CIM試行事業(橋梁編)への取り組み ~モデル作成とその利活用~ 2015/12/1 一般社団法人 オープンCADフォーマット評議会(OCF) 理事 前田 晋 1 ■CIM試行事業 2012年度~2015年度 2012年度~2015年度(見込み)年度ごとの発注件数 50 47 45 40 35 年 度 件 数 ( 件 ) 28 30 25 19 20 15 21 11 業務 20 工事 10 10 5 0 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2015年度 工事47件中44件は希望型 2 ■試行業務の検証 ・2014年度までの試行業務40件の受注者に対し、調査票による効果、課題を検証 ・2015.3時点で未着手、または検証途中を除く業務38件で集計(意見項目185件) 効果:可視化による品質向上、効率化 【具体的な意見】 ●品質向上(27件) ・可視化による条件誤認の防止に寄与(2次元図面で分かりづらい構造条件等)。 ・橋台付近の踏み掛け版、排水、擁壁等との取り合い部分の不整合有無を確認。 ・将来の点検作業や点検動線の可視化による構造チェックに活用。 ・鉄筋フックの掛け方等、施工段階を見据えた視点での確認に活用。 等 ●効率化(12件) ・可視化による取合いの位置、3次元CAD上での座標チェック等、作業の効率化が図れた。 ・3次元モデル作成時に、2次元図面の照合を行うことで、設計照査を省力化。 等 引用:(財)日本建設情報総合センター ホームページ 国土交通省 技術調査課建設システム管理企画室長岩﨑 福久氏資料より抜粋 3 ■試行業務の検証 効果:可視化による協議打合せの円滑性向上 【具体的な意見】 ●受発注者等打合せ(12件) ・立体的な部材の交錯、地形と構造物の相互関係の理解に効果があった。 ・時間的変化も加えた施工計画の視覚的な説明が可能となり、施工前の三者会議(発注者, 設計者,施工者)などに、円滑に活用できた。 ・3次元モデル活用で、関係者間の「思い違い」「認識の差」が排除できた。 等 ●地元協議等(5件) ・様々な視点からの見せ方が可能となり、地元説明で十分な理解が可能となった。 ・計画地周辺の状況(隣接渓流,現況道路など)が認識しやすく、 地元住民の理解促進につながった。 等 引用:(財)日本建設情報総合センター ホームページ 国土交通省 技術調査課建設システム管理企画室長岩﨑 福久氏資料より抜粋 4 ■試行業務の検証 効果:可視化による干渉確認 【具体的な意見】 ●干渉確認(12件) ・過密配筋箇所の干渉確認を目的に、自動チェックシステムを活用。 ・図面では発見しにくい干渉箇所を自動抽出し、設計精度が向上。 ・鉄筋とPC鋼材、鉄筋と支承アンカ等との干渉回避が、瞬時に確認でき、有効。 ・地下埋設物と構造物との干渉の把握に活用。 等 引用:(財)日本建設情報総合センター ホームページ 国土交通省 技術調査課建設システム管理企画室長 岩﨑福久氏資料より抜粋 5 ■産学官CIMの構築・課題検証 目的 CIM 制度検討の中期目標(H24-H28)である『CIM導入ガイドラインの策定』に向けて、 実モデル構築を通じた課題抽出、対応検討を行うもの。 検討期間 平成26 年度及び平成27 年度の2年間 検討内容 CIMを既に活用している案件を対象に維持管理段階までのCIMモデルを構築し、以下の 事項を検討。 ・建設生産プロセスの各段階(調査,設計,施工,維持管理)に必要なモデル構築の精度 ・各段階で付与すべき属性情報 ・各段階間のデータ受渡しに関する課題と対応 ・受発注者間のデータ共有に関する課題と対応 等 検討体制 ・産:CIM 技術検討会 等 ・学:土木学会 ・官:国土交通省(本省、地方整備局、事務所、国土技術政策総合研究所) ガイドラインの思想⇒施工で活用できる設計段階でのモデリング概要書 6 ■ 検討体制 唯一のソフトウェアベンダーの団体として参画 引用:国土交通省HPより 7 ■産学官CIM、技術検討会対応状況 CIM 導入に対しての現状課題 産学官CIM、技術検討会等による (CIM 技術検討会 平成25 度報告より) 対応状況 モデルの精緻さ・精度、描画のルール 事例など整理中(中長期に応じた検討) 工種、利用目的等に応じたモデルの使い分け 検討中(検討テーマ①) 各フェーズ間のデータ交換・モデル継承のルール CIM モデル (データ)の 属性情報の記録ルール 運用 データ管理運用マネジメント(CIM マネージャー) 事例など整理中(中長期に応じた検討) 属性情報の検討状況に応じて進める(中長期に応じた検 討) ★制度検討との連携検討を要する データフォーマットの統一 (OpenINFRA としてIAI 日本で対応中)OCFメンバも多数参画 国際的なルール作りへの取り組み (OpenINFRA としてIAI 日本で対応中)OCFメンバも多数参画 CIM 導入が有効な場面、工種、規模等の明確化 (試行事業、産学官CIM 検討等を通じ検証中) CIM の効果を フロントローディングが有効な項目の明確化 発揮するための 発注者だけでなく受注者がメリットを感じられる仕組みの構築 発注者(管理 設計施工一括発注等での効果検証 者)、設計者、 施工者等の連 計画から設計、施工、維持管理までの各プレーヤの連携方法 携のあり方 情報化施工とのデータ交換のあり方 CIM 導入に対応した契約、監督・検査、設計変更等のあり方 人材育成やハー 3D ソフトやツールやデータ(部品)群の充実 ド・ソフトの整備 3D モデルの作成や操作を円滑に行うための人材育成 (試行事業、産学官CIM 検討等を通じ検証中) (各団体等で取組み中) (中長期に応じた検討) ★制度検討との連携検討を要する (試行事業等を通じ検証中) (試行事業等を通じ検証中) (OCF、CUG 等にて対応中) ★産官連携した取り組みを要する コスト負担の CIM 導入のためのハード・ソフトの初期投資 あり方 モデル構築や運用にかかるコスト負担 赤字:OpenCIMForum関連項目 引用:(財)日本建設情報総合センター ホームページ CIM技術検討会 平成26年度報告資料より抜粋 8 ■ 試行業務一覧 引用:国土交通省HPより 9 ■ オープン CIM フォーラム WG活動 対象ごとのSWGを設置し、各分野に特化して活動を推進 橋梁 SWG トンネル SWG 河川 SWG ダム SWG 地形 SWG 土質・地質 SWG 道路 SWG 維持管理 SWG LandXML SWG 3D数量算出 SWG 標準化に向けた活動 IFC IFCの標準化活動をしている IAI日本 土木分科会と連携 10 ■横浜環状南線 栄IC・JCT 発注者:関東地方整備局横浜国道事務所 【個別目標】 輻輳する都市インフラにおける事業計画全体の可視化 (効果的な事業実施) 横浜環状南線栄IC・JCTの形状は、インターチェンジやジャンクションの線形が輻輳する複雑な 構造となっている。全国初の取組みとして大規模施設にCIM(大規模構造物の可視化)を利 用することでプロジェクト全体をマネジメントする可能性を検討 JCT鳥瞰図 写真引用:(財)日本建設情報総合センター ホームページ CIM技術検討会 平成26年度報告資料より抜粋 11 ■ 国道4号東埼玉道路 大落古利根川側道橋 発注者:関東地方整備局北首都国道事務所 【個別目標】 設計~維持管理に至る3次元モデルの利活用 (モデルの遷移と授受) 設計~施工~維持管理段階において活用するため、各段階で取り入れる属性情報ならび に、3次元モデル化するにあたり必要とする詳細度に関する検討を実施 鳥瞰図 内部詳細図 写真引用:(財)日本建設情報総合センター ホームページ CIM技術検討会 平成26年度報告資料より抜粋 12 ■橋梁CIMにおけるモデルデータ作成の流れ 地形モデル作成・取り込み 国土基盤数値地図情報 UAV等による点群取得 画像提供:大林組様 線形モデル作成 線形計画 構造物モデル作成 下部工モデル作成 上部工モデル作成 構造計算・解析 干渉チェックなど 全体モデルへ合成 説明・合意形成 13 ■試行業務のモデル作成 ~ 大落古利根川側道橋の場合 ~ モデル種類 モデル作成 ソフトウェア 地形モデル 線形モデル Autodesk㈱ AutoCAD Civil 3D 下部工モデル 基礎工モデル Autodesk㈱ Revit Structure ビューイング・他 伊藤忠テクノソリューションズ Navis+ 属性付与 Autodesk㈱ NavisWorks JIPテクノサイエンス㈱ 鋼橋CIMシステム 上部工鋼桁モデル 上部工床版モデル 上部工付属物モデル 2D詳細設計図 HyBRIDGE/PRISM2 BeCIM Braz モデル、属性情報 DXF,CSV Autodesk㈱ InfraWorks360 上部工詳細 設計 14 ■CIMモデルの作成 ~ OCF加盟ベンダーのソフトウェア対応状況~ モデル種類 概略設計モデル 地形モデル 線形モデル モデル作成 ソフトウェア Autodesk㈱ InfraWorks360 Autodesk㈱ AutoCAD Civil 3D ㈱建設システム SiTECH 3D Autodesk㈱ Revit Structure 上部工モデル 2D詳細設計図 福井コンピュータ㈱ TREND-CORE ㈱エムティシー APS-MarkⅣ Win ㈱エムティシー APS-ZE Win/MarkⅣ Win/C Win 福井コンピュータ㈱ TREND-CORE 川田テクノシステム㈱ V-nasClair&KITシリーズ 構造物モデル全般 下部工モデル 基礎工モデル ビューイング・他 ㈱フォーラムエイト UC-1 橋梁下部工シリーズ ㈱フォーラムエイト ALLPLAN 川田テクノシステム㈱ V-nasClair&KITシリーズ JIPテクノサイエンス㈱ 鋼橋CIMシステム 上部工詳細 設計 川田テクノシステム㈱ V-nasClair&KITシリーズ モデル 属性情報 LandXML IFC DXF CSV Autodesk㈱ NavisWorks Autodesk㈱ InfraWorks360 ㈱フォーラムエイト UC-Win/Road 特徴あるソフトウェアの使い分け・利活用 15 ■ CIMモデルの作成 ◆概略設計モデル作成 全く新しい概略設計手法を 提案します ・素早い現況地形の作成 交差点形状の検討 空間解析により前提条件 を可視化 ・道路、橋梁、河川、トンネル、ダムなどの土木構造物 の概略の検討を3次元モデル上で視覚的に行うこと が可能。 ・作成されたモデルはAutodesk AutoCAD Civil 3Dとの統合により詳細な設計でそのまま活用 ・道路や橋梁などをスケッチ感覚で入力 ・建物や水エリア、樹木、用地、人物や車など3次元 上で自由に配置 ・ムービーやビューアを使ってのプレゼンテーション、複数 案の比較検討により周辺環境を含めた最適な設 計・発注者打ち合わせを支援 線形・橋梁全体を3次元空間で動的に検討 16 ■ CIMモデルの作成 ◆地形モデル作成 福井コンピュータ㈱ TREND-POINT2016 点群作成ソフト「Agisoft PhotoScan」 ※画像提供元:大林組 点群から簡単に 地表面の3Dモデルを作成 UAV撮影 点群化 地表面 線形・横断 ・UAV(ドローン)や3Dレーザスキャナを利用して作 成された点群データから、現況地形の3Dモデル データの作成が可能です。 ・CADを使えない人でも簡単に、地表面モデルデー タの作成が可能です。 3Dモデルデータ直感的な メニューや操作で、点群の間引きや三角網(TIN) 作成など、地表面モデルデータを作成。 ・大容量の点群データを高速に扱う事がえきるため、通 常作業のパソコンでも、点群から現況の地形モデル データを作成できます。 ・設計モデルを取り込み、現況と比較、土量算出、線 形・横断形状の作成も可能です。 設計 比較 17 ■ CIMモデルの作成 ◆地形・線形モデル作成 すべての工種で必須の 汎用CIM支援ツールとして ・LandXML、SIMA、DM、点群、等高線、 測量テキストデータ、CADデータ、GISデータなど あらゆるデータを利用して3次元の地形モデルを作成 可能。 ・豊富な解析機能で素早く地形条件を確認 ・従来の設計手順と同様の操作で3次元のコリドーモ デルを作成可能 ・国土交通省、北海道開発局、NEXCOなどの標準 的な図面テンプレートを用意、それぞれに適応した平 面、縦断、横断図面を自動作図 ・河川、用地、ダム、トンネル、橋梁基礎などあらゆる 工種の土工設計で活用 ・Autodesk InfraWorksやAutodesk Revit、 Autodesk Navisworksとの相互連携などで作成 されたモデルを活用 18 ■ CIMモデルの作成 ◆地形・線形モデル作成(3D現況図作成) ㈱エムティシー APS-ZE Win 平面現況図の3D化や3Dデータを読み込み、 道路設計で必要な平面現況図を用意します。 ■ 扱える3Dデータ ・ LandXML ・ シェープファイル ・ SIMAファイル ・ JPGISファイル(国土地理院 基盤地図情報) ・ 拡張DM ・ テキストファイル(XYZ) など ◆地形・線形モデル作成(道路線形計画) ㈱エムティシー APS-MarkⅣ Win 3D化した平面図現況図を利用し線形計画か ら法面展開、走行シミュレーションまで行えま す! APS-ZE Winで作成した平面現況図の読み込み、 ① 平面線形計画 ② 縦断現況取得 ⇒ 縦断線形計画 ③ 横断現況取得 ⇒ 法面展開 ④ 3D表示による確認、走行シミュレーション ⑤ 交差点計画 ⇒ 3D表示 が行えます。 また、各種成果出力、図面出力に対応します。 19 ■ CIMモデルの作成 ◆地形モデル作成 川田テクノシステム㈱ V-nas Clair LAND Kit 各種土木設計,土木施工で利用する 3D地形モデルが簡単に作成できる CIM対応システム ・国土基盤数値地図情報(5m,10mメッシュ)およ び拡張DMデータなどの読み込みに対応し、読み込 んだ地形から簡単に3D地形モデルの作成が可能 ・GISで利用するshapeデータの入出力に対応 ・2D図面に対して、等高線や道路、河川、水路、平 地、傾斜地、擁壁、建物などの専用標高入力機 能を備え、標高を与えた要素から簡単に3D地形モ デルが作成できます ・そのほか、V-nasClairで作成した3DモデルをKML (Google Earthで読み込み可能)に出力可能 20 ■ CIMモデルの作成 ◆線形モデル作成 川田テクノシステム㈱ V-nas Clair LINER Kit 道路設計,橋梁設計,トンネル設計で 利用する道路モデルが 簡単に作成可能 2D図面の成果品作成にも対応できる 線形のオールインワン システム ・IP法,要素法,片押し法による各種線形計画が 可能 ・クロソイド曲線、拡幅線(一次拡幅・高次拡幅・直 線拡幅)、縦断計画、横断勾配を考慮した正確 な3次元曲線が作図でき、路面上の任意位置の X,Y,Z座標を線形計算エンジンから正しく算出 ・各種線形計算書の出力に対応 ・構造物旗上げ(曲がり旗上げ)作図に対応し、延 長調書の出力が可能 ・国交省の道路中心線形XML標準交換および LandXML(平面線形、縦断計画、横断勾配) の入出力に対応 21 ■ CIMモデルの作成 ◆構造物モデル作成 すべての構造物のための 汎用CIM支援ツールとして ・土木構造物のモデリングや3次元での配筋モデルを 作成可能 ・LandXML、IFCやCADデータから形状の立ち上げ ・材質,形状など属性を持った3次元のモデルを作成 ・コンクリートボリューム、鉄筋数量などを自動算出、 数量表を作成 ・モデル変更に対してリアルタイムに図面および数量を 再計算 ・モデルから任意の断面を切っての2D図面の作成や 数量算出が可能 ・Autodesk InfraWorksやAutodesk AutoCAD Civil 3D、Autodesk Navisworksとの相互連携 などで作成されたモデルを活用 22 ■ CIMモデルの作成 ◆構造物モデル全般 下部工モデル編集 PC橋 上部工モデル作成 フォーラムエイト モデリング、配筋機能が充実 IFC対応3次元CAD ・ドイツAllplan社開発の3次元CAD ・自由度の高いモデリングが行えるほか、UC-1製品で作成し た構造物3Dモデルを読み込んで配筋編集可能 ・IFCや他の汎用形式で出力でき、設計以降の段階でも 活用が可能 上、画像 Project: Aare Bridge Olten, © Images: Allplan GmbH, ACS Partner ◆下部工モデル作成 UC-1 橋脚の設計 フォーラムエイト 橋梁下部工シリーズ UC-1 震度算出(支承設計) 設計計算から図面作成 3Dモデル作成まで一貫して対応 ・構造計算、図面作成、計算書作成まで一連で可能 ・3D配筋情報を含んだ構造物モデルを出力可能 ・出力したモデルは3D配筋CADで干渉チェック、回避シミュ レーション ・IFC等での他ソフトとの連携が可能 UC-1 橋台の設計 UC-1 3D配筋CAD 23 ■ CIMモデルの作成 ◆下部工モデル作成 川田テクノシステム㈱ V-nas Clair STR Kit 道路線形に合わせてウィ ング・パラペットの天端形 状を自動計算 橋梁下部工,ボックスカルバート工 のモデル作成が簡単に可能 法面の巻き込み処理や地形掘削にも対応 ・パラメトリック入力により各種コンクリート構造物のモ デルを簡単に作成 道路線形と地盤高に合 わせて壁高を自動計算 ・作成した構造物は、線形上の測点や交角などの指 定により、パラペットやウィングの形状を自動決定 ・道路計画面、地形面の認識により根入れ値から構 造高を自動決定 ・下部工座標計算書出力が可能 ・橋梁下部工の掘削条件の入力により地形の掘削面 を作成 ・交差道路に設置可能なボックスカルバートモデルでは 法面の巻き込み処理にも対応 24 ■ CIMモデルの作成 ◆上部工モデル作成(鋼橋 ) JIPテクノサイエンス㈱ 鋼橋CIMシステム 設計連動!簡易にモデルを作成 ・設計・製作システム(HyBRIDGE・PRSIM2) で主構造のCIMモデルが簡単に ・製作情報システム(MASTERSON、Braz)で その他付属物などを追加、CIMモデルが完成 ・汎用CADを使わず、詳細度(LOD)350程度の 設計と連動したCIMモデルが可能 ・鋼床版箱桁とRC床版の鈑桁、箱桁が対象 ◆上部工モデル作成( PC橋 ) JIPテクノサイエンス㈱ BeCIM PC橋専用!モデリングシステムで 汎用CADよりも 格段の効率化 ・設計や図面情報でCIMモデルを手早く作成 ・干渉チェック、数量計算、属性IN/OUT機能 ・DXF/STL/IFC(幾何情報のみ)が出力可 ・箱桁橋・主版桁橋・T桁橋・コンポ橋やRC床版、 橋面工とPC鋼材、鉄筋が対象 25 ■ CIMモデルの作成 ◆ビューイング(鳥瞰) 設計CIMモデルを周辺環境と重ね あわせてビューイング Autodesk AutoCAD Civil 3DやAutodesk Revitのモデルを現況地形モデルに取り込み ↓ 自由視点でビューイング ↓ アニメーションやWeb/iPadなどに書き出し ◆ビューイング(構造) 施工シミュレーションおよび干渉チェック 施工全体をビジュアライズ データの統合 コーディネーションエラーの分析 施工シミュレーション プロジェクト関係者とのコミュニケーション 26 ■ CIMモデルの作成 ◆ビューイング(構造物・鳥瞰) フォーラムエイト / 3次元空間モデルを活用した 可視化、シミュレーション • • • 製品搭載の標高データ、設計データ、測量データ を用いて、地形や道路から景観まで可視化するこ とが可能。 関係者協議、地元説明会での合意形成として活 用するほか、各種シミュレーションを行うことができ、 高度な活用を図ることができます。 VR共有クラウドシステム “VR-Cloud®”を使用 することで、UC-win/Roadのユーザー以外でも Windows PC、Android端末からのデータ閲覧 が可能です。また、掲示板機能、注釈機能等を 利用して、離れた人との協調設計や、地域住民と の合意形成を行うことが可能になります。 27 ■ CIMモデルの作成 ◆全体ビューイング 川田テクノシステム㈱ V-nas Clair 土木設計に特化した機能を 標準装備したCIM対応 3次元CAD V-nasClair ・地形モデル作成機能や鉄筋モデル作成機能を標準 装備 ・オルソ画像貼り付けや、テクスチャマッピングによりリア ルなモデル作成が可能 ・走行シミュレーション,ウォークスルー,フライトビュー, 施工ステップアニメーション機能を標準搭載 ・指定しきい値による鉄筋干渉チェック機能付き 28 ■ CIMモデルの検討 ◆全体ビューイング GSA㈱ 点群とCIMモデルの 合成 CIMモデルで計画の検討/納品 点群による地形表現と構造物の確認 PIN(注記オブジェクト)と情報設定 任意情報設定 PINオブジェクトへの資料リンク/可搬圧縮 EXEパックで納品 テクスチャ付きモデル(OBJ形式) PIN(注記オブジェクト) 添付資料 Autodesk Revitシリーズから取り込み テクスチャ付きモデル EXEパック EXEパック 29 ■活用事例の紹介(道路設計) 道路設計 メリット ① 平面現況図(3Dデータ)を読み込むことで、縦断・横断現況の取得ができる。これにより ペーロケする手間が省け、線形検討が容易に行える。 ② 平面現況図+航空写真に計画を重ね3D表示させることで、全体のイメージが共有できる。 ③ 走行シミュレータを利用することで、 扱える3Dデータ • 平面・縦断線形の調和の確認 • 視距確認 • 計画前・計画後とのルート比較 • 縦断線形の比較検討 • 標識検討 等で利用できる。 ④ 住民との合意形成時に利用できる。 形式 用途 航空写真 LandXMLファイル 3D地形(サーフェス、等高線、ブレークライン) JPGIS(GML)ファイル 国土地理院 基盤地図情報 数値標高モデル GeoTIFF 【TIFF+TFW形式】 拡張DM 測量成果 シェープファイル GIS/地理情報 SIMAファイル 測量成果 テキストファイル X,Y,Z(R,G,B)形式のメッシュ又は点群データ DXF、SFC CADデータ JPEG PNG BMP 3D地形 + 航空写真 数値標高モデル(5m/10mメッシュ)に対応 ㈱エムティシー [ APS-ZE Win ] [ APS-MarkⅣ Win] 30 法面展開 横断現況取得、法面展開 ㈱エムティシー 3D表示 1:0.5 片 勾 配 すりつけ図 路線名 地盤高取得 [ APS-ZE Win ] [ APS-MarkⅣ Win] 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 BP KA KE KE KA KE KE KA KA KE KE KA KE KE KA EP 2.000 2.000 NO.5+10.504 1-1 1-1 1-2 2-1 2-1 2-2 2-2 3-1 3-1 3-2 4-1 4-1 4-2 4-2 R=∞ L=110.504 No 主 要 点 名 1/333 1/333 測 1/667 1/667 L=80 A=200 平面図 0+00.000000 10+01.613192 13+06.946526 24+00.422363 27+05.755696 33+10.755696 42+19.695264 49+04.695264 58+00.059894 63+00.059894 71+06.572903 76+06.572903 79+04.172903 92+14.156421 95+11.756421 98+09.873616 点 1500 IP = IP.1 IA = 22-55-48 CL = 280.103 1000 11.6 2000 1:1.5 1.5 緩和曲線種 : クロソイド(A) -6,267.180930 -6,106.408247 -6,052.941447 -5,847.434327 -5,784.090190 -5,662.755242 -5,475.036046 -5,355.873864 -5,190.918877 -5,095.589131 -4,930.290102 -4,834.205464 -4,778.906864 -4,536.156901 -4,502.762670 -4,470.890721 X 座 標 1/596 1/596 580 750 750 14.7 750 2000 2000 750 750 DL=430.0 DL=430.0 1/596 1/596 2.000% 6000 14500 3000 2.000% 3000 3000 3000 3000 2.000% A=180 L=81 0.1 0.1 750 750 750 1.2 -16,499.699121 -16,621.354468 -16,658.841121 -16,696.893162 -16,681.035417 -16,651.351380 -16,657.425406 -16,694.891203 -16,754.410998 -16,784.383635 -16,786.556451 -16,759.099909 -16,743.102625 -16,827.655223 -16,874.545238 -16,923.143460 Y 座 標 2000 1.2 2000 2000 37.4 R=400 L=84.835 1/456 1/456 測点ピッチ : 20 0.000000 0.000000 300.000000 300.000000 0.000000 -500.000000 -500.000000 0.000000 0.000000 400.000000 400.000000 0.000000 -250.000000 -250.000000 0.000000 始点半径 1000 1:1.5 1/333 438.850 2.000% GH=439.49 FH=437.756 11500 2.000% 0.1 0.1 750 1:1.5 2.7 2.3 580 NO.2 地 盤 高 437.756 2 1:1. 地 盤 高 2.000% 1.2 地 盤 高 137.3 NO.1 2.5 6.8 13.3 11500 436.662 1/333 2.000 2.000 NO.42+ 0.515 2 1:1. 443.93 0.10.8 0.1 0.1 0.1 0.2 1000 法 137.3 m2 m2 439.49 37.4 m2 法 m2 面 432.64 0.0 m2 法 m2 面 パラメータ 140.000000 140.000000 250.000000 250.000000 200.000000 200.000000 120.000000 120.000000 切 土 面 積 設 計 高 切土 0.0 m 切土 10.0 m 盛土 左 側 0.0 m m2 m2 m 面 路床 路体 盛土 0.0 m 切 土 面 積 設 計 高 路床 切土 0.0 m 切土 6.8 m 盛土 左 側 5.0 m m2 m2 m 路体 盛土 0.0 m 切 土 面 積 設 計 高 路床 0.1 0.3 0.1 427.750 切土 0.0 m 切土 0.0 m 盛土 左 側 16.7 m m2 m2 m 路体 盛土 7.6 m DL=425.0 縮尺 開始測点: 1/333 2.000 0.000 NO.43+ 0.515 1/333 作成年月日 工事名 1:100 図面番号 1/1417 1/1417 会社名 ○○設計株式会社 事業者名 ○○地方整備局○○事務所 終点半径 線 形 長 0.000000 300.000000 300.000000 0.000000 -500.000000 -500.000000 0.000000 0.000000 400.000000 400.000000 0.000000 -250.000000 -250.000000 0.000000 0.000000 201.613192 65.333333 213.475837 65.333333 125.000000 188.939567 125.000000 175.364631 100.000000 166.513009 100.000000 57.600000 269.983518 57.600000 58.117194 5.515 20.000 20.000 NO.58 NO.59 IP = IP.3 IA = 40-22-27 CL = 477.332 R=500 L=227.332 1/1417 1/1417 7.847 5.653 1/333 A=250 L=125 1/333 5.895 19.347 0.653 20.000 20.000 20.000 1324.395 1317.847 1318.500 1298.500 1278.500 1258.500 1238.500 1218.500 1198.500 1192.847 1185.000 1178.500 1158.500 1138.500 20.058 20.115 20.112 20.400 20.400 21.600 20.800 21.900 21.300 21.354 21.500 21.500 22.600 22.500 22.500 22.500 23.614 25.592 25.800 29.547 20.100 20.260 20.244 20.732 21.219 21.707 22.195 22.709 23.300 23.482 23.743 23.969 24.716 25.541 26.417 27.294 28.171 29.048 29.925 30.803 31.614 32.491 33.127 5.761 13.026 12.025 8.983 5.662 13.348 15.392 18.777 18.658 27.439 34.957 0.042 0.145 0.132 0.332 0.819 0.107 1.395 0.809 2.000 2.128 2.243 2.469 2.116 3.041 3.917 4.794 4.557 3.456 4.125 1.256 4.161 4.786 36.000 23.500 20.100 i=2.439% L=139.395 +5.895 KA 3-2 NO.66 NO.65 NO.64 NO.63 20.000 20.000 NO.61 NO.62 NO.60 3-2 6.500 20.000 NO.57 1118.500 1098.500 1078.500 1058.500 1038.500 1018.500 37.375 45.517 45.152 33.368 34.161 34.786 35.242 35.530 35.649 35.600 35.603 35.467 35.333 i=4.386% L=285.000 +6.500 20.000 NO.56 980.000 965.515 1000.000 42.351 30.000 30.000 40.904 48.878 51.041 54.377 54.261 62.906 70.290 VCL=120 VCR=2380 KE 20.000 NO.55 20.000 NO.53 20.000 20.000 NO.54 18.500 NO.52 20.000 14.485 NO.51 +1.500 960.000 940.000 920.000 900.000 880.000 860.000 840.000 840.515 820.000 800.000 Y=0.027 Y=0.130 Y=0.173 Y=0.243 Y=0.184 Y=0.054 Y=0.001 Y=0.084 Y=0.337 Y=0.758 Y=0.337 Y=0.084 NO.50+ 0.000 NO.50+ 1.500ブレーキ1 10.000 2.000 2.000 NO.65+19.347 A=250 L=125 NO.49 3-1 20.000 KE 20.000 20.000 20.000 20.000 19.485 Y=0.022 Y=0.014 Y=0.125 Y=0.346 Y=0.125 Y=0.006 Y=0.014 NO.46+ 2.000 0.000 NO.64+19.347 R=∞ L=203.074 NO.48 35.800 32.022 i=0.667% L=300.000 NO.47 NO.45 35.200 35.067 34.000 VCL=100 VCR=3610 NO.46 NO.44 NO.43 71.000 67.089 25.697 22.562 2.502 8.528 8.545 6.909 6.554 10.000 2.000 2.000 NO.63+19.347 20.000 NO.41 780.000 760.000 34.933 34.800 8.449 17.927 60.000 4.000 4.000 NO.59+14.347 20.000 NO.40 20.000 0.515 20.000 NO.42 KA 3-1 20.000 60.630 57.362 34.667 34.533 34.400 34.228 34.253 34.009 33.654 NO.32+ 4.000 4.000 NO.48+ 5.515 A=180 L=81 740.000 720.000 52.594 42.982 31.898 25.700 25.708 27.100 27.100 △△△橋梁 L=80.000 L=80.000 m NO.28+10.000~NO.32+10.000 2.000 2.000 NO.44+ 0.515 IP = IP.2 IA = 23-45-15 CL = 246.835 NO.39 20.000 NO.36 700.000 680.000 660.000 637.441 640.000 620.000 600.000 Y=0.034 Y=0.187 Y=0.309 Y=0.381 Y=0.193 Y=0.095 Y=0.004 縦断図(1) NO.38 20.000 3.926 1.436 2.003 0.686 2.285 4.664 3.977 2.208 10.000 20.000 20.000 NO.35 33.188 32.498 32.612 0.121 2.363 NO.30+ NO.37 17.441 2.559 20.000 NO.34 29.262 31.062 30.609 31.938 31.251 30.564 29.877 29.589 29.190 28.537 10.000 NO.33 580.000 556.441 560.000 31.252 28.966 25.900 25.900 27.381 29.311 30.900 Y=0.089 Y=0.357 Y=0.558 Y=0.357 Y=0.089 Y=0.018 Y=0.165 Y=0.458 Y=0.300 Y=0.165 Y=0.018 NO.28+ KA 2-2 NO.32 20.000 20.000 20.000 540.000 520.000 500.000 480.000 471.606 460.000 440.000 27.300 i=3.436% L=195.000 NO.31 NO.30 NO.29 16.441 3.559 20.000 NO.27 KE 2-2 NO.28 20.000 NO.26 8.394 20.000 2.398 1.281 1.280 1.356 26.700 VCL=100 VCR=3280 2.000 2.000 NO.29+17.441 20.000 11.606 20.000 NO.25 2-1 NO.24 KE NO.23 28.002 27.589 27.681 27.438 32.000 1:200 管渠 5.000 2.000 0.000 NO.30+17.441 L=80 A=200 NO.22 30.400 28.870 28.961 28.794 1.543 0.770 0.852 0.329 0.365 0.794 0.805 1.696 0.797 0.965 1.512 1.538 1.926 1.954 2.751 3.220 0.084 配 32.500 勾 △△△ NO.18+ 2.000 2.000 NO.31+17.441 400.000 405.000 9.394 5.000 420.000 390.606 10.606 15.000 27.299 27.130 27.048 26.971 26.935 26.894 26.905 27.096 27.258 27.465 28.012 0.458 0.261 盛 土 高 i=0.387% L=155.000 NO.21 28.842 27.900 27.900 27.300 27.300 26.100 26.100 25.400 26.461 26.500 26.500 28.738 29.126 29.554 30.351 31.020 31.542 31.739 31.919 0.083 0.384 0.365 0.172 切 土 高 VCL=100 VCR=2240 +5.000 NO.20 2-1 20.000 KA 380.000 20.000 360.000 340.000 320.000 310.606 NO.19 NO.17 300.000 280.000 260.000 250.000 240.000 220.000 27.200 27.200 27.600 27.600 27.800 32.000 32.000 31.835 32.148 32.250 32.333 32.417 32.500 計 画 高 交差点 0.000 5.000 5.000 NO.27+16.441 L=120.103 R=500 NO.18 9.394 20.000 NO.16 10.606 20.000 NO.15 1-2 20.000 NO.14 KE 10.000 200.000 190.504 180.000 160.000 140.000 120.000 110.504 100.000 32.231 32.634 32.698 32.589 32.500 地 盤 高 ○○○ NO.14+ 5.000 5.000 NO.23+11.606 20.000 NO.12 10.000 20.000 NO.11 NO.13 +10.000 9.496 10.504 20.000 20.000 20.000 9.496 10.504 20.000 NO.10 KE NO.9 NO.8 NO.7 1-1 NO.5 NO.6 80.000 60.000 40.000 20.000 0.000 累 加距離 i=4.077% L=130.000 0.000 NO.19+ 2.162 1-1 20.000 KA 20.000 20.000 0.000 単 距 離 20.000 点 VCL=100 VCR=2730 4.000 4.000 NO.15+10.606 4.000 4.000 NO.9+10.504 測 NO.4 NO.2 NO.3 NO.1 BP i=0.417% L=120.000 2.000 2.000 NO.7+10.504 率 平面線形検討 2.000 0.000 NO.6+10.504 曲 現況図読み込み 2.000 2.000 NO.0+ 0.000 ■ 活用事例の紹介(道路設計) 3D化を利用した効率的な線形計画 図面・計算書出力 70.000 V=1: 200 H=1:1000 50.000 ○○○トンネル L=212.000 m NO.34+ 0.000~NO.44+12.000 NO.55+ 1.500 1:1000 DL=10.000 40.000 30.000 20.000 VCL=100 VCR=5140 GH=443.93 FH=438.850 18.1 R=∞ L=6.548 作成年月日 会社名 ○○設計株式会社 事業者名 工事名 図面名 縮尺 V=1:200 H=1:1000 ○○地方整備局○○事務所 ○○道路詳細設計業務 平成○○年○○月 図面番号 縦断図 1500 NO.2 盛 土 面 積 438.850 1/1 工 右 側 0.0 m2 0.0 m2 m2 m2 NO.1 盛 土 面 積 437.756 2.5 m2 m 0.1 0.3 0.1 434.842 3.3 BP(NO.0) GH=432.64 FH=436.662 工 右 側 3.3 m2 m2 m2 BP(NO.0) 盛 土 面 積 436.662 8.0 m2 m 23.3 580 1:1.8 2.3 98.9 8.0 432.318 0.10.1 0.3 13.8 工 右 側 98.9 m2 m2 m2 m 図面名 ○○道路詳細設計業務 平成○○年○○月 1/11 主要点座標リスト : Bルート 0+00.000000 接 線 方 向 角 322-53-07.841 322-53-07.841 329-07-27.786 9-53-42.960 16-08-02.906 8-58-19.805 347-19-16.639 340-09-33.538 340-09-33.538 347-19-16.639 11-10-21.072 18-20-04.173 11-44-02.467 309-51-30.075 303-15-28.369 303-15-28.369 平面現況図を読み込むことで、 平面線形検討、縦断現況の取得 ⇒ 縦断線形検討、横断現況の取得 ⇒ 法面展開、3D表示 が行えます。 これによりペーロケする手間が省け、線形検討が容易になり、3D表示で立体的な確認が行えます。 また、これらデータを基に縦断図や横断図などの図面作成も行えます。 31 ■ 活用事例の紹介(道路設計) 現況図の3D化でできる、走行シミュレーションでの線形チェック 平面線形、縦断線形の調和を確認 2画面同時走行による走行比較 視距拡幅あり 視距拡幅なし 走行シミュレータを利用することで、 平面・縦断線形の調和の確認、視距確認、計画前・計画後とのルート比較、縦断線形の比較検討、 標識検討 等で利用でき、2画面同時走行により走行比較にも対応します。 ㈱エムティシー [ APS-MarkⅣ Win] 32 ■活用事例の紹介(概略設計) 大槌町震災復興計画を3Dでモデル化 「地図上に書かれた道路の計画を3Dで見ると、勾配が急すぎたり、切土・盛土が 大規模になりすぎたりして現実的に建設が難しい場所も視覚的に分かりやすい」 大槌町復興推進室 主事 松橋史人氏 33 ■活用事例の紹介(計画) 点群活用による道路拡幅工事の事例 メリット ・交通規制をせずに現地の確認が出来た。 ・施工に必要な部分は「精緻モデル」、工事規制などが必要な部分は「簡易モデル」とする 事でモデリングの手間が省けた。 ・施工する構造物と樹木やビルなどの隣接構造物との取り合い確認 点群を取得する計測機(イメージ) アイサンテクノロジー㈱ (機器等画像提供) 引用:(財)日本建設情報総合センター ホームページ CIM技術検討会 2015 施工CIM事例集より一部抜粋 34 ■活用事例の紹介(施工) 橋梁新設工事 メリット ①過密配筋となる端支点横桁における鋼材、 付属物(支承ほか)の干渉チェック ②配筋作業打合せで、事前の打合せ利用で、 手戻り防止 ③施工段階におけるシミュレーション (クレーンを用いた移動作業車の組立・解体時の検討、 移動作業車の下段作業台と地山の干渉検討) ③架設計画の見える化 (事前の施工手順会議でのイメージ統一) 現場でタブレットを活用した協力会社を含めた 関係者間でのイメージ統一 ③柱頭部分割施工時のリフト計画および そのコンクリート数量自動算出 ④工程・コストまで拡張させた試行 (進捗管理・出来高査定等) 引用:(財)日本建設情報総合センター ホームページ CIM技術検討会 2015 施工CIM事例集より一部抜粋 35 ■ 活用事例の紹介(施工) PC鋼材・鉄筋のモデル化 設計照査と施工で活用 事例1) 群馬「白砂川橋梁新設工事」 ~ 張出横桁を有するPC箱桁拡幅端部 ~ 干渉確認・改善により2D図面修正に活用。 図面で判断しきれない箇所はCIMモデルで確認、 現場施工で効果を発揮した。 (鉄建建設 株式会社) 事例2) 群馬「新富岡大橋新設工事」 ~ V脚を有するPC箱桁柱頭部 ~ 干渉状況、干渉箇所改善案や概略施工順序 など配筋報告会を実施、関係者周知に活用。 鉄筋組立の作業計画で有効性が認められた。 (株式会社 ピーエス三菱/株式会社 IHIインフラ建設) JIPテクノサイエンス㈱ [ BeCIM ] 36 ■ 活用事例の紹介(施工) 工場、施工現場での活用 岐阜「下宮高架橋北新設工事」 ~ PC5径間連結コンポ橋 ~ セグメント桁の出来形検査 工場製作のPC桁をデジタルカメラの写真 計測システムで行い、CIMモデルと比較。 従来の検査方法と同等の精度が得られ、 検査の省力化を図る可能性があることを確 認できた。 主桁架設シミュレーション、安全管理 架設シミュレーションを 実施。実際の架設現場のビ デオ撮影と比較検討し十分 な精度が得られた。今後、 事前の危険予知活動や関係 者との合意形成などの利用 が期待できる。 JIPテクノサイエンス㈱ [ BeCIM ] (株式会社 IHIインフラ建設) Autodesk㈱ [ Naviworks ] 37 ■ 活用事例の紹介(施工) 施工・架設シミュレーションの活用 事例1) 長野「153号伊南バイパス中田切南下部工新設工事」 ~ 下部工(橋脚部、ケーソン部) ~ ・一部鉄筋をモデル化、干渉確認、組立順序に活用 ・ケーソン施工方法のナレーション説明動画を作成、 現場説明会を実施、新人若手研修などにも活用予定 (株式会社 鉄建建設) 事例2) 「 鋼・PC複合上部工 ~ 橋梁新設工事」 ・作業員の動線や空気・水抜き穴位置の妥当性確認 ・組立鉄筋の鋼殻シェルへの挿入シミュレーション実施 ・鋼殻シェルのコンクリート骨材通過性の3D解析を 実施、施工性の検証を行った。 JIPテクノサイエンス㈱ [ BeCIM/MASTERSON ] Autodesk㈱ [AutoCAD/Naviworks ] 38 ■活用事例の紹介 橋梁補修工事 北海道「十勝大橋」での橋梁補修工事において、規制図面や現地調査を基に交差点周辺の交通規制計 画をシミュレーション。VRにより規制計画が可視化され、夜間や冬期の視認性・作業手順の検討・交通流 の検証等の問題点を事前に把握できた。施工時のCIM活用事例として土木学会主催「CIMに関する講 演会(札幌)」で紹介されている。 (株式会社岩崎 企画調査部) 株式会社フォーラムエイト [ UC-win/Road ] 39 ■活用事例の紹介 橋梁付け替え工事 河川改修計画に伴い橋梁付替えが必要となった二級河川において、工事に伴う迂回路計画、上部工桁 搬入及び桁架設施工に伴う夜間施工、市道通行止めに伴う切廻し計画の3次元シミュレーションを作成し ている。夜間施工の状況、迂回路走行時の視認距離確認をVRにより検証し各関係機関との協議の円滑 化、地元住民との合意形成に貢献した。 (株式会社 創造技術) 株式会社フォーラムエイト [ UC-win/Road ] 40 ■活用事例の紹介(施工管理) 施工管理の事例 メリット ・「現場の全てに目が行き届くようになりました。」 CIMコミュニケーションシステム【トレンドコア】 現場の三次元化 3Dモデルを利用して工事全体を可視化。現場の全員 が施工イメージを共有することで、施工効率と安全性が 大きく向上。型枠・鉄筋・打設・足場等の業者が大型 モニター前で目で見て打ち合わせすることで、行き違いも 無く作業内容もしっかり把握することができた。 また、3Dモデルとリンクさせることで検査資料も分かりや すく整理できた。 (国土交通省中部地方整備局 「中野川高架橋下部左岸工事」) 三重県 松本組様 検査(完成) 打合せ・成果物 3DPDFを利用することで 3DCADが無くても現場を共有 福井コンピュータ株式会社 TREND-CORE(トレンド・コア) 41 ■活用事例の紹介(教育・人材育成) 試行から実践へと進化~中央復建コンサルタンツのCIM事例 「自分自身で3 次元モデルを操り、考え、設計し、プロジェクト関係者との会議ではCIM モデルを使って代替案を議論してこそ、本来の設計者の姿だと思います。当社ではこうし た“次世代型の設計者集団”を目指し、実践しています」 「CIM や3 次元技術を自発的に使いこなしている技術者は、仕事も楽しんでいるようで す。やりたいことを3 次元で表現して、それがどんどん実現していくのでキャリアアップやスパ イラルアップにつながるためか、会社を辞める人もいません」 ~事業開発支援本部新規事業グループ統括リーダーの森博昭氏 42 今後も皆様のお役に立てるソフトウェア を提供し続けてまいります。 ご支援を宜しくお願いいたします。 CIMモデルの作成および活用のための 各社ソフトウェアは、展示ブースにて デモンストレーションを行っておりますのでご覧ください。 43
© Copyright 2025 ExpyDoc