PDF 1475KB

Products News 210
LED部品搭載用
高熱伝導 白色プリント配線板材料
地元の皆様と楽しいひととき
こにゃん元気市場に出展しました
CS−3945
湖南工場
曲面を持った適用をご提案
RISHO s exhibition booth was displayed at the industry
trade fair of Konan city. We spent some fun time with
community people at this event.
CS-3945 is High thermal conductive & White colored
CCL. Thin substrate of 0.1mm thickness has enough
flexural property to be installed with curved shape. We
expect that new types of luminaires or illuminated signs
would appear inspired by this property.
▲多くのご来訪ありがとうございました
▲0.1mmにすると曲面をもった適用が可能です
■地元の皆様と楽しいひととき
先日、湖南市総合体育館で、こにゃん元気市
場が開催されました。
当日は、新鮮野菜や「ふなずし」など特産品
の販売、さらには、ご当地アイドルと地元テレ
ビ局の「ゆるキャラ」がステージで共演するな
■LED部品搭載用
高熱伝導白色プリント配線板材料
CS-3945
を抑えています。図1はCS-3945の加熱による変
CS-3945は、LED部品が発する光を効率よく反
わずかに黄色くなる程度であることが見て取れ
射するため「絶縁層を白色」に、さらに、LED
ます。
部品が発する熱を効
ど、もりだくさんなイベントでしたので、大勢
CS-3945は120℃の雰囲気に2000時間おいても、
■材料構成 Material composition
率よく放散するため
の家族連れでにぎわいました。
色を、熱伝導CEM-3材と比較したものです。
CS-3945はプリント配線板として一般的なFR-4
「高い熱伝導性を付
■ブースを出展
材と同様に、ガラス布とエポキシ樹脂で構成さ
与」したプリント配
れるプリント配線板材料です。
利昌工業の湖南工場も、湖南工業団地の一員
線板材料です。
▲積層板や積層管でボウリングセットを製作しました
▲CS-3945
としてブースを出展し、当社製品をご覧いただ
このため0.1mmからの薄物でご提供が可能です。
一般仕様 Standard specifications
【CS-3945の特長】
いたり、小さなお子
熱伝導率は、一般的なプリント配線板材料の
約4倍となる1.3W/mKです。
● 白色絶縁層は熱による変色を抑えています。
● 0.1mmからの薄物に対応でき、
熱抵抗の低
減からも放熱設計をサポートします。
● ドリル加工性はFR-4と同等です。
●
様たちとは、輪投げ
やボウリングを楽し
▲ピンとボールは積層管をNC加工しました
(各写真の右は加工前の材料)
んだりと、日頃お世
話になっている地域
脂積層管をNC旋盤で切削加工して作りました。
の皆様と楽しいひと
一般的に、プラスチックは軽くて壊れやすい
ときを過ごしました。
ものと思われがちですが、ゲームを通して、工
▲地元の皆様に製品説明
業用プラスチックの重さや丈夫さを感じていた
■自社製品でボウリングセットを製作
だけたかと存じます。
利昌工業の製品は、一般の方の目に触れるこ
多くのご来訪を賜り、まことにありがとうご
とがありませんので、熱硬化性樹脂積層板や積
ざいました。
品番
板厚
(mm)
Thickness
銅箔
(μm)
Cu thickness
現在、高熱伝導プリント配線板材料の主流と
CS-3945の絶縁層は白色で、全ての可視領域に
ガラス布とガラス不織布の複合材であるため、
ある光を効率よく反射することができます。
自ずと1.0mm程度の厚みを有します。
さらに、この白色の絶縁層は、熱による変色
これに対し、ガラス布のみからなるCS-3945は
レーンの材料は「紙基材フェノール樹脂積層
板」です。1970年代のボウリングブームのころ
には、弾かれたピンを受け止める壁面の材料に
使用されていたこともあり、ボウリングとは縁
の深い材料です。
試料を120℃の雰囲気に置き、所定時間ごとに白色度を比較
6
12 / 18 / 35 / 70
■耐熱変色性
Anti-discoloration property by heat
楽しみいただきました。
ピンとボールは、加工性に優れる熱硬化性樹
0.1 / 0.2 / 0.4 /0.6 / 0.8 / 1.0
■薄葉化による熱抵抗の低減
Low thermal resistance by thin lamination
なっているのは熱伝導CEM-3材ですが、これは
図1. 耐熱変色性の比較 Discoloration comparison after 120℃ heat treatment
層管でボウリングセットを製作して、皆様にお
CS-3945
Products News 210
Products News 210
0.1mmからの薄物でご提供できますので「熱抵抗
試料を固定するクランプの直径は4.0mm、折り
試験結果に鑑み、0.1mm厚のCS-3945は、ヒン
の低減」、つまり「熱の抜けやすさ」という側
曲げの速度を175cpm(count per minute)に設定し、
ジのような可動箇所への適用は困難であるも、曲
面からも放熱設計をサポートします(図2)。
試料が破断するまでの折り曲げ回数をカウントし
面を維持するような箇所であれば、適用の可能性
ました。
があると判断いたしました。
熱
ガラス布
これにより、板状(リジッド)の基板では、細
■試験結果 Test results
1.0mm
ガラス不織布
ガラス布
▲CEM-3
熱
ガラス布
部への取り回し、あるいは、意匠性の点で適用が
試験条件を表1に、試験結果を図3に示します。
困難であった機器へも、ご採用いただける可能性
左右へそれぞれ135度、折り曲げを繰り返す試験
が出てまいりました。ぜひ、ご評価の機会を賜り
では、破断にいたるまでに平均73回、同じく90度
たく、ご提案申し上げます。
の場合は、平均473回という結果を得ました。
■まとめ
0.1mm
図3. 試験結果 Test result
曲面を持った適用により、CS-3945がこれまで
CS-3945耐折性評価結果
(平均破断回数)
▲CS-3945
ご縁がなかった分野へ採用されることを期待して
Average number of times to break
600
屈曲回数 Times of folding
▲図2. 薄葉化による熱抵抗の低減
(イメージ)
Image of Low thermal resistance
■曲面を持った適用をご提案
Proposal for application with curved shape
CS-3945はフレキシブル基板材料ではありませ
んが、0.1mmの薄物にすると、右の写真のように、
破断することなく曲面を維持した形状での適用が
可能となります。
おります。
473
500
400
300
200
100
73
0
■耐折性試験
Folding endurance test
折り曲げ角度
Folding angle
そこで、この0.1mm厚のCS-3945が、曲面を維
曲面をもった適用で、
これまでご縁がなかった分野でのご採用
を期待しております。
持した状態での適用に耐え
るか否かを、JIS C 5016(フ
■一般特性 General properties
レキシブルプリント配線板
項目 Test items
の試験方法)に基づく「耐
折性試験」で検証しました。
試験は「MIT耐折疲労試
験機」で行いました。
▲MIT耐折疲労試験機
Folding endurance tester
Insulation resistance
MΩ
C-96/20/65
3.0×108
Thin substrate of 0.1mm thickness can be installed with
curved shape.
表面抵抗
Surface resistance
MΩ
C-96/20/65
1.0×109
表1. 耐折性試験条件 Test condition
体積抵抗率
Volume resistivity
MΩ・m
C-96/20/65
1.0×107
誘電率
Dielectric constant
1MHz
―
A
7.0
誘電正接
Dissipatipn factor
1MHz
―
A
0.015
銅箔引き剥がし強さ Peel strength
35μm
kN/m
A
1.0
はんだ耐熱性 Solder limit
260℃
sec.
A
300<
℃
A
140
W/mK
A
1.3
―
UL94
V-0
東洋精機製作所製
試験装置
Tester
試験速度
Folding speed
繰り返し
荷重
500g
折り曲げ角度
Folding angle
175cpm
折り曲げクランプのR
Radius of clamper
R=2.0mm
▲耐折性試験のイメージ
(折り曲げ角度=135°
)
CS-3945
絶縁抵抗
MIT-DA
Folding endurance tester
試料
処理条件 Treatment
▲0.1mmの薄葉化で、曲面を維持した適用が可能です。
試料にテンション(荷重)をかけながら、所定
の屈曲半径での折り曲げを繰り返す試験です。
単位 Unit
荷重
Test load
175cpm
90°
/ 135°
ガラス転移温度(DMA法) Glass transition temperature
熱伝導率
(レーザーフラッシュ法)
2.0 mm
4.9 N(500g)
Thermal conductivity(Laser flash)
難燃性
UL flammability
☆本稿に記載された各種データは測定値の一例であり数値を保証するものではありません。
Figures mentioned in this report are measured value and are not guaranteed performance.
9
Products News 210
Products News 210
0.1mmからの薄物でご提供できますので「熱抵抗
試料を固定するクランプの直径は4.0mm、折り
試験結果に鑑み、0.1mm厚のCS-3945は、ヒン
の低減」、つまり「熱の抜けやすさ」という側
曲げの速度を175cpm(count per minute)に設定し、
ジのような可動箇所への適用は困難であるも、曲
面からも放熱設計をサポートします(図2)。
試料が破断するまでの折り曲げ回数をカウントし
面を維持するような箇所であれば、適用の可能性
ました。
があると判断いたしました。
熱
ガラス布
これにより、板状(リジッド)の基板では、細
■試験結果 Test results
1.0mm
ガラス不織布
ガラス布
▲CEM-3
熱
ガラス布
部への取り回し、あるいは、意匠性の点で適用が
試験条件を表1に、試験結果を図3に示します。
困難であった機器へも、ご採用いただける可能性
左右へそれぞれ135度、折り曲げを繰り返す試験
が出てまいりました。ぜひ、ご評価の機会を賜り
では、破断にいたるまでに平均73回、同じく90度
たく、ご提案申し上げます。
の場合は、平均473回という結果を得ました。
■まとめ
0.1mm
図3. 試験結果 Test result
曲面を持った適用により、CS-3945がこれまで
CS-3945耐折性評価結果
(平均破断回数)
▲CS-3945
ご縁がなかった分野へ採用されることを期待して
Average number of times to break
600
屈曲回数 Times of folding
▲図2. 薄葉化による熱抵抗の低減
(イメージ)
Image of Low thermal resistance
■曲面を持った適用をご提案
Proposal for application with curved shape
CS-3945はフレキシブル基板材料ではありませ
んが、0.1mmの薄物にすると、右の写真のように、
破断することなく曲面を維持した形状での適用が
可能となります。
おります。
473
500
400
300
200
100
73
0
■耐折性試験
折り曲げ角度
Folding endurance test
Folding angle
そこで、この0.1mm厚のCS-3945が、曲面を維
曲面をもった適用で、
これまでご縁がなかった分野でのご採用
を期待しております。
持した状態での適用に耐え
るか否かを、JIS C 5016(フ
■一般特性 General properties
レキシブルプリント配線板
項目 Test items
の試験方法)に基づく「耐
折性試験」で検証しました。
試験は「MIT耐折疲労試
験機」で行いました。
▲MIT耐折疲労試験機
Folding endurance tester
Insulation resistance
MΩ
C-96/20/65
3.0×108
Thin substrate of 0.1mm thickness can be installed with
curved shape.
表面抵抗
Surface resistance
MΩ
C-96/20/65
1.0×109
表1. 耐折性試験条件 Test condition
体積抵抗率
Volume resistivity
MΩ・m
C-96/20/65
1.0×107
誘電率
Dielectric constant
1MHz
―
A
7.0
誘電正接
Dissipatipn factor
1MHz
―
A
0.015
銅箔引き剥がし強さ Peel strength
35μm
kN/m
A
1.0
はんだ耐熱性 Solder limit
260℃
sec.
A
300<
℃
A
140
W/mK
A
1.3
―
UL94
V-0
東洋精機製作所製
試験装置
Tester
試験速度
Folding speed
繰り返し
荷重
500g
折り曲げ角度
Folding angle
175cpm
折り曲げクランプのR
Radius of clamper
R=2.0mm
荷重
Test load
▲耐折性試験のイメージ
(折り曲げ角度=135°
)
8
CS-3945
絶縁抵抗
MIT-DA
Folding endurance tester
試料
処理条件 Treatment
▲0.1mmの薄葉化で、曲面を維持した適用が可能です。
試料にテンション(荷重)をかけながら、所定
の屈曲半径での折り曲げを繰り返す試験です。
単位 Unit
175cpm
90°
/ 135°
ガラス転移温度(DMA法) Glass transition temperature
熱伝導率
(レーザーフラッシュ法)
2.0 mm
4.9 N(500g)
Thermal conductivity(Laser flash)
難燃性
UL flammability
☆本稿に記載された各種データは測定値の一例であり数値を保証するものではありません。
Figures mentioned in this report are measured value and are not guaranteed performance.