「住民参加型」あんしん歩行エリア対策検討事例の紹介

「住民参加型」あんしん歩行エリア対策検討事例の紹介
中央研究所 総合技術開発部 後岡寿成
○キーワード
あんしん歩行エリア、住民参加、ヒヤリハットマップ、まち歩き点検、事業実施計画
○概要
警察庁と国土交通省は全国で 796 地区をあんしん歩行エリアとして指定しており、平成 19 年までに死傷
事故を約 2 割抑止するとともに、そのうち歩行者または自転車利用者に係る死傷事故を約 3 割抑止するこ
とを目標としている。全国で対策実施が進められているが、財政が厳しく事業実施計画に沿って事業推進
ができないエリアや住民の合意形成がなかなか進まず、事業の実施が困難であるエリアなど少なくない。
本稿では、あんしん歩行エリア(田辺地区)を対象に、検討懇談会を開催し、まち歩き点検、ヒヤリハッ
トマップの作成、事業実施計画
(案)の作成などあんしん歩行エリアの対策検討を行った事例を紹介する。
○技術ポイント
<あんしん歩行エリアの対策検討の支援>
① 住民代表、交通管理者、道路管理者が対策検討する「あんしん歩行エリア検討懇談会」
(下表参照)
② 各管理者と住民が一緒に危険箇所を点検する「まち歩き点検の実施」
<あんしん歩行エリアの対策実施の支援>
① あんしん歩行エリアのソフト対策として危険箇所を図示する「ヒヤリハットマップ」
(左下図参照)
② 検討懇談会の内容をわかりやすく示した
「ニュースレター」(右下図参照)
③ 検討懇談会で検討された対策内容を「どの箇所で」
「どの様な対策を」
「いつまでに(短期、中長期の区
分)」が分かるように整理した
「事業実施計画」
○図・表・写真等
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ヒヤリハットマップ
道路上で『思わずヒヤッと』
『運転していてハッとした』体験
箇所を集めた地図
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ニュースレター
検討懇談会の内容を示すとともに、挙げられた意見を図
上に旗挙げしわかりやすく明示
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