夏号 だより 発行/2015年7月 Vol.2 失語症会話カフェの目的はリハビリではなく、会話です 失語症の方が仲間と安心して会話(おしゃべり)する場所です 失語症会話パートナーや傾聴ボランティア、当事者が皆様の会話をお手伝いします 言語聴覚士の先生をお迎えして 交流会・相談会を開催しました 交流会レポート 言語聴覚士の秋山さんを迎えて始まった失語症会話カフェ。 (※以下「会話カフェ」)以前に藤沢市で行われていた言語 グループ教室で、秋山さんをご存知の方も多く、再会を喜ん だりと和やかな雰囲気で始まりました。利用者さんとボラン ティアが交互に輪になって座り、手拍子をしながらとなりの 人の名前と自分の名前を言うゲームや「春といえば?」など、 連想する言葉を一人ずつ発表したりと、自分の番が回ってく ると思わず緊張してしまうような場面もあり、普段の会話カ フェではなかなか出来ない体験ができました。緊張した後に は、歌を歌って気持ちをほぐす時間を作ってくださったり、 あっという間に時間が過ぎていきました。また、失語症の方 「湘南失語症者を支援する会」 に体調や食欲などを尋ねるときには、「◎ー○ー×」の、ど の辺りか指さしていただく等、具体的に尋ねる方法など、お 言語聴覚士 秋山 秀子 さん 話してくださること一つ一つが大変勉強になりました。会話 カフェでは、定期的にこのような交流会を開催できるよう考 えております。秋 ◆交流会・相談会アンケート結果より◆ ( )内は人数 山さんありがとう Q.講演会や、今日のような場があるといいと思いますか?内容は? ございました。 A.「はい」(多数) 内容 :今日のような交流会・家族のための失語症講演会・医療的な脳梗塞の 原因について Q.毎日の生活の中で楽しいと思う時はありますか?それは何をしている時ですか? A.よくある(4)・時々ある(2)・あまりない 散歩(3)・食事(2)・デイサービス(2)・家族との団欒(1) Q.毎日の生活の中で、会話(おしゃべりする)の機会は十分にありますか? A.十分にある ・ ほぼ十分である(1)・あまりない(5) Q.STの話を聞く機会があるとしたら、どのような内容を聞きたいですか? A.症状と回復の事例・会話をスムーズに出すには・どこまで改善できるのか Q.今も言葉が良くなっていると思う時はありますか?それはどんな時ですか? A.夫婦喧嘩で言い返す時・飲み会・家族や友達には自分の意見を言える・ 入院時より、会話に少し自信となった時(会話カフェは楽しみ) Q.今も訓練受けていますか? A.はい(3)・いいえ(3) Q.今も訓練をしたいと思う時はありますか?それは何故ですか? A.スムーズに言葉が出てこない、イライラする時がある・交流(会話)を深めたい・ 何時、何日等数字が出ない・自分の会話を客観的に点検したい・ 言葉が出てこない時が多いから・自分の回復レベルを確認したい時・ サ行が得意でない、文が主語と動詞で逆さになる・スムーズに話をしたい Q.会話、おしゃべりする場(別の日・別の場所)が、もっとあれば参加したいですか? A.「はい」(多数) がた保 でだ健藤 きき師沢 ま、の市 し「皆健 た交様康 。流に増 会失進 ・語課 相症の 談会ご 会話協 」カ力 をフで 開ェ、 催に言 すお語 る越聴 こし覚 とい士 、 保健師の芦田さんからは、藤 沢市では、疾病などにより言葉 に不自由さを感じている方に向 けて、言語聴覚士・保健師によ る相談を行っているといったご 案内がありました。 ご協力ありがとうございました ~藤沢市健康増進課では 言語相談 を実施しています~ 藤沢市では市民で、脳卒中や難病のために言語に不自由さを感じている成人の方(失語症や構音障害等のある方)のため に相談を実施しています。言語機能の評価、自宅で行える訓練方法などについて、言語聴覚士・保健師が応じます。 事前予約制です。※相談は原則1回。 日程などはお問い合わせください。 【問い合わせ】 健康増進課(藤沢市保健所内) 電話(50)8430 FAX(28)2121 サークル活動 失語症会話カフェも、熱心な参加者、ボランティア、役員の皆さんのおかげで満1年を迎えることが できました。そこで楽しみを一層広げるために、会話カフェの中にサークルを発足いたしました。早 速2つのサークルの活動が開始されましたので、ご報告いたします。 パソコン倶楽部 活動日:毎月第2土曜日 時間:13:30~15:30 写真 参加者8名(内ボランティア3名)で始まったパソ ※ コンクラブ。Let’sふじさわ のご協力で藤沢教室をお 借りして実現することができました。講師の方も参加 して下さり、パソコンの立ちあげ、マウスの使い方、 キーボードやファンクションキーの説明など、初歩的 なところからじっくり教わることができました。左手 でのマウスの操作や、矢印キーを使ってのカーソルの 移動など、右手が不自由でも使いやすいよう工夫して 教えてくださいました。 お勉強のあとはみなさ んお楽しみの2次会 (?) へ流れていきました♪ ※Let’sふじさわ : パソコンやインターネットで分からないことを相談したり、基 礎的な操作を学習できる場。藤沢市IT推進課と市民ボランティ ア団体「IT講師懇談会」による市民パソコン相談コーナー おぼんだて 第1回目は「お盆点」を教えていただきな がら参加者の皆さんとお茶を楽しみました。 病気をされるまで40年も茶道を続けられてい たという利用者さんのご協力で、立派なお道 具をお借りして本格的に体験することができ ました。お道具の説明からお作法まで、「10 年ぶりで忘れてしまっているわ」とおっしゃ りながらもしっかりと教えてくださいました。 ありがとうございました。結構なお手前でし た♪ 次回はお菓子作り。楽しみですね! 活動日:不定期 お問い合わせください ~利用者でもありボランティアとしても参加してくださって いるUさんよりメッセージをいただきました~ 茶道・料理クラブ 失語症会話カフェの様子 病に倒れ、リハビリで毎日を過ごしていたH21年3月、ケアマネさんより勧められて、「亀吉」のパ ソコン教室を体験し、ボランティアの原田さんと知り合えました。パソコンの素晴らしい機能を教え てもらい、本格的に覚えようと利用を決意し、パソコンも初めて手に入れました。H25年7月に、 「Let’sふじさわ」を紹介され、パソコン機能の奥深さを知りました。 しかし、会話や作文のもどかしさは解決されず、もやも 今後の予定 やした毎日を過ごしていた時、「失語症会話カフェ」の 話を聞き、参加させていただきました。会員や参加者の 定例会:毎月第3金曜日 (7/17,8/21,9/18) 皆さんとの楽しい一年を迎えるころ、自分が経験した 「パソコン」をみなさんと一緒に勉強していきたいと思 9月:中旬頃・失語症講演会 い、パソコン倶楽部を発案しました。(^◇^)満面の皆 さんと、「失語症会話カフェ」を広め、楽しみ、素晴ら 11月:第2回 脳科学セミナー しい人生を過ごしましょう! ※予定は変更になることもございます。ご了承ください。 活動日:毎月 第3金曜日 午前10時~12時 会話パートナー・傾聴ボランティア 失語症の方で年齢や介護保険 に関係なく、自力またはご 【連絡先】代表 090-6013-3813 家族の送迎で来所可能な方、 ご家族、活動に関心のある方 〒251-0028 の見学も随時受付けています。 藤沢市本鵠沼5-14-16 お気軽に、右記連絡先までお 電話・FAX 0466-28-4710 問い合わせ下さい! 原田 PCメール 勢津子 [email protected] 失語症会話カフェだより Vol.2 夏号 発行日 2015年7月10日 広報担当 河野
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