2.取り組み方針 - カルソニックカンセイ

2.取り組み方針~トップメッセージ
夢と革新を原動力に「グレートカンパニー」を実現し、
事業活動を通じて社会課題の解決に貢献する。
「CSR元年」への取り組み 夢 -人を大切に思う企業でありたい
私は社長に就任して以来、当社中期経営計画の一つである「グレートカンパ
ニー」実現のイメージとして「競合に恐れられる会社」と「一緒に働きたいと
思われる会社」ということを社内に伝えてきました。CSRはこの「グレートカ
ンパニー」の実現イメージの一つである「一緒に働きたいと思われる会社」の
考え方にとても通じるものがあり、今年度をカルソニックカンセイの「CSR元
年」と定めて活動の準備を進めてきました。
今年度はこれまで個々の委員会等で進めてきた活動をCSRという形でまとめ
ると共に更に推し進めて、社会課題である環境問題や気候変動への対応などに
事業を通じて取り組んでいきます。従業員のワークライフも更に充実した制度を
採り入れ、健全で公正な経営に努めていきます。また、海外も含めてステーク
ホルダーの皆様には事業活動を通じて、会社レベル・従業員個人レベルで誠実
な責任ある対応を図れるよう、全社一丸となって取り組んでいきます。
今年度はこれらの活動を「CSR中期活動計画」としてまとめ、「グレートカ
ンパニー」の実現はもとより、社会と当社の持続的な発展に向けて、多年度計
画で活動を進めていきます。
限りなき「自己変革」への挑戦 革新 - あくなき技術革新とモノづくり革新
日本経済は過去20年、経済の低迷が指摘されており、政府としては様々な施策を実行に移してきています。機関
投資家等に向けて、企業との対話を通じて企業の長期的価値向上を促す「日本版スチュワードシップ・コード」や
非財務情報の開示や女性活用の推進、独立社外取締役の設置などを企業向けに適用する「コーポレートガバナン
ス・コード」の制定がその一つです。
このような施策をベースに日本の社会は遅ればせながらもグローバル時代に立ち向かうべく、大きな変革期を迎
えようとしています。このようなタイミングで当社が自主的かつ積極的にCSRに取り組みを始めたということは、
とても意味深いものがあり、CSR活動を通じて「グレート」な会社への変革に取り組んでいこうと考えています。
また我々製造業は、如何に良いものを、良いサービスでお客さまに提案できるかが勝負であり、これまで技術の革
新とモノづくりの革新に取り組んできたことは周知の通りです。ブランド確立のために製品の品質はもとより、企
業そのものが問われるようになりました。
今後はグローバルスタンダードともいえる「コーポレートガバナンス・コード」の要求する経営の在り方も積極
的に取り入れて、更に「対応力に磨きをかけ」、「オンリーワン、NO.1への果敢な挑戦」、「徹底した形式知化
の推進」を進めていきたいと思います。
「グレートカンパニー」の実現に向けて
見通しは厳しいながらも中期経営計画「G×4 T10」の経済的な部分の目標は、お客さまやお取引先のご協力・
ご支援、従業員の努力でゴールが近くなっています。但し中期経営計画の4つのGの一つである「グレートカンパ
ニー」のGは経済的な部分だけではないと社内では認識していました。それを測る物差しとしてCSRを掲げたわけ
です。
CSRの中期活動計画のゴールは中期経営計画のゴール(2016年度末)より2年ほど先になりますが、しっかりと
マイルストーンを定め、中期経営計画の目標実現に向けて活動を進めていきたいと考えます。多様なステークホル
ダーとの対話を通じて、カルソニックカンセイはグローバルな感性を磨きながら、社会課題の解決に事業を通じて
取り組み、社会の持続的発展に貢献していきたいと考えています。
カルソニックカンセイ株式会社
代表取締役社長
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2.取り組み方針~トップ対談
カルソニックカンセイの『CSR元年』本格活動スタート
~G×4 T10とCSRの融合で「グレートカンパニー」を実現する~
昨年度に引き続き、CSR研究の有識者であるニッセイ基礎研究所の上席研究員(ESG研究室長)の川村雅彦さんと当
社社長の森谷弘史がカルソニックカンセイのCSRの取り組みについて対談を行いました。当社の「CSR元年」として、
これまでの準備活動も含め、今後の取り組みについて充実した議論が行われました
ニッセイ基礎研究所
上席研究員、ESG研究室長
森谷弘史
川村雅彦氏
■これまでの準備活動を振り返って
川村 昨年の対談では随分話が弾んだ記憶があります(笑)。昨年CSR活動の拡充を意思決定されたわけですが、こ
の1年を振り返って、どんな準備活動や体制整備をされたのですか?
森谷 まずは「Sustainability Report」を発行できたことですね。当社がどんな会社か、何をやろうとしているの
かこれを見ればよくわかります。今の我々のポジショニングと、どうあるべきかが述べられているわけですね。だ
から社内外に評判が良くて、外部の人に説明するときも大変役に立ちます。
外部からの問い合わせも色々と増えてきました。「高校生国際会議」という高校生だけで運営されているNGOも
その一つです。彼らはホームページ上で私たちの「Sustainability Report」をみて、我々の活動に賛同してコンタ
クトしてきました。我々も彼らの活動に賛同し、支援を決めました。国際的な社会課題に対して自分たちは何が出
来るかという、本当に立派な問題意識をもって活動しています。
川村
社会課題の認識と将来のファン作り、つまり企業のブランディングに繋がりますね。
森谷 体制的にはこの4月にCSRの専任部署をつくりました。広報・IRと一緒にしていますが今後ここがCSR活動の
センターとして活動していきます。
また前回の対談で川村さんからコメントいただきましたが、サプライヤー、とりわけ新興国のサプライヤーの
デューデリジェンスに向けて、川村さんの所属されている「環境経営学会」から評価ツールを紹介いただき、まず
は足元の国内関係会社の評価を行いました。これを使ってみると自分たちの強み弱みがよくわかりますね。
そのほか、1階のロビーを社員公募でアイデア出ししてリニューアルし、お客さまとのコミュニケーション向上を
図りました。EV充電器も24時間、社外の方が誰でも使用できるように使いやすい位置に追加設置しました。
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2.取り組み方針~トップ対談
川村 充電器は構内に入ってきたとき拝見しました。確かに昨年には外部の一般の人には目立たなかったですね。
ロビーの話も先ほど説明していただきました。益々CSRの認知度も高まりますね。充実した準備活動ができ、ま
すます盛り上がっているということですね。
■CKのビジョンとCSR方針
川村
それではCKの「CSR元年」として具体的にどの様なビジョン、方針をお考えでしょうか?
森谷 まずは「コーポレート・ビジョン」があります。これを受けてCSR方針があります。CKの「CSR方針」は
“「コーポレート・ビジョン」を実現するために、全てのステークホルダーと社会に対して実行をお約束する責任
と指針である”と定義しています。これに基づきCSR課題を明確にし、2018年度末をゴールとして定め、取り組ん
でいきます。現在アクションプランを作っているところです。
川村
まさに中期的な計画ですね。長期的にはどのようにお考えですか?
森谷 「中期経営計画」は2016年度で区切りを迎えます。
現在、若い人も交えて2017年度から2020年度までの新し
い「中期活動計画」策定に取り組んでいるところです。そ
のためには2025年度くらいを見て考えようとしています。
この時に売上などは当然ですが、CSR的に考えてCK
がどうあるべきかを、考える必要があると思っています。
川村 10年後を見据えた2025年経営計画、CSR、若い人
とのやり取り、素晴らしいことです。
森谷 先日(5/19)、ダイバーシティのイベントを開催し、
論議しました。私は特にダイバーシティを重視しています。
活動はやっていますが、更に成長していくためには色々な
意味でのダイバーシティが必要であり、次期中期経営計画
の一つのキーワードと考えています。CKの最大のお客さま
は日産自動車ですが、それだけではなく他のお客さまとの
ダイバーシティも考えていかなければなりません。そもそ
もCKはカルソニックとカンセイが合併した会社ですが、このような多様性をつないでシナジーを出していくこと
が必要です。
例えばマネジメントのダイバーシティもそうです。役員構成は4か国から出てもらっていますが、まだ十分では
ないと思っています。
川村 私は詰まる所ダイバーシティは価値観の多様性だと思っています。具体的には“製品”だ、“マネジメント”だ、
“従業員“だと色々ありますが、夫々の持つ違った価値観を融合させ、統合して新しい価値を創るということですね。
お話を聞いていて、是非サプライチェーンにも展開されたら良いと思いました。
森谷 サプライチェーンについては従来の「グリーン調達ガイドライン」から「サプライヤーCSRガイドライ
ン」に発展させ、購買方針としてグローバルに順次適用していきます。
社員の啓発も進めています。その一つとして毎週「CSRかわらばん」を全社員に向けて発行しています。ト
ピックスと豆知識をA4一枚程度で発行しています。
川村
いわゆるNewsletterですね。ロビーに置いてお客さまに読んでもらっても良さそうですね。
■今年度の重点課題
川村
ところで、今年度の重点課題としては、どんなことをお考えですか?
森谷 まずはCSR課題ですね。課題に対して目標を置いて、評価できるKPIを明確にする。そしてそれを達成する
ための中期計画を作ります。早目に展開していきたいと思っています。
川村 中期計画案がほぼ固まったら、決定する前の段階で主要なグループ会社や外部の人から感想を貰うと良い
と思います。色々な人と「ダイアログ」して「エンゲージ」し、ご意見や感想は真摯に受け止める。何をどうす
るかは会社で決めればよいことなのです。もちろん、説明責任は必要ですけれども。
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2.取り組み方針~トップ対談
森谷 良いアイデアですね。もちろんグローバルに取り組んでいきますが、たたき台ができたところで“こういうものを
考えているが、どうだ?”と、コメントを貰うわけですね。ぜひ考えていきたいですね。
川村 本社のCSR専任部署体制はできたわけですが、海外、特に新興国の情報の迅速な収集はCSRとしても重要です。
「人権」、「労働」、「環境」などの情報収集の仕組みを意図的に作らないといけません。
森谷 現在、まだそこまではできていませんが、我々には「コン
プライアンス」というベストプラクティスがあります。本社にオ
フィサーが居て、各地域にもリージョナルオフィサーが設定され
ています。
川村 私もCKの「コンプライアンス」活動はよく知っています。
あのような素晴らしい活動体制を作りたいと、トップが言ってい
ただければ活動は進むと思います。
森谷
毎月委員会報告を行っています。
川村 「コンプライアンス」は重要なCSR要素であり、CKの「コ
ンプライアンス」活動はCSRの良いひな形です。これが今日はお
伝えしたかったことの一つです。
■CSRの課題への対応
川村
CSR課題、とりわけリスクについてどう考えて、どのように特定していくのか、もう少しお聞かせください。
森谷 日本に居ては見えにくい現地リスクもあります。新興国についても人権や、労働の問題、あるいは事故の発生など
はレポートが出る仕組みになっています。問題を未然に防ぐことが重要で、「コンプライアンス」だけでなく、「安全衛
生」や「環境」なども取引先を含めて拡大していくことが重要です。問題が起きると当然報告されますが、それでは遅い
ですね。我々グループは77の拠点を持っており、「トランスペアレント」にしなさいと常々言っています。CKには体質
として、“隠す文化”は無いですね。
川村 その点は会社によって全く文化が違いますね。不祥事対応を誤ると、商品だけでなく企業ブランド力も下がってし
まいます。ネガティブなことを如何に早く明確にするかは、会社の風土ですね。トップは常に言い続けなければならない
ことですね。
森谷 私は怒るということより、いつも再発防止をどうするかというスタンスでいます。「隠さない文化」が更に進化す
ればよいと思っています。
川村 まさに、これが最近金融庁が出した二つのコード(日本版スチュワードシップ・コード、コーポレートガバナン
ス・コード)です。投資家も非財務情報をよく見るようになりつつあります。
森谷
前回の対談で川村さんが言われた「インテグリティ(誠実さ)」はしみじみ良い言葉だなと思います。
川村
森谷さんのその様なお考えで、是非進めていってほしいと思います。
■グローバルリスクへの取り組み
川村
ところで、CKはグローバルリスクの中で、とりわけ「気候変動」というリスクをどのように捉えていますか?
森谷 我々の業界で考えると化石燃料を使った車が走っている限り、「気候変動」は大きな問題だと考えています。この
問題は私たちだけが改善したいと思っても、できる話ではありません。業界全体の話なのですね。
まず一番にやることは燃費に良い製品を開発すること、更にはEV製品を開発することですね。こういう製品をどんど
んお客さまに供給して、環境に貢献することが私たちの最大課題です。現在の「中期経営計画」で2016年度末までに10
個の環境対応型製品を世の中に出すことを目標にしており、既に7個が世に出ました。後の3個も目処が付いています。
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2.取り組み方針~トップ対談
森谷 次期の中期経営計画でも2020~2025年に向けて目標を考えているところです。この取り組みはビジネスと関係が
深く、企業価値を上げると同時に社会にも貢献することであり、今後も取り組んでいくことになります。
川村 「気候リスク」の影響を受けやすいタイの洪水や海抜が低くて塩害を受けているバングラデシュなどサプライ
チェーン上のリスクもあります。リスクからの復元力のことを「レジリエンス」と言いますが、このリスクについてはど
の様にお考えですか?
森谷 この対応には二つあると考えています。一つは他の仕入れ先を準備しておくということも、経営上、当然考えてお
かなければなりませんが、お取引先の抱えているリスクを共有し、一緒に何かできないかということですね。
川村 調べていないので事実かどうかはわかりませんが、ある自動車メーカーでは10次サプライヤーまで把握したと
言っているところもあるようです。CKはどうですか?
森谷 当社の場合は10次までの深いサプライチェーンは殆どないでしょうが、一部の製品を除いてまだできていないと
いうのが実状ですね。これはビジネスリスクですから、何れやらないといけないと考えています。
川村 「プロダクト」と「プロセス」、言い換えれば「製品」と「サプライチェーン」を考えていく必要があるというこ
とですね。
森谷 そうですね。これまでは、“やります”ということが殆どでしたが、最近は“やっています”ということが言えるよう
になってきました。川村さんのコメントにあったように社内外のステークホルダーとダイアログを行ってエンゲージメン
トしていきたいと思います。
また対談の機会があれば、CSR課題とそのアクションプランについてお話しさせていただくことになるでしょうね。
今回もとても充実した内容のお話ができて、楽しかったです。有難うございました。
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2.取り組み方針~理念体系・CSR方針
コーポレート・ビジョン、ミッション、バリューとCSR方針
コーポレート・ビジョン、ミッション、バリュー
カルソニックカンセイグループの理念体系
カルソニックカンセイグループは、その目指す
姿である「コーポレート・ビジョン」(企業理
念)、「ミッション」(使命)とビジョン達成の
ための社員の行動指針である「CK WAY」(バ
リュー)を設定して、社会倫理に基づいた事業運
営を行っています。
Vision
Mission
CSR方針の位置づけ
私たちカルソニックカンセイグループはグロー
バル社会の一員として車社会のモノづくりを通し
て業界をリードし、様々な価値を提供し続けてい
きたいと考えています。
そのためには、お客さまやお取引先など全ての
ステークホルダーからの信頼と期待に応え、共に
発展していくことが必要です。
このような認識の下、私たちはカルソニックカ
ンセイグループの「CSR方針」を定めました。
私たちの「CSR方針」は「コーポレート・ビ
ジョン」を実現するために、全てのステークホル
ダーと社会に対して実行をお約束する責任と指針
です。
この方針に基づいて、社員一人ひとりが社会的
責任を自覚し誇りを持って日々の活動を行うこと、
社会的側面、環境的側面、経済的側面からバラン
スの良い事業運営を行うことで、社会の持続的発
展に貢献していきます。
Value
V-up
CKPS
CKLC
CK WAY
Compliance
カルソニックカンセイグループのCSR概念
お客さま
お取引先
Mission
環境的側面
V-up
環境
株主・投資家
Vision
Value
CKLC
CK WAY
社会的側面
CKPS
Compliance
CSR
社会
経済的側面
従業員
CKLC:カルソニックカンセイ・リーダーシップ・
コンピテンシー
当社が求めるリーダー像を定義しています。
V-up :「プロセス視点」「顧客視点」で現場の知恵
と力を活かす経営改善手法です。
カルソニックカンセイにおけるV-upは課題解
決ツールだけではなく、日常の仕事のやり方
そのもの(The Way We Work)として社内
に浸透/定着していく事を目指しています。
CKPS:カルソニックカンセイ・プロダクション・
システム
基本的なモノづくりの考え方であり、「限り
ないお 客様への同期」と「限りない課題の
顕在化と改革」 の2つに集約されています。
狙いは以下の通りです。
・企業としての「収益力・競争力」を向上
させて いくこと。
・その為に、徹底的にお客さまに同期した、
全体最適の「生産システム」を構築して
いくこと。
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2.取り組み方針~理念体系・CSR方針
コーポレート・ビジョン(企業理念)
―長期にわたる方向性を具体的に表す言葉ー
カルソニックカンセイは2012年度にグローバルチームを結成し、アンケートやイントラネットによる
約6千人の従業員の意見集約などを行い、会社としての方向性を明確にするため、「コーポレート・ビジョン」
「ミッション・ステートメント」を策定しました。
コーポレート・ビジョンは、当社が目指す姿や長期にわたる方向を具体的に表す言葉です。この中で当社の
コア事業が自動車関連分野、モノづくりであることを明確にしています。
カルソニックカンセイはこのコア事業を通じ、持続可能な社会の実現に貢献することをビジョンとしています。
グローバルな自動車関連企業として、世界をリードする技術革新とモノづくりに情熱を
持って取り組み、持続可能な社会の実現に貢献します
ミッション・ステートメント
―ビジョンを追究するための具体的な目標ー
ミッション・ステートメントは、当社の行動計画や到達目標を、より具体的に示すもので、カルソニックカン
セイは、世界有数の自動車部品メーカーとしてのブランドを構築することを宣言します。それを支えるのは、
従業員が常にカルソニックカンセイ・バリューの強化に邁進する熱い想いであり、創造性とモノづくり精神を融
合させることで世界をリードする技術革新の実現です。そして、我々が社会の一構成員であることを常に意識し、
社会的責任を全うする企業となることを約束します。
グローバル (Global)
私たちは多様な考え方を尊重し、ダイナミックな行動により、世界有数の自動車部品メーカー
としてのブランドを構築します。
夢・情熱 (Inspired)
私たちは、我社の共通の価値観をベースに、誇り、夢、情熱を持つひとつのチームとなります。
世界をリードする革新性 (World Leading Innovation)
私たちは、創造性とものづくり精神を融合し、高品質の製品とプロセスで、市場をリードする
価値をお客さまに提供します。
持続可能な社会に向けて (Sustainable Society)
私たちは、よき企業市民として、株主・地域社会・チームメンバーに価値を提供し続けること
により、社会的責任を果たします。
バリュー
~
CK WAY (行動指針)
CK WAYは、コーポレートビジョン達成に向けた従業員一人ひとりが実行する「行動指針」です。
カルソニックカンセイグループの持続的な成長に欠かすことの出来ないパワーの源泉であり、従業
員一人ひとりが実践していくことが大切と考えています。
個人 (Individual)
1.挑戦 (Challenge)
2.自律 (Independence)
3.学ぶ (Learning)
実行 (Task)
1.事実を捉える (Fact-Driven)
2.継続性 (Continuous)
3.コミット&ターゲット (Commit & Target)
チーム (Team)
1.クロスファンクション/クロスリージョン (Cross function / Cross region)
2.人への愛着 (People Oriented)
3.ダイバシティ (Diversity)
4.透明性 (Transparency)
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2.取り組み方針~理念体系・CSR方針
CSR方針
~
ステークホルダーと社会への責任
私たちカルソニックカンセイグループの「CSR方針」は「コーポレート・ビジョン」を実現す
るために、全てのステークホルダーと社会に対して実行をお約束する責任と指針です。
この方針に基づいて、社員一人ひとりが社会的責任を自覚し誇りを持って日々の活動を行うこ
と、社会的側面、環境的側面、経済的側面からバランスの良い事業運営を行うことで、社会の持
続的発展に貢献していきます。
お客さまへの責任
多様化する時代の要請と期待に応え、お客さまに満足いただける質の高い製品とサービスを提供し、信頼され
るNO.1サプライヤーを目指します。
お取引先への責任
部品・サービスを提供していただくお取引先とイコールパートナーとして連携し、公正で倫理的な事業慣行
を通じて、相互に競争力の向上と持続的な成長を図ります。
従業員への責任
社員一人ひとりの多様性と価値が尊重され、より企業と社会に貢献できる人格育成の場と安全で健康な環境
が提供されて、誰もが夢と情熱と誇りをもって豊かな人生を送れる企業づくりを目指します。
従業員の安全衛生責任
『従業員の安全と健康の確保はすべてに優先する』という基本理念のもとに、全員参加で業界トップの安
全で適正な職場を実現します。
株主・投資家への責任
持続的に競争力ある製品を開発し収益の向上につなげるとともに、公正な事業運営と積極的な情報開示を
行って企業価値を向上させ、株主・投資家に還元します。
社会への責任
モノづくり
環境技術、安全技術、快適技術の3つの技術分野を重点課題として取り組み、製品を通じて車社会に貢
献します。
環境:地球環境に優しい車づくりのために
安全:事故の無い車社会づくりのために
快適:快適に運転できる車づくりのために
環境
従業員一人ひとりが常に自然の原点に立ち還ると共に、新たな技術統合による知的革新を通じて地球環
境保全に努め、心豊かな社会の発展に貢献します。
社会活動への参画・社会貢献
事業活動全般にわたり、かかわりのある地域社会や社会活動に積極的に参画し、よき企業市民として社
会の持続的な発展に貢献します。
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2.取り組み方針~「CSR元年」活動計画
2015年度活動
2015年度はカルソニックカンセイの「CSR元年」として、CSR中期活動計画策定のほか、サプライチェーン
のCSR調査に向けた取り組みや、従業員のCSRマインドの醸成、国内外の関係会社との連携活動等に注力してい
きます。
活動強化・改善
・CSR中期活動計画の策定
・マテリアリティ(重要なCSR課題)の特定とKPIの設定・見直し
・カルソニックカンセイの強み弱みの把握と改善への取り組み
・サプライチェーンCSRデューデリジェンスへの取り組み 等
従業員のCSRマインド醸成
・全社員・関係会社へのCSR啓蒙教育
・CSR意識浸透度の把握(アンケート)等
体制整備
・グループ会社との連携体制構築
・社内各部署とのCSR活動連携体制構築
・海外関係会社との連携 等
今後の活動計画
「CSR中期活動計画」を策定し、KPIを定めて多年度計画で目標の達成に取り組んでいきます。
FY15
FY16
FY17
現状の強み・弱み分析
活
動
FY18
FY19
中期活動計画
ターゲット
取り組み優先度設定
強
化
KPIの見直し
・
改
善
CSR中期活動計画策定
CSR中期活動計画KPI目標イメージ
40%
70%
100%
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2.取り組み方針~重要なCSR課題
重要課題絞り込みプロセス
2015年度はグループ内、国内、グローバルの社会課題を抽出し、「CKへの影響」「ステークホルダーへの影響」
「発生頻度」「リスク回避への対応度合い」を評価し、ISO26000の中核主題別に、重要課題を設定しました。
またそれぞれの重要課題ごとにKPIを設定し、目標達成に向けて活動していきます。
多様性の尊重
途上国課題対応
社会構造改善への寄与
労働環境
労働慣行
(カルソニックカンセイ単体)
働き方の改善
労働安全衛生
気候変動対応
環境
環境破壊防止
購入品管理
公正な
コンプライアンス遵守
事業慣行
の徹底
消費者課題
コミュニティ
顧客課題
参画・開発
社会貢献活動
次年度活動へ
収益向上
年度末振り返り
ガバナンスの強化
年度活動実施
人権
CSR課題
経営への提言
※指標値と実績はWeb
カテゴリー
組織統治
の設定
KPI
自社の活動抽出
社会課題の抽出
CSR重要課題とKPI
ホームページの資料編をご覧ください。
KPI
独立社外取締役数
社外監査役数
売り上げ
付加価値営業利益率
障がい者雇用率
女性管理職比率
外国籍社員数
サプライチェーンのデューデリジェンス
紛争鉱物調査会社数
女性従業員比率
平均勤続年数
組合員数
新卒採用者数
定年再雇用者数
有休消化率
育児休暇取得者数
育児休業取得者数
介護休暇取得者数
休業災害度数率
環境対応型製品創出数
生産CO2排出量削減率
物流CO2排出量削減率
オフィスCO2排出量削減率
排出物削減率
水使用量削減率
PRTR(有害化学物質)削減率
埋立率
グリーン調達
行動規範教育実施者数
コンプライアンス表彰件数
内部通報件数
情報セキュリティ教育受講者率
顧客満足度
社会貢献活動費総額
未来を担う子供たちへの支援活動
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