巻頭言 The Opening Article 明日の 商 業 を 考 える ! ― 公開経営65年記念シンポジウムのご案内 ― 来る9月11日㈮東京・大手町サンケイプラザにて 「公開経営65年記念シンポジウム」 を開催いたします。 『明日の商業を考える! 未来の羅針盤はここにある』と題して、商業 の革新的な変革が進行する中、公開経営と商業界が戦後一貫して提唱し続けてきた 「誠実 経営」の再確認と、これからの商業に求められる役割と方向性について指針をご提供する 場として企画しました(本誌 P44 参照)。 多くの発起人の方々と協力・後援団体のご賛同を頂戴しましたことを大変嬉しく思い、 感激いたしました。特に以下の方々には、誌面をお借りして、感謝申し上げます。 代表世話人の(故)緒方知行様(㈱バリュークリエイター社 主幹・5 月 28 日ご逝去)。病身にあり ながら、田口香世編集長と共に、最期までご助言を頂戴しました。シンポジウム企画の第 2部パネルディスカッションのタイトル 『創客と喪客 リアル店舗の有用性とは』は、緒方先生 のご主張を反映させていただきました。長きにわたり、商人の在り方について提言し続け てきた緒方先生に敬意を表し、心よりご冥福をお祈りいたします(緒方氏のインタビュー記事 を本誌 2014 年 11 月号に掲載) 。 代表発起人のおひとり西端春枝様(商業界全国女性同友会 名誉会長/㈱ニチイ創設者 西端行雄 氏夫人)。公開経営(喜多村実 初代理事長)と商業界(倉本長治 主幹)の教えを今に伝え、商人に 勇気とエールを送り続けていらっしゃる姿に、いつも感服しております。私も個人的にお 付き合いのあった次男・徳次様が7月に急逝されましたことは誠に残念であり、お悔み申 し上げます(西端氏の講演録を本誌 2015 年 5 月号に掲載)。 本会理事、商業界全国連合同友会会長の古舘邦彦様(㈱浅川園 社長)。本年6月の通常総 会に於いて特別講演をお引き受けいただきまして、西端先生と同じく、公開経営と商業界 に学んだこと、商業に求められる役割と方向性についてお話しいただきました(講演録を本 誌 2015 年 8 月号に掲載)。 本会元 . 理事、元 . 扇谷ジャスコ会長の安田敬一様。戦後の商業近代化の “生き証人”であ る安田様には、公開経営65年記念に、昭和 30 年代までの貴重な経営実体験のお話を伺 うことができました(次頁にインタビュー記事を掲載)。 緒先輩方のお話をお聞きして、共通して思うことは、歴史に学び、在るべき商人像に想 いを馳せる重要性です。混迷の時代、変わらざる商人としての理念(使命)と変化対応すべ き方法(技術)の両輪を、いかにして実践していくべきか、シンポジウムでは皆様とご一緒 に考えていきたいと思います。積極的なご参加をお待ちしております。 一般社団法人 公開経営指導協会 理事長 喜 多 村 豊
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