ダンプあきた No.345

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勝利和解しました!
秋田地裁において、秋田ダンプ支部の山中さんが時間外手当の未払い分と
会社の不法行為(不当労働行為)によって受けた精神的損害の賠償支払を求
NO.345 全日本建設交運一般労働組合(略称・建交労)秋田ダンプ支部
2015 年 9 月 7 日発行
〒010-0976 秋田市八橋南 1-2-29
℡018-823-7748 fax018-823-7751
Email:[email protected]
めていた裁判で、8 月 31 日に和解が成立しました。
すでに報告していますが、西山運輸有限会社不当労働行為救済申立事件は、
5 月 26 日、秋田県労働委員会のもとで和解協定書を結び、代表取締役の嶋田允氏は、同日付で秋田ダンプ
支部、西山運輸分会、山中重晴さんあてに謝罪文を交付しました。
一人はみんなのためにみんなは一人のために、一人が一人の仲間をふやそう、労災保険に加入しよう
和解協定書のなかで西山運輸有限会社(能代市浅内)は、これまでの組合と山中さんに対する対応が労働
田中 090‐8423‐0628、070‐5324‐4053
組合法に違反することを認め、嶋田社長は謝罪文のなかで具体的な労働組合法違反の事実…『会社が分会組
合員に対して「ここ(全日本建設交運一般労働組合)と付き合わないと言ってくれれば、有休だとか残業を
見ていく」等の発言をしたこと、また会社が山中さんに対して整理解雇等を行ったことは、労働組合法に違
反し、組合と山中さんの労働組合活動を著しく妨げるとともに、労使の信頼関係を損なう結果となった』…
を述べて謝罪し、このような行為を二度と繰り返さないことはもとより、働きやすい職場づくりと労使関係
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消費税・送料込みの価格です。注文の時、メ
の安定が重要であることを認識し、引き続き、職場における労働関連諸規程の整備と周知に努めるとともに、
労働組合法を遵守し、従業員が行う正当な組合活動を保障することを誓いました。
さらに 8 月 31 日、ダンプ支部の山中さんが
時間外手当の未払い分と会社の不法行為(不当
秋田県労働委員会、秋田地方裁判所で争っていた 2 件の
労働行為)によって受けた精神的損害の賠償支
事案がようやく終わりました。労働委員会では、会社側か
払を求めていた裁判で和解が成立しました。秋
ら提出された答弁書、主張書面、陳述書等の内容が証人尋
田地裁では非公開で審理を続けてきましたが、
ーカーを必ずお知らせください。希望の場所に
会社は時間外手当未払い分の支払い(60 万円)
配達します。
と、山中さんの受けた精神的損害として慰謝料
県外への配達は運賃実費が必要です。代金は3
回以内で納入します。
の支払い(30 万円)を約束しました。
今後、組合は、山中さん
の労働条件(賃金を含む)に
問の中で次々に嘘であることが露呈しました。不当労働行
為の事案に関する責任者として出席していた西山運輸
(有)斎藤取締役は、証人尋問の翌日には係争中の事案を
放棄、職務を全うするどころか無責任にも取締役を辞任
し、挙句の果てに会社を退職しました。地方裁判所おいて
ついては、団体交渉等で協
は、会社側に対し労働委員会の結果を踏まえて慰謝料の支
※台タイヤが慢性的に不足しています。再生タ
議していくとともに、やむ
払い、及び未払い時間外手当(残業代)を支払えと言う裁
イヤは限定販売です。在庫確認が必要なので、
を得ず組合から脱退してい
判長の和解勧告により双方がこれを受け入れました。
注文の際には組合に問い合わせてください。
った労働者もふくめた職場
建交労及び各労組の皆様の支援のもと最後まで闘うこ
の労働条件改善を図り、安
とができ勝利をかちとることができました。心より感謝い
心して働き続けられるよう
たします。本当にありがとうございました。 《山中重晴》
なお、ヨコハマタイヤ販売店扱いは、弘進リ
トレッド製の再生タイヤとなります。
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りをしますので、事務所にまず電話を。
奮闘する決意です。
2015.9.7
核実験場にされた日本
暮らしの知恵袋
30 都市へ 49 発の模擬原爆
被爆から 70 年目の 7 月 18 日、大阪市内で「原爆投下直前のパンプキン爆弾投下の真相に迫
◆体によくない人工トランス脂肪酸
るつどい」
(非核の政府を求める大阪の会主催)が開かれた。広島・長崎の被爆前後に日本の 30
人工トランス脂肪酸の規制や表示義務が各国で進んでいます。米国では 2018 年以降禁止さ
れます。日本政府は表示義務すら考えていません。
都市に対し 49 発もの模擬原爆が投下された。
工学博士の工藤洋三さんの研究報告によると、米軍の原爆投下部隊「第 509 混成軍団」は 1944
トランス脂肪酸とは何でしょうか(以下、厚労省のホームページ参照)
。天然由来と工業由来
年 12 月に発足。1945 年 4 月、投下目標都市の選定が始まる。京都、広島、横浜、小倉、新潟、
があります。工業由来のものは、液状油を固形に加工してショートニング、マーガリン、ファ
長崎が候補に挙がり、二転三転する。米国本土での実験等を経て、爆撃搭乗員がテニアン北基
ットスプレッドを作る過程で水素添加により生成されます。これらを使ったパン、ケーキ、ド
地にそろったのは 1945 年 6 月。原爆を実戦で使用する前に投下訓練を行った。搭載機の初期欠
ーナツなどの洋菓子、揚げ物などにはトランス脂肪酸が多く含まれます。天然由来では牛肉や
乳製品などにわずかに入っています。
トランス脂肪酸をとりすぎると、心筋梗塞など冠動脈疾患になる可能性が高くなります。W
HO(世界保健機関)は、トランス脂肪酸の1日摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満とす
るよう勧告。
日本人が1日に食べるトランス脂肪酸は平均 0.92~0.96 グラムと推定され(農林水産省の
2008 年調査)
、平均総エネルギー摂取量の 0.44~0.47%。基準を下回ります。しかし、男性の
陥を見つけ、発生する困難を事前に解決するためだった
という。長崎に落とされたファットマン型原爆、通称
「パンプキン」と同じ爆弾が採用された。
(右の写真は
パンプキン爆弾の実物模型)内部に通常爆薬を詰め替
えるだけで簡単に高性能爆弾に変更できるからだ。
搭乗員たちに日本本土の地理を周知させることや、訓
練用の目標を破壊して搭乗員たちに心理的高揚を与える
約2割、女性で約3割が目標量の範囲を超えて脂質を摂取しています(厚労省調査)
。
のも、訓練の目的だったという。また、日本人に少数機で高高度を飛ぶB29 の姿を見慣れさせ、
厚労省は脂質そのものや塩分を控えることを
怪しまれないためにも訓練が必要だと考えられた。
優先すべきと言います。しかし同じ脂質でも、
魚やオリーブオイルなどに含まれる不飽和脂肪
………死者400人以上
酸は動脈硬化を防ぐ効果があるといわれます。
実際の模擬原爆投下は 7 月 20 日、24 日、26 日、29 日、8 月 8 日、14 日。大阪市東住吉区
体によくないトランス脂肪酸をできるだけとら
田辺に投下された 7 月 26 日、実は第一目標は富山の日本曹達会社だった。これは原爆投下目標
ないようにするため、表示を義務化すべきです。
都市・新潟を確認するため、周辺が目標として設定されたことによる。だが、富山市が雲に覆
気になる人は、ショートニングやマーガリンを
含む菓子などは控えましょう。
われていたため第 2 目標の大阪に投下。被害は死者 7 人、重軽傷者 73 人、倒壊家屋 485 戸、
被災者 1645 人にのぼった。
模擬原爆が投下された各地で今も真
安全保障環境の変容って?
相究明や追悼行事が行われている。模
外交努力をおこたり、脅威をあおる
擬原爆の存在が明らかになったのは、
政府は安保法制(戦争法案)において、憲法解釈を変え集団的行使を容認した。そのただ
一つの理由は「安全保障環境の根本的変容」だとしている。それは、どんな変容なのか。政
きょうい
あおる
府は具体的に答えず、中国や北朝鮮の脅威を示唆し煽る。
だが、北朝鮮の国力、中国との経済関係から冷静に見ると、軍事衝突は考えにくい。
訪日中国人が最多となっている。特に中国は日本の最大の貿易相手国である。訪日旅行者で
も 2015 年上半期は、中国が最多となった。訪日中国人は前年の 2.16 倍の 217 万人で旅行消
費額も全体の約 4 割を占めるトップだ(観光庁)
。
中国との経済関係が緊密になり、市民の往来が増大するなか、進んでいないのが政府の外
1
交努力だ。外交努力を怠って脅威を煽り、日米同盟強化の戦争法案を進める。いま必要なの
きょうい
あおり
は戦争法案ではなく、平和憲法をいかした外交努力である。
敗戦から 46 年も経った 1991 年だ。
愛知県の「春日井の戦争を記録する
会」の人たちが国立国会図書館で戦時
中の米軍文書から「発見」。49 発の模
擬原爆で被害は、死者 400 人以上、負
傷者 1200 人以上にも及んだ。
米国は、戦後の日本統治をにらんだ
原爆投下を計画的に進め、投下後も訓
練を続けた。日本列島は核兵器の実戦
使用のための「核実験場」だった。