8月 - 横浜市野庭地区センター

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スクラップ・アンド・ビルド
流
第153回芥川賞受賞作!
第153回直木賞受賞作!
選考会は前代未聞の満票決着。
「20年に一度の傑作。とんでもない商売敵を
選んでしまった」(選考委員・北方謙三氏)
「私は何度も驚き、ずっと幸福だった。これ
ほど幸せな読書は何年ぶりだ?」(選考委員・
伊集院静氏)
「早う死にたか」
毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえて
あげようと、
ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思い
つく。
日々の筋トレ、転職活動。
肉体も生活も再構築中の青年の心の内
は、衰えゆく生
の隣で次第に変化して……。
閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小
説の誕生!
何者でもなかった。ゆえに自由だった――。
1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、
愛すべき祖父は何者かに殺された。
内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った
不死身の祖父。なぜ? 誰が?
無軌道に生きる17歳のわたしには、まだそ
の意味はわからなかった。
台湾から日本、そしてすべての答えが待つ
大陸へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決
断の軌跡。
著者名:羽田 圭介(著)
出版社名: 文藝春秋
著者名:東山 彰良(著)
出版社名: 講談社
若冲
アンタッチャブル
奇才の画家・若冲が生涯挑んだものとは―
―
警視庁公安部の「アンタッチャブル」と、捜
査一課の「落ちこぼれ」コンビが巨大テロの
脅威に挑む。馳星周の新骨頂、ファン待望
の公安エンターテインメント!
今年、生誕300年を迎え、益々注目される画
人・伊藤若冲。緻密すぎる構図や大胆な題
材、新たな手法で周囲を圧倒した天才は、
いったい何ゆえにあれほど鮮麗で、奇抜な
構図の作品を世に送り出したのか? デ
ビュー作でいきなり中山義秀賞、次作で新
田次郎賞を射止めた注目の作者・澤田瞳
子は、そのバックグラウンドを残された作品
と史実から丁寧に読み解いていく。
底知れぬ悩みと姿を見せぬ永遠の好敵手
――当時の京の都の様子や、池大雅、円
山応挙、与謝蕪村、谷文晁、市川君圭ら同
時代に活躍した画師たちの生き様も交えつ
つ、次々に作品を生み出していった唯一無
二の画師の生涯を徹底して描いた、芸術小
説の白眉といえる傑作だ。
容疑者追跡中に人身事故を起こした捜査
一課の宮澤に、異例の辞令が下った。異動
先は警視庁公安部外事三課。上司は公安
の「アンタッチャブル」―― かつては将来の
警察庁長官と有望視され、妻の浮気・離婚
を機に、「頭がおかしくなった」とうわさされ
ている椿警視。宮澤に命じられたのは、椿
の行動を監視・報告すること。椿とともに、
北朝鮮のスパイと目される女の追跡をはじ
めるが……
疾走するストーリーに、一筋縄ではいかな
い人物たちが次々登場。
数多のトラップ、ラストの大どんでん返しま
で一気読み必至のコメディ・ノワール!
著者名:澤田 瞳子(著)
出版社名: 文藝春秋
著者名:馳 星周(著)
出版社名: 毎日新聞出版
永い言い訳
ナイルパーチの女子会
「愛するべき日々に愛することを怠ったこと
の、代償は小さくない」
長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故
で失った、人気作家の津村啓。
悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村
は、同じ事故で母親を失った一家と出会
い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。
突然家族を失った者たちは、どのように人
生を取り戻すのか。
人間の関係の幸福と不確かさを描いた感
動の物語。
ブログがきっかけで偶然出会った大手商社
につとめる栄利子と専業主婦の翔子。互い
によい友達になれそうと思ったふたりだった
が、あることが原因でその関係は思いもよ
らぬ方向に―。女同士の関係の極北を描
く、傑作長編小説。
著者名:西川 美和(著)
出版社名: 文藝春秋
著者名:柚木 麻子 (著)
出版社名: 文藝春秋
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東京帝大叡古教授
水死人の帰還
日本初!文系の天才博士が事件を解決!
この物語は、文系の天才が登場するミステ
リーである。
物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)
は、東京帝国大学法科大学の教授である。
大著『日本政治史之研究』で知られる彼は、
法律・政治などの社会科学にとどまらず、語
学・文学・史学など人文科学にも通じる“知
の巨人”である。
その知の巨人が、連続殺人事件に遭遇す
る。
時代は明治。殺されたのは帝大の教授た
ち。事件の背景には、生まれたばかりの近
代国家「日本」が抱えた悩ましい政治の火
種があった。
「九年前の祈り」で芥川賞を受賞した作家
の、奇想あふれる6篇。
これが小説の底力!
著者名:門井慶喜(著)
出版社名: 小学館
著者名:小野 正嗣(著)
出版社名: 文藝春秋
オールド・テロリスト
雨の裾
怒れる老人たち、粛々と暴走す。
「年寄りの冷や水とはよく言ったものだ。年
寄りは、寒中水泳などすべきじゃない。別に
元気じゃなくてもいいし、がんばることもな
い。年寄りは、静かに暮らし、あとはテロを
やって歴史を変えればそれでいいんだ」
期高齢者の老人たちが、テロも辞さず、日
本を変えようと立ち上がるという物語のアイ
デアが浮かんだのは、もうずいぶん前のこ
とだ。その年代の人々は何らかの形で戦争
を体験し、食糧難の時代を生きている。だい
たい、殺されもせず、病死も自殺もせず、寝
たきりにもならず生き延びるということ自
体、すごいと思う。彼らの中で、さらに経済
的に成功し、社会的にもリスペクトされ、極
限状況も体験している連中が、義憤を覚
え、ネットワークを作り、持てる力をフルに
使って立ち上がればどうなるのだろうか。ど
うやって戦いを挑み、展開するだろうか。
(著者「あとがき」より)
唯一無比の最新長編!
噪がしい徒然
若いころ熱心に読んだ本を読み返す男。文
字を追う眼に映る、暮れかけた路地から庭
をのぞきこむ人影。
踏切り
踏切は暗かった──。警報器が鳴り出した
とき、前のほうにただならぬものを目にし
た。男の背後に忍び寄り、いきなり抱き止め
た。
春の坂道
坂道をよたよとと、杖にでもすがるようにの
ぼっていると、うしろからぞろぞろと若いの
がついてくる。俺のうしろに以前の俺が続
く。その以前の俺のうしろからそのまた以前
の俺が続く。
夜明けの枕
三十をすぎて司法試験を目指した男。ア
パートにこもり、一緒に暮らす女が働きに出
て生活を支えた。
ほか全8篇
著者名:村上 龍 (著)
出版社名: 文藝春秋
著者名:古井 由吉(著)
出版社名: 講談社
ふたり姉妹
極悪専用
東京の製菓メーカーで企画職として働いて
いた29歳の聡美が久しぶりに故郷に帰って
きた。実家を出たことがなくずっと田舎暮ら
しの三つ下の妹・愛美は、この機会に姉の
家で都会の暮らしを楽しんでみたいと思い
立つ。部屋を貸すことを嫌がる姉や困惑す
る婚約者を説き伏せて、愛美は東京に発つ
が、聡美の家で姉の恋人と遭遇。プライドが
高く向上心の強い姉の突然の帰省を訝しん
でいた愛美は彼に探りをいれてみることに。
聡美が実家に帰ってきた本当の理由とは―
―? 『うさぎパン』の著者が贈る、人生の夏
休みの物語。
清掃、点検、管理、補修に、爆弾処理!?この
マンションなら、何でもアリ。規約さえ守れ
ば、ヤクザでも刑事でも戦車でも、不測の訪
問者は、すべてシャットアウト。だが、そこは
悪人たちのオリンピック会場だった。俺はそ
んな最凶最悪マンションの管理人助手。ゴ
リラに似た管理人白旗との一年間の不思議
な共同生活が始まった。危険すぎる、ご近
所系ノワールコメディ。
著者名:瀧羽麻子 (著)
出版社名:祥伝社
著者名:大沢 在昌 (著)
出版社名: 文藝春秋
遠い号砲が、オジイの戦争の記憶を呼び覚
ます。
悪戯者の猿は、オバアの血を騒がせる。
冥界から使者が訪れ、水死人は姿を変え
て帰還する――。
最初の作品から20年の光跡を示す、魅惑
の短篇集。
野庭地区センター
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武士の碑
キャパへの追走
西郷隆盛が下野したとの報に接した村田新
八は、フランスから帰国。大久保と西郷の
“喧嘩”を仲裁するため、故郷である鹿児島
へ向かった。だが大久保の挑発に桐野利
秋らが暴発して挙兵、新八もそれに否応な
く巻き込まれていく。ここに、わが国最後の
内戦・西南戦争が始まった―。西郷・大久
保の後継者と目された村田新八を主人公
に西南戦争を真正面から描いた渾身の長
編小説。怒涛の展開、衝撃の結末!著者が
初めて近代史に挑んだ新境地。
キャパがその激しい一生で
捉えた一瞬の数々、
その足跡を辿り、同じ現場に立つ。
著者名:伊東 潤(著)
出版社名:PHP研究所
◆写真史上もっとも有名な作品のひとつ
「崩れ落ちる兵士」をはじめ、数多の名作を
撮影した伝説の戦場写真家、ロバート・キャ
パ。著者は学生時代よりキャパにシンパ
シーを抱き、評伝の翻訳、写真集の監修な
ど、その生涯を追い続けてきた。
2013年の『キャパの十字架』では、「崩れ落
ちる兵士」の撮影の真相に迫り、その作品
の秘密がキャパに背負わせた“十字架”を
感動的に描き切った。
著者名:沢木 耕太郎 (著)
出版社名: 文藝春秋
ブラック・ベルベット
外資製薬会社に身を置く凄腕ウイルスハン
ター・神原恵弥。
ある博士の捜索を依頼されてT共和国に
やってきたが、博士は殺されてしまう。
一方、この国では全身を黒い苔で覆われて
死んだ人間がいるらしい。
ビジネスで滞在中のかつての恋人・橘は不
穏な行動を見せる。
恵弥が想像だにしない、これらの背景に存
在するものとは――?
著者名:恩田 陸 (著)
出版社名:双葉社
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