7.労働慣行 - カルソニックカンセイ

7.労働慣行
ダイバーシティ・多様性の尊重
(1)ダイバーシティ推進活動「Shaine.net」
多様な価値観を持つ従業員が健全なコンフリクトを通
じて、新たなイノベーションを生み出すことが、企業の
成長・個人の成長につながります。
カルソニックカンセイでは、ダイバーシティの推進を
グループ全体の重要な経営戦略の一つと捉えており、ダ
イバーシティ年次ミーティングにおけるトップからのメ
ッセージ発信、外部有識者を招いての講演の他、各部、
工場、グループ会社の社員により構成されるダイバーシ
ティ推進チーム(Shine.net)の下、職場単位での推進
活動を展開しています。
(2)女性の活躍
出産、育児といったライフステージを抱える女性も持
てる能力を最大限発揮できる職場や働き方の実現をめざし、従業員の意識調査、働き方向上委員会やダイ
バーシティ推進チームによるVOC集約などを行いながら、諸施策に反映させています。グローバルでリー
ダーとして活躍する女性も年々増えており、全世界の女性管理職比率は、2014年度9.5%です。
(3)外国籍従業員の活躍
ダイバーシティ推進の一環として、外国籍従業員の採用拡大を進めています。留学生採用に加えて国外
の大学を卒業する学生を直接採用しています。
日本からの海外への出向者200名、海外から日本への出向者30名のみならず、クロスリージョンでの出
向も年々増加しており、外国籍従業員が活躍する場はグローバルに拡大しています。
多様な働き方の支援
社会構造の変革とともに年々多様化している社員のライフスタイルを支援するため、制度の整備を進めていま
す。次世代育成支援対策推進法に基づいた諸施策を実施し、法定水準を上回る制度を整備しています。また、
ワークスタイル変革プロジェクトを通じて、在宅勤務・サテライト勤務の運用を行っています。
2014年度の取り組みの中で介護短時間勤務制度の利用期間を事由が解消されるまで延長することや、子の看護
休暇、介護休暇制度についても見直しを行い、より働きやすい環境の整備に向けて改善を行っています。
「くるみん」
2013年度から2014年度までの実績により、「次世代育成支援対策推進法第13条」
に基づく基準に適合するものとして認定されました。(くるみん)
従業員とのコミュニケーション
(1)従業員満足度調査
毎年、CK WAYサーベイをグローバルに実施し、職場におけるCK WAYが追求する価値の共有、実際の
行動を調査し、更なる改善につなげるアクションプランを実施しています。
(2)従業員表彰制度
挑戦を尊び、人に対する愛着を大切にする文化を育むために、チームや個人の功績をその場でその都度
認めて称えることを重視しています。年に1度のCEOアワード、四半期ごとの役員による本部長表彰、管
理職が随時その場で手書きのメッセージを手渡すサンクスカードなどを活用しています。
(3)労使関係
カルソニックカンセイでは、健全な労使関係が企業の成長の基礎であるとの考え方を基本に従業員が加
入している「カルソニックカンセイ労働組合」と安定した労使関係を築き、従業員の労働条件などについ
て定期的に交渉・協議しています。
また、カルソニックカンセイグループ労働組合連合会(CKGU)とグループ横断的な諸課題について
関係会社との労使懇談会を通じて論議をしています。
海外のグループ各社では、各国の法令などに基づいて、各社の労働組合や従業員代表と話し合っていま
す。
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7.労働慣行~従業員の労働安全衛生
労働安全衛生
※国内グループの取り組みを中心に記載しています。
FY14実績
FY14は重大事故や死亡事故は無く、昨年度と同じレ
ベルでの休業災害でした。(1件)
度数率=労働時間100万時間当たりの災害発生件数
=(災害発生件数)÷(総労働時間)
×(1,000,000時間)
0.15
0.11
0.1
0.05
0.05
0.06
0
FY12
FY13
FY14
※昨年度報告の数値はカルソニック単体であり、
今回は国内グループ全体の数値です。
グローバル安全衛生基本方針
Global Basic Policy of Health and Safety
私たちは『従業員の安全と健康の確保はすべてに優先する』という基本理念のもとに、全員参加で業界トップの
安全で適正な職場を実現します。
Based on the basic principle “the Health and Safety of employees takes precedence over all”, we are committed
to create the safest and most appropriate workplace in the auto-parts industry through the participation of all
employees
安全衛生活動体制(国内グループ)
産業医
事務局
関係会社組合委員長
関係会社
統括安全衛生管理者
各事業所組合分会長
2015年度中央安全衛生委員会メッセージ
『無災害職場を目指して!
仲間を守る! 家族を守る!』
中央安全衛生委員会
委員長/副委員長
各事業所
統括安全衛生管理者
カルソニックカンセイは、国内グループ各
社と一体となって、安全衛生に関する各種の
指標に対して年度目標を定め、各事業所の統
括安全衛生管理者の指導の下で、職場の安全
性確保と従業員の安全衛生活動に取り組んで
います。
年1回の中央安全衛生委員会では年度の実績
を振り返ると共に、新年度の重点活動と目標
値をグループ全体で確認いたします。
リスクアセスメント
毎年課題を持ってレベルUPを図っています。2012年度は教育及び事業所単位でリスクアセスメント1
件提出。2013年度はチーム単位で1件、2014年度は更なるステップUPを目指し各班長で1件以上リスクア
セスメントを実施して来ました。
中味も2013年度は過去5年間で災害が発生した工程・設備、災害が発生していない職場ではチョコ停が
出ている工程・設備、段取り作業でリスクアセスメントとその対策を実施しました。2015年度は化学物質
のリスクアセスメントの法制化を鑑み、事業所単位で化学物質のリスクアセスメントを1件以上実施して行
きます。
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7.労働慣行~従業員の労働安全衛生
SES(Safety Evaluation System)
カルソニックカンセイでは工程・設備の安全性を
評価し、状況に応じて対策義務が課せられる仕組み
(SES)をグループ全体に導入しています。
評価者の認定制度に基づき、資格を持った評価者
が国内グループの全事業所を共通のチェック表で監
査し、改善度合いの確認もしています。
評価結果は事業所別に結果が出されます。全社を
同じ眼で評価して事業場間の安全レベル差を明らか
にする事により、全体の安全レベル向上を図ってい
ます。
各工場でも監督者の巡回時にSESチェックリスト
に基づいた確認を行って安全性の維持・向上に努め
ています。
F-PES (Fire-Prevention Evaluation System)
火災予防を行うため、F-PESを導入しています。SESの防火版で同じく共通のチェック表を使い、工場内の
危険物施設や静電ブース、塗装ブースなどをマップ化して防火と法令遵守に努めています。
2014年度まではF-PES評価者の育成と各事業所単位でF-PESを実施していましたが、2015年度は本社と社
内認定者による全社監査を実施して行きます。
禁煙活動
2013年度から健康保険組合とタイアップして禁煙活動をスタートさせ、喫煙率も2013年度の39.1%から
2014年度は37.5%に低下しています。主な活動は
・禁煙希望者への応援メッセージの配信
・禁煙達成者への表彰
・カルソニックカンセイ禁煙デーの設定(年1回)
・禁煙講演会の実施 等です。
2015年度も上記活動を継続し、カルソニックカンセイ禁煙デーは年2回に設定しています。
メンタルヘルス
カルソニックカンセイでは2008年度から毎年外部業者による従業員のストレスチェックを実施してきました。
2014年度では96%の受診率となっており、ストレスの高い人には専門の医師からアドバイスを受けられるよう
になっています。
個人の受診結果は個人情報保護の観点から会社には提供されませんが、自職場単位でのストレス度合いを管理者
は確認することができるようになっており、様々な視点から分析された自職場のデータを見て改善に結びつけてい
ます。
特にストレスが高い部署については外部のカウンセリング専門家を入れて、部下と管理者双方から意見を聞き、
ギャップを明確にするとともに改善計画を立案しています。
以前より、新任管理職に対してはメンタルヘルスラインケアのセミナーを全員対象に実施していましたが、
部署単位だけでなく職位別、性別、年齢別の視点でストレス度合いを分析し、若年層から中堅層のストレスが高い
ことが判ったので2013年度より、一般層の昇進者を対象にメンタルヘルスセルフケアのセミナーを設けています。
イントラネットでも提携している医療機関やカウンセラーの紹介サイトを掲示し、早期のケアに努めています。
万が一、メンタルヘルスが原因の病気が発症した場合には復職のためのプログラムが準備されており、社員はプ
ログラムに沿って職場への復職が図られるよう、制度化されています。
ストレスチェック
メールアドレス保有者はWEB
非保有者は紙による回答
診断結果を回答者に
フィードバック
EAP業者への相談
(WEB、手紙、電話、面談など)
医療機関の紹介
医師によるフォロー(フォローレター)
職場へのストレスレベル報告
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