山行紀行文 - 日本山岳会

JAC埼玉支部山行委員会
四季の山「冬山・北八ヶ岳~天狗岳山行報告」
1 期日
2015年2月14(土)~15(日)
2 場所
天狗岳(2645m)
3 主要装備 アイゼン
ワカン又はスノーシュー
ピッケル
カラビナ、スリング
冬用手袋
ハーネス
帽子・防寒具
サングラス・ゴーグル
4 担当
参加者
5 第1日
第2日
山行・集会委員会 正田 範満
コースリーダー
冨田 容子
1班リーダー高橋努
冨田容子・宮川美智子・田中摩利子・清登緑郎・森田つとむ・梶野登
2班リーダー山崎保夫
正田範満・正田緑・石塚昌孝・青木正・横山真一・村越百合子
冬雪山初心者からベテランまで14名
渋の湯から黒百合ヒュッテ
渋の湯集合10時30分~出発11時
黒百合ヒュッテ13時30分着
*Cリーダー中心に何事もなく予定時間で黒百合ヒュッテ着、目前の小丘は白雪と青い空であった。
入山者もツアー含め多く、駐車場は満杯、定期運行バスも2台であった。道路はすれ違い不可。
*黒百合ヒュッテ前にてピットテスト講習、講師、正田範満 14時~15時30分
*晴天濃紺の空のもと全員参加で実施。
山に入る前に行う積雪の強度検査である、重要な事なので皆真剣に聞き、実施する。
他各グループも滑落時の対策中心に研修していた、残念ながら効果なく翌日吹雪の中で滑落あり。
5時半食事
5時半朝食・雪模様様子を見ながら降雪の中8時10分出発、出発前に簡単な雪山の歩き方、アイゼン
の付け方等正田山行委員より指示、チェック、安全第一を徹底する。
各要所毎に危険方向の指示、コースの確認、ペースのチエック実施をしつつ強いたたきつける雪の中
東天狗山頂着~9時50分。吹雪の中、大半踏跡は消え慎重に確認しながら岩場を注意に登った。
なを尾根の反対側の切れ落ちた岩場でツアー参加の1名滑落、正田委員は2名で援助に回る。9時頃
吹雪の中即下山である。踏み後はあっという間に消えている。慎重に岩場を下る。視界は100m位。
正田委員は滑落者の援助の継続中である。体感温度-20度近い。悪天で何回かルート喪失あったが
要所毎にチエックを繰り返し、黒百合に到着11時40分。残した荷物等つめ込み食事、正田委員も
滑落者の生存を確認し、後は長野県警に引渡し戻り、一緒に下山。12時30分。途中援助隊続々登
って行く。渋の湯に14時には全員困難な中無事下山する。車は10センチの雪で覆われていた。
帰りの車はふもとまで雪道。安全に運行。いつものことながら下界は晴天でした。
今回は他グループの事故にも遭遇しチームの司令塔が援助に回る中、多くの要所毎確認チエックを繰
り返し全員協力し厳しい中、初心者からベテランまでのチームで協力し合い無事目標山行を達成した。
1日目
2日目
渋の湯発11:00~黒百合ヒュッテ着13:30
ピットテスト14:00~15:30
黒百合ヒュッテ発8:10東天狗山頂9:50
山頂発10:00~黒百合ヒュッテ着11:40
黒百合ヒュッテ発12:30~渋の湯14:00着
記・梶野
報告者個人感想(降雪の雪山は2回目)
ベテランから初心者までの山行で山岳会の学習効果が発揮されたと思います。要所毎に教え教われあって
いました。
冬山はいつ悪天候で来た道を戻ろうとしても踏み後は消えてしまいます。案内指標も当てにならず、事前の
ルートを充分に確認チエックが夏以上に必要です。無積雪期にルートを確認しておくと良いと感じました。
登山道は多々切れ落ちた岩の近くにあり小さな雪崩れ、突風、つま付きでの注意、道を譲り合う際のよけ方
アイゼンなどの作業の場所、小休憩等も他登山者の安全を配慮した確認が必要です。
非常に良い経験と学習をさせていただきました。ありがとうござました。
※回答:悪天候を予想して赤布、赤旗竿の準備も必要と思いました。(CL正田感想)