垂直多関節ロボット「YAシリーズ」

◇ヤマハ発動機、垂直多関節ロボット「YAシリーズ」新発売
ヤマハ発動機は9月18日、生産工程の多様な自動化ニーズ
に対応するため、垂直多関節ロボットの新製品「YAシリーズ」
8機種(可搬重量1~20㎏)を12月10日から販売開始すると
発表した。オープン価格で、シリーズ全体で年間400台の販売
を目指す。(写真:YA-U20F)
ヤマハ発動機は、リニアコンベアモジュール、単軸ロボッ
ト、直交ロボット、スカラロボットを中心とした従来のライ
ンアップに今回の「YAシリーズ」を追加することにより、搬
送・供給・組立・検査といった様々な生産工程において顧客
ニーズに合わせたベストソリューションを提案する。
「YAシリーズ」は、高速・省スペースを追及し、生産設備の
生産性向上とダウンサイジングに貢献する垂直多関節ロボッ
ト。製品バリエーションとしては、クラス最高レベルの各軸動作速度と高い手首負荷能力
が特徴の6軸ロボット「YA-RJ」「YA-R3F」「YA-R5F」「YA-R5LF」「YA-R6F」と、肘軸があることで
自在なアーム動作を可能とした7軸ロボット「YA-U5F」「YA-U10F」「YA-U20F」となる。これら
を新型コントローラ「YA-C100」で駆動制御する。
近年、モノづくりの現場では、従来の小品種大量生産から多様な顧客ニーズに応える多
品種少量生産へと変わり、ライン生産方式からセル生産方式が主流となっている。 こうし
たモノづくりの変化を受け、一つの役割しか求められない単能工ロボットから、複数の役
割が求められる多能工ロボットへと広がりを見せており、将来的に多能工ロボットが市場
の大きなウエイトを占めていくものと見られている。多能工ロボットである「 YAシリーズ」
は、セル生産方式などの高度自動化にも対応可能な製品となる。