九州大学・福岡県糸島市と共同で歩行アシスト

健康介護事業TOPICS
2015 年 1 月 29 日
歩行機能の改善を目指した歩行アシストスーツを開発
~九州大学・福岡県糸島市と共同で効果検証試験を実施中~
住友理工株式会社(本社:愛知県小牧市、代表取締役社長:西村義明)は九州大学との
共同研究を通して、歩行能力の維持・改善を目指した歩行アシストスーツを開発中です。
このアシストスーツは着用者が歩こうとする動きを検知して、足を前に出すタイミングに
合わせて歩行を補助するものです。
左右独立制御
アシスト力
スーツ構成(アウター装着)
インナー装着
歩行補助の原理
歩行が不自由な方は足があまり上がらず歩幅が狭くなる“ちょこちょこ歩き”になる傾
向があります。この歩行アシストスーツは、前に出す足にベルトを使って引っ張りあげる
補助力を与えることにより、▽歩幅が広がる▽歩行速度が速くなる▽足が上がり歩行姿勢
が良くなるという効果が見られます。さらに、定期的にこのアシストスーツを使った歩行
訓練をすることにより、非着用時の歩き方が改善される効果もあることがモニター試験で
確認されました。
これらの効果を確認するために、九州大学と連携関係にある福岡県糸島市のご協力を得
て、市内の方を対象とした長期効果検証試験を 2014 年7月より実施しています。この模
様は「広報いとしま」2014 年 11 月 1 日号でも紹介いただいています。
(リンク先)
https://www.city.itoshima.lg.jp/site/koho/koho-20141101.html
開発中の歩行アシストスーツは軽量で柔らかく、少しゆったりした服であれば着衣の下
に身に着けられるのが特徴です。住友理工ではこの歩行アシストスーツの使い方として、
2通りを想定しています。
① リハビリテーションや、介護予防事業での歩行訓練。
② 一般の方に買物や散歩の時に使っていただくことによる日常生活の中での歩行訓練。
住友理工では今後も九州大学と共同での効果検証試験を継続するとともに、商品化に向
けた設計改良を加えていき、2016 年の販売開始を目標にしています。