いつく数字、ひらがな、英字などを混ぜ
て。私の様子をじっとみている卓ちゃん。線を入れ終わると、キャンバスを両手でつかみ、
にらむように凝視。アーティストの顔になる。「大丈夫?」と聞くと、「ダイジョウブ!」
と答える。その言葉が自閉症によくある特徴の一つの“オウム返し”なのか、本当に大丈
夫なのかわからない。睦子さんはハラハラ。最初の頃は、両手を胸の上で組み、祈るよう
に見守っていた。輪郭は描かずどんどん色を重ねるので、お客さんも何が何だかわからな
い。だが、卓ちゃんの自信に満ちた筆運びに吸い寄せられるように見続けるのだ。写真を
パシャパシャ撮っても、騒がしくても、彼の集中力が途切れることはない。約1時間後、
カラフルな動物が折り重なるように寄り添った作品が完成。会場は感嘆の声と拍手に包ま
れる。
「表現に託すものが深い」
これまで何度も卓ちゃんとパフォーマンスを続けてきたが、一度だけ、白、黒、グレー
が中心のダークな配色の絵になったことがある。彼の心境に何か変化があったと周囲が考
えるきっかけになり、彼にとって描くことは、伝えたい、つながりたいことでもあるんだ
と再認識した。睦子さんも、
「人とつながることでトラブルもあるけど、卓也はどんどん成
長してきている」とうれしそうだ。
以前、卓ちゃんと、仙台市の福祉施設「こぶし」でアート活動をする塗敦子さん、ボー
ダレスアートをめざす岩手県花巻市のるんびにい美術館のアトリエで制作を行う小林覚さ
んという3人のアーティストが展覧会場でそろったことがあった。3人とも言葉を交わさ
ない。だが同時に笑い出し、また静かになり、また同時に片手を上げ空中に何かを描くよ
うなしぐさを始めた。周囲は驚いた。「テレパシーで話してるんじゃない?」「彼らは進化
した人かも?」と。
「君たちはナニモノなんだ?」と不思議がりつつ、平和な時間に浸った
ことがある。
数多く自閉症の作家の作品をプロデュースしてきた美術家の中津川浩章さんは以前、
「言
葉やコミュニケーションにハンディがあるからこそ、彼らがその表現に託すものは深くて
大きい」と言っていたが、とても納得できる話だ。
ここ数年、障がい者のアーティストが注目されている。いいものはいいのだから自然な
流れだと思う。だが「頑張ってるから」
「ピュアだから」という思い込みも蔓延(まんえん)
している。必要なのは哀れみ、ほどこしではなく、正当に評価されるチャンスだ。自然に、
フラットに。
なので、今回「Warm Blue Day」に合わせて障がいの有無にとらわれずア
ートを楽しめる展覧会を企画した。多様なアーティストが、ブルーを描いた作品を展示す
る。Get in touchが歩き始めたときからの目標、まぜこぜの展覧会だ。作品
をまっすぐ楽しんでほしい。
(女優、一般社団法人 「Get in touch」代表 東
ちづる/撮影:フォトグラファー 山下元気/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】 ■Get in touch”Warm Blue” MAZEKOZE
Art 4月2~24日午前11時~午後7時、伊藤忠青山アートスクエア(港区北青山
2の3の1シーアイプラザB1F)
、入場無料。
おいしいお菓子でチャリティー
絵本作家による魅力的なパッケージで包まれた、最高のパティシ
エが監修したおいしいお菓子(提供写真)
ホワイトデーにむけて、知的障がい者の就労環境の改
善に取り組むテミルプロジェクト(www.temil
-project.jp)とGet in touch
のコラボレーション企画が、渋谷ロフト(宇田川町21
の1)ほか全国のロフト13店舗で開催されている。
絵本作家による魅力的なパッケージで包まれた、最高
のパティシエが監修したおいしいお菓子は、障がい者が働く施設で製造されている。お菓
子を買うことで、障がい者の賃金の引き上げにも協力できるという、うれしい仕組みだ。
ホワイトデー商品の売り上げの一部はGet in touchの活動資金として寄付さ
れる。
必見のアール・ブリュット展
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」のポスター(提供写真)
滋賀県近江八幡市のボーダレス・アートミュージアムNO-MA
で、「アール・ブリュット☆アート☆日本2」が2月22日まで開
催されている。
日本のアール・ブリュットとともに、アドルフ・ヴェルフリ(1
864~1930年)の作品26点を特別展示している。アドル
フ・ヴェルフリは生涯の多くを病院で暮らしながら、2万5000
枚にも及ぶ架空の冒険物語を描いた著名なアール・ブリュット作家。
マンダラのごとく壮大で神秘的な作品は、強烈なインパクトがある。
狂気がなければ芸術ではない
公式図録「解剖と変容_アール・ブリュットの
極北へ-チェコの鬼才ルボシュ・プルニーとアンナ・ゼマーンコヴァー」
(現
代企画室、2285円+税、提供写真)
『解剖と変容 アール・ブリュットの極北へ-チェコの鬼才ル
ボシュ・プルニーとアンナ・ゼマーンコヴァー』
(現代企画室、2
285円+税)は、チェコを代表するアール・ブリュット作家2
人の作品を展示した「解剖と変容」展の公式図録。2012年に
兵庫県立美術館などで開催され、話題を呼んだ。
狂気をひめた2人の作品の毒々しい魅力が素晴らしいのはもち
ろん、アール・ブリュットの歴史とその代表的な作家を紹介した
映画「天空の赤」も丁寧な解説とともに紹介されており、アール・ブリュットの魅力を知
るために最適な入門書とも言えるだろう。
複雑な症状、映画みて 「高次脳機能障害」支援グループ・福山大の「夢々」
朝日新聞 2015 年 3 月 4 日
【雨宮徹】 交通事故などによって脳が傷つき記憶障害や認知障害
を抱えながら暮らす「高次脳機能障害」の患者を支援するグループ
が福山大学にある。グループは、複雑な症状が表れるこの障害につ
いてもっと理解を深めてもらおうと、14日、患者の回復過程を描
いた映画の上映会を開く。
大学院生らと映画会の打ち合わせをする橋本優花里教授(右)=福山市の福
山大学
グループの「夢々(ゆゆ)」は、福山大心理学科の橋本優花里教
授(神経心理学)が主宰している。10~60代の高次脳機能障害
の患者約10人やその家族が毎月1度集まり、大学院生らのボラン
ティアスタッフと一緒に料理を作って食べたり、地域の清掃活動を
したりしている。大学の学園祭に参加して模擬店を営み、売り上げを活動資金に充ててい
る。
橋本さんが「夢々」を作ったのは5年ほど前。高次脳機能障害は見た目に分かりづらい
症状が多く、この障害を専門にした作業所が少ないことに気づいた。このため、患者は家
に閉じこもりがちで、少しでも社会参加を促したいと思った。
研究とは別に、参加者が気楽に社会とかかわり、
「楽しんでもらう」場を設けたいと考え
た。2013年には専門の心理士らの協力を得て、同様のグループ「満咲(まんさく)」を
広島市でも作り、同市中区の作業所で毎月1度活動している。
「記憶障害があれば精神的障害に、言語障害があれば身体的障害に当たり、同じ高次脳
機能障害の人でも100人いれば100人症状が違う。複数ある人もいて複雑です」と橋
本さんは話す。元気だったころとのギャップに悩む患者や家族が多く、特徴を理解した上
での対応が必要という。
上映会を企画したスタッフの一人で大学院生の錦織翼さん(23)も大学に入るまでこ
の障害を知らなかった。活動を通じて自らも学び、
「色々なところが支援をしてくれるよう
になった」と話す。映画の上映を通して「まず知ってもらうことが、患者さんの社会参加
につながる大きな一歩になる」と期待している。
14日の映画は高次脳機能障害の男性患者を扱った「フラッシュバックメモリーズ」。オ
ーストラリア先住民の楽器奏者・GOMAさんが事故で記憶を失い、楽器も分からなくな
ってから回復するまでを描いた。
問い合わせは、福山市社会福祉協議会松永事務所(084・930・4110)か、福
山大学人間文化学部心理学科(084・936・2111、橋本さん)。
首ひねる施術で乳児死亡…NPO理事長逮捕
読売新聞 2015 年 3 月 4 日
大阪市淀川区で昨年6月、
「免疫力を高める」としてマッサージのような施術を受けた生
後4か月の男児(神戸市)が死亡した事件で、大阪府警は4日、施術を行った新潟県上越
市のNPO法人理事長・姫川尚美容疑者(57)を業務上過失致死容疑で逮捕した。
同法人は「子育て支援ひろばキッズスタディオン」で、姫川容疑者は乳幼児の首をひね
ったり頭を後ろにそらせたりする施術を「ズンズン運動」などと称して実践。上越市の自
宅兼本部のほか、東京都と淀川区の両事務所などで6000人以上に施術したとされる。
捜査関係者によると、姫川容疑者は昨年6月2日、淀川区の事務所で、呼吸困難にさせ
る危険性を認識しながら男児に背筋矯正などの施術を行い、同8日、死亡させた疑い。
姫川容疑者は府警の任意聴取に「施術と死亡の因果関係は分からない」と説明。しかし、
男児の死亡以前にも施術を受けた乳幼児数人が意識を失ったり体調が悪くなったりして病
院に運ばれていたことがわかり、府警は、姫川容疑者に危険性の認識があったと判断した。
福岡地裁「練習義務怠る」 [福岡県]
西日本新聞 2015 年 03 月 03 日
高校時代の体育祭の騎馬戦で落下して首から下がまひした福岡市の男性(29)と両親
が、通っていた県立高校の不十分な安全配慮が事故の原因だとして、県に対し約2億9千
万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は3日、県に約2億円の支払いを命じた。
永井裕之裁判長は判決理由で「実戦形式での事前練習はなく、生徒が転落の危険性を認
識し、対処する能力を身に付けるのに十分でなかったことは明らか。学校側は生徒に十分
な練習をさせる義務があるのに怠った」と述べた。
判決などによると、男性は県立筑前高校(福岡市西区)の3年生だった2003年9月、
体育祭の騎馬戦で騎手を務め、地面に落下。首の骨折と診断され、04年7月に身体障害
者手帳(1級)の交付を受けた。
騎馬戦は「一騎打ち」方式で行われ、学校側は一つの対決に対し、1人の審判(教員)
を付けるなど安全に配慮したと主張したが、永井裁判長は「騎手が落下する方向が急に変
わっても審判が危険防止措置をとれるよう、騎馬1組に対し複数の審判を配置する義務が
あった」として退けた。両親への支払いは認めなかった。
判決を受け、福岡県教育委員会の城戸秀明教育長は「判決内容を慎重に検討し、今後の
対応を考えたい」とするコメントを出した。
騎馬戦事故、福岡県に2億円賠償命令
行き鈍行帰り超特急、高校生向け東京往復ツアー
読売新聞 2015 年 3 月 4 日
富山経済同友会は、県内の高校生に、鉄道の技術革新や進歩を体感してもらうため、富
山―東京間を往路は普通・快速列車、復路は北陸新幹線「かがやき」で往復するイベントツ
アーを新幹線前日の13日から開業日の14日にかけて開催する。行きは「鈍行列車」で
およそ10時間かけて上京し、帰りは2時間余りで戻ることで、新幹線のスピードと、か
つては長時間の列車旅行で上京した先人の苦労を実感してもらうのが狙いだ。
同友会が、ツアー参加者を県内の高校から募ったところ、鉄道に興味ある生徒ら86人
から応募が寄せられた。同友会で選考を行った結果、計14校の男女計24人の生徒が、
1チーム4人の計6チームに分かれ参加することになった。往復交通費や宿泊代などは同
友会が負担。各チームに同友会会員や事務局員が付き添う。
往路は13日早朝、高岡、富山、黒部のJR各駅を出発。北陸線を直江津まで各駅停車
の普通列車で移動する。その後の経路は、信越線・しなの鉄道、北陸線・ほくほく線、信
越線・上越線などチームごとに選んだルートで東京を目指してもらう。
各チームは、同日午後6時までに宿泊先の東京・浅草のホテルに集合する条件で、途中
の乗り換え回数は5~6回、浅草に近い上野駅までは約10時間かかると想定していると
いう。
東京の宿では夕食後、同友会代表幹事の久和進・北陸電力社長が、高校生に講話を行う
予定だ。
開業日の14日は、浅草寺や東京スカイツリーなどを見学した後、午後に東京駅から北
陸新幹線の最速型「かがやき」に乗車。往路の5分の1の時間で一気に富山に戻ってくる。
富山経済同友会事務局の五島直樹さんは「移動の速さを実感してもらうとともに、先人
の苦労を学び、自分自身の勉強や将来の糧にしてもらいたい」と話している。
特養に「おもちゃライブラリー」
子どもとの交流が心のケアに
福祉新聞 2015 年 03 月 04 日 福祉新聞編集部
施設内におもちゃライブラリーを開設した
社会福祉法人本願寺龍谷会の特別養護老人ホー
ム「ビハーラ本願寺」
(中根超信施設長、京都府城
陽市)が「おもちゃライブラリー」を開設してか
ら3年目を迎える。地域の幼老交流の場として定
着している。
「おもちゃライブラリー」は、日本おもちゃ図
書館財団が、子どもたちにたくさんのおもちゃを
用意して、気に入ったおもちゃで遊ぶ機会を提供
するボランティア活動。
同ホームは、8年前に新型特養ホーム(108
床、うちショートステイ8床)としてオープンして以来、積極的に障害者を雇用し、高校、
大学などの福祉教育の実習を受け入れるなど社会貢献をしてきた。
また、子どもたちとの交流がお年寄りにとって心のケアにつながるという勧めを受け、
交流の場作りとして「おもちゃライブラリー」をホーム内に開設することになった。20
13年2月に準備のための研修会を開き、4月
から毎月第2土曜日午後に開設している。
これに合わせ、ボランティアによるカフェも
開設し、親子や孫、ひ孫とお年寄りの交流が深
まり、14 年4月からは利用者全員によるお誕生
会が、「おもちゃライブラリー」が開かれるの
に合わせて行われるようになった。
ビハーラ本願寺の外観
お誕生のお祝いを受けるお年寄りのなかに
は家族全員の参加もあり、地域ぐるみのにぎやかで楽しい会になっている。
また、8月には「幼老交流の集い」のモデルとして全国おもちゃ図書館 30 周年記念の映
画製作も行われ、約100人の参加者たちのおもちゃを使っての楽しげな交流ぶりなどが
記録された。
わたぼうし橿原コンサート:障害者らの詩、曲にのせ歌う
15日 /奈良
毎日新聞 2015 年 3 月 4 日
障害のある人たちがつづった詩に曲を付けて歌う「第33回わたぼうし橿原コンサート」
(奈良たんぽぽの会主催)が15日午後2時、橿原市小房町のかしはら万葉ホールで開か
れる。
昨年10月までに募集した障害者らが作詩、作曲した作品のうち入選3作について、詩
に込めた入選者の思いを紹介しながら曲が披露される。
障害者ら栽培のヒマワリから油 佐久で販売開始 「ドレッシングにも」
信濃毎日新聞 2015 年 3 月 4 日
ひまわり油を使ったドレッシングを、温野菜に掛けて食
べる試食会参加者
障害者の就労を支援する長野県佐久市望月の
「ワークハウス牧」は3日、施設利用者らが栽
培したヒマワリの種から搾ったひまわり油「ひ
まわりの雫(しずく)
」の販売を始めた。運営す
る社会福祉法人望月悠玄福祉会によると、通常
は菓子箱組み立てなどの下請け作業が中心で、
収入が少なく、新たな収入源として栽培を試み
た。ドレッシングへの利用などをアピールするという。
佐久市布施の畑約4300平方メートルで、約2万1千本のヒマワリを、ワークハウス
牧と、同施設職員が管理する「望月ひまわり共同作業センター」の利用者が育てた。12
月に諏訪郡富士見町の搾油施設に種を納品、約1カ月後に完成品600本(1本200グ
ラム)が届いた。
種まきや収穫は、ボランティア団体「ゆうちゃん応援団」のメンバーや、望月高校福祉
コースの生徒らが手伝った。共同作業センター利用者の女性(58)は「種を採るのと選
別が大変だった」と話す。
3日は佐久市望月の「特別養護老人ホーム結いの家」で、ひまわりの雫を使った料理の
試食会が開かれた。
「ゆうちゃん応援団」の柳沢喜代子さん(77)=佐久市茂田井=は「さ
らっとしていて使いやすそう。ドレッシングはどんな野菜にも合い、おいしい」と話した。
税込み700円で、ワークハウス牧と結いの家で販売する。道の駅やスーパーなどでの
販売も検討する。問い合わせは、ワークハウス牧(電話0267・53・6352)へ。
不明の6歳男児、捜索続く
大阪・豊中
朝日新聞 2015 年 3 月 3 日
服部緑地の周辺を捜索する大阪府警の警察官=3日、大阪府豊中市、吉村治
彦撮影
大阪府豊中市の疋田逞大(ひきたていた)君
(6)が、2月末から行方不明になっている。市
内の施設で最後に姿が確認されてから3日で丸
3日が過ぎたが、有力な手がかりは得られていな
い。府警は顔写真を公開し、約80人態勢で捜索
している。
豊中南署などによると、疋田君は2月28日午後4時半ごろ、定期的に通っていた豊中
市若竹町2丁目の療育施設で、職員が姿を確認したのを最後に行方がわからなくなった。
10分後に自宅に送ろうと疋田君を捜したところ、見当たらなかったため110番通報し
た。
施設内に靴と靴下、ジャンパーが残っており、裏口の扉の錠が開いていたことから、疋
田君は裸足のまま薄着で外に出た可能性もあるという。付近には貯水池や用水路が点在す
る服部緑地があり、府警は周辺を重点的に捜索している。
今月1日に顔写真を公開したところ、
「こどもを見た」との数件の目撃情報が寄せられた
が、疋田君かどうかは不明という。
疋田君は丸刈りで身長約115センチ。腕に黄色と黄緑色の水玉模様が入った茶色のト
レーナー、白色の水玉模様の青色っぽいズボン姿。情報は豊中南署(06・6334・1234)へ。
<兵庫>無年金障害者福祉給付金、基礎年金と同額に…県議会に予算案
民団新聞 2015 年 3 月 4 日
【兵庫】兵庫県が「無年金外国籍障害者福祉給付金」を 15 年度から増額する方針を固め
た。予算案は県議会で審議されている。可決されれば、全額国庫から支給されている障害
基礎年金とほぼ同額となる。民団兵庫本部(車得龍団長)をはじめとする関係団体や県議
会議員による粘り強い働きかけが実った。
韓日国交 50 周年、大震災から 20 年…民団と県議連が協力
兵庫県は在日外国籍無年金者への給付金を、県と県内各市町で共同で実施している。高
齢者福祉給付金については県と各市町が 2 分の 1 ずつ負担し、10 年度からは日本人の老齢
福祉年金とほぼ同額になっている。
障害者基礎年金は 1 級の重度障害者が現在、月額 8 万 1092 円。同額にむけてほぼすべて
の市町は 2 分の 1 相当を措置しているが、県だけは「予算難」を理由に 35800 円にとどま
っていた。
民団兵庫本部は同額に向けて市民団体、および日韓親善兵庫県議会議員連盟と共同で県
に働きかけてきた。これを受けて県はこのほど、月額 1 人あたり 5000 円の増額を決めた。
この予算案が 18 日の 2 月県議会最終日に採択されれば、1 人あたり 40800 円となり、市町
と合わせた月額支給額は障害基礎年金とほぼ同額となる。
民団兵庫本部では「今年、阪神・淡路大震災から 20 年、そして韓日国交正常化から 50
周年という節目の年であることが、県をして懸案解決に一歩踏み込ませる動力となった」
とみている。
外国籍者への福祉給付金は神戸市が 91 年に障害者を対象に初めて制度化。高齢者につい
ても尼崎市を皮切りに県内各地に広がった。98 年には県が市町給付金に上乗せする制度が
実現。06 年には県と市町とが 2 分の 1 ずつ折半することを前提に、全市町での支給増額が
決まった。
県内の外国籍無年金障害者は 96 人、外国籍無年金高齢者は 358 人。支給額は全国でも最
先端。
生活保護“トップ”大阪市「プリカにチャージ」実験、参加希望わずか“5世帯”
産経新聞 2015 年 3 月 4 日
生活保護受給者数が政令市トップの大阪市が、生活保護費の一部をプリペイドカードに
チャージ(入金)するモデル事業への参加者を募ったところ、5世帯にとどまっているこ
とが分かった。市はカードの利用明細を活用した保護費使用の適正化を目指しており、2
千世帯での試行・効果検証を計画。異例の取り組みとして注目を集めたが、市の内部では
「検証を十分に行えないのではないか」との危機感が出始めた。識者も「受給者は詮索を
避けたがる」と根本的な問題を指摘する。
生活保護費の支給日に区役所に並ぶ人たち。プリペイドカードに
よる一部入金のモデル事業には受給者の関心は低いようだ=大阪
市西成区
モデル事業は、受給者にプリペイドカードを貸与し、
生活保護費の一部にあたる月額3万円を入金。受給者自
身に利用明細をチェックしてもらう上、必要に応じて市
が生活保護法の調査権に基づきカード会社に支出状況を
照会し、受給者に指導も行う。現金を計画的に使えず、
困窮する事態を防ぐことが狙いだ。
市は、2月上旬から24区のケースワーカーを通じて参加者を募集してきた。わずか5
世帯、目標数の「400分の1」という現状に、市担当者の1人は「予想より少ない」と
困惑気味に話す。
市は3月24日まで参加者の募集を続けた上で、目標数に達していなくてもモデル事業
を半年から1年程度実施する方針。本格導入に向けた検証として、カード支給が便利だっ
たかどうかなどをアンケートで尋ねるとしているが、市幹部は「仮に今の人数から大きく
伸びなければ、十分な検証は難しくなってしまう」と危惧する。
生活保護行政に詳しい関西国際大の道中隆教授(社会保障論)は「受給者にとってプリ
ペイドカードを受け取るということは、金銭管理ができないというレッテル貼りに等しい」
と指摘し、多くの受給者が拒絶反応を起こしていると分析。さらに「行政から使い道をい
ろいろと詮索されるのではないかとの不安があるのだろう」と語った。
市によると、市内の生活保護世帯数は昨年11月時点で約11万7500世帯。
関西色豊かな店ずらり 新大阪 新駅ナカ施設公開
大阪日日新聞 2015 年 3 月 3 日
新幹線を含めると1日約17万人の乗降客があるJR新大阪駅の在来線構内に4日から
開業する駅ナカ商業施設「エキマルシェ新大阪」が2日、報道陣に公開された。大阪に本
社を置く企業の直営店や地元名物など関西ならではの店が勢ぞろいし、大阪の玄関口の新
名所となりそうだ。
4日の開業を前に報道陣に公開されたJR新大阪駅改札内の駅
ナカ商業施設「エキマルシェ新大阪」=2日午後、大阪市淀川
区
エキマルシェ新大阪はJR西日本エリアの駅ナカ商
業施設として最大規模で、店舗面積は2200平方メ
ートル。4日はうち1400平方メートルに26店が
開業する。来春までには36店がオープンする。
江崎グリコはプリッツのノウハウを使ったできたて
の菓子「Pritta(プリッタ)
」を限定販売。サン
トリーグループは、バーボンウイスキー「ジムビーム」を専門に扱う直営店を出店する。
たこ焼きや串カツといった大阪名物のほか、全国の駅弁100種類を集めた店舗もある。
エキマルシェ新大阪を運営するジェイアール西日本デイリーサービ
スネット(兵庫県尼崎市)は年間70億円の売り上げを目指している。
4日午前9時半の開業時から、新大阪、大阪両駅のエキマルシェで5
00円以上の利用者を対象に、金券などが当たるスクラッチくじ1万枚
を配布する。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行