旧 新 管路工事施工管理要領 管路工事施工管理要領 平成17年10月 平成27年 7月 東日本高速道路株式会社 中日本高速道路株式会社 西日本高速道路株式会社 東日本高速道路株式会社 中日本高速道路株式会社 西日本高速道路株式会社 備 考 旧 新 備 考 (ⅲ) 橋りょう,高架部添架 添架管の伸縮継手は橋床自体の伸縮量及び添架管の伸縮量の双方を加味して設置するものとし,挿入管の はずれや圧縮がないようにしなければならない。 伸縮継手の設置位置は下記の箇所とする。 (a) 橋床の分割点及び橋台・橋床の接続点に設置する。 (b) 鋼管添架の50mを越える径間に(a)に基づく伸縮継手が一つもないときには,その径間の固定支持点側 に伸縮継手を設置する。 ※ A点における伸縮継手設置空間の決定方法 △ =L'×α'(T-t')+L{α(T-t)-α'(T-t')} ここでL =添架管の当該区間の配管長(㎝) L'=橋床の長さ(㎝) α =添架管線膨張係数(鋼 管:0.000012/℃) 鋼 橋:0.000012/℃ α'=橋床の線膨張係数 PC,RC橋:0.000010/℃ T =施工時の温度(℃) t =添架管の最高,最低温度の中央値 一 般 +20℃(-10℃~+50℃) 寒冷地 +15℃(-20℃~+50℃) t'=橋床の最高,最低温度の中央値 一 般+15℃(-10℃~+40℃) 鋼 橋 寒冷地+10℃(-20℃~+40℃) PC,RC橋 一 般+15℃(- 5℃~+35℃) 寒冷地+10℃(-15℃~+35℃) ( ) L=45m,L'=150mRC橋,寒冷地で鋼管のとき施工時温度+25℃の場合 =15000×0.00001×(25-10)+4500(0.0001×(25-15)-0.000012(25-10)) =2.25+1.26=3.51 伸縮継手の設置にあたっては,継手が発錆しないよう防蝕加工を行うものとする。 33 旧 (ⅳ) トンネル内埋設 新 (ⅲ) トンネル内埋設 コンクリート埋設の場合は,コンクリートの打設温度による管の温度伸縮吸収が必要な場合に設置するも コンクリート埋設の場合は,コンクリートの打設温度による管の温度伸縮吸収が必要な場合に設置するも のとする。なお、ハンドホール付近で管をコンクリート等で完全に固定した場合は省略することができる。 のとする。なお,ハンドホール付近で管をコンクリート等で完全に固定した場合は省略することができる。 砂埋設の場合は「(ⅰ)土工部埋設」と同様とする。 (ⅴ) 伸縮継手部の加工 ポリエチレン被覆鋼管の伸縮継手部の加工は下図のとおり管端部の保護層を削り取り防食層に傷つけな いように施工する。 備 考 砂埋設の場合は「(ⅰ)土工部埋設」と同様とする。 (ⅳ) 伸縮継手部の加工 ポリエチレン被覆鋼管の伸縮継手部の加工は下図のとおり管端部の保護層を削り取り防食層に傷つけな いように施工する。 34 旧 新 (3) 変換継手 変換継手は金属管と合成樹脂管との接続部に設置するもので,接続は堅固に行うものとし下記により接続す る。 備 考 (3) 変換継手 変換継手は金属管と合成樹脂管との接続部に設置するもので,接続は堅固に行うものとし下記により接続す る。 (ⅰ) 鋼管側のねじ部の清掃を行ったうえ防食剤を塗布する。 (ⅰ) 鋼管側のネジ部の清掃を行ったうえ防食剤を塗布する。 鋼管及び変換継手のネジ部を点検し,砂,塵埃が付着していればブラシ,ウエス等で入念に清掃を行い, 鋼管のネジ部に防食剤を塗布する。 鋼管及び変換継手のねじ部を点検し,砂,塵埃が付着していればブラシ,ウエス等で入念に清掃を行い, 鋼管のねじ部に防食剤を塗布する。 塗布量は次のとおりとする。 塗布量は次のとおりとする。 管の呼び径 塗布量(g) 25A 備考 管の呼び径 塗布量(g) 10 25A 10 40A 13 40A 13 50A 15 50A 15 65A 20 65A 20 80A 25 80A 25 (ⅱ) ネジ接合の後,防食剤をならす。 ネジ接合の後,はみ出した防食剤をへラにより下記のとおりならすものとする。 (ⅲ) 防食剤を塗布する。 鋼管の原管外面に付着した水分,錆,砂,塵埃等をブラシ,ウエス等で入念に清掃を行い防食材を洩れの ないよう塗布する。 (ⅳ) 防食テープを巻く。 25 ㎜又は 50 ㎜幅のポリエチレン又は塩ビテープを使用し,テープ幅の 1/2 の重なりで2回巻きを行うテ ープ巻きの範囲は下図のとおりとし,2回目は1回目の方向とは逆に巻く。巻く際は引張りながらしわの寄 らないように注意する。 備考 (ⅱ) ねじ接合の後,防食剤をならす。 ねじ接合の後,はみ出した防食剤をへラにより下記のとおりならすものとする。 (ⅲ) 防食剤を塗布する。 鋼管の原管外面に付着した水分,錆,砂,塵埃等をブラシ,ウエス等で入念に清掃を行い防食材を洩れの ないよう塗布する。 (ⅳ) 防食テープを巻く。 25 ㎜又は 50 ㎜幅のポリエチレン又は塩ビテープを使用し,テープ幅の 1/2 の重なりで2回巻きを行うテ ープ巻きの範囲は下図のとおりとし,2回目は1回目の方向とは逆に巻く。巻く際は引張りながらしわの寄 らないように注意する。 35 旧 新 (4) ボンド 備 考 (4) ボンド ボンドは通信ケーブルの電磁誘導障害を防止するために布設する鋼管について,遮蔽効果を大きく確保する ボンドは通信ケーブルの電磁誘導障害を防止するために敷設する鋼管について,遮蔽効果を大きく確保する ために伸縮継手部及びハンドホール部等の管路の電気的接続のないところにボンド線を敷設するもので,施工 ために伸縮継手部及びハンドホール部等の管路の電気的接続のないところにボンド線を敷設するもので,施工 は次のとおり行うものとする。 は次のとおり行うものとする。 (ⅰ) ボンドする箇所は主にハンドホール部と橋梁等の伸縮継手部及び管の補修等に使用した割継手部とする。 (ⅰ) ボンドする箇所は主にハンドホール部と伸縮継手部及び管の補修等に使用した割継手部とする。 5.5m 50m以上 50m以下 35㎝ 20㎝ A種設置工事 通 信 機械室 図 9-9 ボンドを必要とする個所 図 9-5 ボンドを必要とする個所 37 旧 (ⅱ) ボンドをする位置は伸縮継手のハンドホールの反対側又は伸縮継手を使用しない箇所においては,ハンド ホールに近い接続箇所のソケット部分にボンドする。 なお,割継手を使用して接続する箇所及び布設途中に伸縮継手を使用する場合は,それらの前後の管路に ボンドする。これらの場合は継手から10㎝離れた位置にボンドを行う。 新 (ⅱ) ボンドをする位置は伸縮継手のハンドホールの反対側又は伸縮継手を使用しない箇所においては,ハンド ホールに近い接続箇所のソケット部分にボンドする。 なお,割継手を使用して接続する箇所及び敷設途中に伸縮継手を使用する場合は,それらの前後の管路に ボンドする。これらの場合は継手から100mm離れた位置にボンドを行う。 布線は600V22㎜2ビニル電線を使用し,多条布設の箇所は一括して共通線を敷設する。 布線は600V22㎜2ビニル電線を使用し,多条敷設の箇所は一括して共通線を敷設する。 ボンド位置及び布設は図9-10,9-11による。 ボンド位置及び敷設は図9-5,9-6,9-7による。 図 9-10 鋼管のボンド位置 備 考 図 9-6 鋼管のボンド位置 図 9-7 ボンドケーブルの敷設 図 9-11 ボンドケーブルの敷設 38 旧 新 (ⅲ) ボンドは現場の施工性及び確実性を考慮しテルミツト反応方式による。なお,ボンド箇所は防蝕処理(タ ールエポキシ系塗料2回以上塗布・ブラックテープ2回以上重ね巻き)を施さなければならない。 (ⅳ) 鋼管の遮蔽効果を高めるために、誘導防止区間の両端及びインターチェンジ等の引込地点にはA種 接地を施すものとする。 10 備 考 (ⅲ) ボンドは現場の施工性及び確実性を考慮しテルミツト反応方式による。なお,ボンド箇所は防食処理(変 性エポキシ系塗料2回以上塗布・ブラックテープ2回以上重ね巻き)を施さなければならない。 (ⅳ) 鋼管の遮蔽効果を高めるために、誘導防止区間の両端にA種接地を施すものとする。 10 ハンドホール工 ハンドホール工 ハンドホール工とは電線路においてケーブルの接続及び分岐箇所並びにケーブル引入れに必要な箇所等にハン ハンドホール工とは電線路においてケーブルの接続及び分岐箇所並びにケーブル引入れに必要な箇所等にハン ドホール、マンホール及びプルボックスを設置する工事をいい、次の事項を厳守して施工するものとする。 (1) ハンドホール (ⅰ) ハンドホールの構造は原則として土工部はプレキャストコンクリート製品とし、橋りょう,高架部及びト ンネル内はコンクリート箱抜又は鋼板製とする。 向は監督員と十分打合せを行うものとする。 げるものとする。なお、周囲の仕上げ高さより低く仕上げてはならない。 (a) 車道敷及び路肩 路面と同一レベル (b) 歩道敷 歩道と同一レベル (c) 中央分離帯 中央分離帯仕上げレベルと同一レベル (d) 一般土工部 付近の仕上げレベルより+3㎝程度上げる。 は同等以上のもので,加工後露出部分の前面にJIS H 8641「溶融亜鉛メッキ」に規定するHDZ5 5C以上メッキを施したものを使用するものとする。 (ⅴ) ハンドホールの管路取付部は特に明記しない限り「4材料(5)合成樹脂管(ⅲ)硬質ビニル管付属品」に規定 するベルマウスを使用して仕上げ,その周囲はコンクリートで次のとおり仕上げるものとする。ただし、路 肩部施工ハンドホールにはベルマウスと伸縮継手が一体となったものを使用する。 鋼 管 無 (ⅰ) ハンドホールの構造は原則として土工部はプレキャストコンクリート製品とし、橋梁,高架部及びトンネ (ⅱ) ハンドホールの設置はその壁面が鉛直で、車道又は縁石と平行にするものとし、設置位置及び方向は監督 防護コンクリートの長さ L(㎝) 有 15 無 45 ビニル管 無 15 直埋ケーブル - 10 (ⅲ) ハンドホール蓋及び表面の仕上げは周囲の勾配と同一に仕上げるものとし、仕上げ高さは次のとおり仕上 げるものとする。なお、周囲の仕上げ高さより低く仕上げてはならない。 (a) 車道敷及び路肩 (ⅳ) ハンドホールに使用する金具類の材質は,JIS G 3101「一般構造用圧延鋼板」SS41規格品又 伸縮継手の有 (1) ハンドホール 員と十分打合せを行うものとする。 (ⅲ) ハンドホール蓋及び表面の仕上げは周囲の勾配と同一に仕上げるものとし,仕上げ高さは次のとおり仕上 種 ハンドホール工については機械電気通信設備標準設計図集V-70~80による。 ル内はコンクリート箱抜又は鋼板製とする。 (ⅱ) 土工部のハンドホールの設置はその壁面が鉛直で、車道又は縁石と平行にするものとし、設置位置及び方 管 ドホール、マンホール及びプルボックスを設置する工事をいい、次の事項を厳守して施工するものとする。 路面と同一レベル (b) 歩道敷 歩道と同一レベル (c) 中央分離帯 中央分離帯仕上げレベルと同一レベル (ⅳ) ハンドホールに使用する金具類の材質は,JIS G 3101(一般構造用圧延鋼板)SS400規格品 又は同等以上のもので、加工後露出部分の前面にJIS H 8641(溶融亜鉛めっき)に規定するHDZ 55以上めっきを施したものを使用するものとする。 (ⅴ) 橋梁,高架部及びトンネル部に使用するハンドホールの材質はJIS G 3101(一般構造用圧延鋼板) SS400規格品又は同等以上のものでJIS H 8641(溶融亜鉛めっき)に規定するHDZ55以上 めっき、又はHDZ45による溶融亜鉛めっきを施したものとする。 (ⅵ) ハンドホールの管路取付部は特に明記しない限り4材料(5)合成樹脂管(ⅱ)硬質ビニル管付属品に規定する ベルマウスを使用して仕上げ、その周囲はコンクリートで次のとおり仕上げるものとする。ただし、路肩部 形 状 施工ハンドホールには伸縮スリーブ継手を使用する。 管 種 鋼 管 ビニル管 多孔陶管 直埋ケーブル 伸縮継手の有 無 防護コンクリートの長さ L(mm) 有 150 無 450 無 150 - 100 形 状 39 旧 新 (a) ビニル管ベルマウス 備 考 (イ) ビニル管用ベルマウス (イ) ベルマウス開口面とハンドホール内面とが同一面になるようにビニル管を切断する。 ビニル管とベルマウスを接合した場合,ベルマウス開口面が ① ベルマウス開口面とハンドホール内面とが同一面になるようにビニル管を切断する。 ビニル管とベルマウスを接合した場合,ベルマウス開口面が ハンドホール内面と同一面となるようにあらかじめビニル管 ハンドホール内面と同一面となるようにあらかじめビニル管 を切断しておく。 を切断しておく。 (ロ) 接合部の清掃を行った上で接着剤を塗布する。 ② 接合部の清掃を行った上で接着剤を塗布する。 ビニル管とベルマウスのTS接合面を点検し,砂,塵埃油脂 ビニル管とベルマウスのTS接合面を点検し,砂,塵埃油脂 類が付着していればウエス等で入念に清掃を行い,ビニル管, 類が付着していればウエス等で入念に清掃を行い,ビニル管, ベルマウス双方の接合面に接着剤を塗布する。なお、塗布幅及 ベルマウス双方の接合面に接着剤を塗布する。なお,塗布幅及 び塗布量は次のとおりとする。 び塗布量は次のとおりとする。 ビニル管 の呼び径 塗布幅 (㎜) 塗布量 (g) ビニル管 の呼び径 塗布幅 (㎜) 塗布量 (g) 28 35 6 28 35 6 36 40 8 36 40 8 42 50 11 42 50 11 54 60 17 54 60 17 70 65 23 70 65 23 82 70 30 82 70 30 (注)塗布量は片面当りとする (ハ) ビニル管とベルマウスを接合する。 (注)塗布量は片面当りとする ③ ビニル管とベルマウスを接合する。 接合剤を塗布後ビニル管とベルマウスを接合し1~2分程度動かないように固定する。その際、ビニル 管はベルマウスに十分挿入する。 管はベルマウスに十分挿入する。 (ニ) 接合面の完全固定を待って(10分程度)ダクト口の仕上げを行う。 ④ 接合面の完全固定を待って(10分程度)ダクト口の仕上げを行う。 接合面が完全に固定したらダクト口の防護コンクリート用型枠を据え付けコンクリートを打設する。な お,ハンドホール内面側はモルタルで補修する。 接合面が完全に固定したらダクト口の防護コンクリート用型枠を据え付けコンクリートを打設する。な お,ハンドホール内面側はモルタルで補修する。 (b) 鋼管ベルマウス (ロ) 鋼管用ベルマウス (イ) ベルマウス開口面とハンドホール内面とが同一面になるように鋼管を切断する。 ① ベルマウス開口面とハンドホール内面とが同一面になるように鋼管を切断する。 鋼管とベルマウスを接合した場合,ベルマウス開口面がハンドホール内面となるようにあらかじめ鋼管 を切断しておく。なお、鋼管の切断位置は下表のとおりとする。 鋼管の呼び径 接合剤を塗布後ビニル管とベルマウスを接合し1~2分程度動かないように固定する。その際,ビニル 鋼管とベルマウスを接合した場合,ベルマウス開口面がハンドホール内面となるようにあらかじめ鋼管 を切断しておく。 (㎜) 25 45 40 47 50 48 65 50 80 50 100 52 鋼管 ベルマウス 40 旧 (ロ) 鋼管の防食被覆をはぎとる。 ② 鋼管の防食被覆をはぎとる。 ベルマウスの挿入部分及び防護コンクリートに入る部分(5㎝はのこす)の鋼管のポリエチレン被覆を はぎとる。この場合、鋼管の周囲に付着している粘着層,砂,塵埃等をブラシ,ウエス等で十分清掃する。 50 モルタル この部分のポリエチレン 被覆をはぎとる 備 考 新 ベルマウスの挿入部分及び防護コンクリートに入る部分(50mmはのこす)のPS管の被覆をはぎとる。 この場合,PS管の周囲に付着している粘着層,砂,塵埃等をブラシ,ウエス等で十分清掃する。 50 C級コンクリート 150 又は 450 ㎜ 被覆 切込砕石 この部分の被覆をはぎとる (ハ) ベルマウスを鋼管に挿入する。 C1-1 モルタル ポリエチレン被覆 150 又は 450 ㎜ 切込砕石 ③ ベルマウスを鋼管に挿入する。 ベルマウスの挿入には開口面に木板等をあて木ハンマー等で打って規定の位置まで挿入する。 (ニ) ダクト口の仕上げを行う。 ベルマウスの挿入には開口面に木板等をあて木ハンマー等で打って規定の位置まで挿入する。 ④ ダクト口の仕上げを行う。 ダクト口の防護コンクリート用型枠を据え付けてコンクリートを打設する。なお,ハンドホール内面は ダクト口の防護コンクリート用型枠を据え付けてコンクリートを打設する。なお,ハンドホール内面は モルタルで補修する。 モルタルで補修する。 (c) 伸縮継手付鋼管ベルマウス (ハ) 伸縮スリーブ継手 (イ) ベルマウス開口面とハンドホール内面とが同一面となり、 「9管路付帯工(2)伸縮継手」で定める伸縮 量が吸収できる長さに鋼管を切断する。 ① ベルマウス開口面とハンドホール内面とが同一面となり、9管路付帯工(2)伸縮継手で定める伸 縮量が吸収できる長さに鋼管を切断する。 ② 伸縮スリーブ継手を鋼管に挿入する。 (ロ) 伸縮継手付ベルマウスを鋼管に挿入する。 鋼管の周囲に付着している砂、埃塵等をブラシ、ウエス等で十分清掃し挿入する。 (ハ) ダクト口の仕上げを行う。 鋼管の周囲に付着している砂、埃塵等をブラシ、ウエス等で十分清掃し挿入する。 ③ ダクト口の仕上げを行う。 ダクト口の防護コンクリート用型枠を据え付けコンクリートを打設する。なお、ハンドホール内面はモ ルタルで補修する。 ダクト口の防護コンクリート用型枠を据え付けコンクリートを打設する。なお、ハンドホール内面はモ ルタルで補修する。 C級コンクリート モルタル C1-1 モルタル ポリエチレン被覆 伸縮継手付鋼管ベルマウス ポリエチレン被覆 伸縮スリーブ継手 450mm 切込砕石 (ⅵ) ダクト口の管の中心開隔は呼径50㎜以上の管の場合は15㎝間隔とし,呼径50㎜未満の管は相互の間隔(管の 外部)を5㎝以上とる。 (ⅶ) ダクト口の防護コンクリート被りは設計図面に指定のない場合は最も外側の管の中心より10㎝以上とす る。 (ⅷ) プレキャストハンドホール本体のレベル調整は掘削後,下部の転石等を取除いた後、敷砂(川砂)を5㎝以 上均一に敷ならした上でハンドホール本体を据え付けてレベル調整を行うものとする。 (ⅸ) 添架ハンドホールの取り付けは振動により金具等が落下しないように堅固に取り付けるものとする。 (ⅹ) 箱抜ハンドホールは型枠で箱抜内部にコンクリートが混入しないように堅固に行うものとし,鉄蓋表面は 450mm 切込砕石 (ⅵ) ダクト口の管の中心間隔は150mm(呼径50㎜未満は110mm)とする。 (ⅶ) ダクト口の防護コンクリート被りは設計図面に指定のない場合は最も外側の管の中心より100mm以上とす る。 (ⅷ) プレキャストハンドホール本体のレベル調整は掘削後,下部の転石等を取除いた後,敷砂を50mm以上均一 に敷ならした上でハンドホール本体を据え付けてレベル調整を行うものとする。 (ⅸ) 添架プルボックスの取り付けは振動により金具等が落下しないように堅固に取り付けるものとする。 (ⅹ) 箱抜ハンドホールは型枠で箱抜内部にコンクリートが混入しないように堅固に行うものとし,鉄蓋表面は コンクリートが付着しないようにビニールシート等で被いをしておくものとする。 コンクリートが付着しないようにビニールシート等で被いをしておくものとする。 41 旧 備 考 新 (ⅹⅰ) 路肩部ハンドホールの設置 (ⅹⅰ) 路肩部ハンドホールの設置 路肩部用ハンドホールの構造は下図に示すとおり、鉄蓋を含むプレキャスト製であり、ハンドホール 路肩部用ハンドホールの構造は下図に示すとおり,鉄蓋を含むプレキャスト製であり,ハンドホール のレベル調整はハンドホール本体下部に空練りモルタルを敷き、本体を上下させることにより行うもの のレベル調整はハンドホール本体下部に空練りモルタルを敷き、本体を上下させることにより行うもの とする。 B 200 A A 1000 600 200 200 20 260 200 B 200 1000 600 200 1600 1200 200 20 260 150 200 950 800 200 100 600 1000 150 950 800 B 1600 1200 20 260 200 A 20 260 600 1000 A 600 1000 200 B 200 とする。 100 100 100 150 150 600 1000 B-B矢視図 950 800 950 800 B-B矢視図 100 1200 1400 100 100 A-A矢視図 (2) マンホール (ⅰ) マンホールの構造は原則として現場打ち鉄筋コンクリート製とし,その設置位置及び方向は監督員と十分 打合せをするものとする。 (ⅱ) マンホールの駆体コンクリートは共通仕様書「第8章コンクリート構造物工」のコンクリートとする。 (ⅲ) マンホールの基礎は砂利又は砕石を敷き十分転圧を行った上で,基礎コンクリートの打設を行うものとす る。 (ⅳ) マンホール蓋の仕上げは周囲の勾配と同一に仕上げるものとし,仕上げ高さは前項ハンドホールに準ずる ものとする。仕上げの調整はJIS R 1250「普通れんが」並1等以上のれんが,コンクリート又はモ ルタルによって行うものとする。 (ⅴ) マンホールに使用する金具類の材質はJIS G 3101「一般構造用圧延鋼材」SS41規格品又は同 等以上のもので加工後,露出部分の前面にJIS H 8641「溶融亜鉛メッキ」に規定するHDZ55C 以上のメッキを施工したものを使用するものとする。 (ⅵ) マンホールの管路取付部は「4材料(5)合成樹脂管(ⅲ)硬質ビニル管付属品」に規定するベルマウスを使用 して仕上げその周囲は前項ハンドホールに準ずるものとする。 (ⅶ) ダクト口の管の中心間隔は呼径50㎜以上の管の場合は15㎝間隔とし,呼径50㎜未満の管は相互の間隔(管の 外部)を5㎝以上とること。 (ⅷ) ダクト口の防護コンクリート被りは設計図面に指定のない場合は最も外側の管の中心より10㎝以上とす る。 (ⅸ) マンホール掘削は土質に応じた傾斜堀り又は土止めを用いた掘削を行うものとし,マンホール築造中の土 砂崩壊のないよう十分注意しなければならない。また、造築中の用水あるいは湧水はポンプ等で排水するも のとする。 (3) プルボックス (ⅰ) プルボックスの材質はJIS G 3101「一般構造用圧延鋼材」SS41規格品または同等以上のもの でJIS H 8641「溶融亜鉛メッキ」に規定するHDZ55C以上のメッキを施したものとする。 (ⅱ) プルボックスの取付はアンカーボルト又はホールインアンカーボルトにより堅固に取付けるものとする。 (ⅲ) プルボックスの管路取付部は堅固に取付けるものとし,管の端口にケーブル引入れ時の外被の損傷を防止 するため,ベルマウス又はブッシング等を使用して仕上げるものとする。 1200 1400 100 A-A矢視図 (2) マンホール (ⅰ) マンホールの構造は原則としてプレキャスト製とし監督員の承諾を得た上で,現場打ち鉄筋コンクリート 製も使用することができる。その設置位置及び方向は監督員と十分打合せをするものとする。 (ⅱ) マンホールの駆体コンクリートは土木工事共通仕様書「第8章コンクリート構造物工」のコンクリートと する。 (ⅲ) マンホールの基礎は砂利又は砕石を敷き十分転圧を行った上で,基礎コンクリートの打設を行うものとす る。 (ⅳ) マンホール蓋の仕上げは周囲の勾配と同一に仕上げるものとし,仕上げ高さは前項ハンドホールに準ずる ものとする。仕上げの調整はJIS R 1250「普通れんが」2種以上のれんが,コンクリート又はモル タルによって行うものとする。 (ⅴ) マンホールに使用する金具類の材質はJIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)SS400規格品又は 同等以上のもので加工後,露出部分の前面にJIS H 8641(溶融亜鉛めっき)に規定するHDZ55 以上のめっきを施工したものを使用するものとする。 (ⅵ) マンホールの管路取付部は4 材料(5)合成樹脂管(ⅱ)硬質ビニル管付属品に規定するベルマウスを使用 して仕上げその周囲は前項ハンドホールに準ずるものとする。 (ⅶ) ダクト口の管の中心間隔は150mm(呼径50㎜未満は110mm)とする。 (ⅷ) ダクト口の防護コンクリート被りは設計図面に指定のない場合は最も外側の管の中心より100mm以上とす る。 (ⅸ) マンホール掘削は土質に応じた傾斜堀り又は土止めを用いた掘削を行うものとし,マンホール築造中の土 砂崩壊のないよう十分注意しなければならない。また,造築中の用水あるいは湧水はポンプ等で排水するも のとする。 (3) プルボックス (ⅰ) プルボックスは電気通信工事共通仕様書「第2章共通工事」2.10.1(b) (2)によるほか、JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)SS400規格品または同等以上のものでJIS H 8641(溶融 亜鉛めっき)に規定するHDZ55以上、又はHDZ45による溶融亜鉛めっきを施したものとする。 (ⅱ) プルボックスの取付はアンカーボルトにより堅固に取付けるものとする。 (ⅲ) プルボックスの管路取付部は堅固に取付けるものとし,管の端口にケーブル引入れ時の外被の損傷を防止 するため,ベルマウス又はブッシング等を使用して仕上げるものとする。 42 旧 11 非常電話基礎工 非常電話基礎工とは非常電話を設置するための基礎及び電話ボックスを設置する工事をいい,次の事項を厳守 して施工しなければならない。 (1) 土工部非常電話基礎 (ⅰ) 非常電話基礎を施工するに当たって,あらかじめ路床仕上がり高さ,舗装仕上がり高さ及び建築限界線の 位置を正確に測量し現地表示のうえ施工するものとする。 (ⅱ) 非常電話用台盤の据え付けに当たっては,その方向が車線と平行となるようにすえ付けるものとし,非常 電話機支柱が鉛直に建つよう台盤を据え付けるものとする。 (ⅲ) 一般明り部の非常電話機については,利用者の利便性を考慮し,防護柵に開口部を設け通路を確保するも のとする。したがって、防護柵の種類及び位置の選定と非常電話機位置の決定に際しては,相互に調整を計 るものとする。 (ⅳ) 盛土部に設置する基礎には必要に応じて基礎ぐいを打設するものとする。 (ⅴ) 掘削,埋戻し方法については, 「10ハンドホール工」によるものとし,掘削断面は必要最少限にとどめ,安 新 備 考 11 非常電話基礎工 非常電話基礎工とは非常電話を設置するための基礎及び電話ボックスを設置する工事をいい,次の事項を厳守 して施工しなければならない。非常電話基礎工については機械電気通信設備標準設計図集X-01~07,10 ~15による。 (1) 土工部非常電話基礎 (ⅰ) 非常電話基礎を施工するにあたって,あらかじめ路床仕上がり高さ,舗装仕上がり高さ及び建築限界線の 位置を正確に測量し現地表示のうえ施工するものとする。 (ⅱ) 非常電話用台盤の据え付けにあたっては,その方向が車線と平行となるように据え付けるものとし,非常 電話機支柱が鉛直に建つよう台盤を据え付けるものとする。 (ⅲ) 一般明り部の非常電話機については,お客様の利便性を考慮し,防護柵に開口部を設け通路を確保するも のとする。したがって,防護柵の種類及び位置の選定と非常電話機位置の決定に際しては,相互に調整を計 るものとする。 (ⅳ) 盛土部に設置する基礎には必要に応じて基礎ぐいを打設するものとする。 定した路床及びのり面を乱さないよう施工しなければならない。 (2) 橋りょう,高架部非常電話基礎 (2) 橋梁,高架部非常電話基礎 (ⅰ) 橋りょう,高架部非常電話基礎は非常電話機を設置するためのアンカーボルト及び台盤の設置をいう。 (ⅰ) 橋梁,高架部非常電話基礎は非常電話機を設置するためのアンカーボルト及び台盤の設置をいう。 (ⅱ) アンカーボルトは鉄筋に十分結束して曲がりの生じないよう施工するものとし,据え付け方向は車線と平 (ⅱ) アンカーボルトは鉄筋に十分結束して曲がりの生じないよう施工するものとし,据え付け方向は車線と平 行で,非常電話機支柱が鉛直に建つよう台盤を据え付けるものとする。なお、据え付け後は外力によりアン 行で,非常電話機支柱が鉛直に建つよう台盤を据え付けるものとする。なお,据え付け後は外力によりアン カーボルトに損傷が生じないよう布等により保護しておくものとする。 (ⅲ) アンカーボルトの高さは各部とも頂部を揃えて施工し,埋込み過ぎ,出し過ぎのないよう注意しなければ ならない。 (ⅳ) 基礎内の配管は「7橋りょう,高架部管路工」によるものとする。 (3) トンネル内非常電話ボックス カーボルトに損傷が生じないよう布等により保護しておくものとする。 (ⅲ) アンカーボルトの高さは各部とも頂部を揃えて施工し,埋込み過ぎ,出し過ぎのないよう注意しなければ ならない。 (ⅳ) 基礎内の配管は7橋梁,高架部管路工によるものとする。 (3) トンネル内非常電話ボックス (ⅰ) トンネル内非常電話ボックスはトンネル内に設置する非常電話機を収容するものである。 (ⅰ) トンネル内非常電話ボックスはトンネル内に設置する非常電話機を収容するものである。 (ⅱ) 施工に際しては,漏水,排水及び他工事との調整に配慮し,監督員と十分打合せのうえ施工するものとす (ⅱ) 施工に際しては,漏水,排水及び他工事との調整に配慮し,監督員と十分打合せのうえ施工するものとす る。 る。 (ⅲ) ボックス本体はトンネル内装面より車線側に出ないよう設置するものとする。 (ⅲ) ボックス本体はトンネル内装面より車線側に出ないよう設置するものとする。 (ⅳ) ボックス本体の据え付けはアンカーボルトにより堅固に固定するものとし,車両の振動により本体が振動 (ⅳ) ボックス本体の据え付けはアンカーボルトにより堅固に固定するものとし,車両の振動により本体が振動 しないよう各部を完全に固定するものとする。 しないよう各部を完全に固定するものとする。 (ⅴ) ボックスはトンネル内騒音を遮蔽するため極力空げきをなくすようにするものとし,空げき部分は防水パ テ等で充填しておくものとする。 (ⅵ) ボックス扉は自動的に閉まるように支柱内のスプリングで調整を行うものとする。 (ⅴ) ボックス扉は自動的に閉まるように支柱内のスプリングで調整を行うものとする。 (ⅶ) A形非常電話ボックスの標識はボックス本体と一体構造とし,監視員通路の建築限界を越えないように取 (ⅵ) 非常電話ボックスの標識は監視員通路の建築限界を越えないように取付けるものとする。 付けるものとする。なお、電源ケーブルは防水性に注意し、標識用アームにステンレスバンド等で締付けを 行うものとする。 12 非常電話用内照標識工 非常電話用内照標識工とは積雪地域又は見通しの悪い場所に設置する非常電話機の位置明示用として内照標識 を設置する工事をいい,施工にあたっては次の事項を厳守して施工するものとする。 12 非常電話用案内標識工 非常電話用案内標識工とは積雪地域又は見通しの悪い場所に設置する非常電話機の位置明示用として案内標識 を設置する工事をいい,施工にあたっては次の事項を厳守して施工するものとする。 非常電話用案内標識工については機械電気通信設備標準設計図集X-20,22,33による。 (1) 標識柱の施工に当たっては,その位置,角度及び方向等を監督員と十分に打合せるものとする。 (2) 標識柱の施工に当たっては,通路法面の保護を十分にとり掘削は最少限とする。なお、施工の詳細は「11非 (1) 標識柱の施工にあたっては,その位置,角度及び方向等を監督員と十分に打合せるものとする。 (2) 標識柱の施工にあたっては,通路法面の保護を十分にとり掘削は最少限とする。 常電話基礎工(1)土工部非常電話基礎」によるものとする。 (3) 標識柱の電源の引込みは最寄りの非常電話機より引込むものとする。なお、施工の詳細は「13非常電話照明電 源引込工」によるものとする。 (3) 標識柱の電源の引込みは最寄りの非常電話機より引込むものとする。なお,施工の詳細は13非常電話照明電源 引込工によるものとする。 43 旧 13 非常電話照明電源引込工 非常電話照明電源引込工とは非常電話機及び非常電話用内照標識に照明電源を引き込むもので,引込先は最寄 新 備 考 13 非常電話照明電源引込工 非常電話照明電源引込工とは非常電話機及び非常電話用案内標識に照明電源を引き込むもので,引込先は最寄 りの電力会社配電柱又はNEXCOの配電設備とする。なお、施工に当たっては経済産業省令「電気設備に関す りの電力会社配電柱又はNEXCOの配電設備とする。なお,施工にあたっては「電気設備技術基準」及び電力 る技術基準」及び電力会社「内線規定」によるものとし下記を厳守して施工するものとする。 会社「内線規程」によるものとし下記を厳守して施工するものとする。 非常電話照明電源引込工については機械電気通信設備標準設計図集A-60による。 (1) 建柱工事 (ⅰ) 建柱工事とは電力会社の配電柱からNEXCO敷地内へ架空電線を引込むためのもので,原則としてコン クリート柱の7m柱を盛土法尻又は切土法肩に建柱するものである。 (1) 建柱工事 (ⅰ) 建柱工事とは電力会社の配電柱からNEXCO敷地内へ架空電線を引込むためのもので,原則としてコン クリート柱の7m柱を盛土法尻又は切土法肩に建柱するものである。 (ⅱ) 建柱位置は監督員の指示による。 (ⅱ) 建柱位置は監督員の指示による。 (ⅲ) 電柱の根入れは全長の1/6以上とし,根かせはコンクリート製品で地表面下30㎝以上に抱き合わせ又は (ⅲ) 電柱の根入れは全長の1/6以上とし,根かせはコンクリート製品で地表面下300mm以上に抱き合わせ又は 十文字に2本使用するものとする。根かせの取付けは径16㎜以上の亜鉛メッキUボルトで堅固に締付けるも 十文字に2本使用するものとする。根かせの取付けは径16㎜以上の亜鉛メッキUボルトで堅固に締付けるも のとする。 (ⅳ) 電柱は垂直に建柱するものとし,足場ボルトは原則として道路に平行に取付けるものとする。 のとする。 (ⅳ) 電柱は垂直に建柱するものとし,足場ボルトは原則として道路に平行に取付けるものとする。 (ⅴ) 電柱に使用する金具類は溶融亜鉛メッキ製品又はステンレス製品を使用するものとする。 (ⅴ) 電柱に使用する金具類は溶融亜鉛メッキ製品又はステンレス製品を使用するものとする。 (ⅵ) 電柱に添架する配管類は1m以内の間隔でステンレスバンドにより締付けるものとする。 (ⅵ) 電柱に添架する配管類は1m以内の間隔でステンレスバンドにより締付けるものとする。 (ⅶ) 盛土法面用には支線を取付けその方向は引込架線の方向とし,支線ブロックの埋設は規定の深度まで埋設 (ⅶ) 盛土法面用には支線を取付けその方向は引込架線の反対方向とし,支線ブロックの埋設は規定の深度まで し十分につき固めをしておくものとする。 (ⅷ) 建柱完了後は付近の土砂の整形を行い,法面雨水の通路とならないよう張芝復旧をしておくものとする。 (2) 配線工事 埋設し十分につき固めをしておくものとする。 (ⅷ) 建柱完了後は付近の土砂の整形を行い,法面雨水の通路とならないよう張芝復旧をしておくものとする。 (2) 配線工事 (ⅰ) 配線工事とは引込電柱の分電盤又はNEXCOの配電設備からケーブル(丸形ビニル絶縁ビニルシースケ ーブルVVR)により非常電話機及び非常電話機用内照標識に電源を引込むもので,原則として管路内ケーブル によるものとする。 (ⅱ) 配線はケーブルに損傷を起こさないように行うものとし,ハンドホール等では十分余長をとって配線する ものとする。また、曲り部分は急激な曲げを避け最少ケーブル外径の6倍以上とるものとする。 (ⅲ) ケーブルの分岐はレジン充填工法により行い、レジン内に空泡が入らないように注意して注入するものと (ⅰ) 配線はケーブルに損傷を起こさないように行うものとし,ハンドホール等では十分余長をとって配線する ものとする。また,曲り部分は急激な曲げを避け最少ケーブル外径の6倍以上とるものとする。 (ⅱ) ケーブルの分岐はレジン充填工法により行い,レジン内に空泡が入らないように注意して注入するものと する。 する。 なお、レジンが硬化するまで接続部が動かないように固定しておくものとする。冬期においてはレジン温度 なお,レジンが硬化するまで接続部が動かないように固定しておくものとする。冬期においてはレジン温度 が急降下しないように保温するものとする。 (ⅳ) ケーブル端末の処理は端末処理材を用い防水を完全に行い、端子への接続は圧着端子を使用して堅固に接 が急降下しないように保温するものとする。 (ⅲ) ケーブル端末の処理は端末処理材を用い防水を完全に行い,端子への接続は圧着端子を使用して堅固に接 続するものとする。ケーブルの1芯を接地線として使用する場合はその端末部分を緑色のテープで巻いて接 続するものとする。ケーブルの1芯を接地線として使用する場合はその端末部分を緑色のテープで巻いて接 地線である旨を表示するものとする。 地線である旨を表示するものとする。 (ⅴ) 配線工事の完了後絶縁測定を行い、1MΩ以上の絶縁があることを確認することとする。 (3) 接地工事 (ⅳ) 配線工事の完了後絶縁測定を行い,1MΩ以上の絶縁があることを確認することとする。 (3) 接地工事 (ⅰ) 接地工事とは非常電話機及び非常電話用内照標識の接地並びに誘導対策用管路の接地を行うもので,原則 接地工事とは非常電話機及び非常電話用案内標識の接地を行うもので,電気通信工事共通仕様書「第2章共 として非常電話機,非常電話用内照標識は一括して引込用分電盤でD種接地を行うものとし,誘導対策用管 通工事」第11節による。原則として非常電話機,非常電話用案内標識は一括して引込用分電盤でD種接地を 路は誘導対策区間内の中継所(インターチェンジ,パーキングエリア等)及び対策区間の両端にA種接地を 行うものとする。 施すものとする。 (ⅱ) 接地極はなるべく湿気の多い場所やガス及び酸等による腐食の恐れのない場所を選び,接地極の上端が地 表面下75㎝以上の深さに埋設することとする。 (ⅲ) 接地線と接地極との接続は電気的,機械的に堅牢に施工するものとする。 (ⅳ) 接地抵抗値及び接地線は特別な場合を除き下表による。 44 旧 新 備 考 (ⅴ) 接地極は板状,管状,帯状などの銅又は銅覆鋼製の 接地極を使用し,接地抵抗の低減を計るため抵抗低減 接地工事の種別 接地抵抗値 剤(生物,植物等に対して無害なもの)を注入するも のとする。なお、規定の接地抵抗値が得られない場合 A種接地工事 10Ω 以下 D種接地工事 100Ω 以下 C種接地工事 10Ω 以下 は監督員の指示により補助接地を設けるものとする。 接 地 線 IV 38 ㎜ 2 以上 IV5.5 ㎜ 2 以上 IV5.5 ㎜ 2 以上 (ⅵ) 誘導対策用の管とA種接地線との接続は管に直接接地するか又はボンド線より分岐するものとし,電気的, 機械的に堅牢に施工するものとする。 (ⅶ) 接地極の埋設位置近くの適当な場所に接地種別,接地抵抗値及び埋設年月を明示する標柱を設けるものと する。 45 旧 14 照明ポール基礎工 照明ポール基礎工とは橋りょう,高架上の照明柱の基礎を設置する工事をいい,施工に当たっては照明柱の角 度,方向等を監督員と十分に打合せておくものとする。 新 備 考 14 照明ポール基礎工 照明ポール基礎工とは橋梁,高架上の照明柱の基礎を設置する工事をいい,電気通信工事共通仕様書「第6章 道路照明設備工事6.2.2による。施工にあたっては照明柱の角度,方向等を監督員と十分に打合せておくも のとする。 (1) 基礎は橋りょうと一体構造となるように主筋に連結するものとし,コンクリートは共通仕様書第8章「コン 照明ポール基礎工については機械電気通信設備標準設計図集D-07,08,09による。 クリート構造物工」のコンクリートA1-1と同程度以上とする。 (2) アンカーボルトのねじはJIS B 0205(一般用メートルネジ)により加工し表面露出部分はJIS H 8641(溶融亜鉛メッキ)HDZ55による溶融亜鉛メッキを施すものとする。 (3) 照明柱は鉛直に建柱するため,基礎の仕上り面は路面とは平行ではなく水平に仕上げるものとする。 15 管路補修 管路補修は管路の完成後に損傷箇所の補修を行うもので,補修後は機能的に元の状態に復旧するよう施工する ものとする。 (1) ビニル管の補修 (1) アンカーボルトのねじはJIS B 0205-4(一般用メートルねじ4部基準寸法)により加工し表面露出 部分はJIS H 8641(溶融亜鉛めっき)HDZ55による溶融亜鉛めっきを施すものとする。 (2) 照明柱は鉛直に建柱するため,基礎の仕上り面は路面とは平行ではなく水平に仕上げるものとする。 15 管路補修 管路補修は管路の完成後に損傷箇所の補修を行うもので,補修後は機能的に元の状態に復旧するよう施工する ものとする。代表的な事例を以下に示す。なお,補修方法については監督員と協議の上決定するものとする。 (1) ビニル管の補修 (ⅰ) ビニル管の補修材料はJIS C 8432「TSカップリング」又は割り継手によるものとする。 (ⅰ) ビニル管の補修材料はJIS C 8432(硬質塩化ビニル管用付属品)又は割り継手によるものとする。 (ⅱ) パイプ1本分(4m)程度掘削可能な場合は,TSカップリングを用いて拝み工法で行うものとする。拝 (ⅱ) パイプ1本分(4m)程度掘削可能な場合は,TSカップリングを用いて拝み工法で行うものとする。拝 み工法の補修は下記による。 み工法の補修は下記による。 (a) 既設管を所定の長さ(4m程度)に切り取り,ヤスリを用いて切り口管端内外面の面取りを行う。 (イ) 既設管を所定の長さ(4m程度)に切り取り,ヤスリを用いて切り口管端内外面の面取りを行う。 (b) 既設管切断部(両側)を管端から1m程度露出させ管端から10㎝以上雑巾で土砂を十分拭い,ビニル (ロ) 既設管切断部(両側)を管端から1m程度露出させ管端から100mm以上雑巾で土砂を十分拭い,ビニル 管用接着剤を用いて所定の方法でTSソケットを接着させる。 管用接着剤を用いて所定の方法でTSソケットを接着させる。 (c) 補修用短管と継手をビニル管用接着剤を用いて, (ハ) 補修用短管と継手をビニル管用接着剤を用いて, 図のように拝み接合する。なお,TS接合であるの 図のように拝み接合する。なお,TS接合であるの で,補修用短管は一端を接着した後,他端の寸法に で,補修用短管は一端を接着した後,他端の寸法に 合せ行うとよい。 合せ行うとよい。 (ⅲ) 損傷部分を中心にして全長1m以上切り管できる場合は補修用短管(原管と同じもの)と一方の既設管と (ⅲ) 損傷部分を中心にして全長1m以上切り管できる場合は補修用短管(原管と同じもの)と一方の既管との の接合はTSカップリングを用い,他方は割り継手及び割り継手用保護用カラーを用いて補修する。 接合はTSカップリングを用い,他方は割り継手及び割り継手用保護用カラーを用いて補修する。 (a) 既設管を所定の長さ(1m程度)に切り取り上記と同様な面取りを行う。 (イ) 既設管を所定の長さ(1m程度)に切り取り上記と同様な面取りを行う。 (b) 既設管切断部の1端は(ⅱ)の(b)項に準じてTSソケットを接着させる。 (ロ) 既設管切断部の1端は(ⅱ)の(ロ)項に準じてTSソケットを接着させる。 (c) 既設管切断部のほかの1端は管端から30㎝程度露出させ,雑布で土砂を十分拭いて補修用割継手を既 (ハ) 既設管切断部のほかの1端は管端から300mm程度露出させ,雑布で土砂を十分拭いて補修用割継手を既 設管にはめこみ縦割部分が1~2㎝開く程度に楔をかませておく。 (d) 図のように継目部分を中心に約15㎝幅にビニル管用接着剤をやや多目に均一に塗布し(エポキシ樹脂 設管にはめこみ縦割部分が10~20mm開く程度に楔をかませておく。 (ニ) 図のように継目部分を中心に約150mm幅にビニル管用接着剤をやや多目に均一に塗布し(エポキシ樹脂 系接着剤があればその方が良い)はめこんである補修用割継手を縦割部分が管の真横になるように,接着 系接着剤があればその方が良い)はめこんである補修用割継手を縦割部分が管の真横になるように,接着 部にずらして楔を外し針金で締めつけ10分間程度静置する。 部にずらして楔を外し針金で締めつけ10分間程度静置する。 46 旧 (e) 針金を取り去り,補修用割継手の外面及び割継手 新 (ホ) 針金を取り去り,補修用割継手の外面及び割継手 保護用カラーの内面にビニル管用接着剤(又はエポ 保護用カラーの内面にビニル管用接着剤(又はエポ キシ樹脂系接着剤)を塗布し,図のように割継手の キシ樹脂系接着剤)を塗布し,図のように割継手の 接合部分を保護する形に割継手保護用カラーを圧 接合部分を保護する形に割継手保護用カラーを圧 着し針金で縛る。 着し針金で縛る。 (f) 10~15分静置したのち埋戻しを行なう。 (ⅳ) 不良部分を中心にして1m以上切り管できない場合 は,補修用短管と割り継手2個,割り継手保護用カラー2個を用いて補修する。 (2) 鋼管の補修 (ヘ) 10~15分静置したのち埋戻しを行なう。 (ⅳ) 不良部分を中心にして1m以上切り管できない場合 は,補修用短管と割り継手2個,割り継手保護用カラー2個を用いて補修する。 (2) 鋼管の補修 (ⅰ) 鋼管の保修材料は割継手等により行うものとする。 (ⅰ) 鋼管の保修材料は割継手等により行うものとする。 (ⅱ) 割継手は連続使用せず伸縮継手設置箇所の前後5.5m以内及び橋台ぎわの盛土箇所には使用してはならな (ⅱ) 割継手は連続使用せず伸縮継手設置箇所の前後5.5m以内の箇所には使用してはならない。 い。 (ⅲ) 割継手の設置方法は下記によるものとする。 備 考 (ⅲ) 割継手の設置方法は下記によるものとする。 (イ) 接続される管を合わせ,ゴム輪の目印のところに固定する。 (a) 接続される管を合わせ,ゴム輪の目印のところに固定する。 (b) 継手本体のスリーブ部,上型と下型のかみあわせ部及びボルトのネジ部に約200gの防食剤を均等な厚 さに塗布して,継手の上型下型を鋼管側に押しつけセットする。 (c) 4個のボルトを締付工具により完全に固定する。 (ⅳ) 割継手を使用した箇所は管の両端をボンド線で接続(「9管路付帯工(4)ボンド」参照)しておくものとする。 (ロ) 継手本体のスリーブ部,上型と下型のかみあわせ部及びボルトのねじ部に約200gの防食剤を均等な厚 さに塗布して,継手の上型下型を鋼管側に押しつけセットする。 (ハ) 4個のボルトを締付工具により完全に固定する。 (ⅳ) 割継手を使用した箇所は管の両端をボンド線で接続(9管路付帯工(4)ボンド参照)しておくものとする。 (a) 破損など不良部分の両側に余長(それぞれ約25㎝) (イ) 破損など不良部分の両側に余長(それぞれ約250mm) を加えた長さ(取替長)を切り、管端の内外面の面取り を加えた長さ(取替長)を切り,管端の内外面の面取り を行う。 (b) 既設管切断部両側に(ⅲ)(a)項と同様の作業を施す。 (c) 既設管と補修用短管との継目に(ⅲ)項(b)及び(c)と同様の作業を行う。 (ⅴ) ケーブル収容管の場合はケーブルに傷をつけないように,補修用半割管,半割管ガイド用カラー及び補修 を行う。 (ロ) 既設管切断部両側に(ⅲ)(イ)項と同様の作業を施す。 (ハ) 既設管と補修用短管との継目に(ⅲ)項(ロ)及び(ハ)と同様の作業を行う。 (ⅴ) ケーブル収容管の場合はケーブルに傷をつけないように,補修用半割管,半割管ガイド用カラー及び補修 用半割継手を用いて接着剤により取付け修理をすることとする。 用半割継手を用いて接着剤により取付け修理をすることとする。 (a) 既設管から破損など不良部分に余長(約50㎝)を加えた長さだけケーブルに傷つけないよう鋸で切断及 (イ) 既設管から破損など不良部分に余長(約500mm)を加えた長さだけケーブルに傷つけないよう鋸で切断 び縦割を行い除去し,切口は内外面とも面取り仕上げを行う。 (b) 既設管切断部(両側)を管端から30㎝程度露出させ雑巾で土砂を十分拭いておく。 及び縦割を行い除去し,切口は内外面とも面取り仕上げを行う。 (ロ) 既設管切断部(両側)を管端から300mm程度露出させ雑巾で土砂を十分拭いておく。 47 旧 新 (c) ケーブルをはさんで,半割管を上下より合せ合 (ハ) ケーブルをはさんで,半割管を上下より合せ合 せ面にエポキシ樹脂系接着剤を塗布し,はり合せ せ面にエポキシ樹脂系接着剤を塗布し,はり合せ 20~30㎝の間隔でビニル管用接着剤を塗布した 200~300mmの間隔でビニル管用接着剤を塗布し ガイド用カラー(半割管にも接着剤を塗布)を上 たガイド用カラー(半割管にも接着剤を塗布)を 下交互にかぶせ接着させ針金で縛る。 上下交互にかぶせ接着させ針金で縛る。 (d) 半割継手の内面,既設ビニル管端 100 (ニ) 半割継手の内面,既設ビニル管端 100 ㎜及び半割管々端部60㎜にエポキシ樹脂 ㎜及び半割管々端部60㎜にエポキシ樹脂 系接着剤を塗布し,半割継手の伸縮側を 系接着剤を塗布し,半割継手の伸縮側を 既設管側にしてかつ半割管は合せ面を水 既設管側にしてかつ半割管は合せ面を水 平に,半割継手は合せ面を上下にして貼 平に,半割継手は合せ面を上下にして貼 り合せ針金で2ケ所以上縛る。 り合せ針金で2ケ所以上縛る。 (e) 半割継手,半割管部を含み,やや長目に 50㎜防触テープを2/3重ねで往復巻きつける。 備 考 (ホ) 半割継手,半割管部を含み,やや長目に 50㎜防触テープを2/3重ねで往復巻きつける。 エポキシ樹脂系接着剤は乾燥が遅いため針金 エポキシ樹脂系接着剤は乾燥が遅いため針金 で縛ったまま防触テープを巻くので針金の結び で縛ったまま防食テープを巻くので針金の結び 目は出切るだけ飛び出さないようにする。 目は出切るだけ飛び出さないようにする。 (3) 多孔陶管の補修 (ⅰ) ケーブル入線時 ケーブル入線時の多孔陶管の補修はスライス管により行うものとする。 (イ) 破損箇所の両サイドを 1 本分程度の作業スペースを確保しボルト接続方向を確認する。 (ロ) 特殊ワッシャーが溶接できるところまでハンマー等で管体を割る。なお,特殊ワッシャーで溶接する 前に管体をすべて取り除くと破損管より先の管の接続が緩んでしまうので注意する。また,溶接時はケー ブルの養生をする。 48 旧 新 備 考 (ハ) 進行方向側の長ナットに特殊ワッシャーを溶接し,残りの管を撤去しボルトを切断する。 (ニ) スライス管を下段から順に設置する。 (ホ) スライス管のパッキン孔をあらかじめ止水テープで止め下段ピースより順番(下段→中断→下段) に設置する。スライス管の設置後,コンクリートの流入を防ぐために隣接管との接続部全周、スライ ス管接続部を止水テープで巻く。 (ヘ) 接続部保護や管路のズレ防止のためスライス管全体及び隣接する両側の管約 150mm 程度をコン クリートで巻き込む。 49 旧 新 備 考 (ⅱ) ケーブル未入線時 ケーブル未入線時の多孔陶管の補修は標準管により行うものとする。 (イ) 破損箇所の両サイドを 1 本分程度の作業スペースを確保しボルトの接続方向を確認する。 (ロ) 特殊ワッシャーが溶接できるところまでハンマー等で管体を割る。なお、特殊ワッシャーで溶接する 前に管体をすべて取り除くと破損管より先の管の接続が緩んでしまうので注意する。 (ハ) 進行方向側の長ナットに特殊ワッシャーを溶接し、残りの管を撤去しボルトを切断する。 (ニ) 寸法を測り、標準管L600mm が入らない場合は特殊ワッシャーを溶接した側の長ナットの先端を切断す る。 50 旧 新 備 考 (ホ) パッキン孔をあらかじめ止水テープで止めた標準管を落とし込み、コンクリートの流入を防ぐために 隣接管との接続部全周を止水テープで巻く。 (ヘ) 接続部保護や管路のズレ防止のためスライス管全体及び隣接する両側の管約 150mm 程度をコンク リートで巻き込む。 51 旧 16 新 ハンドホール等の補修 備 考 16 ハンドホール等の補修 (1) ハンドホール等の本体の補修 (1) ハンドホール等の本体の補修 ハンドホール等の本体が破損することはほとんどまれであるが,管路取出口部分が管路の移動により破損す る場合がある。 ハンドホール等の本体が破損することはほとんどまれであるが,管路取出口部分が管路の移動により破損す る場合がある。代表的な事例を以下に示す。なお,補修方法については監督員と協議の上決定するものとする。 破損箇所をノミ等にて取り除きよく洗浄し,必要に応じ形枠を設けモルタル(1:2)又はコンクリート(B 1-2以上)で修理し,硬化後更にモルタル(1:2)仕上げを行う。なお,マンホール内から作業ができな い場合は,側壁の外側を掘削しモルタル又はコンクリート(B1-2以上)で修理する。 き裂の修理方法については種々の方法があるが、材料,施工方法等が特許となっているものがあり,その施 工方法は種々の制約があるので,ここでは一般的な施工方法を記載する。 破損箇所をノミ等にて取り除きよく洗浄し,必要に応じ形枠を設けモルタル(1:2)又はコンクリート(B 1-3以上)で修理し,硬化後更にモルタル(1:2)仕上げを行う。なお,マンホール内から作業ができな い場合は,側壁の外側を掘削しモルタル又はコンクリート(B1-3以上)で修理する。 き裂の修理方法については種々の方法があるが,材料,施工方法等が特許となっているものがあり,その施 工方法は種々の制約があるので,ここでは一般的な施工方法を記載する。 (a) き裂箇所からの漏水がない場合 (ⅰ) き裂箇所からの漏水がない場合 (イ) き裂部分を手ノミ等にてき裂に添ってV字形に丁寧にはつりと (イ) き裂部分を手ノミ等にてき裂に添ってV字形に丁寧にはつりと り(欠き取ること) ,モルタルの定着を良くするため洗浄する。 (図 り(欠き取ること) ,モルタルの定着を良くするため洗浄する。 (図 16-1参照) 16-1参照) (ロ) 硬練程度のモルタル(1:2)を厚さ約1㎝の層となるように (ロ) 硬練程度のモルタル(1:2)を厚さ約10mmの層となるように 順次V字形部分に充填し,よく固め最後に表面をコテ仕上げする。 順次V字形部分に充填し,よく固め最後に表面をコテ仕上げする。 (b)き裂箇所からの漏水が少ない場合 (ⅱ)き裂箇所からの漏水が少ない場合 (イ) 前述同様にV字形にき裂部分をはつりとる。 (イ) 前述同様にV字形にき裂部分をはつりとる。 図 16-1 (ロ) セメントを急結剤で練り合せたもの又は合成樹脂系材料,コーキング剤等をV字形部分の漏水箇所に充 填しそのまま1~2分間押えつけておく。 図 16-1 (ロ) セメントを急結剤で練り合せたもの又は合成樹脂系材料,コーキング剤等をV字形部分の漏水箇所に充 填しそのまま1~2分間押えつけておく。 (ハ) 引き続き漏水箇所の周囲又は一方から逐次セメントを急結剤で練り合せたもの又は合成樹脂系材料,コ ーキング剤等を充填し漏水を止める。 (ハ) 引き続き漏水箇所の周囲又は一方から逐次セメントを急結剤で練り合せたもの又は合成樹脂系材料,コ ーキング剤等を充填し漏水を止める。 (ニ) 漏水止水後表面は厚さ2㎝のモルタル(1:2)仕上げを行う。 (ニ) 漏水止水後表面は厚さ20mmのモルタル(1:2)仕上げを行う。 備 考 ① 急結剤は市販の良質なものを用い,その説明書等により必要量を水に混入又は溶解させたも 備 考 ① 急結剤は市販の良質なものを用い,その説明書等により必要量を水に混入又は溶解させたも ので,セメントを団子状となるように練り合わせる。 ので,セメントを団子状となるように練り合わせる。 ② 合成樹脂系はエポキシ系がよい。 ② 合成樹脂系はエポキシ系がよい。 (c)き裂箇所からの漏水が多い場合 (ⅲ)き裂箇所からの漏水が多い場合 (イ) き裂,漏水箇所を前述同様にV字形にはつりとる。 (イ) き裂,漏水箇所を前述同様にV字形にはつりとる。 (図16-2参照) (図16-2参照) (ロ) ビニルチューブ(φ6,8,10㎜程度のもの)又は小型 (ロ) ビニルチューブ(φ6,8,10㎜程度のもの)又は小型 の鉛管(φ10,13㎜程度のもの)を用いて「水みち」 を作る。最も多い漏水箇所にチューブ又は鉛管をセメ の鉛管(φ10,13㎜程度のもの)を用いて「水みち」 図 16-2 ントと急結剤で練り合せたものを取付け,漏水をチュ を作る。最も多い漏水箇所にチューブ又は鉛管をセメ 図 16-2 ントと急結剤で練り合せたものを取付け,漏水をチュ ーブ又は鉛管を通じて流す。 (図16-3参照) ーブ又は鉛管を通じて流す。 (図16-3参照) (ハ) その間囲を前項と同様にセメントを急結剤で練り (ハ) その間囲を前項と同様にセメントを急結剤で練り 合せたものを用いて充填し疑結硬化させ、最後にチュ 合せたものを用いて充填し疑結硬化させ,最後にチュ ーブ又は鉛管の先端をふさいでV字形部分に収容す ーブ又は鉛管の先端をふさいでV字形部分に収容す る。 る。 (ニ) 上記(b),(c)以外の方法として、市販の合成樹脂材 (ニ) 上記(ⅱ),(ⅲ)以外の方法として,市販の合成樹脂 料又はコーキング剤等を注入し塗装して止水させる。 材料又はコーキング剤等を注入し塗装して止水させ る。 図 16-3 図 16-3 52 旧 新 (ホ) 漏水止水後,表面は厚さ2㎝モルタル(1:2)仕 備 考 (ホ) 漏水止水後,表面は厚さ20mmモルタル(1:2)仕 上げを行う。 上げを行う。 備 考 ① Ⅴ字形にはつりとる。 備 考 ① Ⅴ字形にはつりとる。 ② ビニルチューブ等をセメントと急結剤で練 ② ビニルチューブ等をセメントと急結剤で練合さ 合させたもので取付ける。 せたもので取付ける。 ③ V字形部分を充填する。 ③ V字形部分を充填する。 ④ ビニルチューブ等の先端をつぶしてV字形 ④ ビニルチューブ等の先端をつぶしてV字形に収 に収める。 める。 ⑤ モルタル仕上をする。 (d) き裂箇所からの漏水が甚だしい場合 ⑤ モルタル仕上をする。 (ⅳ) き裂箇所からの漏水が甚だしい場合 前述の方法で止水できない場合は図16-4のようにマンホー 前述の方法で止水できない場合は図16-4のようにマンホー ル等の側壁外側を掘削し,き裂箇所をモルタル(1:2)又は ル等の側壁外側を掘削し,き裂箇所をモルタル(1:2)又は 図16-4 コンクリートにて修理する。 図16-4 コンクリートにて修理する。 (2) 路面高さの変更によるハンドホール等の鉄蓋調整 (2) 路面高さの変更によるハンドホール等の鉄蓋調整 (ⅰ) ハンドホール等の鉄蓋周囲の地盤沈下及び道路改修等で路面とレベル差が生じ交通に支障となる場合は, (ⅰ) ハンドホール等の鉄蓋周囲の地盤沈下及び道路改修等で路面とレベル差が生じ交通に支障となる場合は, a 首部による調整、○ b 側壁 マンホール等の鉄蓋レベルを路面レベルになるよう調整する。その調整方法には○ a 首部による調整,○ b 側壁 マンホール等の鉄蓋レベルを路面レベルになるよう調整する。その調整方法には○ c 本体を上下させる調整がある。 による調整,○ 「首部による調整」範囲で調整できないものは「側壁による c 本体を上下させる調整がある。 による調整,○ 「首部による調整」範囲で調整できないものは「側壁による調 調整」で行い,それで出来ないものは「本体を上下させる調整」によって行う。 整」で行い,それで出来ないものは「本体を上下させる調整」によって行う。 なお,蓋高の調整を実施する場合,収容ケーブルに影響を与える恐れがあるので注意すること。 なお,蓋高の調整を実施する場合,収容ケーブルに影響を与える恐れがあるので注意すること。 (ⅱ) マンホール鉄蓋のレベル調整方法の適用は表16-1,図16-5により,ハンドホール鉄蓋のレベル調整方法 の適用は表16-2による。 (ⅱ) マンホール鉄蓋のレベル調整方法の適用は表16-1,図16-5により,ハンドホール鉄蓋のレベル調整方法 の適用は表16-2による。 表 16-1 マンホールの鉄蓋調整方法(㎝) 道路の改修 切取り盛土の寸法 状 況 (現路面に対し) 首部の調整 れんがの切取 り 0 ~ 15 0 ~ 15 16 ~ 30 15 れんがの継足 し 側壁の調製 コンクリート 製 切取り 31 ~ 45 15 46 以上 盛土 表 16-1 マンホールの鉄蓋調整方法(mm) 0 ~ 45 16 ~ 100 0 ~ 45 1 5 15 0 ~100 切板り マンホール規格 に見合う管路条 数を収容した場 合,管軸とスラブ との最小距離が 30 ㎝の範囲内で 実施する(注)マ ンホールの深さ は 1.Omを限度と する。 (備考) 記事 調整する範囲 内で実施でき ないものにつ いては徹去, 新設する。 道路の改修 切取り盛土の寸法 状 況 (現路面に対し) 首部の調整 れんがの切取 り 0 ~ 150 0 ~ 150 160 ~ 300 150 310 ~ 450 150 れんがの継足 し 側壁の調製 コンクリート 製 切取り 460 以上 - 盛土 0 ~ 450 160 ~ 1000 0 ~ 450 150 150 0 ~1000 切板り マンホール規格 に見合う管路条 数を収容した場 合,管軸とスラブ との最小距離が 300mm の範囲内で 実施する(注)マ ンホールの深さ は 1mを限度とす る。 記事 調整する範 囲内で実施 できないも のについて は徹去,新設 する。 - (備考) 鉄蓋の高さ 首部の長さ 50 ㎝の場合 15 ㎝ 鉄蓋の高さ 標準のれんが積 15 ㎝ スラブの厚さ 150mm 首部の長さ 500mm の場合 標準のれんが積 150mm 20 ㎝ スラブの厚さ 200mm 据 付 け 直 し 鉄 蓋 据 付 け 直 し 据 付 け 直 し 鉄 蓋 据 付 け 直 し 徹 れ ん が 横 継 ぎ 足 し 徹 れ ん が 横 継 ぎ 足 し 去 - ス - 側 ラ 去 ブ - - ス 壁 - - 側 ラ ブ - 壁 - 53 旧 (切取) 0 ~ 15 盛 (盛土) 0 ~ 45 (切取) 0 ~ 15 (㎝) 記 事 下部掘り下げ全体を下げ 管路もある程度下げる必要あ る。 り。 ハンドホールの内法高さにより 継足し寸法を変更すること。 1~10 土 全体を上げる。 標準 65 135 新しいれんが または コンクリート ブロック (盛土) 0 ~ 45 図 16-5 鉄蓋レベルと路面レベルの調整法(マンホールの場合) ハンドホールの内法高さにより 切取り,寸法を変更すること。 11 以上 15 管路 0~10 0~10 120 105 管路 表 16-2 ハンドホールの調整方法 切取り,盛土の 側壁の調整 道路の改修 寸 法 本体全体の調整 状 況 (現路面に対 切取り 継足し し) 11 以上 れんが積 または コンク リート ブロック 側壁 標準 切 取 り GL 側壁 図 16-5 鉄蓋レベルと路面レベルの調整法(マンホールの場合) 0~10 50 GL 備 考 GL 15 15 65 れんが積 または コンク リート ブロック 新しいれんが または コンクリート ブロック 135 120 50 15 105 35 GL 鉄蓋 GL GL 35 鉄蓋 新 管路もある程度上げる必要あ り。 表 16-2 ハンドホールの調整方法 切取り,盛土の 側壁の調整 道路の改修 寸 法 本体全体の調整 状 況 (現路面に対 切取り 継足し し) 0~100 記 事 ハンドホールの内法高さにより 切取り,寸法を変更すること。 0~100 切 取 り 下部掘り下げ全体を下 管路もある程度下げる必要あり。 げる。 110 以上 0~100 盛 (mm) ハンドホールの内法高さにより 継足し寸法を変更すること。 1~100 土 110 以上 全体を上げる。 管路もある程度上げる必要あり。 (ⅲ) 鉄蓋の取りはずし (ⅲ) 鉄蓋の取りはずし (a) 鉄蓋の縁石外周を約30㎝の余掘りで掘削する。根巻きコンクリートを取り,スラブ上端及びれんが積 を露出させる。なお,損傷していない縁石は再用してもよい。 (イ) 鉄蓋の縁石外周を約300mmの余掘りで掘削する。根巻きコンクリートを取り,スラブ上端及びれんが積 を露出させる。なお,損傷していない縁石は再用してもよい。 (b) 鉄蓋とれんが積との間に「ノミ」を全周に渡り打込み、縁を切り取り,金てこで押し上げる。(図16-6 (ロ) 鉄蓋とれんが積との間に「ノミ」を全周に渡り打込み,縁を切り取り,金こてで押し上げる。(図16-6 参照)取りはずした鉄蓋はよく清掃する。また,その鉄蓋が破損又は損傷している場合は新しい鉄蓋に取 参照)取りはずした鉄蓋はよく清掃する。また,その鉄蓋が破損又は損傷している場合は新しい鉄蓋に取 り替える。 り替える。 30㎝ 300mm 30㎝ 水糸 上昇すべき 寸法を測る 300mm 水糸 上昇すべき 寸法を測る 金てこ 金てこ ノミで縁を切る ノミで縁を切る 図 16-6 図 16-6 54 旧 新 (ⅳ) 首部の調整方法 備 考 (ⅳ) 首部の調整方法 路面レベルと合わせて必要な高さとなるようにれんが積(コンクリートブロック)の切り取り又は継ぎ足 路面レベルと合わせて必要な高さとなるようにれんが積(コンクリートブロック)の切り取り又は継ぎ足 しを行う。れんが積を16㎝以上継ぎ足す場合で現場打ちコンクリートで首部を築造する場合は既設れんが しを行う。れんが積を160mm以上継ぎ足す場合で現場打ちコンクリートで首部を築造する場合は既設れんが 等は取り除く。なお,この場合は現場打ちコンクリートの上部に標準れんが積を行う。 等は取り除く。なお,この場合は現場打ちコンクリートの上部に標準れんが積を行う。 (a) れんが積の切り取りは調整の高さに応じ、れんがを1段又は2段取り外しを行う。取り外しは残すもの (イ) れんが積の切り取りは調整の高さに応じ,れんがを1段又は2段取り外しを行う。取り外しは残すもの に悪影響を与えないよう丁寧に行う。 に悪影響を与えないよう丁寧に行う。 (b) れんが積の継ぎ足しは既設れんが積の上部モルタルを取り除いた上に新設のれんが積みを行う。 (ロ) れんが積の継ぎ足しは既設れんが積の上部モルタルを取り除いた上に新設のれんが積みを行う。 (c) 現場打ちコンクリート又はコンクリートブロック(リング状)による首部の築造方法は次により施工す (ハ) 現場打ちコンクリート又はコンクリートブロック(リング状)による首部の築造方法は次により施工す る。 る。 (イ) 既設れんが積を徹去し洗浄する。 ① 既設れんが積を徹去し洗浄する。 (ロ) 現場打コンクリート又はコンクリートブロック(リング状)の高さは路面までの高さより,鉄蓋高さ ② 現場打コンクリート又はコンクリートブロック(リング状)の高さは路面までの高さより,鉄蓋高さ (15㎝)れんが(15㎝)及びスラブ(20㎝)を差し引いた高さとし,使用するコンクリートはB級以上 (150mm)れんが(150mm)及びスラブ(200mm)を差し引いた高さとし,使用するコンクリートはC1 とする。 -1とする。 (ハ) 現場打の場合,内型枠はスラブの出入口の円型に合わせて組み立てる。外型枠は規定の寸法を保持し ③ 現場打の場合,内型枠はスラブの出入口の円型に合わせて組み立てる。外型枠は規定の寸法を保持し て組み立てる。 て組み立てる。 コンクリートの打込みは打継部分に富配合のモルタルを2㎝厚さに敷き均し,その上にB級コンクリ コンクリートの打込みは打継部分にモルタルを20mm厚さに敷き均し,その上にコンクリートC1-1 ートを打込み養生する。 を打込み養生する。 (ニ) スラブとコンクリート製首部との接合部には防水接合を良くするため,外周にそって5㎝程度のモル ④ スラブとコンクリート製首部との接合部には防水接合を良くするため,外周にそって50mm程度のモル タル(1:2)仕上げを行う。 タル(1:2)仕上げを行う。 単位 ㎝ モルタル仕上 5 5 図 16-7 コンクリート製首部工法図(例)(首長 1.5m,円形のもの) 20 図 16-7 コンクリート製首部工法図(例)(首長 1.5m,円形のもの) (ⅴ) 鉄蓋の据え付け (ⅴ) 鉄蓋の据付 鉄蓋の据え付け方法は「(ⅳ)首部の調整方法」に準じて施工するが,鉄蓋と既設れんが,スラブとの接合 部を完全にするため既設面を粗にし洗浄する。また,モルタル(1:2)を敷き均す等の処理を行う。 鉄蓋 15 縁コン 10 鉄蓋 15 縁コン 10 10 スラブ スラブ 根巻コンクリート 図 16-8 鉄蓋すえ付工法図 10 6 6 10 15 鉄蓋 鉄蓋 10 縁コン 10 10 15 鉄蓋の据付方法は「(ⅳ)首部の調整方法」に準じて施工するが,鉄蓋と既設れんが,スラブとの接合部を 完全にするため既設面を粗にし洗浄する。また,モルタル(1:2)を敷き均す等の処理を行う。 れんが1段及びスラブと直接鉄蓋を据え付ける工法を例示すると図16-8のとおりである。 れんが1段及びスラブと直接鉄蓋を据え付ける工法を例示すると図16-8のとおりである。 縁コン 100 5 ステップ スラブ 20 ステップ スラブ 30 30 10 20 15 150 25 25 首部コンクリート (B級) 富配合モルタル 5 (首長により異なる) 大(90)小(70) 切込砕石 100 15 10 25 30 30 10 5 25 モルタル仕上 根巻コンクリート (C1-1) れんが積 (モルタルにて) 20 15 150 25 25 首部コンクリート (B級) 富配合モルタル 5 (首長により異なる) 大(90)小(70) 切込砕石 25 根巻コンクリート (B級) れんが積 (モルタルにて) 単位 ㎝ 鉄蓋 (大小) 縁コン 15 10 25 鉄蓋 (大小) 縁コン スラブ 根巻コンクリート スラブ 根巻コンクリート 根巻コンクリート 図 16-8 鉄蓋据付工法図 55 旧 17 新 管路試験 備 考 17 管路試験 管路試験は布設された管路が所定の機能を有しているかどうかを試験するとともに,施工上の良否を判断する ために実施するもので,試験の結果不合格の時は手直しを行う。 管路試験は敷設された管路が所定の機能を有しているかどうかを試験するとともに,施工上の良否を判断する ために実施するもので,試験の結果不合格の時は手直しを行う。 (1) 試験の項目 管路の試験は次のとおりとする。なお,これらの試験には工事途中において実施する中間的な試験も含める ものとする。 (1) 試験の項目 管路の試験は次のとおりとする。なお,これらの試験には工事途中において実施する中間的な試験も含める ものとする。 試験は管路種別及び管種にかかわらず管路全条数につき表17-1のとおり実施する。ただし、照明用管路のテ 試験は管路種別及び管種にかかわらず管路全条数につき表17-1のとおり実施する。ただし,照明用管路のテ ストケーブル試験は特記仕様書で明記のない場合は省略しても良い。 ストケーブル試験は特記仕様書で明記のない場合は省略しても良い。 (ⅰ) 通過試験(マンドリル又はテストケーブルの通過及び清掃) 主に通信用管路がケーブル引込みに支障となる曲率半径を有していないかどうか,また、管路内に工事に (ⅰ) 通過試験(マンドレル又はテストケーブルの通過及び清掃) 主に通信用管路がケーブル引込みに支障となる曲率半径を有していないかどうか,また,管路内に工事に よる土砂,雑物等が入っていないかどうかを,管内清掃後にマンドリル又はテストケーブルを用いて調べる よる土砂,雑物等が入っていないかどうかを,管内清掃後にマンドレル又はテストケーブルを用いて調べる 試験である。 試験である。 (ⅱ) 水圧試験 主にトンネル防災用管路で布設された管路が設計書どおり施工されているかどうかを管内に水圧をかけ て水密性を調べる試験である。この水圧試験の前に送水試験を行い送水確認とともに管内の清掃を行う。 (ⅱ) 水圧試験 主にトンネル防災用管路で敷設された管路が設計書どおり施工されているかどうかを管内に水圧をか けて水密性を調べる試験である。この水圧試験の前に送水試験を行い送水確認とともに管内の清掃を行う。 表 17-1 各種試験の適用法 通 過 試 験 実施内容 照 信 用 (注) 明 水 圧 試 験 マンドリル テスト ケーブル 清 掃 送水試 験 水圧試 験 VE 28 ○ - - - - - VE 42 ○ ○ △ - - - VE 54 ○ ○ △ - - - VE 70 ○ ○ △ - - - 鋼管 25 ㎜ 〃 40mm ○ - - - - - 〃 50 ㎜ ○ ○ △ - - - 〃 65 ㎜ ○ ○ △ - - - ○ - - - - 用 全 て 通 過 試 験 実施内容 清 掃 管路別 通 表 17-1 各種試験の適用法 清 掃 マンドレル テスト ケーブル 清 掃 送水試 験 水圧試 験 VE 28 VE 42 ○ ○ - ○ - △ - - - - - - VE 54 ○ ○ △ - - - VE 70 鋼管 25 ㎜ 〃 40mm ○ ○ ○ ○ - ○ △ - △ - - - - - - - - - 〃 50 ㎜ ○ ○ △ - - - 〃 65 ㎜ ○ ○ △ - - - 全 て ○ - - - - 本 管 - - - ○ ○ ○ 枝 管 - - - ○ ○ - 管路別 通 照 信 用 (注) 明 水 圧 試 験 用 トンネル防災用 本 管 - - - ○ ○ 枝 管 - - - ○ ○ ○ トンネル防災用 ( ) ○ ( ) ○ △ △ :実施する :実施する :マンドレルが通過不能のとき実施する。 :特記仕様書又は監督員の指示があるとき実施する。 :マンドリルが通過不能のとき実施する。 注)通信幹線用として使用する場合は清掃○,マンドレル○,テストケーブル△とする。 :特記仕様書又は監督員の指示があるとき実施する。 注)通信幹線用として使用する場合は清掃○、マンドリル○、テストケーブル△とする。 (2) 通過試験 (2) 通過試験 通過試験には中間試験と最終試験がある。中間試験は管の布設途中において管路を縦断,平面的に曲げた場 通過試験には中間試験と最終試験がある。中間試験は管の敷設途中において管路を縦断,平面的に曲げた場 合,その状況を勘案のうえ必要に応じ実施するものとする。最終試験は1管路区間の布設,埋戻後(コンクリ 合,その状況を勘案のうえ必要に応じ実施するものとする。最終試験は1管路区間の敷設,埋戻後(コンクリ ート埋設の場合はコンクリート打設前)に実施するものであり,中間試験を実施したものも必ず実施するもの ート埋設の場合はコンクリート打設前)に実施するものであり,中間試験を実施したものも必ず実施するもの とする。 とする。 ここでは、最終試験を実施する場合の試験方法について記載するが,中間試験を実施する場合はこれに準ず る。 ここでは,最終試験を実施する場合の試験方法について記載するが,中間試験を実施する場合はこれに準ず る。 56 旧 新 (ⅰ) 試験材料及び器具 備 考 (ⅰ) 試験材料及び器具 (イ) マンドリル (イ) マンドレル マンドリルは通過試験の際に使用する木製の楔で,両端に引通し線が容易に取付けられるような構造と なっている。材質は容易に摩耗されない堅材(ケヤキ,クスノキ等)で形状及び寸法は図17-1及び表17 マンドレルは通過試験の際に使用する木製又はプラスチック製で,両端に引通し線が容易に取付けられ るような構造となっている。形状及び寸法は図17-1及び表17-2のとおりである。 -2のとおりである。 表 17-2 マンドレルの規格 (㎜) 表 17-2 マンドリルの規格 (㎜) 図 17-1 マンドリル 管 種 L d 管 種 L d 40A 又は VE42 300 30 40A 又は VE42 300 30 50A 又は VE54 300 40 50A 又は VE54 300 40 65A 又は VE70 300 50 65A 又は VE70 300 50 80A 又は VE82 300 70 図 17-1 マンドレル (ロ) テストケーブル (ロ) テストケーブル 図 17-2 テストケーブル 図 17-2 テストケーブル 57 旧 テストケーブルは短区間の配管でマンドレル による通過試験が不能の場合に使用するもの 新 用 途 管 種 で,管内径に適合するケーブルをケーブルグリ ップにより巻きつけツィストレスを経由して引 通し試験するものである。これに使用するケー ブルは外被にキズが少ないものを用い,管内部 通信用 ドリル等を管路内に通過させるための引線であ り,一般にはφ4.0~4.5㎜鉄線やワイヤーロー 50A 又は VE54 CCP-AP0.65-100P 照明用 表 17-3 テストケーブルの規格 用 途 管 種 使用ケーブル等 40A 又は VE42 実施工と同等のも のとする。 50A 又は VE54 CCP-AP0.65-100P 65A 又は VE70 CCP-AP0.65-200P で,管内径に適合するケーブルをケーブルグリ ップにより巻きつけツィストレスを経由して引 通し試験するものである。これに使用するケー 通信用 ブルは外被にキズが少ないものを用い,管内部 CCP-AP0.65-200P の傷を発見できるものでなければならない。形 CCP-AP0.65-300P 導体断面横が 22 ㎜ 以 上のビ ニールシ 50A 又は VE54 ー スケー ブルでそ 以上の管 の 仕上り 外径は管 内径の 67%以上の もの 2 る。 引通し線は通過試験の際に清掃用具及びマン 実施工と同等のも のとする。 80A 又は VE82 状及び寸法は図17-2及び表17-3のとおりであ による通過試験が不能の場合に使用するもの 使用ケーブル等 40A 又は VE42 65A 又は VE70 の傷を発見できるものでなければならない。形 (ハ) 引通し線 テストケーブルは短区間の配管でマンドレル 表 17-3 テストケーブルの規格 備 考 プ等を使用する。 導体断面横が 22 ㎜ 状及び寸法は図17-2及び表17-3のとおりであ 2 る。 (ハ) 引通し線 引通し線は通過試験の際に清掃用具及びマン ドレル等を管路内に通過させるための引線であ り,一般にはφ4.0~4.5㎜鉄線やワイヤーロー 照明用 以上のビニールシ 50A 又は VE54 ースケーブルでそ 以上の管 の仕上り外径は管 内径の 67%以上の もの プ等を使用する。 (ニ) 線通し材料及び器具 (ニ) 線通し材料及び器具 管路内に引通し線を通すために使用する材 管路内に引通し線を通すために使用する材 料、器具及び短区間には竹材,細径のビニルパ 料,器具及び短区間には竹材,細径のビニルパ イプ又は鋼線による。長い区間には線通し器具 イプ又は鋼線による。長い区間には線通し器具 を用い圧さく空気を利用して行う。 を用い圧さく空気を利用して行う。 (ホ) 清掃用具 (ホ) 清掃用具 清掃用具は毛ブラシや雑布等があり,管内面 清掃用具は毛ブラシや雑布等があり,管内面 を十分清掃できるものでなければならない。 を十分清掃できるものでなければならない。 (ⅲ) 試験方法 (ⅲ) 試験方法 (イ) 線通し(ロッジング) 通過試験を実施する場合は,まず所定の管路 (イ) 線通し(ロッジング) 通過試験を実施する場合は,まず所定の管路 内に「線通し」を実施し,引きつづきマンドリ 内に「線通し」を実施し,引きつづきマンドレ ル等の「引通し線」を通す。 ル等の「引通し線」を通す。 (a) 「線通し」は,竹,ビニルパイプ又は鋼線 ① 「線通し」は,竹,ビニルパイプ又は鋼線を を所定の管路に押込み,これらの先端が相手 所定の管路に押込み,これらの先端が相手ハ ハンドホールに突出たら,これらの後尾に「引 ンドホールに突出たら,これらの後尾に「引 通し線」を取付けて相手ハンドホールへ線を 通し線」を取付けて相手ハンドホールへ線を とおす。 とおす。 図 17-3 線通し器具 図 17-3 線とおし器具 (b) 「線通し材」は長尺になるため輪にして交通の支障にならないよう注意する。 ② 「線通し材」は長尺になるため輪にして交通の支障にならないよう注意する。 (c) ケーブルが既に収容されているハンドホール等では必要によりケーブルを保護してから「線通し」を ③ ケーブルが既に収容されているハンドホール等では必要によりケーブルを保護してから「線通し」を 実施する。 実施する。 (d) 管路長が非常に短い場合には「線通し」を行わず,直接「引通し線」として鉄線を通しても良い。 ④ 管路長が非常に短い場合には「線通し」を行わず,直接「引通し線」として鉄線を通しても良い。 (c) 線通し器具を使用する場合は,まず一方のハンドホールダクト口に線通し器具を挿入し,これを相手 ⑤ 線通し器具を使用する場合は,まず一方のハンドホールダクト口に線通し器具を挿入し,これを相手 ハンドホールに送り込むことによって,サランロープ等の「線通し」を行う。次にこれを「引通し緑」 に連結して引通す。(図17-4参照) (f) 線通しをする際,管内面塗装を傷付けないよう引通し線等の先端を保護する。 (ロ) 清 掃 (a) (イ)で通した「引通し線」の一方に図 17-5 のように毛ブラシ,雑布(2~3箇所)の順に清 掃用品を取付け, ハンドホールに送り込むことによって,サランロープ等の「線通し」を行う。次にこれを「引通し緑」 に連結して引通す。(図17-4参照) ⑥ 線通しをする際,管内面塗装を傷付けないよう引通し線等の先端を保護する。 (ロ) 清 掃 ① (イ)で通した「引通し線」の一方に図 17-5 のように毛ブラシ,雑布(2~3箇所)の順に清掃用品を 取付け, 58 旧 新 その後部には必ず4.0㎜以上の鉄線又はワイヤーロープ等を取付けて,相手ハンドホールから引通し管路 内の清掃をする。 備 考 その後部には必ず4.0㎜以上の鉄線又はワイヤーロープ等を取付けて,相手ハンドホールから引通し管路 内の清掃をする。 図 17-4 線とおし器具の取付 図 17-4 線通し器具の取付 (b) 清掃用具の各接続箇所は十分点検して,管路 ② 清掃用具の各接続箇所は十分点検して,管路内 内で切れないように注意する。 で切れないように注意する。 (c) 管路内の清掃は泥土又は水等が多い場合は反 ③ 管路内の清掃は泥土又は水等が多い場合は反 復清掃してこれらがなくなるまで数回行う。 復清掃してこれらがなくなるまで数回行う。 (ハ) マンドリルの通過試験 図 17-5 清掃用具取付図 (a) マンドリルの通過試験のみを行う場合は,清掃終 図 17-5 清掃用具取付図 (ハ) マンドレルの通過試験 ① マンドレルの通過試験のみを行う場合は,清掃終 了後,一方の引通し線にマンドリルを連結しその後部には必ず4.0㎜以上の鉄線又はワイヤーロープ等 了後,一方の引通し線にマンドレルを連結しその後部には必ず4.0㎜以上の鉄線又はワイヤーロープ等 を取付け,支障点でつかえたときは逆にすぐ引き戻せるようにしておき,これを相手ハンドホールに引 を取付け,支障点でつかえたときは逆にすぐ引き戻せるようにしておき,これを相手ハンドホールに引 通してその通過を確認する。 通してその通過を確認する。 (b) マンドリルの通過試験を清掃作業と併用して行う場合は,清掃用具の後部にマンドリルを連結し(a) と同様に行う。 ② マンドレルの通過試験を清掃作業と併用して行う場合は,清掃用具の後部にマンドレルを連結し①と 同様に行う。 (c) 通過試験の完了後は(a)又は(b)の作業終了後に呼線(2.0㎜プラスチック呼線)を通しておく。 ③ 通過試験の完了後は①又は②の作業終了後に呼線(2.0㎜プラスチック呼線)を通しておく。 図 17-6 マンドリル通過試験 図 17-6 マンドレル通過試験 (ニ) テストケーブルの通過試験 (a) テストケーブルの通過試験はマンドリルの通過が不可能な区間にのみ行うもので,実施方法は(ハ)に 準ずるものとする。 (b) テストケーブルは傷のないものを使用するか表面に塗料を塗布したものとする。 (ニ) テストケーブルの通過試験 ① テストケーブルの通過試験はマンドレルの通過が不可能な区間にのみ行うもので,実施方法は(ハ)に準 ずるものとする。 ② テストケーブルは傷のないものを使用するか表面に塗料を塗布したものとする。 59 旧 (ホ) 規 格 新 (ホ) 規 格 (a) 通過試験はマンドリルが無理なく通過することとする。 ① 通過試験はマンドレルが無理なく通過することとする。 (b) マンドリルの通過が不可能な場合にはテストケーブルが外傷なく通過することとする。 ② マンドレルの通過が不可能な場合にはテストケーブルが外傷なく通過することとする。 (3) 水道管水圧試験 水圧試験は配管の終了後又は施工途中において管内に水圧をかけ管路の水密性を試験するもので,原則とし て被覆又は埋設をする前に行い,各枝管の末端にプラグ等をし状況に応じて区分して行う。 なお、配管の給水を行うにあたり,管内の空気を排出するよう要所に空気抜弁を設け安全に排気しなければ (3) 防災管水圧試験 水圧試験は配管の終了後又は施工途中において管内に水圧をかけ管路の水密性を試験するもので,原則とし て被覆又は埋設をする前に行い,各枝管の末端にプラグ等をし、状況に応じて区分して行う。 なお,配管の給水を行うにあたり,管内の空気を排出するよう要所に空気抜弁を設け安全に排気しなければ ならない。 ならない。 (ⅰ) 試験方法 (ⅰ) 鋳鉄管試験方法 (イ) 配管が終了したら,枝管及び末端部にプラグ (イ) 配管が終了したら,枝管及び末端部にプラ グ等を取り付けて管内を気密にする。 なお,空気が溜まる部分は必要により空気 抜弁を取付けるなどして空気が完全に抜ける ようにする。 (ロ) 管の末端部に送水ポンプ,テストポンプ及 び圧力計を取付ける。 (ハ) 送水ポンプで管内に水を充満させ送水ポン プを起動し加圧する。 (ニ) 加圧は最初1~2㎏f/㎝2から初めて順次5~7~10~15~ 17㎏f/㎝2と徐々に上げていき,指定圧力に達したとき圧力計の読みを記録しておき60分以上放置する。 等を取り付けて管内を気密にする。 なお,空気が溜まる部分は必要により空気抜 弁を取付けるなどして空気が完全に抜けるよ うにする。 (ロ) 管の末端部に送水ポンプ,テストポンプ及び 圧力計を取付ける。 (ハ) 送水ポンプで管内に水を充満させ送水ポンプ を起動し加圧する。 (ニ) 加圧は最初0.098~0.196MPaから初めて順次0.49~0.686~0.98~1.47~1.666MPaと徐々に上げていき,指 定圧力に達したとき圧力計の読みを記録しておき60分以上放置する。 (ホ) 60分以上放置した上で点検を行い,圧力低下及び漏水の有無を調べる。 (ホ) 60分以上放置した上で点検を行い,圧力低下及び漏水の有無を調べる。 (ヘ) 漏水等により圧力低下があれば,漏水等の箇所を探してその原因が材料不良か施工不良か又は接続不良 (ヘ) 漏水等により圧力低下があれば,漏水等の箇所を探してその原因が材料不良か施工不良か又は接続不良 か,その他の障害であるかを完全点検し、これら不完全箇所の補修手直しを行い再度水圧試験を行う。 (ⅱ) 規 格 当該配管に使用されるポンプの締切圧力の1.5倍の圧力値(但し,最少17.5㎏f/㎝2の圧力値とする)による 水圧試験の結果,60分以上放置しても漏水又は圧力低下のないものとする。 備 考 か,その他の障害であるかを完全点検し,これら不完全箇所の補修手直しを行い再度水圧試験を行う。 (ⅱ)繊維補強ポリエチレン管試験方法 (イ) 配管が終了したら,枝管及び末端部にプラグ等を取り付けて管内を気密にする。 なお,空気が溜まる部分は必要により空気抜弁を取付けるなどして空気が完全に抜けるようにする。 (ロ) 管の末端部に送水ポンプ,テストポンプ及び圧力計を取付ける。 (ハ) 送水ポンプで管内に水を充満させ加圧する。 (ニ)管の仕様圧力まで加圧し60分間保持する。次に指定圧力まで加圧し60分間放置する。その後、指定圧力ま で再度加圧し、指定圧力に達したとき圧力計の読みを記録しておき60分間以上放置する。 (ホ) 60分間以上放置した上で点検を行い,圧力低下及び漏水の有無を調べる。 (ヘ)圧力が指定圧力の80%以上であれば合格とし、80%未満の場合は、そのまま24時間放置する。 24時間以上 放置した上で圧力が指定圧力の60%以上であれば合格、60%未満の場合は漏水等と判断し、漏水等と判断さ れる場合は、漏水等の箇所を探してその原因が材料不良か施工不良か又は接続不良か,その他の障害である かを完全点検し,これら不完全箇 所の補修手直しを行い再度水圧試験を行う。 (ⅲ) 規 格 当該配管に使用されるポンプの締切圧力の1.5倍の圧力値(但し,最少1.715MPa の圧力値とする)による水 圧試験の結果,60分以上放置しても漏水又は圧力低下のないものとする。 (繊維補強ポリエチレン管にあっては, 当該配管に使用されるポンプの締切圧力の1.5倍の圧力値(但し、最少1.715MPaの圧力値とする)による水圧試 験の結果,合格と判断されたものとする。 ) 60 旧 新 (5) 試験立会及び記録 (4) 試験立会及び記録 試験は原則として監督員の立会の上で行うものとする。なお,試験の結果は様式-1,様式-2の記録用紙 に記録しておくものとする。 試験は原則として監督員の立会の上で行うものとする。なお,試験の結果は様式-1,様式-2の記録用紙 に記録しておくものとする。 様式-1通信及び照明用管路試験成績表 工事 区 間 H.H № 亘 長 管 種 (m) № 1 ~ № 185.3 2 №2~TEL 上 182 り 備 考 様式-1通信及び照明用管路試験成績表 施工者 月 日 50APS 12.8 25APS 12.8 通 過 試 験 テス ウェ マンド ト リ ル テーブ ス ル ○ ○ 工事 株式会社 気 圧 試 験 備 考 立会 者 月 日 封 入 圧 力 漏洩 量 立会 者 △△ 12.18 1.5 0 ×× △△ - - - - 区 間 H.H № 施工者 亘 長 管 種 (m) 月 日 № 1 ~ № 185.3 50APS 2 №2~TEL 182 25APS 上り 12.8 通 過 試 験 マンド テ ス ト レ ル テーブル ウェス 立会者 ○ 12.8 株式会社 備 考 △△ ○ △△ (注)1. ハンドホール№は施工時の№とする。 (注)1. ハンドホール№は施工時の№とする。 2. 漏洩量は0以外は当初より 10 分後の値とする。 61 旧 新 様式-2 トンネル防災用管路試験成績表 様式-2 トンネル防災用管路試験成績表 工事 区 間 STA ~ STA 28+05~35+ 20 35+20~分 岐 施工者 通 過 試 験 水 圧 試 験 送 水 水 圧 月 日 (m3/ 立会者 月 日 (m3/㎝ 漏洩量 3 分) ) 715.0 150A 3.25 △△ 4.12 17.5 0 ×× 35.0 50A 3.25 △△ - - - - 18 区 間 STA ~ STA 28+05~35 +20 35+20~分 岐 備 路肩施工の場合 埋 置 ±10 ㎝ ±1 ㎝ 延 り - 5㎝ - 1㎝ 保 護 土 被 り - 3㎝ - 1㎝ - 1㎝ - 1㎝ 位 被 コンクリート防 護 許 容 値 目 造 位 長 立会者 150A 3.25 △△ 4.12 1.715 0 ×× 35.0 50A 3.25 △△ - - - - 置 さ 設 深 0~+50mm 長 -200mm 測定基準 備 考 測定箇所 土被り 接続部間毎に 1 箇所 接続部間毎で全数 考 許 容 値 目 準 プレキャスト 高 さ 厚 備 許 容 値 目 項 基 築 漏洩量 (2) マンホール,ハンドホールの許容値 (2) マンホール,ハンドホールの許容値 項 水 圧 (MPa) 715.0 項 考 右記以外 土 月 日 (1) 管路に対する許容誤差 許 容 値 目 設 水 圧 試 験 18 出来形基準 (1) 管路に対する許容誤差 布 株式会社 (注) 漏洩量は0以外は当初より 30 分後の値とする。 出来形基準 項 立会者 施工者 送 水 試 験 亘 長 送 水 管 種 (m) 月 日 (m3/ 立会者 分) 備 考 管 種 (注) 漏洩量は0以外は当初より 30 分後の値とする。 工事 株式会社 亘 長 (m) 備 考 幅 高 さ 現場打ち ±30mm 測定基準 測定箇所 1箇所毎 -20mm 〃 -30mm 〃 -30mm 〃 内寸 ±20 ㎝ - 2㎝ 幅 深 さ - 2㎝ 厚 さ - 2㎝ 側 壁 の 傾 斜 垂直線に対して 1/50 62 新 旧 備 考 参考資料-1 ポリエチレン被覆鋼管,継手部補修方法 (適 用) 本方法書はNEXCO「ケーブル保護用鋼管・同付属品仕様書」に規定するポリエチレン被覆鋼管の 継手部の補修方法について定めるものである。 (補修方法) 1 保護層の被覆を剥ぎ取る。 下図のとおり管端部の保護層被覆を剥ぎ取る。 2 ねじ部の清掃を行ったうえ防食剤を塗布する。 鋼管及びソケットのねじを点検し,砂又は塵埃等が付着していればブラシ及びウェスで入念に清掃 を行い,防食剤を両方のねじ部に塗布する。なお、塗布量は次のとおりとする。 管の呼び径 塗布量(g) 25A 20 40A 26 50A 30 65A 40 80A 50 備考 3 ねじ接合の後,防食剤をならす。 ねじ接合の後,はみ出した防食剤をへらにより下図のとおりならし防食テープが巻き易いようにす る。 63 旧 新 備 考 4 防食剤を塗布する。 継手表面,原管外面,防食層表面に付着した水分,錆,土砂,塵埃等をブラシ及びウェスで入念に 清掃を行い,下図のとおり防食剤を均等に塗布する。この際,原管表面の粘着剤は除去しなくても良 い。 5 防食テープを巻く 25 ㎜又は 50 ㎜のポリエチレン又は塩ビテープを使用し,テープ幅の 1/2 の重なりで2回巻きを行 う。テープ巻きの範囲は下図のとおりとし,2回目は1回目の方向と逆に巻く。巻く際は,引張りな がらしわの寄らないように行う。 6 その他 管の接合は原管ねじ部と保護層剥ぎ取り部の中間の原管露出部分を利用してパイプレンチ等で行う ものとし,保護層を傷付けないように行うものとする。なお,管の曲げは原則として行わない。管の 保護層に傷を付けた場合は防食剤を塗布し防食テープを2重巻きして補修を行う。 64
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