拘束地盤免震

工法革命
イ ン プ ラ ント 構 造 で 世 界 の 建 設 を 変 え る
拘束地盤免震
インプラント構造は、躯体部と基礎部が一体となった許容構造部材を地盤に挿し込み、地球にしっかりと支えてもらう構造です。
屋外貯蔵タンクの液状化対策
Part 1
石油化学コンビナートの多くは、地盤の弱い沿岸部の埋立地に建設
されており、地震時には地盤の液状化被害が発生する危険がありま
インプ ラント構 造 の 連 続 壁 で 地 盤 を 拘 束 、地 震 動 による衝 撃 を 緩 和し構 造 物 の 変 位 を 抑 える地 盤 免 震 技 術
す。石油や薬品など危険物を保管する屋外貯蔵タンクの耐震基準は
消防法により定められ、平成6年の『危険物の規制に関する規則』等
の改正により、1万キロリットル未満のタンクの耐震改修期限は平成
25年末と定められており、早急な対策が迫られています。
■ 拘束地盤免震の有効性 ( 鋼 矢 板 リ ン グ 工 法 と 側 方 流 動 抑止 工 法 の 相 乗 効 果 )
拘束地盤免震の効果を3次元FEMによる動的解析(全応力)
加震方向
タンク質点
既設鋼矢板護岸
鋼矢板リング
により可視化しました。拘束地盤免震を施した地盤では、タ
タンク底板
ンク位置での鉛直方向の変位量δyは、D/300未満(Dはタンク
直径)
となり
「危険物の規制に関する規則」で定める基準値を
満たしています。また、護岸背面の水平方向の変位量δxは、
無対策の状態に比べ半分以下となります。
柱列式鋼管杭壁
※ 地震動は、コンクリート標準示方書・同解説(設計編、2007年版)
に示されるレベル2を使用
▲ 地盤の解析モデル
▲ 鋼矢板リングと柱列式鋼管杭壁の解析モデル
拘束地盤免震
無対策
( 鋼 矢 板 リン グ 工 法+側 方 流 動 抑 止 工 法 )
タンク
タンク
タンク
タンク
柱列式鋼管杭壁
断面図
鋼矢板リング
既設鋼矢板護岸
液状化層
非液状化層
地盤の流動化
既設鋼矢板護岸
液状化層
非液状化層
タンク中心軸
タンク設 置 地 盤 の 液 状 化 を 抑 制 する「 鋼 矢 板リング 工 法 」と、周 辺 地 盤 の 側 方 流 動
を 抑 制 する「 側 方 流 動 抑 止 工 法 」の 相 乗 効 果 で 、施 設 全 体 を安 全に保 ちます 。
側方流動抑止工法
鋼 矢 板 リン グ 工 法
タンク
局所すべり
の抑止
水平方向
変形図
側方流動の
拘束
橋梁基礎
表土
液状化層
地盤の流動化
表土
液状化層
鉛直方向
変形図
タンク荷重
の載荷
非液状化層
直線形鋼矢板
過剰間隙水圧
伝播の遮断
鋼管矢板
非液状化層
地盤の変形抑制
▲ 燃料タンク液状化対策工事(山口県)
▲ 首都高速道路の地盤流動化対策工事(東京都)
貯蔵タンクの設置地盤を、非液状化層まで圧入した直線形鋼矢板で
鋼管杭または鋼管矢板を非液状化層まで圧入し、柱列式鋼管杭壁を
円筒状に囲い込むことで、タンク下地盤の液状化を抑制します。
構築することで、周辺地盤の側方流動を抑制します。
事業拠点
研究開発
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東京、仙台、兵庫、高知、オランダ、イギリス、ドイツ、シンガポール、香港、台湾、アメリカ
テクニカルセンター、実証試験場(6ヶ所) 情 報 発 信 国際圧入センター(東京)
変位量
δy(タンク位置) =
δx(護岸背面) =
1.0 ∼ 2.0 cm < D/300
12.0 ∼ 15.0 cm ※Dはタンク直径
D/300
×
評 価
国土防災
技術本部
δy(タンク位置)= 9.0 ∼ 10.0 cm >
δx(護岸背面) = 27.0 ∼ 30.0 cm
03-3528-1632
[email protected]
インプラント構造による
国土防災技術の詳細は
www.giken.com