化 石 せっけんをつくろう

か せき
化 石 せっけんをつくろう
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御前崎市立浜岡中学校 科学部 顧問 松浦泰彦
かた
お
せっけんねんどをアンモナイトやサンヨウチュウの 化石の 型 に押 しこみ、化石のレプ
リカをつくります。アンモナイトやサンヨウチュウがどのような時代を生き、どんな体
けんきゅう
い
み
のしくみをしていたのか。 研 究 のためにレプリカをつくる 意 味 などが学べます。
●準備するもの
て ぶくろ
しょく よう しき
化石レプリカ作り用の型(エグザファイン製)、せっけんねんど、ゴム手 袋 、食 用 色
かっ せい たん
そ
素 、マスク、活 性 炭 、アロマオイル、プラスチックカップ
●体験の手順
せんせい
ちゅうがくせい
にい
ねえ
①先生 や 中 学 生 のお兄 さん・お姉 さんから「化石」や「アンモナイト」
「サンヨウチ
せつ めい
ュウ」についての説 明 を聞きます。
②「せっけんねんど」をよくこね、やわらかくします。
③好きな色になるよう、食用色素や活性炭をまぜこみ、色をつけます。
かお
ふたた
④香 りづけにアロマオイルを加え、 再 び、こねます。
⑤やわらかくなった「せっけんねんど」を化石レプリカ作り用の型に入れます。
かんせい
⑥プラスチックカップに入れ、完成 です。
しゅう かん
かん そう
かた
⑦家に持ち帰り、ふたを開け、1 週 間 ほど乾 燥 させれば、硬 くなって「せっけん」
として使えます。
ねんどをこねる。せっけん
の色は、食用色素・活性炭
でつける。アロマオイルで
香りづけもする。
ねんどをまるめる。
化石レプリカ用の型に
入れおしこむ。
完成。
型からとりだす。
●かいせつ
○化石は、どのようにしてできたの?
おおむかし
大 昔 、アンモナイトやサンヨウチュウは、
うみ
海 にすんでいました。
し
死 んで、海のそこのどろの 中にしずんでし
まいました。
かわ
なが
にく
じ し ん
川 から流 れてきたどろがつみかさな り、肉 は
ほね
化石 が と じこ め ら れて い たと こ ろ も、 地震 で
から
り く ち
くさってなくなりますが、骨や殻のかたい
ぶ ぶ ん
てつぶん
かた む い たり 、 か わい て 陸地 にな っ た りし ま
せっかいぶん
あめ
あら
すがた
部分 は、鉄分 や石灰分 がしみこみ、化石がで
す。それが、雨 で洗 われて、化石が 姿 をあら
きます。
わします。
せいぶつ
○「アンモナイト」や「サンヨウチュウ」ってどんな 生物 ?
こ せい だい
き
ちゅう せい だい はく あ
き
きょうりゅう
じ だ い
「アンモナイト」は古 生 代 デボン紀 から 中 生 代 白 亜 紀 ( 恐 竜 が生きていた時代 )
せい そく
ぜつめつ
どうぶつ
とう そく るい
まで生 息 し、恐竜とともに絶滅 してしまった動物 です。今のタコやイカと同じ頭 足 類 と
から
なか
えきたい
りょう
ちょうせつ
いうなかまに入ります。殻 の中 は、
“空き部屋”になっていて、中の液体 の 量 を 調 節 し
う
しず
ろう と
て浮 いたり沈 んだりしていました。イカと同じく、漏 斗 とよばれる部分から海水をは
じ ゆう
およ
き出し、水中を自 由 に泳 ぎ回っていたようです。
こ せい だい
「サンヨウチュウ」は、
「アンモナイト」よりもっと古い時代(古 生 代 カンブリア紀
こん ちゅう
せっ そく どう ぶつ
がい こっ かく
~ペルム紀という時代)を生きた動物です。昆 虫 と同じ節 足 動 物 のなかまで、
「外 骨 格 」
とう ぶ
きょう ぶ
び
ぶ
とよばれる殻をもっていました。体は、頭 部 ・ 胸 部 ・尾 部 の3つの部分からできてい
ふく がん
せ なか がわ
て、頭部には、複 眼 とよばれる昆虫と同じ目をもっていました。背 中 側 は、外骨格と
よろい
はら がわ
む ぼう び
いうかたい 鎧 でおおわれていましたが、腹 側 は、無 防 備 であったため、今のダンゴム
シのように身を丸めて守っていたようです。
○なぜ、レプリカをつくるの?
こう おん
しっ け
しんどう
苦労してほり出した化石も、時間がたつと高 温 や湿 気 ・光、振動 などによりこわれ
か のう せい
ほ
ごう せい じゅ し
じょう
てしまう可 能 性 があります。そこで、掘 って形をととのえた化石は、合 成 樹 脂 などの 丈
ぶ
そ ざい
はく ぶつ かん
ちょう き かん
てん じ
夫 な素 材 でレプリカにすることがあります。これにより 、博 物 館 での 長 期 間 の展 示 や
けん きゅう
か のう
研 究 のための持ち運びが可 能 になりました。
●気をつけよう
す
こ
ぼ う し
がい
○活性炭を使うときは、吸 い込 み防止 のためマスクをつけましょう。手についても害 は
て ぶくろ
ありませんが、洗っても、とりづらいので、しっかり手 袋 をはめてください。
○石けんとして使用することもできますが、肌に合わないと感じた時は、 使用を中止
か がく かん ない
してください。また、科 学 館 内 では使用しないでください。
●くわしくしらべてみよう
・アリキ文・絵
神鳥統夫訳
小畠郁生監修「化石はおしえてくれる」リブリオ出版
・小泉忠明・文
つだかつみ・絵「なぜ大昔のことがわかるの?」偕成社
・子供の科学編集部「アンモナイトと三葉虫」誠文堂新光社
・http://blog.livedoor.jp/web247/archives/2013-12.htm Web247 247 のちからこぶ
・https://www.gsj.jp/event/2002fy-event/niigata2002/theme-b.html
独立行政法人
産業技術総合研究所
地質調査総合センター
GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN